No.101__1月

鉄 道 友 の会 福 井 支 部 報
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(▲ 2004 年 11 月 1 日
J 越美北線
JR 越 美北 線 部 分復 旧
ち
No. 101
chi
平成17年 1 月号
一乗谷駅
撮影
森家和治)
運 転 再開 !
平成 16 年 7 月の福井豪雨で被災した越美北線が、9 月 11 日より部分復
旧(一乗谷∼美山間バス代行)しました。(平日朝 1 往復のみキハ 28+58)
福井支部
URL
ホームページアドレス
http://member.nifty.ne.jp/konohana/
支 部 創 立 40年 の 年
支部長
田中完一
会員の皆様、新年明けましておめでとうございます。
昨年は、わたしたちの鉄道友の会福井支部の会報「わだち」が漸く 100 号を迎えました。
そして、今春には、我が支部の誕生から 40 年を迎えます。このように長く続けられたこ
とを会員の皆様と共に喜びたいと思います。これは会員の皆様の努力と熱意の賜でありま
す。同時に、陰に陽に、各鉄道会社、友の会の本部、近隣の支部など関係の皆さんの御理
解と御支援のお陰と感謝を申し上げる次第です。
さて、県内の鉄道の話題は、何と言っても北陸新幹線の福井駅部の着工が今春から始ま
ると言うことと、福井駅の高架化工事が完成することです。新幹線福井駅部は、平成 17
年度から工事にかかり平成 20 年度末には完成の予定です。将来の福井県内への延伸につ
ながる明るい話題が昨年の暮れに決まりました。県民の 1 人として喜びたいと思います。
工事が進められてきた北陸本線福井駅周辺高架化工事もいよいよ仕上げに入り、4 月 18
日の開業が待たれます。長さ 300 ㍍、幅 30 ㍍の 2 階建て鉄筋コンクリート造りの高架下
には出札や改札などの駅業務施設と商業施設が整備されるとのこと。2 階に 2 面 5 線のプ
ラットホームが設けられ、プラットホームを覆う屋根には高さ 4 ㍍の箱形の採光口が 38
カ所設置されいるとのことである。エスカレータやエレベータもあるとのこと。
このような、来年の秋には、北陸本線長浜-敦賀間・湖西線永原-近江塩津間の直流化工
事も完成するでしょう。それに伴い関西地区から湖西、湖東の両方経由で快速が入るでし
ょう。これまた楽しみの一つです。 このように話題多い中で、わが福井支部も昭和 40
年 4 月の発足から、今年で 40 年という節目を迎えます。折角のチャンスですから、私た
ちの鉄道趣味を、自分達だけで楽しむのではなく、この際、鉄道文化として広く県民の皆
様に福井県内の鉄道について話題を提供できれば幸いではないかと思います。そのために
は会員の皆様の御理解と御協力をお願いするものです。こうしたことを契機に支部活動を
盛り上げることを考えては如何でしょうか。
上:明治 29 年 7 月 15 日開業の福井駅
右:高架化工事が進む福井駅
(
「日刊県民福井」平成 16 年 12 月 17 日より)
わだち100号発刊が新聞に掲載
朝日新聞 2004.12.27
鉄道の機関誌、走って100号
「鉄道友の会」福井支部(40
人)の機関誌「わだち」が、支
部設立の 1965 年の創刊以来 100
号に達した。支部長の田中完一
さん(62)=写真、敦賀市新和
町 2 丁目=は「来年で『発車』
から 40 年。『運休』した年もあ
ったが、皆さんのお陰でここま
で走れた」と振り返る。
藤島高校の前校長で、文化祭
で鉄道展示コーナーを設けたほ
どの鉄道ファン。支部設立時か
らの役員で、86 年に 3 代日支
部長に就いた。マイカー生活の
浸透で鉄道への関心が薄れ、120
人いた会員が 20 人を割ったこと
もあった。存続の危機を感じ、20
年間で 9 号だった機関誌を 89 年
から B5 判 4 ㌻で隔月発行。97 年
に 12 ㌻に増やした。
100 号は、10 月に JR 敦賀港線
を走った「SL 敦賀きらめき号」
