2016年度 斑鳩中学校 美術科 年間シラバス ①学びの意義や目的 美 術 は 表 現 (制 作 )や 鑑 賞 の 活 動 を 通 し て 、『 美 し い も の を 美 し い と 感 じ る 心 』『 感 性 』を 養 い 、 『考える力』『創造力』を育て、人間として成長させてくれる大切な教科です。また、ものを つくり出すという体験を通して、美術の基礎的能力を伸ばし創造活動の喜びを味わい美術を愛 好する心情を育てる教科です。 授業を通して、自分の力で経験を生かし、自分の考えを組み立て実行に移していく《生きて いく力》を身につけましょう。 ②学習の目標 [第3学年] (1)主 体 的 に 美 術 の 活 動 に 取 り 組 み 美 術 を 愛 好 す る 心 情 を 深 め 、 心 豊 か な 生 活 を 創 造 し て い く 意 欲と態度を高める。 (2)対 象 を 深 く 見 つ め る 力 、 感 性 や 想 像 力 を 一 層 高 め 、 独 創 的 ・ 総 合 的 な 見 方 や 考 え 方 を 培 い 、 豊かに発想し構想する能力や自分の表現方法を創意工夫し創造的に表現する能力を伸ばす。 (3)自 然 、 美 術 作 品 や 文 化 遺 産 な ど に つ い て の 理 解 や 見 方 を 深 め 、 心 豊 か に 生 き る こ と と 美 術 と のかかわりに関心をもち、よさや美しさなどを味わう鑑賞の能力を高める。 ③学習方法 ・授業は週1回です。各題材のねらいを理解し、見通しを持って作品を制作しましょう。 ・作品制作では、自分なりの目標を持ち、創意工夫をして最後まで完成させましょう。 ・基 礎 技 法 や 道 具 の 使 い 方 は 表 現 活 動 の 基 に な り ま す 。資 料 集 を 参 考 に し 、い ろ ん な 方 法 を 試 行 錯誤しながら技能を身につけましょう。 ・鑑賞の学習では、自分の感じたことをしっかりと発表した り、文章で表現しましょう。また、 作者の思いや考え方や歴史的な背景なども知り、じっくりと作品を味わいましょう。 ④評価の観点や方法 ・美術への関心・意欲・態度 授業での取り組む姿勢や、作品制作を通して評価します。観察記録やワークシートだけでな く 、 準 備 物 ・提 出 物 ・テ ス ト な ど も 参 考 に し ま す 。 ・発想や構想の能力 単なる発想ではなく、感じ取ったことや考えたことなどを基に豊かに発想し、それをいかに 具現化しようとしているかを評価します。完成作品はもちろん制作過程でのアイデアスケッ チ や 途 中 過 程 の 作 品 、 制 作 の 計 画 ・立 案 の 様 子 、 ワ ー ク シ ー ト 、 テ ス ト も 参 考 に し ま す 。 ・創造的な技能 単にテクニックだけでなく、それを生かして自分の表現方法を創意工夫して制作しているか を 評 価 し ま す 。ま た 、用 具 の 使 い 方 や 表 現 の 技 能 を 身 に 付 け る こ と が で き た か も 評 価 し ま す 。 完成作品だけでなく、制作過程の作品・テストも参考にします。 ・鑑賞 作品を大切にしたり、美術作品や文化遺産などに親しみ、感性や想像力を働かせてよさや美 しさなどを感じ取り味わったり理解しているかを評価します。発表の様子や感想文、ワーク シート、テストなども参考にします。 ⑤先生からのアドバイス ・忘れ物をせず、提出物をしっかり出しましょう。 ・しっかり話を聞いて全力で取り組み、作品は必ず完成させましょう。 ・テ ス ト で は 授 業 で 学 習 し た こ と を 確 認 す る 内 容 を 出 題 し ま す 。学 習 の ね ら い・制 作 方 法・技 法や道具の使い方・作品に対する情報などしっかり確認しておきましょう。また、実技問題 を出題することもあります。 ⑥使用教材 教科書・美術資料・スケッチブック・鉛筆・色鉛筆・アクリル絵の具・彫刻刀 材料は学校で注文して使用(その他必要なものを各家庭で準備してもらうこともあります。) ⑦ 年 間 ・学 習 計 画 ・ ・ ・ 計 画 表 に 学 習 す る 領 域 を 表 示 し て い ま す 。 <学習の領域> A表現 B鑑賞 (1)感じ取ったことや考えたことなどを基に、絵や彫刻などに表現する活動 (2)伝える,使うなどの目的や機能を考え、デザインや工芸などに表現する活動 (3)発想や構想をしたことなどを基に表現する活動を通して、技能に関する活動 第3学年 学期 月 領 域 1 学習内容 学習のねらい オリエンテーション ・授業内容の流れを知り一 B 鑑 賞 私 と の 対 話 (上 ) 年の学習に意欲を持つ。 