ラジエーターバルブ説明会資料

ラジエーターバルブ説明会資料
ラジエーターバルブのマーケットサイズと動向
ラジエーターバルブは、近年地味な商品ながら販売個数を伸ばしております。
①ラジエーターバルブの需要予測
補修市場ではおよそ5,000千個と見られ、その内純正・市販を合わせて
も2,000千個とされております。つまりアフターマーケットだけでも、
およそ3,000千個もの潜在需要規模が考えられます。
②ラジエーターバルブの市場環境
車輌法の改正に伴い、定期点検・車検時でも点検項目から外され、『自主点
検』の位置付けとされ、販売に力を注げば注ぐほどその伸長に期待が持てま
す。
③チャネル別の現状
ラジエーターバルブの交換は『点検と交換』が一体化しているためSSに最適
。カーショップ・HCでは、点検を必要とする商品は極力取り扱いに難色を示
している。また、車検・整備工場ではそこまでの点検は行っていない。
交換需要は たくさんある!!
エンジンを最適に冷却出来るように、ラジ
エーター内の圧力が設定されています。そ
してその圧力を調整する役割を担っている
のがラジエーターバルブなのです。
バネ圧は1年で約10kPa(0.1気圧)
ほど低下してしまいます。またパッキンも
ゴムのため劣化し密閉性が損なわれます。
それでも圧力を調整しながらエンジンの冷
却能力を保っています。だからラジエーター
バルブの交換が必要なのです。
※必ず適用表を確認して下さい!
トラックは全車適用不可です!!
バネ圧が低下し、冷却能力が低くなること
によってオーバーヒートの原因になります。
そこで1年に1回の交換が、安全ドライブ
には必要なのです。
ラジエーターバルブの役割
ラジエーターバルブがラジエーター内に一定の圧力をかけますと、冷却水が120.3℃まで沸騰し
なくなる。(大気圧98kPa+ラジエーターバルブ88kPa=186kPa)そして冷却水の水
泡の発生を抑え、エンジンの焼きつきを防ぎます。また高くなった沸騰温度差を利用して冷却水の放
熱効率を高めています。もう1つの役割は、ラジエーター内とサブタンク間の冷却水を効率よく循環
させる事です。ラジエーター内の温度と圧力により、冷却水が不足になったり、過剰になったりしま
す。サブタンクは冷却水を扱う銀行のようなものです。必要の時にはラジエーター内へ冷却液を供給
し、不必要な時には、ラジエーターがサブタンクへ冷却水を貯蓄します。この管理をラジエーターバ
ルブは行なっています。ただのフタには出来ません。
主圧弁
ラジエーター内へ
負圧弁
主圧弁
サブタンクへ
負圧弁
ちなみに圧力が低い富士山頂付近では、水は約88℃で沸騰します。ラジエーターバルブは加圧する
ことでこの逆の現象を起こしています。
たとえば外気温が20℃あるとしましょう。そこで40℃のシャワーを浴びて体を温めて外に出ます
と、20℃の温度差によって体はすぐに冷えます。しかし30℃のシャワーを浴びた場合は、温度差
が10℃のため、体は中々冷えません。ラジエーターバルブはこの温度差を大きくすることで、冷や
す効率を高めています。外気温が同じ20℃の場合でも、冷却水は120℃にもなる為、温度差は1
00℃にもなります。
ラジエーターバルブの構造
ラジエーターバルブは、4つの重要なポイントがあります。
①主圧弁 ラジエーター内の水温が上昇しますと(走行中)、水分の体積
増加及び内部の圧力が上昇することで、水分が膨張してしまい
ます。この膨張した水分をサブタンクへ逃がす働きをしていま
す。
②負圧弁 ラジエーター内の水温が低下しますと(停止時)、水分の体積
減少及び内部の圧力が低下することで、水分が収縮してしまい
ます。この時サブタンクにある水分をラジエーター内に送り補
充する働きをしています。
③スプリング 主圧弁用、負圧弁用の2つのスプリングがあります。どちら
も圧力を受けて作動するため、ラジエーターバルブは①、②の
働きが出来るのです。
④パッキン ラジエーターバルブの取付部、弁開閉時用の栓として、ゴム
パッキンがあります。パッキンは内部に圧力が生じた場合でも、
密閉性を保つ働きがあります。ゴムパッキンは日々劣化してお
り、1年で圧力が約10%低下します(スプリング劣化も含 む)。放置しておくと、適正な圧力が加えられず、オーバーヒー
トの原因になります。
基礎知識
ラジエーターバルブが車に及ぼす影響
ラジエーターバルブが車に及ぼす影響としては、直接的な面と間接的な面があります。 下図には車の循環・冷却システムのポイントとなる部分を記載しています。この5つのバランスが保た
れているからこそ、車は快適に走行出来るのです。ところが1つでもバランスを欠いたらどうなるので
しょうか?
