各構成員の取組 ●後志総合振興局 H25 年度の取組 ・道政広報番組「ウィークリー赤れんが」で「酒と肴」の取組が取り上げられた。(3 月16日放送予定) ・ワーキンググループを設置し、2回開催。モデルルートの検討や、キャッチコピー・ キャラクターの選定を行った。 ・メンバー向けに「酒と肴」通信を6号まで発行 ・情報発信、広報、観光パンフレットの作成等を行った。 ・仙台市と JR 札幌駅でキャンペーンを実施したほか、阪急百貨店の物産展など他のイ ベントと連携して PR を実施(8件)した。 ・受け入れ態勢整備として、広域観光セミナーを開催した。 (12月) ・モニターツアーを実施した。 (1月) H26 年度の取組予定 ・「周遊してもらおう」、旅行商品化を目指したモニターツアー、北洋銀行主催の旅行 商談会(9月)で提案したい。酒と肴のマッチングカードを周遊のきっかけのツール として展開したい。 ・「味わってもらおう」、後志に来て後志のものを食べることが満足度の向上につなが るので、生産者、販売店とのマッチング、バイヤーの意見を元に磨き上げし、本州で 売られることにより後志を知ってもらい、後志に来てもらうきっかけに。 ・ 「知ってもらおう」 、大阪の阪急百貨店や仙台市の北海道物産展で、語り部(専門家) と一緒に PR したい。 ・管内での広域の取組が始まっているので、これらの取組と連携しながら取り組んで 後志が一体となった誘客促進と長期滞在化を行っていきたい。 ●NPO 法人ワインクラスター北海道 ・「しりべし食の魅力を生かした観光地づくり事業」を受託し、ルートブックやマッチ ングカードを製作した。北海道庁の「Vin Fromage 事業」も受託している。 ・小樽商工会議所のワーキンググループ、小樽司厨士協会の「しりべしコトリアード」 や「北海ブイヤべース」の協議会、小樽商大のマジプロと連携しながら事業を実施。 ・平成25年度、23回ツアーを実施した。バスを使ったワインツーリズムや、ワイ ン祭り、畑でレストランと連携したツアー、SL ニセコ号を使ったツアー、AIR-G さん とのツアーなど。 ・ホテルや旅館の支配人に地域のワインを知ってもらうという研修会も行った。 ・ワインツーリズムは、ワインや酒だけでなく、食や文化、地域資源の活用につなが る。 ●小樽商工会議所の取組について ・「知産志食しりべしキャンペーン」の発足は、人口減少に歯止めをかけたいというこ とだった。人口減少対策、若年者の雇用対策、中小企業が元気になってもらいたい、 ということで事業を H24 年度より展開している。 ・25 年度は、消費差者巻き込んだ形にしたいということで、小樽市内の飲食店のスタ ンプラリーを実施した。 ・「小樽美人」は、後志の農業、水産業は少量多品種であり、大量生産が難しく、付加 価値を付ける必要があることから、1 次産業と2次産業の連携強化から出た事業。余市 町・仁木町で収穫されているが、農協が集荷されていない梅を使った。プルーン酒、 ブルーベリー酒、桃酒、アロニア酒の5種類でリキュール酒の開発は完成。デザイン を重視し、ヒアルロン酸やコラーゲン、ビタミンCを入れて女性の購買意欲をそそる ようにした。当初の販売目標を超える量の販売量。北海道加工食品コンクールで最高 賞の北海道知事賞を受賞し、小樽市からも新技術新商品奨励賞ということで、助成事 業の指定を受けた。 ・「にしん小樽漬」、小樽の街の発展に大きく寄与したにしんをなんとか地元の資源と して活用し、新しいお土産作りができないかと水産業ワーキングで検討し、開発した。 現在小樽市内の3社で作っているが、2社増え5社になる予定。飲食店の展開や、ホ テルで朝食に出してもらうなど、商品展開も考えていきたい ・一次産業振興プロジェクトの中で、阿部さん(ワインクラスター北海道)をリーダ に、食ツーリズムを展開していきたいと検討している。この事業については、この「酒 と肴」の皆様の協力で、具体的に展開していきたい。 ●田中酒造(株)の取組について ・ 「パ酒ポート」は昨年から始まり、昨年度は7千部を 1 冊 350 円で販売し、ほぼ完売。 スタンプラリーの応募は 600 件を超えた。奥尻島のワイナリーを含め、23か所全部 を性はした人も 100 人を超えた。本年は、1万部を1冊 500 円で販売し、ほぼなくな った。来年度は、経済産業省の支援を受け、継続する。 ・酒造組合が人を募集して、バスを手配するやり方だと、組合が大変だが、パ酒ポー トはJTBが全部やってくれる、という珍しい方式だがやりやすい。北海道は、清酒 以外に、ワイン・ビールなどのお酒と連携できる数少ない地域。 ・最大の問題点は拠点が必要。パ酒ポートは札幌で買って、廻り始める人が多い。田 中酒造は、後志の入り口になるので、パ酒ポートの情報を提供する拠点としての機能 を、今年から作りたいと思っている。 ・毎年同じ内容だと飽きられてしまうので、今年はパ酒ポートファンミーティングを、 酒場詩人の吉田類さんを呼んで実施した。次々と新しい企画、新しい内容盛り込んで、 活動の強化をしていかなければと思っている。後志の「酒と肴」プロジェクトも、盛 り込んでやっていきたい。 ●北海道ワイン(株)の取組について ・昨年から「小樽生ワインハイボール」というカクテルに取り組んでいる。観光客が入 るレストランには、地元のお酒やワインは武器になるし、夜の小樽は寂しいと言われて いた部分があるので、地元のワイナリーとして、何かできないかと考えていた。3年程 前、「月明かりの店」という夜のお店を紹介するマップができ、北海道ワインもバックア ップしたが、飲食店と当社のワインの組合せを考え、ハイボールブームだったこともあ り、地元のバーをやっている方の監修で、小樽の夏をイメージした北海道ワインのナイ アガラを炭酸で割ったワインボールというカクテルを作った。「たるぽん」というフリー ペーパーにも協力してもらい、40 店舗に広がった。 ・秋の紅葉をイメージしたものも作ろうということで、ロゼワインとJAよいちの「り んごのほっぺ」で秋のカクテルを作り、61店舗になり、どこで飲めるかをお知らせす るために、地図を作り、市内のホテルを中心に配布した。 ・2月の雪あかりの路でも、赤井川村の山中牧場の牛乳を使った白いカクテルを作った。 さらにワインボールを地元で発展させていきたい。 ●ニッカウヰスキー(株)北海道工場(余市蒸留所)の取組について ・見学者は昨年28万2千人。ここ数年増えているが、ウィスキーが売れていた時代に は、ツアー旅行が多く団体7:個人3で、約48万人の見学者がいた。去年は、個人7: 団体3の割合。今は、意思を持ったお客様が多い。 ・広報活動は積極的に行っているが、宣伝活動はそれほど行っていない。リピーターや、 来ていただいた人の口コミを大切にしている。来ていただいた方にいかに満足していた だけるか、いかに不満をいだかないで頂けるかに力を注いでいる。見学自体は、北海道 ニッカサービス(株)が行っているが、アンケートで問題点を書いてもらったら改善し ていくことや、工場の従業員も気持ちの良い挨拶や、質問に気持ちよく答える等を意識 して行っている。 ・余市には海上自衛隊があり、海軍カレーを監修してもらい、レストランのメニューに 載せる取組もやっている。 ・これだけのお客様に来て頂いている中で、ここにしかないものをいかに提供していけ るか、工場の雰囲気、創業者の存在、余市の売店でしか売っていないウィスキーなど、 ここに来ないと、を大事にして来ていただいたお客様に満足していただけるサービスを 今後も継続していきたい。 ・これから「マッサン」も始まるし、地域と協力していきたい。 ●余市町の取組について ・NHK連続テレビ小説「マッサン」が、余市町ニッカの創業者である竹鶴さんと、そ の奥様のリタさんをモデルに製作することが決まり、余市町としてもこれを契機に、地 域の経済をより元気にするきっかけの一つとして、なんとかしたいという思いから、余 市町、商工会議所、観光協会、ニッカウヰスキーさんをはじめ、町内住民団体等で「連 続テレビ小説「マッサン」応援推進協議会」を立ち上げた。今後、近隣の自治体、商工 会議所、商工会、観光協会など小樽を含む北後志を中心に広域的な取組ということで、 40団体程度の構成団体になる。 ・協議会の中には3つの部会を設置し、ロケに関する部会は役場の商工観光課が事務局 に、宣伝誘客部会は観光協会が主体になり運営、受け入れ体制整備部会は商工会議所が 中心になり、ホスピタリティ、接客、接遇研修などを行い、観光客により良い余市町、 後志全体の魅力アップできるような取組に結び付けたい。 ・4月からは今のところ1,300万円の予算を確保し、事業の推進に向けた取組を行 っていく。 ・余市町だけではなく、近隣の後志、さらには北海道全体が元気になるきっかけとなれ るような取組を進めていきたい。 ●国立小樽商科大学「地(知)の拠点整備事業:COC事業」について ・COC 事業は、文部科学省の事業で「センターオブコミュニティー」ということで、大 学が地域の活性化に向けて、地(知)の拠点として人材の育成や産業振興に関わって いくという事業。研究・社会貢献・教育の3つであり、研究は観光客の長期滞在を促 す「仕掛け」の発掘による地域ブランドの確立、社会貢献は「しりべし地域観光ネッ トワーク」の形成、最後にこれらの成果を元に「インターリージョナル」な人勢を育 成するための教育プログラムの構築を考えている。 ・期間は平成29年度までの5年間で、後志総合振興局、小樽市、ニセコ町、倶知安町、 札幌市と連携することとなっており、余市町についても連携を構築する予定。北海道 については、2月14日に包括連携協定を結んだ。 ・具体的な今までの取組には、全日制のプロジェクトとして学生が小樽の活性化につい て考える「本気(マジ)プロ」や、フェイスブックを利用した情報発信「おたるくら し」の取組、B 級グルメの小樽あんかけ焼きそば辞典の作成、COC 事業の一環で、CBC セミナーの開催などがある。 ・今後の取組としては、北運河の活性化、商店街振興プロジェクトに関与していく予定。 余市町のマッサン応援推進協議会にも、できることを提案していきたい。経済波及効 果や学生ボランティアの派遣などが可能と考えている。
© Copyright 2024 Paperzz