平成25年度「研究大学強化促進事業」の取組概要 電気通信大学(H25配分額:300百万円) 【研究力強化の方針】 「小さくても光る大学」を目指して、「知のボーダレス化」「連携と協働」「開放性と透明性」の経営3戦略に基づき、以下の5項目による研究力強化策を推進する。 ①オープンイノベーションを指向する新たな大学院教育の実現 ②人事給与制度の抜本改革による人材登用の促進 ③新たなフェローシップの創設による国際化の促進 ④国際フォトニクス研究拠点の創設 ⑤ネットワーク型URAの確立による研究支援体制強化 研究環境改革の取組 研究状況の分析・課題 ○研究状況の分析 ・質量ともに強い光科学・光工学分野 ・高品質の論文が多い材料科学分野 ・国内産学連携に強い工学・計算機科学分野 ・トップレベルの国際共著率 ○課題 総合大学に比してボリュームが不足。小規模であることの弱みを補い、強みを伸 ばすために、経営3戦略に基づく5項目の研究力強化策を推進。 実施体制 研究推進機構を設置し、研究の活性化、高度化に係る施策の企画、実施、研究活動 の支援等を総合的に実施。 研究力強化の方針を踏まえ、以下のとおり総合的な研究環境改革の取組を推進。 ○人事制度改革と人材登用 ・URAに年俸制を適用するための関係規程を整備 ・UECポスドク研究員制度を実施 ○研究交流、国際化等を促進する体制の整備 ・外国人著名研究者招へい制度を創設(H27実施予定) ・国際連携のための海外拠点「UECアセアン教育研究支援センター」(バンコク)を 開設 ○拠点形成に向けた取り組み ・光分野の拠点形成に向けて、モスクワ物理工科大学との学術交流を強力に推 進【成果例①】 ・ワイヤレス情報通信分野の強化に向けて、Tokyo Wireless Technology Summit 2014を開催【成果例②】 ○研究力分析 ・学術論文分析ツールを導入し、今後の研究戦略の策定に向けた分析を開始。 【成果例②】 ○研究広報 ・Unique & Exciting Research Symposiumの開催、WebニュースレターUEC eBullentinの開設、Science特集号への掲載など、戦略的な研究広報を推進。 成果と期待される効果 URAの配置計画・実績 (H26.6.1現在) H25 H26 H27 H28 H29 配置計画 6 7 7 7 7 実績 6 8 - - - (単位:人) 【成果例①】モスクワ物理工科大学との間では、研究者個人レベルにとどまらず、執 行部・学生を含めた多様かつ組織的な交流が行われた。今後、両大学間でのジョイ ントディグリーなど大学院教育も含めた、国際交流拠点への発展が期待できる。 【成果例②】学術論文分析ツールによる分析結果を踏まえて、更なる強化を図るべ き分野として「ワイヤレス情報通信分野」を抽出。学長のリーダーシップにより同分 野の国際シンポジウムを開催し、6名の著名研究者を招へい。今後の国際 共著 率と論文Q値の向上を期待。 電気通信大学 研究環境改革の取組(追加) ○人事制度改革と人材登用 ・新たに設置した研究推進機構研究活性化推進室において、教員の研究エフォート率向上に向けた検討を開始。 平成27年度中には、研究エフォート向上のための学内支援制度を創設の予定。 ・在宅勤務制度、研究休暇制度、人事交流等の制度設計に向けた検討を実施。 ・URA継続研鑽(CPD)活動制度を検討するに当たり、他の大学の研究会や情報交換会に参加し、人事制度やスキル向上に関する情報を収集。 ○研究交流、国際化等を促進する体制の整備 ・若手教員の国際会議研究発表等派遣支援制度、研究集会開催支援制度、短期研究者交流制度を実施。 ・外国人研究者ワンストップサービス窓口を設けるとともに、「事務文書翻訳ヘルプデスク」を開設。 ○拠点形成に向けた取り組み 光分野の拠点形成に向けて、本学理事1名、教員6名、学生12名をモスクワ物理工科大学に派遣。 原子・分子・光物理学とその周辺分野について、ジョイントワークショップを開催するとともに、今後のジョイントディグリーの可能性等について検討(H25.10.30~11.1) ○研究広報 以下のとおり、本事業及び本学の研究活動の国内外への積極的な情報発信を展開。 ・和文、英文ホームページの研究紹介内容を充実 ・産業界、大学等研究機関や一般向けの研究室紹介冊子を作成。 ・研究成果の映像による配信を充実させるため基盤設備(番組制作装置や大型ディスプレイ等)を整備。 URAの特徴的な活動内容 学内の関連部署と連携して、共同研究にかかるコーディネート業務、知的財産業務、政府系の外部資金獲得支援などのURA業務を行った。 ○産学連携に係るコーディネート業務 ・シーズ発掘 ・企業との契約交渉 ・展示会等の企画、運営 ・ワンストップ相談窓口対応 ○政府系外部獲得資金のプロジェクトマネジメント ・研究進捗管理と研究費執行のサポート ・報告書等作成支援 ・新たな資金獲得に向けた情報収集 ○産学連携活動に係る評価指標の検討・試行 ○研究室紹介冊子の企画、作成 ・OPAL-RING(130研究室紹介:共同研究はじめの一歩) ・OPAL-RING特別版「IT融合とビッグデータ利活用」(19研究室紹介) ○URA人事制度やスキル向上に向けた情報収集 アメリカRA団体の国際年次集会等への参加 ・スキル標準の作成/研修・教育プログラムの作成合同シンポジウムへの参加 他 ○知的財産業務(発明から出願・維持管理・活用に至るまでのトータルマネジメント) ・発明の承継判断、特許出願・維持手続支援 ・知財力強化(製品化した際の優位性など)を長期的視野で戦略的に検討・実施
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