H21年度 受入状況報告

H21年度 受入状況報告
5月26日から7月24日の日程で、上川管内の5つの改良区の持ち回りに
より平成21年度のJICA研修が行われました。
今回はバングラデシュ、ラオス、ミャンマー、スリランカの4ヶ国より2名ず
つ計8名の研修員が参加しました。
研修員紹介と研修への抱負
○バングラデシュ(南アジア)
サデク 氏(地方政府技術局勤務)
農村・都市のインフラ開発、設計等担当しているが、現状の灌漑システムが非効率、又
農家の意識が低い。今後農民組織の強化と地域リーダーの育成を進める上で日本で学
びたい。
ナズィム ウディン氏(地方政府技術局勤務)
国内食料の安定供給を含めた作物生産量の増加の為の技術、知識又、農民組織がど
のように効率的に給水施設を利用しているか等を学びたい。
○ラオス(東南アジア)
パーソン サイ氏(農林省灌漑局勤務)
米や多種多様作物の技術の普及、将来水利組合への灌漑管理の委譲を踏まえ今回の
研修で先進事例を学びたい。
ティエン氏(農林省灌漑局勤務)
灌漑システム管理についての農民の理解が低い。又施設の運営に係わる維持管理費
等について無料で提供されるのが当たり前との認識が強い。水利組合と水の管理の知
識を学び普及力の強化に役立てたい。
○ミャンマー(東南アジア)
ティン氏(農業・灌漑省灌漑局勤務)
昔ながらの農業システムを機械化農業システムへ変更灌漑用水供給をするためには灌
漑地域での土地の統合が必要であり、この点の技術的、管理的な観点から基本的用件
等について日本の経験を学びたい。
ウェイ氏(農業・灌漑省灌漑局勤務)
灌漑システムで政府と農民がどの部分で関与するかを判断する事が重要で現在の灌漑
システムを再検討し灌漑施設の改善や農民が管理組合組織し今後どう管理をしていけ
ばよいか今回情報収集、技術等を研修したい。
○スリランカ(南アジア)
スニル氏(灌漑水管理省 灌漑管理部勤務)
目標は農業者の生活水準の向上であり 水や土地の生産性が低い状況を改善する目
目標は農業者の生活水準の向上であり、水や土地の生産性が低い状況を改善する目
的で灌漑集落プロジェクトを進めていくが、このプロジェクトを進める上で担当官の灌漑
分野での新技術や最新の開発知識を学びたい。
ジャーナカ氏(農業・灌漑・土地・畜産地方省勤務)
日本の農家がどのように課題に取り組んでいるのか、又水不足への対処方法、最新技
術、農家組織がどのような用水管理方法を用いて成功しているのかを学びたい。
平成21年度富良野土地改良区JICA研修スケジュール
月日
曜日
研修項目
JICA到着
講習内容
理事長歓迎挨拶
研修員・職員紹介
富良野土地改良区の概要 富良野土地改良区概要説明
6月29日
月
中富良野町表敬訪問
畑地かんがい施設視察
6月30日
7月1日
火
水
富良野土地改良区内
畑かん施設視察
土地改良事業の設計積算
(畑地かんがい)について
理事会
農業の歴史見学
改良区の監査会
7月2日
木
富良野土地改良区内
農家訪問
昼食会・意見交換会
中富良野町表敬訪問
議会見学
消防見学・地区内見学
(北星山、ファーム富田、ワイン工場)
東郷地区農家訪問施設見学講義
畑かん土地改良施設(国営施設)
①畑かん計画~設計
①理事会傍聴
②山部郷土館見学
監査状況傍聴
地元農家講義・北千生氣人参選果場見
学・他
意見交換会・終了式
平成21年度JICA研修受入状況
農家訪問
布部頭首工見学
空知川頭首工見学
国営造営施設について旭川開発建設部富良
野地域農業事業所所長より説明を受ける。
畑地かんがいについて受講
空知川頭首工見学
改良区監査会を見学(監査とはどういうものなのかについて研修)
管理組合長より畑地かんがいの管理体制等について説明を受けるととも
に、リールマシンによるかん水状況を視察(布礼別地区)
農家訪問(大型リールマシン及び固定式スプリンク
ラーによる灌漑を見学)
研修最終日、懇談後、長尾理事長より終了証書授与
改良区職員で研修員を見送る
平成21年度JICA地域別研修(アジア地域農民参加型用水管理システム)に伴う
アクションプラン作成指導。
日時:平成21年7月16日
場所:大雪土地改良区(旭川市)
大雪土地改良区で研修員のアクションプラン作成の指導を研修国4カ国を4つ
のグループに分け行いました。
平成21年度JICA研修最終発表会
日時:平成21年7月22日
場所:大雪土地改良区(旭川市)
帰国後のアクションプランについて研修員がそれぞれ発表を行いました。