17-026 第19回焼津市小学校及 19回焼津市小学校及び 回焼津市小学校及び中学校通学区審議会会議録 1日 時 平成18年1月19日(木)午後1時30分∼午後 3 時30分 2場 所 焼津市福祉教育庁舎 3委員出席者 203 号 深田百合子委員、秋山鋭治郎委員、岡村 豊委員、鈴木淳一委員 佐藤 大委員、長谷川佐委員、大石正巳委員、柏 昭史委員 近藤芳之委員、櫻井康正委員、杉山幸代委員、 (地域関係者 4事務局側 2名) 教育長、事務局長、学校教育課長、教育総務課施設担当係長 学校教育課主席指導主事、学校教育課指導主事、学校教育課主査(2名) 5協議事項 協議1 豊田小学校改築に伴う学区見直しについて 司会者 ・ 「焼津市立小学校及び中学校通学区域審議会」の開催宣言をする。 教育長 ・ (挨拶) ・自治会長にお願いをして地区説明会を実施した。4会場合計、昼夜5回行っ た。 ・どの会場も豊田小への思いが強く、今の学校で過ごさせてくれという意見が 圧倒的だった。中学校についても大反対であった。 ・この問題は、もともと豊田小の改築に絡んで始まった。30学級以上の改築 は国庫補助を受けられない。文部科学省としても大きな学校をこれから作る というのは適当でないとのことで、総合的にどうしても学区編制が必要であ る。しかし、それを強引に進めていくのはいかがなものかと考え、皆さんに おはかりしたい。 ・予算の査定をしている最中で今の状態を進めるというのは無理な状況にあり、 改築は一歩とどまるということでお願いしたい。 ・皆さんの意見を伺いながら判断していかなければならない。審議会条例第6 条の中で関係者の意見を聞くということもある。今日は地域関係者2名にも きてもらっているので参考意見を聞きたい。 司会者 ・本日は会長が都合により欠席しているので、審議会条例第5条4項により副 会長に議長をお願いする。 議長 ・協議事項1の」 「豊田小学校改築にともなう学区見直しについて」を事務局か らの説明を求める。 学校教育課長 ・説明会で出された意見を紹介する。 (資料提示) ・どの地区でも、学区変更の方法や時期についていろいろな意見が出た。 (以下 説明会で出された意見) 17-026 〈学区変更の方法・時期に関する意見〉 ○ 早い時期での説明がほしかった。学区変更までの期間が短すぎる。小手先のよ うな案では反対である。もっと時間をかけてほしい。 ○ 補助金の問題で早く結論を出すのは無理がある。大富中学校をかつてのような 大規模校にしたくない。 ○ 何年かかけて徐々に変更していってほしい。新1年生から段階的に進めてほし い。段階的に学区希望選択制をとったらどうか。小学校の学区の問題は、中学 校と分けて考えてほしい。 ○ 時間をかけてきちっと見直しを図ったらどうか。中学校は特に問題はないので はないか。(18年度に入学する子どもの保護者から)2年になってからの転 校ではなくて、18年度から実施してほしい。 ○ 自分のブロックを対象から外してほしい。子どもの人数が少ないところは対象 からはずしてほしい。 〈市の関係〉 ○ 5億の補助金がつかなくても、市単独で学校を作ってほしい。36学級以上の 学校を作ってほしい。 ○ まだ、子どもが増えていく地域だから新設校も視野に入れてほしい。黒石中学 校の新設を希望する。中学校を新設する考えはないか。 ○ 豊田小へ通わせたいから豊田学区に住んだ。豊田小豊田中の学区で育てたいの に計画が崩れてしまう。 「学区が変わると土地の資産価値が下がる」そのため の保障はあるのか。 ○ 市として将来的なビジョンを持って学校の新設や学区の問題も考えてほしい。 〈自治会の問題〉 ○ バイパスを越えていくのは危険ということで説明あったが、バイパスを通すと きに自治会を分断しないという約束があった。(小土は分断しないという約束 があった。 ) ○ 豊田地区への愛着がある。住みやすい地区になるよう努力し、高校も誘致した。 愛すべき豊田ができあがってきた。また、学区で見直しを図ってよそへという のは耐えられない。 ○ 生活圏と学区も一緒にしてほしい。安全の問題、地域の連携がバラバラでは困 る。 〈子どものこと〉 ○ 万が一決定であれば、もっと子どもの意見を尊重してほしい。兄弟が別々の学 校に通学することにならないようにしてほしい。 ○ 6年生になって転校ということもある。大事なときに転校ということも心配。 ○ 中学生も特に、受験への配慮も必要である。環境が変わることによりいじめ、 不登校等の心配もある。精神的なケアをどうしてくれるのか。 ○ 子どもの人間関係もある。せっかく友達になったのに別れてしまう。 ○ 学校間の違いも心配。小学校では勉強のペースにずれがあるのではないか。安 定した学校へ行かせたい。非行の状況についても心配がある。 