二 学 年 - 獨協医科大学

解剖学各論Ⅰ
科目責任者 松 野 健二郎
学年・学期 2学年・1学期
Ⅰ.前 文
呼吸・循環器ほか,発生と神経系を除く全器官系について,
「ズーム解剖学」講義をおこなう。これは,肉眼から顕
微鏡レベルまで画像をズームするように拡大・縮小して見せることにより,従来結びつかなかった一つの臓器の肉眼像
と顕微鏡像を連関させてイメージできるようする教育法で,各器官の構造と機能の総合理解を容易にするものである。
プログラムは,できるだけ解剖実習進行に合わせて同じ領域のものに設定する。これにより器官構造・機能を十分理解
した上で実物の剖出・観察を行えるようにしている。解剖学用語はラテン語から英語に切り替え,約300語を必須英語と
してマスターすることを課題にしている。
Ⅱ.担当教員
教 授 松 野 健二郎 解剖学(マクロ)
教 授 加 藤 広 行 第一外科学
教 授 大 関 覚 獨協医科大学越谷病院・整形外科
助 教 高 橋 秀 雄 解剖学(マクロ)
助 教 上 田 祐 司 解剖学(マクロ)
非常勤講師 樋 田 一 徳 川崎医科大学・解剖学 教授
Ⅲ.一般学習目標
人体の構造と機能の全体像をとらえ,各器官の肉眼および顕微鏡レベルの構造と機能の基本的概念(仕組み・からく
り)を理解する。ズーム解剖学により,肉眼で見える臓器の中に顕微鏡的構造をイメージできる。さらに人間は多細胞
生物であり,各器官が統合・統御されたものが一個の人体であるという真理を認識する。これらを習得することにより,
諸君が本学年で行わなければならない「医学に関する自己の概念体系の基礎工事」を完成させる。また,臨床的な重要
性を意識しながら臨床医学にむけての基礎工事をする。
Ⅳ.行動目標
1)皮膚の構造と主な機能を説明できる。
2)心・血管系の構造と主な機能を説明できる。
3)リンパ系・リンパ器官の構造と主な機能を説明できる。
4)肺・気道系の構造と主な機能を説明できる。
5)消化管・肝胆膵の構造と主な機能を説明できる。
6)上部消化管の外科的解剖学を概説できる。
7)腎・尿路系の構造と主な機能を説明できる。
8)男性生殖器系の構造と主な機能を説明できる。
9)女性生殖器系の構造と主な機能を説明できる。
10)胎盤と乳腺の構造と主な機能を説明できる。
11)血液・造血器の組織構造と主な機能を説明できる。
12)下肢の運動学的意義を概説できる。
13)解剖学用語の必須英語を語源も含めて説明できる。
−195−
二
学
年
Ⅴ.講義の学習内容
回数
月
日
曜日
時限
講
義
テ
ー
マ
担 当 者
1
4 16
金
2
皮膚の構造
松 野 健二郎
2
21
水
1
循環器(1) 血管の構造
松 野 健二郎
3
21
水
2
血液・リンパ(1) リンパ管の構造
松 野 健二郎
4
26
月
2
血液・リンパ(2) リンパ節の構造
松 野 健二郎
6
木
1
呼吸器の構造(1)
高
橋
秀
雄
6
6
木
2
呼吸器の構造(2)
高
橋
秀
雄
7
11
火
2
循環器(2) 心臓の構造
松 野 健二郎
8
13
木
2
血液・リンパ(3) 胸腺・脾臓の構造
上
9
14
金
2
血液・リンパ(4) 免疫応答の解剖学
松 野 健二郎
10
17
月
1
消化器(1) 総論・歯の構造
松 野 健二郎
11
18
火
1
消化器(2) 上部消化管の構造
松 野 健二郎
12
18
火
2
消化器(3) 下部消化管の構造
松 野 健二郎
13
25
火
1
消化器(4) 肝臓の構造
松 野 健二郎
14
25
火
2
特別講義:消化器外科における臨床解剖と外科手術の理解
加
藤
広
行
15
28
金
2
消化器(5) 胆道・膵・門脈の構造
上
田
祐
司
16
31
月
2
特別講義:環境センサーとしての嗅覚
樋
田
一
徳
4
金
2
泌尿器(1) 腎の構造
松 野 健二郎
18
7
月
2
泌尿器(2) 尿路の構造
松 野 健二郎
19
15
火
2
生殖器(1) 性差・男性生殖器
松 野 健二郎
20
18
金
1
生殖器(2) 女性生殖器
松 野 健二郎
21
18
金
2
生殖器(3) 乳腺・胎盤
松 野 健二郎
22
24
木
2
血液・リンパ(5) 白血球・造血(1)
松 野 健二郎
23
29
火
1
特別講義:下肢の機能解剖
大
24
30
水
2
血液・リンパ(6) 造血(2)
松 野 健二郎
5
17
5
6
Ⅵ.評価基準
出席状況,試験によって総合的に評価する。
−196−
田
関 祐
司
覚
Ⅶ.教科書・参考図書・AV資料
1)教科書:解剖学講義,伊藤隆著,南山堂,¥11,
000
2)人体解剖 カラーアトラス 第6版,McMinn 著 佐藤達夫和訳 南江堂,¥5,
700
3)アトラス:ネッター解剖学図譜,相磯貞和訳,丸善,¥10,
000
4)参考書:ジュンケイラ組織学,坂井建雄,川上速人監訳,丸善,¥9,
800
Ⅷ.質問への対応方法
原則,毎週17:00−18:00。時間外でも在室中で忙しくない時のみ,受け付ける。
−197−
二
学
年