別紙「更新講習シラバス」を参照

[必修領域]全ての受講者が受講する領域
講習番号
A
教育をめぐる新情勢
講習名
平成29年8月9日(水)
講習日
時間数
6時間
講習形態
講義とワークショップ
受講定員
100名
主な講習対象者
全教諭・養護教諭・栄養教諭
講習の到達目標
資料に基づき現代の教育をめぐる諸情勢を学ぶことを通じて、学校教育を軸とした教員の役割につ
いての認識を深め、教育現場において適切に対応できる知見と能力の向上をめざす。
新講習の必修領域としての「教育をめぐる新情勢」(6時間)は、受講者が多忙な日常の職務から少
し距離をおいた大学での講義・ワークショップに触れ、講習修了後にリフレッシュされた自信と誇りを
講習の概要
もって教壇に立つことができるように支援する。
この講習では、①現今の教育問題、②めざす教師像、③教育における連携、④子どもの理解と指導
法の4つの視点を重視している。
1 日本と諸外国の教育事情について理解を深める
1限
9:30~11:00
【担当 山口 拓史 (愛知学院大学 教養部准教授)】
①日本の教育政策を把握する
②諸外国の教育動向を理解する
2 教職における省察について考える
【担当 山口 拓史 (愛知学院大学 教養部准教授)】
2限
11:10~12:40
①史的視座から子ども観・教育観の変化を理解する
②教職としての省察を加える
③めざす教師像を考える
3 子どもをとりまく社会の変化と教育
【担当 榊原 博美 (愛知学院大学 総合政策学部准教授)】
指導計画
3限
13:30~15:00
社会の変化を背景とした子どもの生活の変化、とりわけ地域社会の変容による
人間関係力の低下などについて家庭における親子関係のあり方や子育てのあり
方を含む教育の課題を分析し、実践的な対応について講義及びワークショップを
通じて考える。
[前半]15:10~16:00
4 子どもの発達に関する最新の理解
【担当 二宮 克美 (愛知学院大学 総合政策学部教授)】
4限
15:10~16:40
①子どもの発達に関する最新の心理学の知見や脳の機能、神経科学について
解説する。
②インクルーシブ教育システム構築に向けた特別支援教育について学ぶ。
[後半]16:00~16:40 試験
修了認定の方法
筆記試験の評価による
成績評価の視点
試験の成績を評価とする
備考
試験は第4限中に行います。(16:00~16:40)
11
[選択必修領域]受講者が所有する免許状の種類、勤務する学校の種類又は教育職員としての経験に応じ、
選択して受講する領域
講習番号
B
学校を巡る近年の状況変化、
講習名
法令改正及び国の審議会の状況等
平成29年8月8日(火)
講習日
時間数
6時間
講習形態
講義とワークショップ
受講定員
100名
主な講習対象者
全教諭・養護教諭・栄養教諭
本講習では、①法令改正や中教審等の答申をとおして、近年の学校教育における制度改革につい
て考察するとともに、②現在の学校、教師、子どもが抱える課題を示し、その対応策等を考える。講
習での内容を踏まえ、現代教育の変化を制度と実際の両面から理解し、学校教育およびそれを担う
講習の到達目標
教員の役割についての認識を深め、学校教育が抱える課題や問題に適切に対処できる知見と能力
を獲得することを到達目標とする。
また、日々忙しく活躍する先生方に日常業務から少し距離をとり、講義やワークショップを通じて学生
時代に戻ってリフレッシュし、講習後新鮮な気持ちで再度、児童・生徒に接して欲しい。
21世紀の教育改革を提言した臨時教育審議会の答申以降約30年が経過し、教育の様々な領域で
の改革が実施され、また継続されています。本講習では、近年の学校をめぐる教育の現状と動向を
講習の概要
理解、考察するために、①制度改革の面から法令や中教審等の答申を概観し、その政策意図につ
いての理解を深め、②学校、教師、子どもが抱える教育の実際現場での課題・問題点とその改善の
方策を、現職の先生方とともに考えていく。
1 近年の法令改正及び国の審議会の状況
1限
9:30~11:00
・
2限
11:10~12:40
【担当 井上 知則 (愛知学院大学 教養部教授)】
①近年の教育政策の動向を把握する。
自由化(個性化)、グローバル化、ボーダレス化、効率化等の視点から
②主な教育法令改正及び国の審議会での審議の要点
