ゲーテ・ファイル利用についての注意点 #01 ゲーテ・ファイルは Goethes Werke. Band I-Band XIV (Hamburger Ausgabe) に基づいて作成した検索用のデータベースである。トーマス・マン・ファイルやゲーテ 書簡集などとは異なり、このハンブルク版ゲーテ全集においては内容が詩、劇、散文の 小説体或いは自然科学論文など多岐にわたり、文番号も単にページ数と行数の組み合わ せとは限らない。したがって検索以前に元の原典に眼を通してその印刷の体裁を承知し ておくことが必要である。 #02 第 1 巻から第 5 巻までは詩および劇が内容であり、必ずしも文の出典を示す部分はペー ジ数と行数の組み合わせではなくて詩行を表すことがある。この点はあらかじめ全集本 の体裁を見ておかなければわからない。 #03 第 3 巻には劇詩 Faust が収められているが、すべての行は最初からの詩の行数が用い られているためページ数は用いていない。また Urfaust も含まれている。 #04 第 6 巻から第 12 巻まではいわゆる小説などの作品集である。これらにおいては 3 桁の ページ数と 2 桁の行数が各文の先頭に付けられている。 #05 第 13 巻と第 14 巻には自然科学論文などが含まれている。 #06 以上のように全体は三種類のグループからなっており、それぞれを区別して検索するこ ともできるし、区別することなく全体をまとめて検索することもできる。 #07 各巻の後半には注釈の部分があるがそれらはすべて省略している。 #08 検索は指定したキーワードを含む文をすべて取り出すが、その中で特定の文の前後の脈 絡を知りたい場合にはその文の先頭に付けられた文番号を手掛かりにして取り出すこ とができる。即ち特定のページ数だけを指定して検索すれば特定の文を含むページ全体 を取り出すことができる。もちろん原典の書籍を参照できればそのほうが望ましい。
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