4 A(1 ・画家たちの自画像を鑑 ・自画像に込められた画家 ) 賞する。 たちの思いを感じるよう に鑑賞する。 ・人物画の基礎 ・「観察」の重要性に気づ き、人物の一般性を把握 5 する。 A ( 1 投 影 さ れ た 私 (上 ) ・自分の存在を感じさせる ) ・自分の姿を見つめて考 ものなどをもとに、主題 A(3 えたことを元にアイデ を考える。 ) アスケッチする。 ・自分らしさを考え、構図 B鑑賞 や表現方法を工夫し、し っかりと構想を練る。 ・自画像を描く ・アイデアスケッチを元に 6 、自分に合った表現方法 で作品を制作する。 ・客観的に自分を観察した 上で自分の存在感を表現 する。 ・完成作品を鑑賞する ・互いの作品を鑑賞し、作 者の心情を感じとる。 7 2 B 鑑 賞 平 和 へ の 願 い (下 ) ・平和を求める彫刻やポ スターを鑑賞する。 B鑑賞 世界を魅了した き ら め き (下 ) ・日本の美術と工芸品の 歴史を知る A ( 2 日 本 の 美 意 識 (上 ) ) A ( 手 で 作 る 楽 し み (上 ) 3) ・塗 装 の 歴 史 ・種 類・特 徴 ・役 割 に つ い て 学 ぶ 。 ・堆朱のデザインを考え てキーホルダーをつく る。 ・作品のテーマをもとに作 者の意図について話し合 う。 ・日本の工芸品を鑑賞し、 その歴史や用途について 理解する。 A(2 わかりやすく )A( 伝 え る デ ザ イ ン (上 ) 1 3) ・言語の違う人にも分か 2 る、ピクトグラムや文 字のデザインを考える 。 B鑑賞 日本の美意識 1 ・水墨画の歴史について 学ぶ。 ・西洋の絵画との違いを 知り、水墨画の良さを 2 味わう。 ・身のまわりにあるデザイ ンをもとに、効果的な文 字のデザインを考える。 ・形や色の特徴を生かして 、効果的に伝えるデザイ ンを考える。 ・水墨画の歴史について理 解する。 ・作者の心情や意図を感じ 取り、水墨画の表現の工 夫やその良さ、奥深い美 しさを味わう。 9 1 0 1 1 3 3 ・さまざまな作品を鑑賞し 、漆の特性や漆工芸につ いて知り、作品のイメー ジをつかむ。 ・堆朱のしくみを知り、見 通しを持って制作する。 ・一つの素材に長く関わる ことで、作品への愛着を 感じ取り、長く愛用でき るようなオリジナルな作 品を作る。 ・彫刻刀や切削道具の種類 や特徴をとらえ、安全か つ効果的に使用する。 評価の観点 ・美 術 に 関 心 を 持 ち 、意 欲 的に臨もうとしているか。 ・画 家 の 自 画 像 作 品 に 関 心 を 持 ち 、意 欲 的 に 味 わ う こ とができたか。 ・バ ラ ン ス の 基 本 を 理 解 し た 上 で 、自 分 の 顔 を 注 意 深 く観察できたか。 ・マ ッ ピ ン グ で 自 分 の イ メ ー ジ を 広 げ 、構 図 や 表 現 方 法 を 工 夫 し 、ア イ デ ア ス ケ ッ チができたか。 ・表 現 に あ っ た 描 画 材 料 を 選 択 し 、表 現 す る こ と が で き たか。 ・客 観 的 に 自 分 を 観 察 し 、自 分の存在感を表現できた か。 ・自 分 ら し さ を 追 求 し 、粘 り 強く制作することができ たか。 ・作 者 の 作 品 に 対 す る 思 い を 、自 分 な り に 感 じ と る こ と ができたか。 ・意 欲 的 に 鑑 賞 し 、作 者 の 意 図を自分の意見として発 表できたか。 ・意 欲 的 に 鑑 賞 し 、地 域 の 特 色や時代と工芸品の関わ りを理解出来たか。 準備物 鉛筆 色鉛筆 アクリル 絵の具一式 その他 必要な道具 ・日本の伝統的な形や色彩、 鉛筆 材料などから自分なりの 彫刻刀 発想を広げられたか。 油性ペン ・限られたスペースの中に、 紙やすり 自分らしいデザインがで 新聞紙 きたか。 ボロ布 ・材 料 の 特 性 を 理 解 し 、立 体 を 把 握 し 、作 品 を 制 作 で き たか。 ・制 作 の 段 階 を 理 解 し 、根 気 強く丁寧に制作に取り組 めたか。 ・道具の使用方法を理解し、 見通しを持って安全に制 作できたか。 ・色 や 形 の 特 徴 を 意 識 し 、一 色 鉛 筆 目で情報が伝わるような アクリル 工夫ができたか。 絵の具一式 ・使 用 目 的 を 考 え て 、丁 寧 に も の さ し 制作することができたか。 コンパス ・水 墨 画 の 歴 史 に つ い て 理 解を深められたか。 ・水 墨 画 の 奥 深 さ に 触 れ 、 感じたことを自分の言葉 で適切に表現できたか。
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