③学校教師に求められること
2 学校をとりまく家庭・地域社会との連携・協力
指導計画
【担当 榊原 博美 (愛知学院大学 総合政策学部准教授)】
3限
13:30~15:00
・
4限
15:10~16:40
学校をとりまく家庭および地域社会との連携・協力について、以下の内容を講義
および、それをふまえたディスカッションなどを通じて今後のあり方を考える。
①学校と家庭・地域社会との連携のこれまでの流れを掴む
②これまでの連携のあり方についての問題点や課題を考える
③これからの学校を巡る地域社会などとの連携に対する政策について把握する
④これからの学校と家庭・地域社会との望ましい連携について考える
修了認定の方法
筆記試験の評価による
成績評価の視点
試験の成績を評価とする
備考
試験は第4限中に行います。
[選択領域]受講者が任意に選択して受講する領域
講習番号
C1
発達障碍児を抱える保護者と
講習名
その児童生徒への関わり方について
平成29年8月10日(木)
講習開設日
時間数
6時間
講習形態
講義と演習
受講定員
80名
主な講習対象者
全教諭・養護教諭
講習の到達目標
教師が発達障碍児を抱える保護者に対して、また児童生徒に対してどの様に対処し、どの様に支
援していったら良いのかと言った方法論について理解を深める。
① 障碍について、その多様性の理解を深める
② 事例研究を通して障碍の理解を深める
a)知的障碍児の事例から
保護者への支援・児童への支援の方法
b)脳性まひ児の事例から
講習の概要
保護者への支援・児童への支援の方法
c)自閉症児の事例から
保護者への支援・児童への支援の方法
d)AD・HD児の事例から
保護者への支援・児童への支援の方法
③ 障碍の受容について理解を深める
1限
9:30~11:00
障碍について、その種類と教育学的理解の仕方解説
2限
11:10~12:40
知的障碍児の事例と脳性まひ児の事例から教師としての理解の仕方と対処の
3限
13:30~15:00
自閉症児の事例とAD・HD児の事例から教師としての理解の仕方と対処の仕
仕方を解説
指導計画
4限
15:10~16:40
方を解説
障碍の受容について、受容に至るまでの過程を事例を通して解説
修了認定の方法
筆記試験
成績評価の視点
参加の態度、筆記試験
備考
担当教員
試験は第4限中に行います。
吉川 吉美 (愛知学院大学 心身科学部 教授)
[選択領域]受講者が任意に選択して受講する領域
講座番号
C2
講習名
発達障がい児への理解と対応 - 子どもをみる視点と対応の工夫 平成29年8月2日(水)
講習開設日
時間数
6時間
講習形態
講義と演習・実習
受講予定者数
80名
主な講習対象者
全教諭・養護教諭
発達障がい(LD:学習障がい,ADHD:注意欠如多動性障がい,ASD:自閉症スペクトラム障がい等)
講習の到達目標
のある児童・生徒について正しく理解し,集団場面における指導や対応の方法について包括的に考
えられること。また,障がい児を育てる保護者との協力関係の築き方を習得し,問題を抱えた児童・
生徒を支援するチームの一員として,どのような役割を担うべきかを考えられること。
1. 特別支援教育の理念と ICF の視点
・障がいの捉え方
・発達の意味と環境との関わり合い
2. LD,ADHD,自閉症スペクトラム障がいのある子どもの理解
・わかりやすい問題とわかりにくい問題
講習の概要
・発達にともなう変化と診断
3. LD,ADHD,自閉症スペクトラム障がいのある子どもへの対応
・子どもの問題行動を考える枠組み
・事例検討と具体的な指導を考えるポイント
4. 障がい児に関わる教員・親の問題
・教師側の問題と保護者への対応
・子ども支援チームの一員として
障がいについての考え方の変遷と照らし合わせ,特別支援教育の基本的理念へ
1限
9:30~11:00
の理解を深める。また,障がいを発達的な視点から考えることや環境との関わり
の中で捉えることの重要性を理解する。
LD,ADHD,自閉症スペクトラム障がいなど発達障がいについての基礎的知識を
指導計画
2限
11:10~12:40
身につける。また,二次的な問題や愛着の問題への気づきを促し,発達的な変化
について理解する。
3限
13:30~15:00