ラジエーターバルブ
ラジエーター本体
(LLC)
電動ファン
バッテリー
オイル
5つのバランスが良好のとき
ラジエーターバルブ
ラジエーター本体
(LLC)
電動ファン
バッテリー
オイル
5つのバランスが不良のとき
ラジエーターバルブに不具合が起きている場合を例にとって説明します。ラジエーターバルブの冷却効
果が低下していると、その他の冷却システムで補おうとします。電動ファンを回し冷却を行い、その電
源となるバッテリーが消費します。またラジエーター本体やLLCはラジエーターバルブの不具合を直
接受け、早く劣化したり、負担が増えます。オイルによってもエンジンは冷却されますが、ラジエーター
側の効果が少ない為に、負担が増え早く劣化します。最も交換されているのはオイルですが、オイルが
汚れていたりすると、エンジンの冷却効果も低下しています。ということはラジエーター周りも影響を
受けていると考えても過言ではありません。オイル交換の際にも、『オイルが汚れていた事でラジエー
ターにも負担がかかり、交換しないとすぐに劣化してしまいます』の一言でラジエーター周りの点検・
交換が簡単に可能になります。
これら影響を受けますと、様々な要因が複合的になり結果として、馬力が落ちる、燃費が落ちる等の体
感出来る問題に発展します。こうなってはすぐに点検・交換をしませんと、色々なところにガタがきて、
最悪はエンジンが壊れることもあります。
ラジエーターバルブの交換目安
激しい加圧減圧の繰り返しにさらされて1年もすると、スプリングやパッキンが劣化するのは当然でラ
ジエーターバルブ本来の働きが悪くなります。ラジエーター本体を痛め冷却効果が低下して、ついには
オーバーヒート・エンジンクラッシュを引き起こします。
①スプリングの劣化 ‥ ラジエーターバルブのスプリング不良
ラジエーター内に適正な圧力がかけられていない状態。この場合ラジエー
ター内部の圧力が不足して沸騰温度が低くなりオーバーヒートを引き起
こします。またラジエーター内の圧力不足により冷却水に水泡を発生さ
せます。この水泡がシリンダーブロック等に付着するとその部分だけ過
熱を引き起こしエンジンの焼き付きの原因になります。
②ゴムパッキンの劣化 ‥ 主圧弁のパッキン不良
ラジエーター内の水温が上昇し圧力が高くなると主圧弁が作動しますが、
主圧弁のゴムパッキン不良により圧力が漏れてしまう状態。その結果、冷
却水の沸騰温度が低くなりオーバーヒートを引き起こします。
③ゴムパッキンの劣化 ‥ ラジエーターバルブのパッキン不良
ラジエーター内の温度低下に伴い圧力が低くなると負圧弁が作動し、サブ
タンクから冷却水を戻し圧力を調整します。ところがラジエーターバルブ
のパッキン不良の為、負圧弁が作動してもパッキンの隙間から圧力が漏れ
て、空気ばかり吸い込んでしまう状態になります。そのため、サブタンク
に冷却水が入っているにもかかわらず、ラジエーター本体には冷却水が送
られずオーバーヒートを引き起こします。
ラジエーターバルブの点検・交換マニュアル
①
濡れたタオルを準備します。
④
外したバルブの水分を拭き取り、テスターの
アダプター部に取り付けます。(2段階で締ま
りますので、確実に回して下さい)
⑦
必ず車種別適用表からお車に合うバルブを選ん
で下さい。製品は国産車限定ですが、特殊な車
両やトラックには使用不可です。
②
タオルをラジエーターバルブの上に乗せ、ゆっくりと
回します。2段階でゆるみますので、途中で止めラジ
エーター内の圧力を抜いてください。
⑤
2∼3回ポンプを作動させ圧力を測定します。
⑧
ラジエーター本体とバルブがしっかりと取り付けら
れているかを確認して作業は終了です。バルブは2
段階で締まりますので確実に。
③
バルブをゆっくりと回した後、開栓して下さい。熱
い時に一気に開けますと熱湯が吹き出すことがあり
ます。
⑥
テスターの値が許容限度範囲内(−0.1)以下
なら、交換を勧めて下さい。(メーターで赤の範
囲は交換対象です)
熱い冷却水の 扱いに注意して
ラジエーターバルブのセールスマニュアル