が表紙。田中さんの記念あいさつ
や活動報告が載る。「北陸新幹線
福井駅の着工が決まり、来年は新
しい JR 福井駅も閲業する。今後
の活動が楽しみです」と意気盛ん
だ。
福井支部報「わだち」101号によせて
編集担当
新年あけまして、おめでとうございます。
森家和治
す。
福井支部会員の皆様におかれましては、輝
思い返せば、私が編集を担当したのが、
かしい新年をお迎えになられたことと存じ
平成 10 年 11 月の 68 号からですが、前任
ます。本年もどうぞよろしくお願いいたし
の編集長が評価の高い誌面を構成されてい
ます。
たので、交代直後は厳しいご批判もあり、
さて、昨年 11 月には支部報「わだち」
正直ここまで続けられるとは思いませんで
の記念すべき 100 号をお届けすることがで
した。毎回お忙しい中、ご投稿下さいます
きました。これも会員の皆様のおかげと、
皆様に、改めて御礼申し上げます。
感謝いたしております。
月刊の鉄道雑誌やインターネットを検索
当初、記念すべき 100 号は、ページ増の
すれば欲しい情報がすぐ入手できますの
製本スタイルを考えていましたが、編集作
で、編集作業も楽になりましたが、後日誤
業や準備不足のため、表紙のみカラーコピ
りに気づくこともあり、申し訳なく思って
ーにて制作いたしました。本年は、支部創
います。
立 40 周年にあたりますので、記念誌の発
行も考えております。
古い写真や資料がございましたら、ぜひ
ご寄稿くださいますよう、お願いいたしま
今年は、遅れることなく定期発行を心が
けますので、よろしくお願いいたします。
皆様からのご投稿を、ドシドシお寄せ下
さいますよう、お願いいたします。
ヨーロッパの路面電車(フライブルグ編)
その2
フライブルグの路面交通について
高田
欣一
次に地域定期券について述べることにしたい。自動車から公共交通への切り替えを図る
フライブルグの交通政策の切り札といえるのが、1984 年から導入された環境保護定期券
と 1991 年導入の地域環境定期券システムを発展させたものである。(このシステムのルー
ツはフライブルグ市の 60km 南のスイス国境の町バーゼルで 1987 年に導入された環境保
護券である。)その特徴は使用範囲をフライブルグ市とその周辺を含む 2200 平方キロメー
トルの地域とし、そのほとんどの公共交通機関に共通して使用できる。(鉄道・路面電車
・バスの約 90 路線 2900km)有効期間は月初めから月末までの 1 ヶ月間、この圏内は乗り
放題で料金は 68DM(約 4000 円)という破格のものであり(市から郊外への通勤定期は
100DM 以上)、無記名で他人に貸出し可能という利点もある。また、日曜・祭日は大人 1
人に対して子供 4 人までが同行でき、市内から行けるシャウイスランド山頂へのケーブル
カーが割安になるという。
なお、他の定期券について知ったことを記すと、学生には学生用運賃が適用され、義務
教育から大学までは 51DM、通学に限らずジュニア用(26 才以下対象)は 61DM、また地
域定期券を年間定期(12 ケ月)として買うと 10 ケ月分の 680DM で購入できる。さらに、
市やいくつかの企業では駐車場の鍵や使用券を返上し車を使用しないで通勤することにし
た人には、30 %前後の補助金を定期券購入の際出している。こうした様々な特典により、
1998 年には利用者の 86 %がこの定期券を購入し、そのうち 40 %が年間購入をしている
という。このように公共交通の利用促進を図った結果、利用者は 15 年間で倍増、年間 6500
万人近くとなっている。その内訳は路面電車 68.9 %・バス 31.1 %である。自動車の利用
度は自家用車の増加にもかかわらず横ばいで、地域交通での自家用車の分担率も 60 %か
ら 43 %へと低下する一方、公共交通の分担率は 22 %から 28 %へと増加の方向にある。
また自転車の分担率は 18 %から 29 %へと増加し、自転車が市内交通の一翼を担っている
