コウモリや巨大ナナフシ 開発で絶滅の危険も メコン川に139の新種

コウモリや巨大ナナフシ
開発で絶滅の危険も
メコン川に139の新種
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先端から後ろ脚までの長さが54センチもある新種のナナフシ。ベトナムで発見された(JEROME
CONSTANT氏提供)
全長が54センチと昆虫としては世界で2番目に大きいナナフシの仲間や、長い牙を持つコウモリなど、東南アジアのメコン川流域で昨
年1年間に139種もの新種が確認されたとする調査報告書を世界自然保護基金(WWF)がまとめた。
カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムの5カ国にまたがる調査地域には、多数の知られていない生物がいる可能性が高いが、
日本と中国が競うように道路などのインフラ建設を支援しており、環境破壊が深刻になっている。担当者は「既に多くの新種が絶滅の危機
にさらされており、開発の影響から守ることが重要だ」と指摘した。
ラオスやベトナムで確認されたオオアブラコウモリの仲間は、近縁種に比べてはるかに長い牙が上顎にあり、大型の昆虫や表面の硬い昆
虫などを餌にすることができるという。生息地周辺では森林破壊が進み、ダム建設計画もあるため、絶滅が心配される。(共同)
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