発達障がいのある児童生徒への対応について,認知行動療法的視点を取り入れ
4限
15:10~16:40
発達障がい児との関わりや保護者への対応の中で生じやすい教員側の問題,逆
ながら問題行動の意味を理解し,対応策を具体的に考える。
転移の問題などを理解し,協力関係の築き方について学ぶ。
修了認定の方法
筆記試験
成績評価の視点
講習における参加態度,セッションにおける積極的発言,内容の理解度
備考
担当教員
試験は第 4 限中に実施します。
八田 純子 (愛知学院大学 心身科学部 准教授)
[選択領域]受講者が任意に選択して受講する領域
講習番号
C3
心と身体のリフレッシュ
講習名
平成29年8月1日(火)
講習開設日
時間数
6時間
講習形態
講義と実習
受講定員
90名
主な講習対象者
全教諭・養護教諭
1.心と身体の両面から自分の健康を考えることができる。
講習の到達目標
2.坐禅を通して、身心を正し、自己を見つめ直す。
3.日常の食事管理について、咀嚼・嚥下機能の面から自己評価と体験実習を行い、これからの
食生活、生活習慣について考える。
人を教えるには、心と身体がともに健康であることが望ましい。本講習では心と身体の両面から
自分を確認し、教員自らの健康の維持増進につなげる。
講習は午前 3 時間、午後 3 時間とする。午前は、最初に心と身体の健康、特に心身症と生活習
講習の概要
慣病についての総論を講義形式で行う。次に、禅宗の大学である本学の坐禅堂で坐禅実修を行
い、自己を見つめ直す。その際には、禅の公案などを手がかりにした講話も行う。
午後は健康寿命維持・増進のための自己管理について、咀嚼・嚥下機能の面から評価を行い、
「咀嚼が必要な食事」の体験実習を行う。最後に多くの人が罹患しやすい心身症や生活習慣病に
ついて解説を行い、今後の自分自身の健康を考え直す機会を設ける。
指導計画
1限
9:30~10:30
「心と身体の関係(1)」:心身相関、心身医学とは(大澤)
2限
10:45~11:45
「自己をみつめ直す(1)」:坐禅実修と講話 (岡島)
3限
11:55~12:55
「自己をみつめ直す(2)」:坐禅実修と講話 (岡島)
4限
13:45~14:45
「食事の自己管理(1)」:食べ方と食事内容の評価と「咀嚼が必要な食事」の講義
と実習 (井澤)
5限
14:55~15:55
「食事の自己管理(2)」:食べ方と食事内容の評価と「咀嚼が必要な食事」の講義
と実習 (井澤)
6限
16:10~17:10
「心と身体の関係(2)」:心身症や生活習慣病について (大澤)
筆記試験(30分)
修了認定の方法
筆記試験
成績評価の視点
実習での態度、試験における理解度
備考
1限60分単位で講習を行います。
試験は第6限中に行います。(試験は、大澤・岡島・井澤より各1問出題します。)
岡島・井澤担当時限の実施方法について:受講者多数の場合は、2クラス(A・B)に分けて、Aクラ
ス「2・3限(岡島)、4・5限(井澤)」、Bクラス「2・3限(井澤)、4・5限(岡島)」で実施します。(クラスは
講習当日発表します。)
1限・6限担当 大澤 功 (愛知学院大学 心身科学部 教授)
担当教員
2限・3限担当 岡島 秀隆 (愛知学院大学 教養部 教授)
4限・5限担当 井澤 幸子 (愛知学院大学 心身科学部 教授)
[選択領域]受講者が任意に選択して受講する領域
講習番号
C4
講習名
教科書に載っている日本近世の資料について理解を深める
平成29年7月29日(土)
講習開設日
時間数
6時間
講習形態
受講予定者数
20名
主な講習対象者
講義
高等学校地歴科教員・
中学校社会科教員・小学校教員
1 日本近世の史料についてその背景や内容を理解する。
講習の到達目標
2 日本近世の史料の所在や利用方法について把握する。
3 日本近世の史料に関する歴史研究の状況について知る。
教科書には本文に関連する史料や図などが掲載されているが、それは一部が抄出されていた
講習の概要
り、説明が不十分でわかりやすいものでない場合がある。この講習では日本近世の記述部分か
ら主要な資料を選んで、その資料の全体像や解釈、そして関連する研究などを紹介することで、
理解を深める。
1限
9:30~11:00
画像資料について理解する(蔵屋敷の図など)
2限
11:10~12:40
