Be You - 国立病院機構 九州医療センター

 目 次
1、病気について
2、感染症対策室の連絡先
専任看護婦へのお問い合わせ
時間外救急受診時の連絡先
3、理学療法の紹介(血友病の患者様)
4、血友病の患者様へお知らせとお願い
5、他施設の電話相談の紹介
6、日和見感染の予防について
7、日常生活について 感染しているとはどういうことですか?
感 染 と は 、 身 体 の 中 に エ イ ズ ウ イ ル ス ( H I V ) が 住 み 着 い て い る 状 態 を い い ま す 。
HIVに感染している場合には、将来エイズを発症して、それが生命に関わる可能性が
あります。
HIV に感染していても多くの人では長い間、症状は現れません。また、エイズとは、
HIV によって身体の免疫力が低下し、その結果として様々な症状がでた状態をいいま す。
。
HIVに感染することと、エイズを発症することとは違うことなのです
検査結果が陽性とは、どういう意味ですか?
HIVウイルスに感染しているかを調べるエイズ検査(=HIV抗体検査)には、ELISA 法、PA法等のスクリーニング検査と、ウエスタンブロット法、蛍光抗体法(IFA )法 などの確認検査と呼ばれるものがあります。
スクリーニング検査が陽性の場合は、HIVウイルスに感染している可能性があります
が確実ではありません。しかし、確認検査が陽性の場合は、HIV に感染していること
を示しています。
どんなことで感染するのですか?
HIVは感染している人の血液・精液・膣分泌液に多く含まれており、このほかに母乳、
髄液などにも含まれています。血液による感染は輸血などの血液製剤の使用や注射器
の共用で、精液や膣分泌液による感染は性交渉で、母乳による感染は母から子への授
乳で感染します。(母子感染にはこの他に妊娠中の胎盤感染と出産時の産道感染があ
ります。) HIVは尿や唾液などにも含まれていますが、微量なので感染すること
はまずありません。
これらの体液中のHIVが体に感染するのは、損傷を受けた皮膚や粘膜からです。正常
な皮膚などの接触によって感染することはありません。空気感染、食物を通しての経
口感染も例がありません。
このように、HIVの感染経路は限られていますので、どんなことで
感染するのかを理解して注意すれば、日常生活で他の人を感染させ
ることはありません。
免疫(CD4リンパ球)ってなんですか?
身体の中にはからだを病原体から守るしくみがあり『免疫』と呼ばれています。免疫
とは「病気(疫)を免れる」という意味です。免疫のしくみには、血液中の白血球の
一つであるリンパ球が大きな役割を担っています。中でも「CD4リンパ球」と呼ばれ
るものは免疫の指令塔の役割を果たしています。HIVウイルスはCD4リンパ球に感染
して破壊し、その数を徐々に減らしていきます。健康な人では、血液1μl(1000
分の1cc)あたり700∼1500個のCD4リンパ球が存在しますが、HIVの感染に よってはCD4リンパ球が減少してくることにより、いろいろな「日和見(ひよりみ)
感染症」にかかりやすくなってきます。ですから、
このCD4リンパ球の数を測ることによって、現在の身体の抵抗力や
注意すべき日和見感染を知ることができるのです。
HIVウイルス量とCD4リンパ球の関係とは
どういうものですか?
HIVウイルス量とは血液1ml中の
HIVウイルスの量を測定したもので○○コピー/ml
で表します。HIVウイルス量は病気の進行速度、CD4の値は現在の免疫力を表している
と考えられHIV診療には欠かせないデーターです。抗HIV 薬の開始時期を検討したり内
服している薬が効いているかを調べたりすることができます。
わかりやすくいえば、HIV 感染症の患者さんはAIDSという駅に向かっている汽車
乗っていると考えられま す。CD4の値はその駅までの距離であり、ウイルス量はそ
汽車のスピードと考えられます。治療の一番大きな目的はこの汽車のブレーキをかけて
スピードを落とすことにあります。最終的には汽車をストップさせることを目的とし
ています。
つまり、CD4は多いほどよく、HIVウイルス量は少ないほ
うがよいのです。
に の
エイズとはどんな病気で、どんな経過をたどるんですか?