① ターゲット SSに立ち寄ったお客様すべてがターゲット!とにかく全車総点検が目標。少なくてもPITに入る車は全て点検! 作業時間は1台あたり1分足らず。 ② 交換の目安 ・ラジエーターバルブテスターを使用した場合、適正値の−0.1以内であればOK!それを超えた場合は交換時期です。
・バルブを開けた時、冷却水が開栓口一杯まで入っていない場合。 ・目でチェック。バルブ裏のゴムパッキンがへこみ・変形している場合。 ・スプリングが錆びている場合。 ③ アプローチ 1‥給油作業中にも出来る。洗車時間にも出来るオープンボンネットの声かけ 2‥ラジエーター内のクーラント残量・バルブ本体の錆び・劣化の目視による点検 3‥バルブテスターを利用した圧力の点検(視覚的効果) セールストーク 1‥ラジエーター内のクーラントが不足の場合は補充・バルブの交換を薦めましょう。その場合『サブタンクからラジエー
ター本体に冷却水が流れていない為にクーラントが足りていない状態です。』と知らせます。 2‥『車が止まってしまう前から、オーバーヒートは始まっています。』予防としての交換を促しましょう。 3‥車が止まってしまわなくても、オイルの劣化・燃費のダウン・馬力ダウンは始まっています。 ④ 交換 1‥突沸に注意しラジエーターバルブを軽くまわし、1度圧力を抜きます。その後ゆっくりと更にまわし外します。 2‥適用表に従い適用品を取り付けます。冷却水が減っていれば補充も勧めます。 3‥交換後、ラジエーターバルブがスプリングとゴムパッキンを使用している構造上、あくまでも消耗品であることをお
客様に伝えましょう。 4‥1年に1回が交換の目安です。 ⑤ 注意! ラジエーターバルブを新品に交換することにより、劣化したラジエーターホースやラジエーター本体が破損する場合があ
ります(昭和年式の車種は特に注意)。万一、そのようなことが起こっても、ラジエーターバルブの交換によりその箇所
が発覚したと考えて下さい。この点は点検・販売時にお客様にご説明下さい。 パッケージにも赤文字で記載していますが、『トラック』への装着はしてはいけません。
キャンペーン成功例
① A特約店(28SS所有)の場合 28SSを3つのグループに分け、勉強会を実施。グループ毎に目標数を設定し『達成率賞』『最多販売賞』を設け 10,000個の実売を達成。 ② B特約店(3SS所有)の場合 3SSで1,000個を目標にキャンペーンを開始。点検販売の徹底で目標達成! ③ ショップ(38店舗)の場合 店舗毎に目標数を設定しピットにて徹底した点検販売を実施。2ヶ月間で6,000個の実売。キャンペーン終了後も
点検販売が自主的に行われ年間20,000個の実売を達成!次年度は50,000個に挑戦した。
その他にもまだまだ成功事例はあります。そんな中でのキャンペーン成功の秘訣は ① 勉強会の実施 PIAA担当者がお手伝いします。セールススタッフの意識付けには欠かせません。しかしメーカー主導による勉強会
だけでは全てを補うことは困難です。実際の販売店を熟知している担当営業や代行店・指定店の皆様がラジエーターバ
ルブを理解して頂くことが重要です。理解と実践をすれば簡単に売れてしまう商品を取り扱っていることを認識して下
さい。 ②目標を設定する 目標の決め方は様々です。昨年実績をベースにしたり、保有台数から割り出したりしています。初めてのチャレンジな
ら低過ぎず、無理をせずに!キャンペーン実施が2回目以降ならより大きな目標にチャレンジ!! ③徹底した点検を! 解っているけどつい忘れがちです。テスターを使って結果をお客様に見せてあげる事が最大のポイントです。良し悪し
をハッキリ数字でお客様にアピールできる数少ない商品がラジエーターバルブです。ツボにはまればワイパーブレード
より販売は簡単です。
積極的な声かけ・点検・販売が、必ず結果となる商品です!!
さらに詳しい資料をご用意してあります。
資料請求フォームから登録お願いします。
◎循環・冷却システム
◎安全ボタン付きラジエーターバルブの特長
◎ラジエーターバルブ取付け上のご注意
◎テスター取扱い及び測定方法について
◎拡販に対するポイント
◎販促品紹介
◎その他