ジェイテクト の C S R ジ ェ イ テ クト は ま だ 若 い 企 業 。 独 自 の C S R の 成 熟 と 定 着 を 目 指 し て い き ま す。 ジェイテクト の C S R の考え方 社 会・地 球 の 持 続 可 能 な 発 展 へ の 貢 献 社員 官 公庁 マスコミ 地域社会 誠実な 事業活動 取 引先様 グローバル社会 お 客様 株主・投資家 コンプライアンス リスクマネジメント C SRを支える仕組み P 13 -15 コーポレートガバナンス 企業理念 社員の行動指針 役員倫理規則 C SR 方針 企業行動規準 適 正取引 環境保全 情報開示 社員尊重 お客様第一 社会貢献 モノづ くりを通じ て、豊 かな 社 会 づ くりに 貢 献 する ジェイテクトは、企業理念に「モノづくりを通じて、人々の幸 展と人々の豊かで安全な暮らしに貢献してきました。 福と豊かな社会づくりに貢献する」 ことを掲げています。社 これからも深刻化する地球環境や資源枯渇の問題、交通 会の課題を真摯に認識し、 その解決に向けて積極的に取 事故などの社会的な課題の解決に向け、積極的に取り組 り組むことが、 ジェイテクトのCSRの第一歩と考えています。 んでいきます。また、経済のグローバル化が進展する中、多 ジェイテクトは 「産業の米」 と呼ばれる軸受 (ベアリング) と、 「マザーマシン」 と呼ばれる工作機械を祖業に、産業の発 10 CSR Report 2010 様化する価値観を尊重し、世界市民としての責任を果たす ことで、社会の持続可能な発展に貢献します。 ジェイテクト は 、光 洋 精 工 と豊 田 工 機 が 合 併し、 2006 年に発足しました。両社にはそれぞれ長い歴史 がありますが、ジェイテクトは誕生からまだ4年。私たち のC SRとは何か ̶ 今もその答えを追求しています。 C SR 方針 ジェイテクトでは 、 ジェイテクトグループは、 「モノづくりを通じて、人々の 「企業理念」 「企 業行動規準」 「社員の行動指針」 「 役 員倫 理 規 則 」を 総 称して「 C SR 方針 」と 幸福と豊かな社会づくりに貢献する」という使命の 実現に向けて、 「 経済」 「 社会」 「 環境」 のそれぞれの 関係において、調和した事業活動を実践します。良き 企業市民として、ステークホルダーからの信頼をより 一層強固なものとし、社会・地球の持続可能な発展 位 置 づ けて い ます。 に貢献する取り組みを実践してまいります。 取引先においても、 この趣旨を共有し、 それに基づい て行動することを期待します。 企業 理念 企業目的 私たちジェイテクトは、社会の信頼に応え、 モノづくりを 通じて、人々の幸福と豊かな社会づくりに貢献する 経営姿勢 企業理念 1.新たな価値を創造し、広く社会に「 喜びと感動 」を 提供する 2.グローバルで革新的な経営により、社会との調和ある 成長を目指す 3.人間尊重を基本に、明るく活力ある企業風土をつくる 4.安全で豊かなくらしの実現に取り組む 企業行動規準 企 業行動規準 1.遵法精神に基づき、公正、透明、 自由な競争ならびに 適正な取引を行う 2.マーケットから発想し、最高の品質・技術・サービスを 提供し、 お客様の満足と信頼に応える 社員の 行動指針 役員 倫理規則 3.地球環境問題への取り組みは、企業の重要な使命の ひとつであることを深く認識し、 自主的・積極的に行う 4.社員の人格と個性を尊重し、可能性と働きがいを大切 にする職場を作り、一人ひとりの豊かさを実現する 5.株主はもとより、広く社会とのコミュニケーションを図り、 企業情報を公正に開示する 6.「良き企業市民」 として社会貢献活動を積極的に推進 する 7.国際ルール、各国各地域の法律・文化・慣習を尊重し、 その発展に貢献する CSR Report 2010 11 ジェイテクトのCSR | JTEKT CSR C SR 推 進体制 2009年2月に設置された「CSR推進委員会」を中心に、 さまざまな活動の実践や社員の意識啓発に取り組んでいます。 