ことが理解できる。2005 年までには、それぞれの分担率が 3 分の 1 ずつになるようにす
るのが市の目標となっている。
小雨の降る寒い夕刻にフライブルグに入ったが、投宿したホテルが DB のフライブルグ
駅のすぐ近くで、部屋のテラスから駅の陸橋上の停留所に出入りする路面電車、そして下
を通る DB の列車が見えた。もう 18 時頃で雨天なのに外は明るく、カメラの露出計を見
ると充分に写すことが可能(走行車両は無理)だったので雨の中を陸橋上に急いだ。この
陸橋上の停留所には 1・4・5・6 と 4 つの系統の電車が通っている。(もちろん自動車は通
れない)これが各系統 5 分毎に出入りするので、次から次へと電車が来る。線路状態も良
いらしく(石畳で固めてある)また車両も軽量であるのか、ガタンゴトンといった音は全
くなく、停止時も発車時もヒューンと快い音であった。車両に対する知識はないが私なり
に車両を分類すると、一番古いタイブの A 車(写真 A)、その次と思われるものが B 車(写
真 B)、新型の 100 %低床車を C 車(写真 C)、そして最新のシーメンス・デェワーク製の
写真 A
写真 B
写真 C
ユニット式電車(ユニットを組み合わせることによって短編成にも長編成にもできる。)
コンビーノ(写真 D)が投入されていた。後でわかったのだが、乗客が増加したのに対応し
て 1999 年から投入されているとか。コンビーノについては鉄ピク誌で一寸読んだことが
あり、標準軌間用と 1m 用としか製造されておらず、フライブルグの路面電車の軌間は狭
いので 1m と分かった次第である。
電車の運転士を元の職業柄観察したが、制服などがなく皆それぞれの私服で乗務してい
たが、その態度は全く真面目そのもの。3 日後に乗ったストラスブールのフランス人運転
土とは全く違っていた。話を戻して車両のことであるが、どの車両も 3 両の連接車らしく
(構造はそれぞれ違っているようだが、車体側面が下まで下がっているのでよく見えなか
つた。)、古いタイプのものはドアが片側(終点はループ)しかなく、また入口は低くて中
にステップがあり、中央車両の中央部だけが低床となっているようだ。新しい車両(写真 C)
は両側ドア付の全面低床で、そのせいか終点にはループの他に渡り線があった。さて、こ
の陸橋上の駅と DB のホーム及びバス乗り場と階段で連絡されていて(エレベーターもあ
るが若い人は乗らない)途中改札口など無粋なものはなく、私も下に降りて DB の電気機
関車(写真 E)などを写しに行ったが、誰からもとがめられることはなかった。
<次号に続く>
写真 D
写真 E
福井支部この1年を振り返って(昨年の福井支部の活動報告)
福井支部事務局長
岸本
雅行
<平成 16 年>
o 1 月 11 日(日) 「新年会」 呉服町コミュニティセンター 新春恒例の鉄道クイズ
大会・福引き大会・ビデオ視聴など、昼食をはさんで楽しい 1 日を過ごしました。鉄道ク
イズ大会では、前年度に引き続き松崎氏が 1 位となりました。
o 3 月 14 日(日) 「例会」 呉服町コミュニティセンター ビデオ「滋賀の鉄道」視
聴・3 線式 O ゲージ運転会を行いました。また、「わだち」100 号の発刊についても話し
あいました。
o 5 月 9 日(日)
「総会」 呉服町コミュニティセンター 活動・会計報告、役員承
認などの後、新しく完成したレイアウト(N ゲージ)の初運転会を行いました。新しいレ
イアウトは複線高架の立体交差が初登場、各自が持ち寄った車両で運転を楽しみました。
o 8 月 1 日(日) 「貨物鉄道博物館見学会」
三重県いなべ市の三岐鉄道丹生川駅に平成 15 年に開館した貨物鉄道博物館を見学しま
した。この博物館は、以前に福井支部会員(現在は転勤のため京都市在住)であった笹田
昌宏氏(ふるさと鉄道保存協会代表)らが中心となって設置したもので、国内で活躍した
歴史的な貨車が多数展示してあります。当日は福井支部から 6 名が参加、笹田氏の案内で
