こちら(少林寺拳法について)

少林寺拳法について
1
少林寺拳法とは
少 林 寺 拳 法 は 、 1947( 昭 和 22) 年 に 創 始 者 ・ 宗 道 臣 に よ っ て 自 信 と 行 動 力 と 慈 悲 心 を 持 っ た 社 会 で
役立つ人を育てる、「人づくりの道」として香川県において創始された日本の武道です。
自 分 の 心 と 体 を 養 い な が ら 、他 人 と 共 に 助 け あ い 、幸 せ に 生 き る こ と を 説 く「 教 え 」と 、自 身 の 成 長
を 実 感 し 、パ ー ト ナ ー と と も に 上 達 を 楽 し む「 技 法 」、そ し て そ の 教 え と 技 法 を 遊 離 さ せ な い た め の「 教
育 シ ス テ ム 」が 一 体 と な っ て い ま す 。
人 間 は 大 き な 可 能 性 を 秘 め て い ま す 。少 林 寺 拳 法 は そ の 可 能 性
を信じ、物心ともに平和で豊かな社会を築くために行動できる人を育てることを目指しています。
2
少林寺拳法の特徴
少 林 寺 拳 法 は 、少 林 寺 拳 法 の 修 行 を 通 じ て 、自 信 と 勇 気 と 行 動 力 を 習 得 し 、思 い や り と 正 義 感 を 養 う
ことを目標とし、体系化されています。
少 林 寺 拳 法 で は そ れ ら の 特 徴 を「 拳 禅 一 如 」「 力 愛 不 二 」「 守 主 攻 従 」「 不 殺 活 人 」「 剛 柔 一 体 」「 組
手 主 体 」の 6 つ で 表 現 し 、少 林 寺 拳 法 の 修 行 の あ り 方 、修 行 す る 者 の 行 動 の あ り 方 、技 法 運 用 の あ り 方 、
技法の特徴を整理しています。細部は、次のとおりです。
少 林 寺 拳 法 の特 徴
「 拳 」は 肉 体 を 、
「 禅 」は 精 神 を 意 味 し ま す 。身 体 と 心 は 別 々 の も の で は な く 、互 い に 影 響 を 及 ぼ す 一 体
拳禅一如
のものです。少林寺拳法では、身体と心を、どちらに偏らせることなく、バランスよく学習することを
目指します
慈 悲 心 や 正 義 感 に 溢 れ て い て も 、力 が な け れ ば 、誰 か の 役 に 立 っ た り 、助 け た り す る こ と は で き ま せ ん 。
力愛不二
また、どれだけ力があっても、誇りや信念がなければ、正しい力の使い方はできません。力と愛、理知
と慈悲の調和こそ、少林寺拳法の行動規範です。
少林寺拳法の技法は、不正な暴力から身を守るためにあります。そのため、まず守り、それから反撃す
守主攻従
る技法体系となっています。また、確かな守りの体勢を築くことで、相手の弱点を冷静に見極め、有効
な反撃ができると考えています。
少 林 寺 拳 法 の 技 法 は 、誰 か を 傷 つ け る た め の も の で は な く 、自 分 や 他 人 を 守 り 、生 か す た め の も の で す 。
不殺活人
少林寺拳法の技法は、人の可能性を実感させ、成長の喜びを味わうために修練されます。
少林寺拳法の技法には、突き・蹴りなどに対し、受け・かわしから当身で反撃する「剛法」と、手首を
剛柔一体
握る・衣服をつかむなどに対して、抜き・投げ・固めなどで反撃する「柔法」があります。剛法と柔法
は、互いの特徴を生かし合い、巧みに組み合わせることによって、効果を倍増させることができます。
少林寺拳法の修練は、二人一組で行うことを原則とします。これは、相手の行動に適切かつ柔軟に対処
組手主体
で き る 実 戦 的 な 技 法 を 養 う た め で あ る と 同 時 に 、共 に 協 力 し て 上 達 し 、そ の 喜 び を 分 か ち 合 う た め で す 。