体 系的 にCSR 活動を推進 体制の概要 全社一体・グループ一体となって、 体系的にCSR 活動を推進していくために、社長が議長を務める C SR推 進 委員会 統括 ワーキンググループ 「CSR推進委員会」 を2009年2月に設置しまし リスク管理進捗報告会 た。 この組織では 「企業理念の実現」 「 CSR活動 事務局 によるリスクのコントロール」 という使命を果たす コンプライアンス ワーキンググループ ためにどのような取り組みを進めるべきかを、 さま 機密管理 ワーキンググループ ざまな面から検討しています。 全社安全衛生管理委員会 大規模災害対策 ワーキンググループ 各 種 専 門 ワー キンググル ープを設 置 コンプライアンス、機密管理、大規模災害対策な 地球環境保全委員会 社会貢献 ワーキンググループ 輸出管理委員会 どの重要なテーマについては各種の専門ワーキ ンググループを設けて、活動計画を立案・推進して います。 各 組 織 の概 要 品質機能会議 技術機能会議 ● 機密管理ワーキンググループ 情報セキュリティに関する仕組み・体制づくりと推進 ● 統括ワーキンググループ CSR活動全般の企画・進捗管理、 グループ会社への展開 リスクの抽出と対策計画の立案・進捗管理 ● コンプライアンスワーキンググループ 法令や社内ルール、倫理の遵守意識の浸透 ● 大規模災害対策ワーキンググループ 災害に備えた建物・設備の補強、早期復旧マニュアルの作成など ● 社会貢献ワーキンググループ 社会貢献活動とボランティア活動の推進 各 部 門 に お けるC SR 活動 の実践 CSR推進委員会 ジェイテクトでは「CSR 推進 委員会」に属する専門委員会と専門 ワーキンググループによってCSR活動を推進しています。 さらに、総 達成状況の評価を 集約・確認 CSR活動項目設定 務部、人事部など、 それぞれの部門においても年度目標にCSRに 関する目標を織り込み、PDCAサイクル(※1)を回すことで計画的に 主管部門 部門方針・年度目標の立案 CSR活動を推進しています。このような体制を構築することで、 ジェ イテクトとジェイテクトグループ全体におけるCSR活動の活性化と 定着を目指しています。 P 16 ー17 関連記事 ※1 PDCAサイクル 計画 (Plan) 、実行 (Do) 、評価 (Check) 、改善 (Action) を繰り返すことで 継続的に業務改善していく管理手法。 12 CSR Report 2010 P Plan 課題は 翌年方針へ 織り込み A Action Do D Check C 期央・期末での点検 目標達成活動の 推進 ジェイテクトのCSR | JTEKT CSR C S R を 支える 仕 組み 「コーポレートガバナンス」 「コンプライアンス」 「リスクマネジメント」、 この三つの柱が、誠実な事業活動を支え、C SR推進につながります。 誠 実 な 事 業 活 動を支える 三 つ の柱 ジェイテクトでは、誠実な事業活動を継続的に実践する ことが、CSR推進につながると考えています。誠実な事 誠実な 事業活動 業活動に欠かせないのが、法令と社会的規範を遵守し た、透明性の高い健全な経営。 そのために「コーポレー トガバナンス」 「コンプライアンス」 「リスクマネジメント」、 この三つの柱を重要な仕組みと位置づけています。いず コンプライアンス れも近年、 あらゆる企業において重視されていますが、 リスクマネジメント P 14 大切なのは確実に運用されているかどうか。 ジェイテクト P 15 コーポレートガバナンス では、 それぞれの仕組みを有効に機能させるための工 P 13 夫を重ねています。 | コー ポレ ートガ バ ナンス | [ 基 本的 な考え方 ] 外監査役 3人を含む5人の監査役により、取締役の職務 経 営 の透 明性を高めるために 執行を監査。内部監査部門としては各業務執行とは独 ジェイテクトは、 あらゆるステークホルダーと良好な関係を 立した「グローバル監査室」により管理・手続きの妥当 築き、企業価値を持続的に向上させることを目指していま 性、遵法性など業務全般の監査を行っています(下図参照)。 す。 そのためには経営の透明性を高めることが重要と考え、 (※2) に基づいて さらに内部統制報告制度 (通称J -SOX) コーポレートガバナンス強化に努めています。 内部統制の整備・強化を推進。 ジェイテクトグループ全体 の統制、 業務プロセス統制、IT統制などの再検証を行い、 [ 推進体制] さらに適切な内部統制構築に努めています。 「グロ ーバ ル 監 査 室 」による監査 ※2 内部統制報告制度 (通称J-SOX) 金融商品取引法に基づく財務報告に関する 経営を監視する仕組みとしては、監査役制度を採用。社 「内部統制報告制度」のこと。2008年4月から上場企業に適用されました。 株 主 総会 選任 選任 取 締役会 常 務会 ( 代 表 取 締役 ) ( 取 締役 ) 経 営会議 各機能・事 業部門 監 査 役会( 監 査役 ) 報告 業 務 執行 執 行役員 監査 全 社 登 録 会議 監査 グローバル監 査 室 会計監査 会 計監 査人 CSR Report 2010 13 ジェイテクトのCSR | JTEKT CSR | コ ン プ ラ イアンス | [ 基 本 的 な考え方 ] コンプライアンス推進体制 コンプライアンスはC S Rを支える基礎 ジェイテクトはコンプライアンスについて、CSRを支える前 提・基礎であり、企業理念を実現するための不可欠な条 CSR 推進委員会 件と位置づけています。単なる法令遵守にとどまらず、企 改善 業倫理や社会的責務を果たしていくことと捉え、 「コンプ ライアンス規則」 「 役員倫理規則」 「 社員の行動指針」 な 報告 どを制定しています。 コンプライアンス ワーキンググループ 専 門 のワーキンググループを設置 コンプライアンス推進組織として 「コンプライアンスワーキ 報告 ンググループ」 を設置。活動計画の策定、教育・啓発活動 を行っています。紛争・内部通報状況についても、同グルー 活 動 計画に 沿った 教 育 啓発活 動 実施 再発防止 [ 推 進 体制 ] ジェイテクト各部署 プが集約し、 「 CSR推進委員会」に報告。分析・評価を経 ジェイテクトグループ会社 て、再発防止に役立てています。 紛争 内 部通報 グループ会社の推進体制 国内外のグループ会社においても同様の推進体制を整え、 各国・地域・企業の特性に応じて活動を展開しています。 教 育・啓 発 活動 箱」 と 「企業倫理ヘルプライ 意 識 の共 有と深 化を図るために ン」の二つの窓口を用意して 2007年度 19 件 さまざまな教育の機会を通じて、 コンプライアンス意識の います。2009年度は計22件 2008年度 31 件 共有と深化を図っています。 の相談が寄せられました。 2009 年度 22 件 事業場巡回コンプライアンス教育 法務部が各事業場を巡回し、主に基 幹職を対象に実施。 内部通報制度の仕組み ジェイテクト企 業 倫 理 相 談 窓 口 社員の意 見 箱 2010年 3月までにのべ 30事業場・約1,3 0 0人が受講しました。 階層別教育におけるコンプライアンス教育 内部通報件数 法務部が運営 相 談者 企 業 倫 理ヘルプライン 新入社員、基 幹職昇格者、新任役員などへの研修において実施。 社外弁護士に委託 E -ラーニング 独占禁 止法 に関するE -ラーニングを開発。 社員に積極的に告知 14 内 部 通報 制度 相 談 窓 口の告 知には、社 内 報・イントラネットに加え、 2009 年度は 22 件 の相 談に 対応 2009年度からは卓上POPや自動販売機紙コップの利用 コンプライアンスに関する問題・疑問の通報先として 「ジェ も開始。