資料展示室や屋外の貨車群を見学しました。
o 9 月 12 日(日) 「えちぜん鉄道見学会」
京都支部・名古屋支部の会員も含めて 15 名が参加、福井口駅の本社・車庫などを社員
の方々の案内で見学しました。その後、永平寺口駅で元南海電鉄の 3001 形などの撮影会
をして解散しました。
o 10 月 14 日(木) 「SL敦賀きらめき号試乗会j
10 月 16・17 日の両日、敦賀駅∼敦賀港駅間で SL(C56)が走りましたが、これに先立
ち 14 日に試運転が行われ、福井支部が試乗会に招待されました。平日ということもあり
参加したくても不可能な会員も多数いましたが、福井支部からは 7 名が参加、久々の SL
乗車を楽しみました。
o 11 月 14 日(日) 「例会」呉服町コミュニティセンター
最近の鉄道に関する情報交換などを中心に行われました。また、「福井駅のあゆみ」「鉄
道友の会 50 周年記念事業の記録」「北陸本線旧線(杉津線)」のビデオも視聴しました。
『えちぜん鉄道見学会』 テキ 6 の前で記念撮影
岐阜県の名鉄路線を訪ねて ①
名 鉄
美 濃 町 線
森家 和治
岐阜県には、岐阜市内線、美濃町線、田
神線、揖斐線の 4 つの名鉄路線が存在する
が、赤字や市内線の路面電車区間の道路渋
滞を理由に名鉄が存続を断念し、平成 17
年 3 月をもって廃止となる可能性が高まっ
てきた。中心となる岐阜市や沿線自治体も
第三セクターによる存続に消極的であり、
沿線住民からも強い声が上がっていない状
況である。存続への運行支援を申し出る企
業もあったが、鉄道施設として停留所の安
全ゾーンが確保できない、道路幅が狭く、
線路敷を除くと 1 車線分しか車道が確保で
きず、渋滞が慢性化しているということで、
存続を断念せざるを得ない状況に追い込ま
れている。つい 3 年ほど前に車両を一新し、
経営に意欲的かと思えただけに、今回の廃
止は誠に残念であるとともに、今まで何の
活性化対策を講じなかった沿線自治体の環
境のもと、経営を続けてきた名鉄に敬意を
表し、残されたわずかな期間でこの路線を
目に焼き付けておきたいとの想いで、各路
線を訪問した。
田神、美濃町線
①沿革
美濃町線は、開業が明治 44 年で、歴史
ある路線である。徹明町から関までの
18.8km の路線で、徹明町∼北一色までが
路面併用区間、その他が鉄道専用軌道とな
っている。田神線は各務原線甲神から競輪
場前間の 1.4km で、600V から 1500V への
デッドセクションをもつ。昭和 45 年に開
業し、新岐阜から美濃町線へ直通するため、
複電圧車が運転されている。現在、徹明町
から市内線を経て競輪場前を通り、野一色、
日野橋までの区間をモ 590 形で運行、その
他は新岐阜から田神線を経て野一色、日野
橋で上記電車と接続、終点の関または新関
へと向かう。以前は関から美農まで路線が
あったが、平成 11 年に廃止となり、新設
された関駅で長良川鉄道と接続する。路面
区間の競輪場前から日野橋までは、新関行
きが先行、日野橋行きが続行運転されてい
て、なかなか見応えがある。(路線図参照)
この辺の乗り継ぎは 1 時間毎なので、時刻
表をよく見ないとわかりづらい。
②沿線風景
新岐阜駅の片隅に停車しているのは、モ
800 形で平成 12 年に登場、美濃町線の体
質改善のため新車投入され、福井市のトラ
ンジットモール実験の時に来福している見
覚えのある車両である。電車はおおよそ 1
時間に 1 本で、朝夕は 30 分おきとなる。
新岐阜を出ると各務原線にはいり田神駅に
停車、ここで分岐し電圧が 600V になるた
め、セクションを惰行で通過し、市の坪駅
に至る。ここは美濃町線の車庫となってい
て、モ 510 やモ 570 などの車両が休んでい
る。ここから競輪場前駅、北一色駅、野一
色駅と路面併用区間を走行する。前述した
が、この区間は徹明町からのモ 590 が追い
かけてくるのが見えて、楽しい風景が展開
される。ここを過ぎると道路と分かれてロ