エイズとは、「後天性免疫不全症候群」を略した言葉です。
HIVウイルスがCD4リンパ球に感染すると体の中の免疫力が壊されてしまうので、免疫
機能が低下し、健康時には抑えられていた病原性の弱い微生物やウイルスが暴れだし、
さまざまな病状が現れ「日和見(ひよりみ)感染」などを起こします。(これは体の 弱った老人や抗癌剤などで免疫が弱った患者さんにもおきます。) HIVに感染しても、ほとんどの人には症状がありません。この症状がない状態は長い間
続きますが、この状態を「無症候性キャリア」といいます。免疫が弱くなると、リンパ
節が腫れたり微熱が続いたりしますが、この状態を「エイズ関連症候群(ARC)」とい
います。
さらに免疫が弱くなると、いくつかの日和見感染などをおこします。この状態を「エイ
ズの発症」といいます。
ですから、エイズ発症 HIV感染 ということです。
エイズ発症とは、以下の23の指定された日和見感染症
のどれかにかかったときのことをいいます。
・カンジダ症(食道、気管、気管支または肺)
・クリプトコックス症(肺以外)
・クリプトスポリジウム症(1ヶ月以上下痢の続く慢性腸炎)
・サイトメガロウイルス感染症(肝、脾、リンパ節以外)
・単純ヘルペスウイルス感染症(1ヶ月以上持続する粘膜、皮膚の潰瘍
を呈するもの、または、気管支炎、肺炎、食道炎を併発するの)
・カポジ肉腫(年齢を問わず)
・原発性脳リンパ腫
・リンパ性間接性肺炎/肺リンパ過形成: LIP/PLH complex
・非定型抗酸菌症(肺、皮膚、頚部もしくは肺門リンパ節以外の部位、 または、これに加え全身性に播種したもの)
・ニューモシスチス・カリニ肺炎
・進行性多巣性白質脳症
・トキソプラズマ脳症
・化膿性細菌感染症
・コクシジオデス症
・HIV脳症
・ヒストプラスマ症(全身性または肺外)
・非ホジキンリンパ腫
・イソプラ症(1ヶ月以上下痢の続く慢性腸炎)
・活動性結核
・再発性サルモネラ菌血症
・HIV消耗性症候群
・反復性肺炎
・浸潤性子宮頚癌
HIV
HIV
CD4陽性リンパ球に感染
HIVの増殖
CD4陽性リンパ球の減少
免疫能の低下
日和見感染の発症
感染するとどれくらいで発症するのですか?
感染してから10年間に約半数の人がエイズを発症するといわれています。これは逆
に言うと、約半数の人は10年以上発症しないということです。現在は、発症をのば
す治療や合併症の予防治療が行われており、発症した人への治療も進んできています。
今後、発症をもっと延ばす治療が進んでいくでしょう。また、特効薬が開発される可
能性もあります。
希望を持って病気とたたかい、発症をさけるように努力する
ことが大切です。
免疫力が低下するとどんな病気にかかるのですか?
HIVウイルスによってCD4リンパ球が壊されて免疫力が低下すると、さまざまな日和 見(ひよりみ)感染症が起きやすくなりますが、それは免疫力と病原体の強さに応じて います。かかりやすい病気は人それぞれですが、免疫力を測る目安の一つであるCD4
リンパ球の数と病気の関係は以下の様になります。
CD4リンパ球が200個を下回るころから、いろいろな日
和見感染症が起こってきやすくなります。
免疫の状態を測っておけば、どんな病原体にかかりやすいか
わかり早期発見や予防的な治療ができます。
発症を予防するにはどんなことに気をつけたらよいです か?
現在は体の中のHIVを完全になくす薬はありません。
しかし、発症を予防する最も良い方法は、この病気も糖尿病や高血圧のような慢性の
病気と考えて体の中のHIVとうまくつきあっていくことです。その為には、いくつか
のポイントがあります。
(1)定期的に自分の免疫の状態を知ること
(定期受診・検査)
(2)薬の力でウイルスの増殖を抑えること
(必要に応じた抗ウイルス剤の確実な内服治療)
(3)日和見感染などを予防すること
(早期発見・早期予防治療)
(4)体力を保ち、ストレスを少なくすること
(自己免疫力の向上)
病院ではどんな治療をするのですか?
病院では、定期的に免疫力やHIVの状態を検査し、合併症のチェックをします。
そして、その時の状態に応じてHIVの増殖を抑える治療や合併症を予防する治療
をします。
HIVや合併症によって症状が出た時には、その症状に応じた治療を行います。
また、必要に応じて医療スタッフ(医師/薬剤師/カウンセラー/栄養士/看護
婦など)が、患者さんが病気を理解することのお手伝いや御相談に応じていま す。
病院では守秘義務があり、各部署に担当者を決め対応しています。患者・家族の
皆さまのプライバシーは保護されています。
HIVの研究や治療の開発等は、ここ数年で確実に進歩してきています。HIVウイ
ルスの体内での増殖を抑える抗HIV薬のなかでも、プロテアーゼ阻害剤は著しい
効果をあげています。
定 期 受 診 の 必 要 性 は な ん で す か ?
