Animal Life-Log B2 isokichi † 親 : tetujin さん ‡ @ † 慶應義塾大学 環境情報学部@ 1 はじめに 本研究は,人間の生活に関わりのある動物のライフログ データを取得し,ペット医療や畜産など,様々な分野で活用 することを目標としている.今学期は魚のライフログデー タの取得に焦点を当てる. 2 背景・問題意識 近年,ライフログデータの存在が広く認知されるように なり,様々な分野への活用が期待されている.また,動物は 図 1: ハードウェア構成図 自分の体調や感覚を言葉で伝えることができないため,人間 が動物の生活を管理することは難しく,課題となっている. 本研究では,人間の生活に限らず,ペット,畜産,使役動 物など様々な分野でライフログデータを集め,活用してい くべきだと考える. 3 関連研究 Cassim の研究 [1] や,Gary の研究 [2] では,犬の活動量 を取得するために犬に取り付けるウェアラブルなセンサに ついて論じられている.本研究のように,魚を扱う場合は 図 2: ソフトウェア構成図 実際にセンサを取り付けることは難しいので,別の手法で 行動を取得する必要がある. 4 機能要件とアプローチ 取得したいライフログデータの種類に合わせ,機能要件 とアプローチを以下の三つに分類する. 4.1 してカメラ,水温計,比重計,pH 計使用する.また,水槽 は 30cm 水槽を使用し,クマノミとイソギンチャクを飼育 する. 7 魚の行動の検知,記録 評価方針 今回の実験では,正しい魚のライフログデータを取得で 7 つの行動パターン(餌を食べている,激しく泳いでい る,休んでいる,物陰に隠れている,動きがおかしい,死 んでいる,その他)をカメラの画像認識から検知する.魚 きたかということに関して,実際の水質や魚の動きと取得 の行動パターンから魚の状態を知ることができる.そのた 上で挙げた7つの行動パターンを起こすような状況を人為 めに,カメラで魚の位置を特定し移動軌跡を取得する.そ 的に作り出す必要がある. の軌跡を事前に登録しておいた行動パターンの移動軌跡と 比較することで,魚の行動パターンを検知する. 4.2 したデータを比較することで評価を行う. 魚が,必要とする行動をとってくれるとは限らないため, 8 12 月上旬 ・環境構築(水槽の準備,データベースの準備など) 12 月下旬 水温,水質の検知,記録 水温計,比重計,pH 計などを用いて水温と水質を測定し, 魚の生活環境として適しているかの判定とともに記録する. 4.3 ・実装(魚の認識,魚の行動の検知,記録) 餌の記録 1 月上旬 餌を与えた時間,餌の種類と量,魚が餌をどれだけ食べ ・データ集め たかなどを手動で入力し,記録する. 1 月下旬 ・評価 5 システム構成図 ・最終発表 図 1 にハードウェア構成図,図 2 にソフトウェア構成図 を示す. 6 実装環境 今回の実験では,行動検知システムなどの処理のために Mac mini を,サーバーは Life-Cloud サーバーを,センサと スケジュール 9 参考文献 [1]A Dog Collar Accessory for Monitoring Canine Activity Levels -Cassim Ladha [2]Wearable Activity Recognition for Dogs -Gary M.
© Copyright 2024 Paperzz