ーカルな車窓風景となる。琴塚駅、日野橋
駅と進み、後続のモ 590 とお別れである。
▲
上芥見駅
モ 600 形
2004 年 11 月 6 日
しばらく道路と併走し、岩田坂駅、岩田
駅を過ぎ、下芥見駅へ到着する。上下列車
がすれ違うところで、珍しいタブレットの
受け渡しがみられる。古い駅舎と低いプラ
ットホームが何とも懐かしいローカル風景
を展開している。
▲
下芥見駅でモ 800 とモ 880
次の上芥見駅と白金駅の区間は、古い町
並みもさることながら、路面併用軌道とな
っているのだが、その境界があいまいで、
線路の間に薄くアスファルトが敷いてあ
り、木製の架線柱と相まって、とても 21
世紀とは思えないようなのどかな風景であ
る。その昔、道路とも線路ともとれないよ
うな砂利道を路面電車が通っていたのだろ
うが、それが舗装されただけでその風景を
現代に伝えている。
交差する道路には踏切がなく、電車は警
笛を鳴らし慎重に進んでいく。再び道路と
併走し、小屋名駅、赤土坂駅、新田駅を経
て、新関駅へ到着する。新関駅は関市の中
心地で、乗降客も多い。次の関駅は 500m
足らずですぐ到着。手前の踏切は、廃止と
なった旧線の名残で、ここから道路併用軌
道となっていた。現在は、長良川鉄道と改
札を介さず入ることができる。
乗客は、関市から岐阜中心地への流れが
あるものの、1 両の電車で事足りるほど少
ない。並行してバス路線があるので、鉄道
のみに依存していることもない。廃止にな
れば、軌道跡はすぐ道路拡幅の用地となっ
てしまうだろうが、昭和の鉄道原風景、な
くすのはあまりに惜しい。
(次号につづく)
福井鉄道の話題
岸本
雅行
1.ダイヤ改正・急行停車駅増加
平成 16 年 10 月 1 日、6 年ぶりにダイヤ改正が行われました。今回のダイヤ改正の目玉
は、西武生・家久・水落に新たに急行が停車するようになったことです。そして、朝の準
急は急行に名称変更し、田原町行急行が久々に復活しました。西武生・家久停車は福井へ
の利便牲の向上、水落停車は新しく設けられた駐車場のパーク・アンド・ライド利用を目
的としています。
武生新発毎時 00 分・30 分と分かりやすかった急行の発車時刻が、停車駅増のため 2 ∼ 4
分早くなり覚えにくくなってしまったのは難点ですが、西武生・家久・水落は停車本数が
大幅に増加したいへん便利になりました。ダイヤ改正後 3 か月が経過しましたが、利用客
には概ね好評で、特に水落駅の乗降客がかなり増加したそうです。10 月以降の全線の乗
降客も微増傾向ということで、ダイヤ改正は現在のところ順調なスタートをきったようで
す。
2.パーク・アンド・ライド水落駅でスタート
10 月 1 日、水落駅前にパーク・アンド・ライドのための県営駐車場(80 台収容)がオ
ープンしました。4 月には浅水駅に県営駐車場(45 台収容)がオープンしており、福井鉄
道沿線では 2 番目のパーク・アンド・ライドとなります。浅水駅の駐車料金が 1 日 300 円
・1 か月 3000 円に対して水落駅は終日無料で、たいへん利用しやすくなっています。し
かし、あまり知られていないせいか、現在のところ 1 日平均 30 ∼ 40 台の利用にとどまっ
ています。福井県では交通渋滞を少なくし地球環境を守るために、パーク・アンド・ライ
ドを積極的に推進しています。えちぜん鉄道でも 4 月の三国芦原線・西長田駅に引き続き、
平成 17 年 1 月には勝山永平寺線・永平寺口駅にもオープンします。ヨーロッパでは地球
環境に優しいライフスタイルが行き渡り、パーク・アンド・ライドが当たり前のようにな
っているそうです。福井県でも、パーク・アンド・ライドがもっと広まってほしいものです。
3.電車の電池走行試験に成功
11 月 3 日朝のズームイン(福井放送)で全国放映されたのでご覧になった方も多いか
と思いますが、電池走行電車の走行試験が西武生駅構内で行われました。これは、福井大
学と民間企業(大研化学工業・エナックス)が産学連携で開発したリチウムイオン 2 次電