定期的な受診には、2つの目的があります。1つは検査データーを知って自分の
状態を把握することと、もう一つは、経過観察をもとにして、必要時にすみやか
に治療を始めることです。免疫の状態は身体的な自覚症状として現れないことが
多く検査データーの結果をみないと分りません。知らない間に悪くなっているこ
ともあります。定期的に受診し検査を受けることで、抗ウイルス薬を状態に合わ
せ開始したり、変更したりのほか、日和見感染予防や治療を早期に始めたること
ができます。ですから、症状がなくても発症していなくても定期的に受診は続け
ることが非常に大切です。
国立病院九州医療センター感染症対策室の連絡先
対策室には担当医師、カウンセラー、専任看護婦、情報担当官がいます
住所:福岡県福岡市中央区地行浜1丁目8番1号
国立病院九州医療センター感染症対策室
☎:092−852−0700(病院代表)
⇒内線2501へ
FAX:092−847−8801(感染症対策室)
専任看護婦へのお問い合わせ 感染症外来の受診についてのお問い合わせや、外来受診日の予約変更、
救急受診、その他御相談など、御遠慮なくお電話下さい。
平日(月∼金曜日)8:30∼17:00まで
☎092−852−0700内線2501 (感染症対策室)看護婦:城崎、桑原 時間外救急受診時の連絡先
時間外(月∼金曜日17:00以降)及び土日・祭日は、当直医師、当直婦長
が対応します。
☎092−852−0700で事務当直につながります。
『血液内科の 山本又は岡部先生に診てもらってる患者です。
○○○なので今から受診したい。』と連絡し、
南口玄関の救急外来までお越し下さい。
国立病院九州医療センター理学療法の紹介
- 血友病の患者様用 外来棟2階には、リハビリテーション施設があります。専門の設備、プール
(ウオーキング用)があり、理学療法士が対応しています。
脳梗塞で手足に麻痺をきたした患者様、慢性関節リウマチで関節障害をきたし
た患者様などが社会復帰へ向け、日々訓練を続けておられます。
血友病の患者様についても関節の拘縮予防や、関節可動
域の範囲の拡大、筋力の強化等のために関節に過激な負担のかからない水中ウ
オーキングなどが効果的です。
予約制ですのでご希望の方は、主治医または看護婦にご相談下さい。
リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン : 月 ∼ 金 曜 日 1 3 : 0 0 ∼ 1 7 : 0 0
水 中 ウ オ ー キ ン グ : 月 ・ 水 ・ 木 曜 日 9 : 0 0 ∼ 1 5 : 0 0
* ト レ ー ニ ン グ ウ ェ ア ー 、 水 着 、 タ オ ル は ご 持 参 く だ さ い
< 水中ウオーキングをされる患者さまへ>
温水プールの中でのウオーキングは予想以上に体力を消耗します。
次の点に注意しましょう。
①空腹時やお食事をした直後(1時間以内)は、
避けましょう
②風邪ぎみなど体調のすぐれないときは、避けましょう。
病院に来る前に宅で自宅でお熱を計って来てください。
病院にみえたら自動血圧計で血圧を測ります。
③運動時間は20∼30分以内にしましょう。
④終わった後は、血圧を測ります。
その後は水分補給をし休息をとりましょう。
血友病の患者様へお知らせとお願い *血液製剤の自己注射法を外来で指導しています。 ご希望の方は、専任看護婦にお申し出下さい。
*在宅で自己注射をされている方は、使用済みの注射器・ 針は、コーヒ
ーなどのふた付き空きビンなどに入れ、使 用した製剤のビンはビニー
ル袋などに入れて、病院受診 の時にまとめてお持ちいただければ、処
分いたします。 ご遠慮なくお持ち下さい。
使用済みの針類 アンプル・ビン類
<他施設の電話相談の紹介> 「当院の感染症専任看護婦やカウンセラーが電話での御相談にも応じておりま
すが、下記のような相談窓口も利用できます。」
相 談 窓 口
エイズダイヤル
福岡市内各保健所(市外局番092-)
西保健所
☎891-0391 東保健所 ☎651ー8391
南保健所 ☎541-8391 中央保健所 ☎712-8391 城南保健所 ☎822-8391
早良保健所 ☎846-8391
