食 の 一 口 メ モ . NO5 じゃがいもは,南米アンデス山脈のチチカカ湖周辺が原産地で,古代インカ帝国の重要 な食糧だったそうです。それがヨーロッパに伝わったのは16世紀半ば頃。インカ帝国を 滅ぼしたスペイン人が,持ち帰ったとされています。最初は,宮廷貴族の鑑賞用でした が,一般に食用として広まったのは,18世紀半ば頃,土地を選ばず,寒冷地でも栽培可 能,しかも栄養価も高いということから一気に栽培が進んだそうです。 日本には,16世紀末,オランダ船によってインドネシアのジャカルタから伝わったの で「ジャガタライモ」と呼ばれていましたが,後に略されて「じゃがいも」になったとい うのが名前の由来のようです。 じ ゃ が い も の 主 成 分 は で ん ぷ ん で す が , そ の 他 に ミ ネ ラ ル , ビ タ ミ ン B1, な ど も 豊 富 に 入 っ て い ま す 。 普 通 ビ タ ミ ン Cは , 火 を 通 す と こ わ れ や す い の で す が , じ ゃ が い も の ビ タ ミ ン Cは 加 熱 し て も こ わ れ に く い と い う 特 徴 が あ り ま す 。 ま た , 体 内 の 塩 分 を 排 出 す る 働 きのあるカリウムもたくさん含まれており栄養価が高い割には低カロリーというのもダイ エット志向の現代の食事事情には嬉しい野菜です。 ただ,じゃがいもの芽の部分には「ソラニン」という有毒成分が含まれているので,調 理の時にえぐり取ることが必要です。ゆでたり煮たりしてもソラニンはそのまま残ってし まうので,皮付きのままゆでる場合でも,芽だけは取り除くようにしましょう。 牛 乳 をそそいで焼 くだけのクイックメニュー~アンチョビーグラタン ~ (材 料 )4人 分 : じゃがいも(400g), 玉 ねぎ(2個 ), アンチョビー(10枚 骨 を取 っておく), ナツメグ(少 々), 牛 乳 (200CC), 生 クリーム(大 さじ4), パン粉 (40g), 粉 チーズ(30g), バター(30g), 油 (大 さじ1) 塩 ・こしょう・バター (作 り方 ) ①じゃがいもは皮 をむき,5mm厚 さの半 月 切 り,またはいちょう切 りにし、さっとゆでる。 ②玉 ねぎは薄 切 りにし、油 でさっと炒 め,塩 ,こしょうする。 ③アンチョビーは細 かくたたいておく。 ④グラタン皿 にバター少 々をぬり,じゃがいもの1/3,玉 ねぎ,アンチョビーを半 分 のせる。 さらに,じゃがいも1/3,玉 ねぎ,アンチョビーの残 りを重 ね,最 後 に残 りのじゃがいもをのせる,全 体 にナツメ グをふり,牛 乳 ,生 クリームを注 ぎパン粉 、粉 チーズをふり,バターをちらす。 ⑤200℃に熱 したオーブンで約 20~30分 焼 いてほどよく焦 げ目 が付 いたらできあがり。
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