若い方のパワーを吸収した第4回研究会

ISトップ・フォーラム
ISトップ・フォーラム
若い方のパワーを吸収した第4回研究会
第4回研究会報告
第4回研究会は、小春日和の11月24日
建築様式が三井本館と見事な一体感を示して
(木)、㈱東レシステムセンター周藤社長の
います。ガラス張りのアトリウム、オフィス
ご尽力により、日本橋の新名所「日本橋三井
ロビー頭上の華やかなステンドグラス、7階
タワー」25階にある㈱東レ様の会議室を拝
には三井記念美術館もあり、三井家伝来の名
借して行いました。
宝が展示されているそうです。
地下鉄銀座線の三越前駅やJRの新日本
12月にはホテル「マンダリンオリエンタ
橋駅に直結した三井タワーは、国の重要文化
ル東京」もオープンする由。研究会の準備に
財である三井本館に隣接し、重厚かつ壮麗な
あたふたして、ゆっくり見学できないのが残
1
念でした。
ト社はグローバルな企業であり、良いもので
肝心の研究会ですが、今回は、マイクロソ
あればどの国のものでも取り入れる由。欧米
フト㈱デベロッパー&プラットフォーム統括
に依存せず、日本からもどんどん発信してい
本部マネージャー成本政史様と永和システム
こうという成本様の主張は、本社でも積極的
マネジメント㈱副社長兼東京支社長の平鍋健
に受け入れられているとのことでした。
児様をお迎えして研究しました。
成本様のテーマは「ITの近未来像-“モ
ノ創り王国日本”復権に向けた提言」です。
ITの動向を考察し、日本のIT産業復権の
ためにはどうあるべきか、どうすべきかを提
言いただきました。
日本対欧米、特にアメ
リカという図式の中で、
アメリカそのものであ
るマイクロソフト
社の方によるこのよう
な提言を不思議に思い
ましたが、マイクロソフ
2
2006.1 MIND-REPORT No.72
ISトップ・フォーラム
続く永和システムマネ
ョンの考え方は、プロジェクトの成功だけで
ジメント㈱平鍋様のご発
なく、エンジニアとして人生のより良い時間
表は「見える化によるプ
を過ごすためにも必要なことのようです。
ロジェクトファシリテー
小休止後、前号でご紹介した㈱アイ・テ
ション-モチベーション
ィ・イノベーション殿主催によるインド短期
アップのツールと場つく
留学研修について、同社小西了執行役員から、
り」です。同社は長年オ
11月20日から当研究会前日の23日まで
ブジェクト指向のシステム開発に携われ、2
に行われた視察旅行の概要をご報告いただき
002年から東京にも進出されています。何
ました。この研究会から3名の社長様が参加
よりも人が大事と考える平鍋様から、モチベ
されています。機内泊も1回あってかなりハ
ーションアップのツールと場つくりのため
ードなスケジュールですが、お三方ともちゃ
の見える化の実践例をいくつもご紹介いた
んと研究会に出席されていました。
だきました。その中の一つ「マインドマップ」
成本様・平鍋様お二人とも1966年生ま
は頭で考えていることを見える化するもの
れの39歳、若い情熱に感動して後の情報交
で、直前の発表である成本様のプレゼン内容
換会には研究会OBの元旭化成情報システム
が見事に整理されていました。個人の能力を
社長の牧壮様も参加され、9時過ぎまで盛り
100%以上発揮させるためのチームの場
上がりました。
つくりというプロジェクトファシリテーシ
(岩堀眞規子
記)
3
4
2006.1 MIND-REPORT No.72