04 第3章ー1健康づくり・生涯スポーツの推進

第3章
基本計画
(1) 健康づくり・生涯スポーツの推進
「市民が健やかに生涯にわたりスポーツに親しむために」
5年後の目指す姿
誰もが、ライフステージに応じたスポーツを生涯親しむことで、自らの健康を保持・
増進できるようスポーツ活動の推進と環境の整備が行われている。
①ライフステージに応じたスポーツ活動の推進
○現状と課題

生涯スポーツを推進していくには、
「いつでも、どこでも、いつまでも」スポーツに
親しむことが必要です。そのためには、まず、スポーツに関する情報を誰もが共有
できる環境整備が求められています。

また、大きなスポーツ施設だけではなく、身近な施設(集会所等)でのスポーツ教
室を開催するなどで、市民がそれぞれのライフステージに応じたスポーツ活動を推
進できる環境を整備する必要があります。
○施策の展開

広報、情報の充実
・現在ある市報こまがね、市のホームページ、CEK行政チャンネルでのスポーツに関
する情報を分かりやすく見やすい内容に充実させていきます。
・体育施設や商店や企業等の体育施設以外の場所へ掲示板を設置し、スポーツ団体が自
由に情報発信する場を提供します。

身近な施設でのスポーツ教室の開催
・現在市内に設置されている、集会所やいきいき交流センターを活用し、身近な施設で
参加者のニーズに合ったスポーツ教室を開催していきます。
・また、現在実施している健康づくりスポーツ教室も充実を図ります。
②スポーツ実施率の向上
○現状と課題

成人の週1回以上のスポーツ実施率は32%(H24年市民スポーツアンケート)で、
全国平均45.3%(H21調査)
、県平均43%(H24調査)を下回っています。
これには、スポーツの必要性が理解できていても時間的な理由から行動できないこと
や、企業単位でのスポーツ機会の減少などが原因として考えられます。
※スポーツ実施率の数値は、市民スポーツアンケートの値と全国・県の平均値とでは設問の趣旨等が違うため、一概
に比較することはできませんが、今回の計画では、参考数値として比較しています。

いつでもスポーツができる環境整備の必要性についても、団体ヒアリングやスポー
ツアンケートからうかがえます。体育施設以外にもスポーツに親しむ「場所」を整
備していくことが必要です。

また、子育ての期間中にも、スポーツに参加できる環境を望む声が子育て団体等の
ヒアリングからあげられています。
○施策の展開
 企業・行政の間で、月1回「スポーツノー残業デイ」を制定し、就労者のスポーツ機
会を増やす施策として取り組みます。
・この日は何らかのスポーツに親しむことを目的として、スポーツをすること、観るこ
と、支えることへの参加を、企業・行政が一体となり促していきます。
 ウォーキングやランニング、軽体操など体育施設以外でも実施できるスポーツの場所
づくりを進めていきます。
・地域でのウォーキング・ランニングコース整備や、公園や広場の活用方法の研究を進
めます
 子育て期間中の両親がスポーツへ親しむための環境整備として、託児所を併設したり
親子が一緒に参加できるスポーツ教室の実施を目指します。
③ニュースポーツの推進
○現状と課題
◆スポーツが苦手な人や、あまり興味がない人がスポーツに親しむきっかけとして、気
軽に、楽しみながら始めやすいニュースポーツを普及していくことが必要です。
◆過去にもスポーツ推進委員(体育指導委員)を中心に、ソフトバレー・キンボールと
いったニュースポーツの普及を図ってきました。ソフトバレー・キンボール共に、市
内リーグ戦から始まり、県内外のチームも参加する交流大会が開催されるなど、スポ
ーツによる交流人口の増加を実践する活動となっています。
◆今後も、スポーツに親しむ人を増やしていくためにも、ニュースポーツの楽しさや気
軽さを普及啓発していくことが必要です。
○施策の展開
◆スポーツ推進委員を中心としたニュースポーツ教室を継続的に開催すると共に、スポ
ーツ以外のイベントでも紹介コーナーを設けるなど広報と普及活動を実施します。
◆教室参加者の自主的な運営による新たな市民リーグ活動等の立ち上げから、スポーツ
による交流人口増加に繋がるような市内外のチームによる交流戦へと繋がる活動を支
援していきます。
④生涯スポーツ指導者の充実
○現状と課題

現在、スポーツ推進委員が生涯スポーツ指導者としての役割を担っています。
スポーツ推進委員が今後も生涯スポーツ指導者として活動していくうえで、平成2
4年スポーツ基本法の制定により「地域スポーツのコーディネーター」として位置づ
けられ、新たな役割への理解と取り組みのために、研修会等への参加が必要です。

また、生涯スポーツを指導していく上で、スポーツ推進委員の他にも専門家としてス
ポーツプログラマーや健康運動指導士などの有資格指導者の活用が望まれます。

さらに、今後は、地域のなかで体操や軽運動といった地域でスポーツを指導できる人
材育成も必要となることが予測されます。
○施策の展開

スポーツ推進委員の活動支援と共に、定数についても研究協議していきます。

スポーツ推進委員が新たな役割へも積極的に取り組めるよう研修会等への参加につ
いて支援をしてきます。

スポーツプログラマー、健康運動指導士等の国や関係機関が認定する資格取得者に対
して、独自の支援制度を検討します。

市独自の基準を設定した講習会を開催し、修了者を「スポーツリーダー」として認定
する制度を設け、身近な施設でのスポーツ指導者としての育成をしていきます。
☆達成目標
◇身近な施設(いきいき交流センター等)を活用したスポーツ教室の開催
1地区あたり2年に1回開催
◇週1回以上スポーツを実施する人の割合 現行32%⇒50%
◇市独自の地域での指導者認定制度「スポーツリーダー」へ認定 各地区1人
◇「スポーツプログラマー」
「健康運動指導士」等の資格取得者に対しての助成 年1人
※市民スポーツアンケートより、スポーツの頻度について聞いたところ,「週に 1 回以上スポーツをする」割合が 32%(「ほぼ毎日」6%+「週 3
~5 回」9%+「週 1~2 回」17%),「月 1~3 回」の割合が 16%,「年 1~3 回」の割合が 9%、「やらない」の割合が 43%となっている。
また年代別でみると、60 代 70 代のスポーツを「週に 1 回以上」行う割合が高く、30 代は最も低い割合となった。