博多保健所 ☎651-1591 *月∼金曜日 9:00∼17:00(匿名可/無料)
外国語相談
☎ (092)715-8395 英語/中国語 木曜日 19:00∼21:00(匿名可/無料)
エイズ予防財団 ☎ 0120-177-812(相談用)
月∼金曜日 10:00∼17:00
人権と共生を考えるエイズワーカーズ福岡
(民間ボランティア団体)
日本語 ☎
092-715-1324 火/木曜日 19:00∼21:00
土曜日 14:00∼18:00
英語 ☎
092-715-8395
火曜日
19:00∼21:00 働くゲイとレズビアンの会(アカー)
☎ 03-3380-2269
月 / 水 / 木 曜 日 1 9 : 0 0 ∼ 2 2 : 0 0
日和見感染の予防について
ここには主な日和見感染症に関する事柄とその簡単な予防法が
のっています。
日和見感染の早期発見と予防
主な日和見感染症
日和見感染症の予防について
日和見感染の早期発見と予防
日和見(ひよりみ)感染症とは、免疫力が低下したときにかかる、
さまざまな感染症や疾患のことをいいます。今の体調を維持するため
にも、日和見感染の早期発見と予防はとても大切なことです。
<日和見感染症の早期発見について>
CD4の値が下がると、日和見感染症にかかる可能性がでてきま
す。その症状がないか、日頃から自分でチェックする習慣をつけま
しょう。また、定期的に受診し、専門的にも診てらいましょう。
主な日和見感染症とその初期症状は次ページの通りです☞
(日和見感染症の種類については ページを参照)
*その他、こんな症状の時は医師又は看護婦に連絡して下さい
感染症対策室 092-852-0700(内線2501)
体重の変化、ひどい下痢や便秘、発熱、リンパの腫れ、口内
炎
舌苔、湿疹、視力低下、激しい頭痛、不正性器出血
主な日和見感染症
ピリピリした痛みが体の片側に発生し、その
後虫刺されのような発疹が生じます。
できやすい場所は顔面・腕・わきの下・腹部
から背中にかけてです。
帯状疱疹
(CD4=500以下)
血管性の腫瘍です。できやすい場所は皮膚で
すが、内臓や消化管、その他全身のどこにで
もできることがあります。消化管にできた場
合は下痢をする場合があります。
カポジ肉腫
(CD4=500以下)
カリニを原因とする肺炎の一種です。
発熱、咳、体を動かしたときの息切れが起こ
ります。
カリニ肺炎
(CD4=200以下)
いわゆるカビの一種です。カビのような白斑
が舌や頬の内側などにできます。食道・気道・
皮膚にもできることがあります。特徴は摩擦
で除去できることです。
カンジダ症
(CD4=200以下)
<日和見感染の予防について>
日和見感染の予防として、次のことを心がけましょう。
◆食べ物の中にはさまざまな細菌がいます。食中毒を防ぐために、衛生的で新鮮
鮮なものを食べましょう。体調が悪いときには生ものを避けましょう。
◆CD4リンパ球が200以下になった場合、日和見感染予防薬の内服を開始する場合
があります。指示されたくすり(抗HIV薬、日和見感染予防薬など)はきちんと
飲みましょう。
◆感冒やインフルエンザを防ぐため、帰宅後は手洗いと、うがいをしましょう。
インフルエンザウイルスは感染力が強く、免疫機能が正常な人にも感染する可
能性が高いので注意しましょう。
インフルエンザには予防接種も有効ですが、予防接種を受ける際は主治医にご
相談ください。
◆次のような感染症の人に接触した場合、医師または看護婦に相談してください。
発症を予防できる場合があります。
インフルエンザ 麻疹(はしか) 水痘(水ぼうそう) 帯状疱疹 おたふく風邪(流行性耳下腺炎) 風疹 結核など
また、可能なかぎりこの様な感染症の人に接触しないよう心がけることも大切
です。
日常生活について
ここでは患者のみなさんに気をつけていただきたい日常生活における注意
事項をのせています。
*食事*
*休養* *趣味と娯楽* *清潔*
*血液などの取り扱い* *洗濯もの*
*ペットの飼育*
*性行為*
(詳細は「あなたと家族とパートナーの
ために」パンフレットも御覧下さい。)
*その他知りたいことは?*
・自 分の健康 を管理す る上で、 正しい知 識を身に けること が大切で す。