17-026 ○ 通学距離が長くなれば危険も増す。登下校時の安全確保の問題もある。 ○ 通学路の安全を考慮した上で学区を考えてほしい。 ○ 学区の見直しをして転校した場合、制服や体操着等を買い換えなければならな い。その経済的負担も大きいので、市で負担してくれるのか。 ○ 子ども会の一部が切り離されて活動ができなくなってしまう。 〈保護者のこと〉 ○ 親同士の人間関係、協力体制が切られてしまう。 ○ 学童保育の受け入れ場所の問題。 〈審議会のこと〉 ○ どのような人達がどのような内容を話し合ったのか審議会の記録を公開すべ き。 ○ 学区審議会のメンバーに学区関係者を入れるべきである。 ・以上、説明会での意見を紹介させていただいた。各会場の説明会では反対意 見が多く出された。説明会以外でも直接教育委員会に来て要望を伝えてくれ る地域の方、電話で意見をくださる方等の意見を紹介する。 ・皆さんから反対の署名や要望書が届いているので御覧いただきたい。 (提示し、 各委員に回覧) 議長 ・事務局から説明会の内容について細かな説明があった。その点について審議 委員からの質問を、そしてそれに伴い意見をお願したい。 委員 ・私は8自治会の説明会に出たが、反対の意見が多かった。西小学区よりも黒 石小学区の方が難しい問題を抱えていると思う。説得すれば西小の方は理解 してもらえるのではないかと思っている。 委員 ・内容が多角的になっている。たとえば親の負担の問題だが、中身を問題別に 分類して、経済的面でこういう配慮をする、兄弟関係、進学関係もこういう 配慮をするとか、生活圏のことも内容によっては市側の配慮で解決すること もあるのではないか。そのへんがうまくクリアできれば理解が得られるかな と思う。 委員 ・説明会の時、文書、地図は渡されたのか。地図は限りがあったと聞いたが。 学校教育課長 ・地図は小学校区のものは用意した。中学校区は数が少なかったため、その場 で見てもらった。 委員 ・大富中、豊田中の地図を見ると、遠くなる地区、安全面で心配な地区がある。 17-026 地区の皆さんの調査をもとにもう少し練った方がいい。 ・在校生を含めた学区の変更が混乱を招いた。平成19年度の新1年生からに して、兄弟関係がある場合は学校が選択できる等の配慮をしたらよいのでは ないか。 議長 ・地域によって学区の見直しに対する意見、要望の内容に温度差がある。 ・また一つ一つの質問に答えることで道が開かれるのではないかという意見や 地域の人達と協力して時間をかけて進めた方がいいという意見がある。 委員 ・在校生を含めて変更していくことは難しい。 議長 ・答申案をさらに改善していくことにより見通しがみられるという意見も出さ れているが。 委員 ・中学校の学区については小学校の学区と切り離して考えた方がいい。 議長 ・地域関係者に意見を求める。 地域関係者 ・自分も説明会5回のうち3回でたが、難しい問題であると感じた。 ・小土のバイパスのところのブロック1,2,3だが、10自治会では、保護 者も多かったが総代や役員も多数来た。かなり厳しい意見だった。 ・9自治会の方のブロック53,54,55の子ども会が分かれるという話も あったが、ブロック58・59・60・67の周辺も同じように分かれる。 学区も、同じく総代の中でも分かれるという感じになる。9自治会は、ほと んどの方は反対という感じであった。 議長 ・学区の問題ですんなりいくケースはまずありえない。学習環境等もろもろの 形態が変わる。痛みを分かち合わないといけない面もある。現実の問題とし て学区の変更に手をつけなければならないということも事実である。 ・補助金をもらって豊田小の改築という問題と平成19年度までに学区のこと についてはっきりしていかなければならないということを二つ同時にやっ ていくのが難しくなってきたかなという感じがする。予算がからむので、難 しい。 ・いずれにしても、豊田小を改築していかなければならないということを大前 提でいくとなると補助金をもらうのか、市単でいくのか…も考えなければな らない。今後の豊田地区の人口の推移を考えると豊田小は膨れあがる。いず れにしてもどこかで豊田小の学区を考えなければならない。しかし、今ここ にきて地域の壁にぶつかっている。 ・別な視点で聞きたい。学区の問題と建築の問題を切り離して、学区の問題は 17-026 将来の見通しを持ちながら、該当の保護者に説明していかなければならない。 また、すぐ入学する子どもをどうするかということもある。今後、学区をど うしていくかは検討を重ねながら、ある程度方向付けをしていかなければな らない。新入学の子ども達にも関わるので、平成19年度から学区の見直し をするかどうかについての方向は、本日の最終までに結論を出さなければな らない。 