池を使って電車を動かす公開テストで、イベント用の 560 形路面電車を使って行われまし
た。3 日の試験はパンタグラフを使わずに、リチウムイオン電池だけで構内をスムーズに
走行しました。また、21 日深夜には西武生∼神明間の本線走行試験が行われ、1 回の充電
で 20km の距離(西武生∼神明間往復プラス上鯖江まで)を最高時速 40km で走行し試験
は成功しました。この電池は 30 分で充電できるそうで、将来路面電車で実用化されれば
低コストの上、架線が不要になるため景観上のメリットもあります。しかし、充電方式や
量産化が難しいなど多くの問題点を抱えており、実用化にはかなりの時間がかかりそうで
す。
10 月 1 日に改正された時刻表
珍しく旧型車(140 形)で運行された田原町行き急行
(2004 年 12 月 27 日 家久駅)
水落駅前にできた駐車場 (2004 年 12 月 28 日)
事 務 局 だ よ り
福井支部新年会のご案内
1 月 9 日(日)11 時∼ 15 時 会費 2000 円(昼食・飲物代なども含む)
呉服町コミュニティセンター 2 階会議室 電話 21-2299 [未成年は 1500 円]
福井支部の新年会を上記のように開催いたします。多数ご参加くださいますようご案内
申し上げます。新年恒例の福引き大会・鉄道クイズ大会(本年も鉄道関係グッズなどの超
豪華景品を準備)やビデオ上映を計画しています。また、4 月に新しい福井駅が開業しま
すが、これに合わせて展示会などのイベント(今年は支部創立 40 周年にあたるので、40
周年記念も兼ねてはどうかと思います。)を計画しています。何かよいアイデアがありま
したら、新年会当日にご堤案願います。
なお、今年は昼食の弁当を事前に予約しますので、新年会参加希望者は前日(8 日)まで
に事務局まで電話(0778-24-3206 携帯… 090-1639-2121)か手紙でご連絡ください。呉服町
コミュニティセンター(呉服町商店街振興組合センター)は、福井鉄道裁判所前電停から
西へ 300m ほどの距離にあります。駐車場もあります。会員以外の方の参加も大歓迎いた
します。
新年会に参加された方には、JR 西日本金沢支社発行のポケット版時刻表(10 月改正版)
を進呈します。
来年度会費納入と年賀ハガキ寄付のお願い
RAILFAN 添付の振込用紙で、できるだけ早めに納入願います。また、毎回お送りして
いる『わだち』の費用は、会員が本部へ納めた会費の中から支部へ還付される支部活動費
でやりくりしています。しかし、印刷費・郵送料などかなりの費用がかかり、支部活動費
だけではとても足りず支部会計は赤字続きです。何とか個人の寄付などで赤字の埋合せを
しているのが現状です。そこで、余った年賀ハガキ・切手(昨年のものでも結構です)を
寄付していただけないでしょうか。行事案内や郵送料として使わせていただきたいと思い
ます。もしございましたら、新年会・例会の時にでもご持参いただければ幸いです。ご協
力お願いいたします。
︽終着駅︾
新年明けまして、おめでとうございます 。
本 年もどう ぞよろしくお 願いいたします。
昨年は豪 雨、地震など 自然災害が猛威を
ふる い、各地で 大きな災害があり ました。
福 井県内の越 美北線も被災し 、今だ全面復
旧のメド すら立ってい ません。一日も早い
復旧を願います。
明る い話題と しては、福井駅周辺 の高架
事業が完成し 、新しい福井駅が完成します 。
駅内の商 業施設と 相まって、駅前に再 び活
気が 訪れること を願います。これ には、え
ち 鉄、福鉄 との連携や、車 で郊外の商業施
設へ出か けるといった 消費者の意識改革も
必要だと思います。
新幹 線の駅部 分着工の認可もお り、急に
北陸新幹線 が現実味を帯 びてきましたが、
本当に必要?
︵文 森家︶
発行 鉄道友の会福井支部 事務局
編集
〒915︱0801
越前市家久町79の30
岸本 雅行
〒916︱0013
鯖江市鳥羽2丁目1の11
森家 和治