以下の項目等について知りたいときには、いつでも専門スタッフへお
申し出ください。
最新情報をおしらせ致します。
◆疾患について◆身体の状態◆くすりについて◆日常生活の注意点
◆性生活◆カウンセリング◆妊娠出産◆電話相談窓口◆患者会
◆ピアカウンセリング◆医療費◆利用できるボランティア団体
◆利用できる公的設備・援助 など
日常生活について
日常生活においては、体力を維持しストレスをためないため、バラン
スのとれた食事・十分な睡眠・気分転換をはかることなどが大切で
す。
*食事*
・1日3回規則的に食べることが基本ですが、どうしても食べられな
いときは、軽食でもかまいません。少しずつでもいいので食べるよ
うにしましょう。
・CD4の値が200以下になったら、感染予防のため生もの(生野
菜、刺身など)は避けるようにしましょう。(詳しくは、栄養のペ
ージを御覧ください)
・自分の服用している薬の特徴については十分理解をしておきましょ
う。お薬の種類によっては、食事に制限があったり、食前、食後ま
たは食間に薬を飲まなければならないことがあります。(詳しく は、薬剤のページを御覧ください)
*休養*
・1日の疲れを翌日まで持ちこさないよう、睡眠を十分にとりましょ
う。
・仕事や学校は、自分の体力にあわせて調整しましょう。無理をせ ず、疲れた時には休息をとりましょう。
*趣味と娯楽*
・ストレスをためないためにも、趣味・スポーツ・など、今まで行 なっていた娯楽を楽しみましょう。体調が悪いときには無理をせ ず、まず医師に相談してください。
*清潔*
・毎 日の 入浴 に心が け、 入浴で きな い場 合は体 を拭 いたり 、手 足を 洗ったり、陰部を拭いたりして、体をできるだけ清潔にしましょ う。
・口の中はいつも清潔にするように心がけましょう。
(詳しくは、口腔内ケアのページを御覧ください)
*血液などの取り扱い*
・血液・精液・膣分泌液が付着した物の取り扱いは自分でしましょう。
・もし人に頼む場合は、ゴム手袋やビニール袋を使って処理してもらい
ましょう。
・血液などが付着したゴミを捨てる場合は、必ずビニール袋に入れて捨
てましょう
・血液が付着しやすい歯ブラシ・かみそり・ピアスは貸したり借りたり
しないようにしましょう。
・皮膚に血液・精液・膣分泌液・母乳が付着した場合は、石鹸でよく洗
い流しましょう
*洗濯もの*
・ 特 に 区 別 す る 必 要 は あ り ま せ ん 。 血 液 な ど が 付 着 し た 物 や 、 激 し い 下 痢
や痔などで便に血液が混じる場合に汚れた下着類は、ハイターに30分
以上つけた後、洗濯しましょう。
*ペットの飼育*
・ペ ットを飼 う場合は 、注意し て飼育す れば避け る必要は ありませ ん。
しかし、ペットの糞に、日和見感染の原因となる菌が存在しているこ
とがあるので注意が必要です。下記の点に注意しましょう。
◆ ペットの糞の後始末はできれば家族に頼みましょう
◆ 自分で行う場合は、手袋とマスクを使用しましょう ◆ ペットを触った後は、必ず手を洗いましょう
◆ ペットのトイレは、月に一度熱湯消毒しましょう
◆ ゼリーシーツや砂は毎日取り換えましょう
*性行為*
・愛する人との性行為は制限をする必要はありません 。ただし、性交渉
中に精液・膣分泌液・血液が、口の中や直腸、膣などの粘膜に触れると
感染の原因となります。
これを防ぐために、性行為の始めから終わりまでコンドームを使用する
ことが有効です。女性の方は、相手の人にコンドームを使用してもらい
ましょう。
また、不特定多数の相手との性交渉は他の性病予防のためにも望ましく
ありません。(詳細は「あなたと家族とパートナーのために」パンフ レットも御覧下さい。)
*その他知りたいことは?*
・自 分の健康 を管理す る上で、 正しい知 識を身に けること が大切で す。
以下の項目等について知りたいときには、いつでも専門スタッフへお
申し出ください。
最新情報をおしらせ致します。
◆疾患について
◆身体の状態
◆くすりについて
◆日常生活の注意点
◆性生活
◆カウンセリング
◆妊娠出産
◆電話相談窓口
◆患者会
◆ピアカウンセリング
◆医療費
◆利用できるボランティア団体
◆利用できる公的設備・援助
など