委員 ・説明会での保護者の意見は当然出てくるだろう。もっともな内容だし、子ど ものことを考えると胸が痛い。一方では、学区調整がいかなくなると施設そ のものが困る。平成21年度には図書室等をつぶしても教室はめいっぱいの 状態になる。さらにプレハブでも建てないと入らなくなる。また、今後、少 人数指導を進める上でも教室不足等により物理的に困難になることも考えら れる。 ・他にも不安はある。よりよい教育環境を提供したいと考えているが…。補助 金抜きに市単独でというが、今は30学級で設計がすすめられている。新し い校舎は面積は広くなるが、中の設計は少人数教育等に重点を置いているた め、使用できる教室数は少ない。単に学級増なら現状の方がまだいい。それ より何より1,400人39学級の小学校は現状では避けたい。何とか規模 は是正していった方がいいということに変わりはない。 委員 ・私の地区も黒石小の学区改正時に渦中にあった。そのときもいろいろ意見が でた。母親達から、あの時は、意地をはっていたけど、あとから考えるとよ かったという意見を聞く。当時と状況が違うこともあるが、反対意見の人も 後から聞くとよかったかなという人もいるのではないか。 議長 ・心情的なこともあるだろうが…。地区、学校に対して思い入れを持った方々 の場合も学区の見直しに対する考え方は様々だろう。 委員 ・将来的には学区見直しは必要であると考える。しかし、意見集約をみると、 学区変更の方法や時期に対する意見が多数ある。子どもに対する意見も多数 ある。 ・いろいろ心配はあるだろうが、学校が変わって新しいところで力を出す子も いる。安全面も地域の協力を得ながら、どの学校もよくやっている。わたし はこれで進めていくべきだと思う。 委員 ・補助金をもらってやることについて聞いた。適正規模はあるだろう。何回か 豊田小にも行った。人数のわりにグランドは狭い。市内においても子ども会 の再編の話題も何回か出ている。 ・焼津市では、一つの小学校からそのまま一つの中学校へ行くという子ども達 が多い。限られた仲間で限られた出会い。弊害もでているのではないか。い 17-026 いところもあるけれども…。そういうことも考えることが必要だろう。 ・審議会での協議は間違っていないだろうと思う。平成19年度に実施するか どうかについては早急な判断が必要だが、豊田地区の学区の見直しについて は避けて通れない問題である。大局的にみて審議会の内容は重視すべきだろ う。 ・3年間審議会に出ているが、学区の問題は確かにもめるだろうと思う。その 学区だけで対応していくと問題は感情的になる。市内全体も視野に入れて新 たな指針を作っていかないといけないだろう。 ・ 委員が、新1年生から段階的に変更していくべきであるというが、私は 反対である。1∼6年生を同時に変えていくという考えでいかないといけな いと思う。子どもの安全が図れない。 地域関係者 委員 地域関係者 委員 ・西小、黒石小が集団登校していないのではないか。 ・西小はずっと集団登校をしている。 ・黒石小の安全面が心配である。 ・本来、子供会は自治会単位で組織して考えるものであるが、便宜上、小学 校単位で考えている。本来は違う。 委員 ・今回の方針には賛成である。今回の変更のもとになるのは豊田小の改築問 題であり、保護者の中には、自分たちの子どもがあふれるからよそに行っ てくれというふうにとらえているのではないか。 ・自治会の関係だと、自治会の中で学区が変わったり総代で分かれたりする ケースが出てくる。しかし、方針が決まれば、解決できる問題ではないか。 学区の見直し案に従って進めていけばと思う。 委員 ・兄弟で同じ学校に行けるようにしたい。保護者、子どもが納得するように 説明することが必要だと思う。保護者や子どもが、いじめや不登校の問題 が出てくるという不安を抱いているということを承知していただききたい。 委員 ・黒石小ができたときは問題もあっただろうが、大富中は大富小と黒石小か ら来ているが学校別にわかれることはない。説明会で反対の意見が出てく るのは当然である。ただ、時期的なものは考える必要がある。タイムスケ ジュールは若干変更していく必要はあるだろうと思う。学区再編は必要で ある。改築と学区変更は分けて考えていかなければならない。もっと時間 をかけて考えていくべきであろう。 地域関係者 ・説明会に出た。改築は進めてほしい。説明会でいろいろな意見が出るのは 17-026 当然だと思う。この前、保護者だけで集まった。そのときは反対していた 人もいたが、話せば学区改正が必要なことはわかってくれた。皆さんに納 得してもらう基準になるものが必要だと思う。 ・安全面が心配である。短い通学路をどう確保するかが大切になる。