第4節 スポーツとレクリエーションの振興 近年の余暇時間の増大や生活水準の向上により、スポーツ・レクリエーション活動は、 市民が生涯にわたり、健康で明るい充実した生活を送ることや、地域社会との連帯をつく りだすことなどの中心的存在となっている。 一方、ライフスタイルの変化に伴い、スポーツに対する市民の意識は多様化しており、 スポーツ活動やスポーツ施設に対するニーズも多様化・高度化し、特に高年齢層を対象と した、スポーツやレクリエーション活動の機会や施設の不足によりスポーツ人口は減少傾 向にある。 このような状況のもと、幼児から高齢者まで異世代間スポーツレクリエーションを楽し む活動ニーズに対応できるよう、総合型地域スポーツクラブや施設整備を進める必要があ る。 1 施設・拠点の整備 【現状と課題】 市民スポーツの振興のため、身近な近隣にスポーツ・レクリエーション活動の場の充実 が必要である。市内には、総合体育センター、3面を有する市営野球場、19面を有する みのわテニス村や下梅沢テニスコート、全天候型ゲートボール場等を設置している。 しかし、総合運動公園が未整備で、単一種目の施設が市内に点在しており、利用者に不 便な面もある。また、市民が集い、多種目のスポーツ・レクリエーション活動が気軽にで きる施設整備が必要である。 【目標と計画】 ① スポーツの拠点整備については、新設・改修事業を計画的に実施してきており、今 後も引き続き整備を推進するとともに、中核施設である総合体育センターに、トレー ニング施設など、多種目、多年齢層に対応した体育施設の充実を図る。 ② 個人利用者への対応として、総合体育センタートレーニングルームの拡充を図ると ともに、指導者やトレーナーなどマンパワーの確保に努める。 ③ 若者のニーズに呼応した市民ゴルフ場、サッカー場、マラソンロード施設、マリン スポーツ施設など、コミュニティ体育施設の整備促進を検討する。 また、手軽なスポーツ施設として、クライミングウォール、ダンスホール、ウォー キングロード、ラジコンやローラースケート用サーキット、野外ステージ等の整備も 検討する。 2 生涯スポーツの振興 【現状と課題】 少子高齢化の進展、生活環境の利便化にともなう身体活動の不足、コミュニティ感情の 希薄化などが指摘されており、活力ある市民生活を維持するためには、市民一人ひとりが 主体的、自主的に、継続的スポーツ活動ができる体制をつくることが必要である。 【目標】 ① 生活の基盤となる健康や体力の向上が大切である、という意識の高揚につとめる。 ② ニュースポーツ 、スポーツ少年団活動 、社会体育活動などにおける指導者の養成や 、 ライフステージに応じた、継続的スポーツ活動の実践を図るための組織づくりを推 進する。 ③ 各地域に、市民一人ひとりが、各個人のニーズに応じた生涯スポーツの継続に取り 組めるよう、場・指導者・プログラムを有機的に提供する「総合型地域スポーツクラ ブ」の育成を図る。 【計画】 ① 個人のライフステージに応じたスポーツやレクリエーション活動が選択できる組織 づくりや、資格を有した優秀な指導者を育成、支援する。 ② 市内体育施設共通券の発行の検討や、市内各体育施設や公民館などをネットワーク 化し、体育行事、施設の空き状況などの情報提供を行い、いつでも、どこでも自由に スポーツやレクリエーション活動ができるように努める。 ③ 市民一人ひとりがその希望や適性に応じたスポーツ活動を実践できる、総合型地域 スポーツクラブの構築を図る。
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