美術作品について理解する(浮世絵など)
3限
13:30~15:00
法令について理解する(人返しの法など)
4限
15:10~16:40
江戸時代の貨幣について理解する・筆記試験
指導計画
修了認定の方法
筆記試験
成績評価の視点
講義内容の理解度
備考
担当教員
試験は第4限中に行います。
中川 すがね (愛知学院大学 文学部 教授)
[選択領域]受講者が任意に選択して受講する領域
講習番号
C5
講習名
次期学習指導要領と英語コミュニケーション能力
平成29年7月29日(土)
講習開設日
時間数
6時間
講習形態
講義とワークショップ
受講予定者数
25人
主な講習対象者
中学校・高等学校英語教員
講習の到達目標
主に中学校・高校英語教員を対象に、理論と実践を融合した英語教育のあり方を考える。
1. 日本の英語教育を振り返り、次期学習指導要領が目指す英語教育を探る。
(1)コミュニケーション能力に関わる理論を概観し、日本の英語教育の方向性を考える。
(2)小学校の英語教育(英語活動)との連携についても言及する。
2.英語教材の分析と活用
教科書は一般的な学習者を想定して書かれており、眼前の学習者のニーズを満たすためには、
他の資料や教材を補う必要がある。資料や教材の選び方、及び改善法と活用法を「談話分析」の
視点から考察する。
講習の概要
(1)「経験中心の教材分析」から「理論を踏まえた教材分析」を目指す。
(2)生徒のニーズに配慮した教材作成を考える。
3.コーパスを活用した英語教育
コーパスは言語教育のために収集されたテキストのデータであり、英語教育においても幅広く活
用されている。コーパスを利用しながら、英語教育の理論的な枠組みを構築し、コミュニケーション
能力育成を目指す英語授業のあり方を探る。
(1)コーパスを参照しながら、英語の4技能を伸ばす英語の授業の展開について考える。理論
的な枠組みを手がかりにして、実践に結びつける。
(2)他の教員と研究協議しながら、お互いの英語授業の改善を目指す。
1限
9:30~11:00
講義:英語教育の現在と展望
2限
11:10~12:40
ワークショップ:英語教材の分析と活用
3限
13:30~15:00
ワークショップ:コーパスを活用した英語教育
4限
15:10~16:40
試験
指導計画
修了認定の方法
筆記試験
成績評価の視点
コミュニケーション能力育成を目指す英語教育について理解し、実践に結びつける工夫をしたか。
備考
担当教員
杉浦 正好 (愛知学院大学 文学部 教授)
[選択領域]受講者が任意に選択して受講する領域
C6
講習番号
和歌の楽しみ
講習名
平成29年7月29日(土)
講習開設日
時間数
6時間
講習形態
講義と演習
受講定員
20名
主な講習対象者
中学校・高等学校国語教員
教科教育法の授業で学生に和歌を扱わせると、語句と文法の説明、作者の説明、現代語訳をや
って終わり、というのが圧倒的に多い。書かれた一首を全体として扱っている点では、短い随筆を
読んでいるのと、根本の態度は変わらない。歌の享受の仕方としてはまずいのではないか。歌の
講習の到達目標
情報が初句から徐々に身体に入ってくることをイメージし、歌の世界が時系展開するそのつどそ
のつどを考えなければ、なぜ枕詞、序詞、掛詞が存在したのかさえ説明できない。本講習では線
状性(時系展開)で歌を見ることの必要性を確認し、これを基盤とした表現分析の知見を得ること
を目的とする。
(1)歌にはなぜ景物が必要なのか、景物を介する共感とはなにか、枕詞・序詞とはなにか、線状
性(時系展開)で歌を聴くとどうなるかなど、歌を味わうための事項を概説する。
講習の概要
(2)歌のスリル(違う時間・空間に連れて行かれる感じ)とサスペンス(知りたい情報が遅延される
感じ)がどのような意味的・統語的仕組みに拠っているか、クラスで討議しながら考える。
(3)余裕があれば、景の描出方法、感覚の描出方法について考える。
指導計画
1限
9:30~11:00
和歌の楽しみ
2限
11:10~12:40
スリルの分析
3限
13:30~15:00
サスペンスの分析
4限
15:10~16:40
補足
試験
修了認定の方法
筆記試験
成績評価の視点
講習への参加態度、筆記試験から評価する。
備考
担当教員
なし。
多門 靖容 (愛知学院大学 文学部 教授)