今より 遠くなってしまう地域や近いのに入っていない地域等がある。納得しても らうには、これらの問題を解決することが必要だ。距離のことをもう少し 考えていけば納得するのではないか。近いのに入っていないところ(五ヶ 堀之内の一部)とかバイパスのところ(西小から1km圏内)とかが問題 だと思う。不満はそういうところにもある。 議長 ・全体を通して何かあれば出してほしい。 委員 ・説明会の時、もう1回開いてくれるかという声もあった。もう1回説明し た方がいいのではないかと思う。 学校教育課長 ・説明会は開く必要がある。しかし、代案もないところでできないだろう。 じっくりと時間をかけて様々な視点から検討して、見直しをすることが必 要である。 ・校舎建築と切り離して学区の問題をじっくり検討していきたい。説明会に おいても、 「すぐに答えを出さなくてもいい、もっとじっくり時間をかけて 話し合ってほしい。 」等の意見が多く出された。事務局としても、もっと時 間をいただき、審議会を何回か重ねていきたい。そうした上で代案を持っ て説明会を開きたい。 議長 ・時間を費やして意見をいただいた。地域関係者にも意見をいただいた。 ・審議会の意見として確認しておきたいのは、豊田地区の子どもの数が増加 し続けることが考えられるため、学区の見直しについては必要であり、今 後も、ぜひ検討を進めていきたいということである。 ・ただ、時期についてはもう少し検討していきたい。じっくり検討する時間 を確保するためには、平成19年度から見直すということについては、見 送りたいと考える。 ・改築については、学校規模の適正化ということもある。学校の学習環境に ついて今後十分検討していただきたいという意見もあった。 ・学区については、いずれ変更していかねばならないという理解は得られて いるととらえた。よりよい学区の変更と改築は別に考えていく、改築は進 めていく、学区は慎重に検討していくという声は生かしていきたい。狭い 地域ではなく学区変更の理念も協議していく必要がある。 ・以上、審議のまとめとしたいが、いかがか。 (多数の委員の同意を得る) 17-026 学校教育課長 ・該当する地域の方に今の結論を伝える。時間が必要かと思う。また、皆さ んを説得するだけの材料を示せるかということも重要であると考える。 教育長 ・現場に入ったものとして地域の皆さんの思いの強さを知り、もう少し検討 が必要だろうと思った。制服、登校の形態も市として検討していかねばな らない。どこも同じという体制を作りたい。制服も業者がからむので2, 3年の時間が必要かと思う。制服の問題も時間をかけて検討していきたい。 ・ただ、豊田小の改築については今の計画では進められないので、とりあえ ずは時間をいただきたい。老朽化は進んでいるので、取り組むべきことは 早急に取り組まねばならない。 ・気になっているのは距離の問題である。合理的な案をもう少し練り直した 方がいいのかなと思っている。 ・申し訳ないが、審議会はもう少し継続させていただきたい。今後も、意見 をいただいて進めていきたいと考えている。地区の説明会を受けてこの審 議会も行ったが、再度の説明会についてはもう少し時間が必要である。 ・平成19年度からの改正は見送る。 ・全国的な動きとして隣接学校の学区については融通を持たせた動きをしな ければならないという考え方も出てきた。自由学区という流れもある。今 後、新しい視点も加味しながら学区の見直しを考える必要があると思って いる。 地域関係者 ・校舎の建築を延ばすという話がある。学区改正に反対したから建築が延び たと思われるのは嫌だという声がある。工期が延びたことによってPTA が割れるのも困る。PTAの皆さんにこういう理由で延びたということを 知らせる方法を考えていただきたい。 教育長 ・説明をするときに校舎が改築できないということになればプレハブも…と 申し上げている。ご承知おきいただきたい。 議長 ・全体で何か。 委員 ・在校生の保護者が反対する、制服の問題も出るだろうというのは予想され た。そういう中で在校生は尊重しましょうということでこれまでの提案を 了承した。 意見があれば改善し、 見直すということで審議会を終えたはず。 これが今回の審議で平成19年度は見送るということでいいのだろうかと いう気がする。審議会としての役割が軽いのではないかと思う。地域関係 者の話にもあるとおり、反対したから改築が延びたということも必ず出る だろう。隣接学区の弾力化なども検討したらどうか。 17-026 議長 ・要望として受け止める。 ・以上で本日の議題を終了する。 司会 ・審議会の閉会の宣言をする。
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