積極的に告知することで、 より相談しやすい雰囲 イテクト企業倫理相談窓口」 を設置。 ここに 「社員の意見 気を醸成しています。 CSR Report 2010 JTEKT CSR | ジェイテクトのCSR C S R を支える仕 組み | リスクマネ ジメント | [ 基 本 的 な考え方 ] リスクマネジメント体制 リスク対策 により、事 業 基盤を強化 多様なリスクの発現を防止するとともに、発現 定期報告 C S R 推 進 委 員会 した際の被害を最小限に抑える体制を整えるこ とで、事業基盤の強化につなげています。 2009年度の取り組み 事業リスクを15項目に分類し、 マネジメントシステムの改善を実施。 2 010年度の計画 54 項目のリスク項目を選定。 項目ごとに対策推進部署を設置し、 リスクマネジメントを強化。 P D C Aサイクル 統括ワーキンググループ コンプライアンス リスク評価・分析 ワーキンググループ リスク対策の優先順位づけ リスク対策方針 大規模災害対策 ワーキンググループ リスク対策計画立案・推進 BCP(事業継続計画)策定 機密管理 ワーキンググループ [ 推 進 体制 ] ジェイテクトグループ 全 社横 断組 織を設置 「統括ワーキンググループ」 を設置し、 リスクマネ ジメントを推進。 コンプライアンスや大規模災害 リスク発現時の危機管理体制 対策、機密情報漏洩の重点リスクについては、 全社横断組織を専門ワーキンググループとして 対 策本部 設置し、BCP(事業継続計画) を含めたリスク 危機管理事務局 対策に取り組んでいます。 サポート部署 推進事務局 リスクが発現した際の体制 大規模地震や疾病などのリスクが発現した際 は、予測される被害状況に応じた対策本部を設 国 内関係会社 海外関係会社 置し、被害の最小化と迅速な復旧を図ります。 活 動 内 容 具 体 事例 01| 大 規 模 地 震 対 策 0 2| 新 型 インフ ル エ ンザ 対 策 ハード対策 ● ● ● 行動計画チーム、発生時の対策本部の構築 ● 手洗い、 うがい、マスクの徹底を啓発 ● 感染拡大の場合の要員管理など、事業継続策の立案 全建屋の耐震診断と耐震補強の実施 設備の転倒、落下防止対策の実施 ● 火災・爆発対策の実施 ● 非常照明、避難誘導灯の設置・更新 03| 機 密 情 報 漏 洩 対 策 ソフト対策 ● 社員の安否確認システムの導入 ● システム面での機密情報漏洩ガード ● 緊急地震速報の導入 ● 防災マニュアルの整備 ● 機密管理の啓発活動を実施 ● 防災訓練の実施 ● 備蓄品 (食料・水) の整備 ● グループ会社への展開 ● 災害復旧手順のマニュアル化 ● 取引先様への注意喚起 CSR Report 2010 15 ジェイテクトのCSR | JTEKT CSR 2009年度のCSR活動実績と課題 2009年度のCSR活動をテーマごとにまとめ、各項目を自己評価しました。 ここから、次の活動の課題を抽出していきます。 テーマ コーポレートガバナンス 2009 年 度の 活 動 内 容と課題 内部統制システムの ● マ ネ ジ メン ト ● コンプライアンス グループ全社員への ● コンプライアンスの徹底 リスクマネジメントの 再構築 13 E-ラーニングの導入と定着 コンプライアンス・プログラムの 14 グループ会社への展開拡大 ● リスクマネジメント グローバルでの内部統制システムの 運用の徹底と定着 整備と改善 評価 掲載ページ マネジメントシステムの改善、 グループ会社への展開拡大 リスクマネジメントの再構築 ● お客 様 ● 大規模地震、機密管理対策の継続 ● 新型インフルエンザ対策 ● 開発と生産準備における品質の 節目管理の実施 製品品質の向上 15 26,27 TQM活動の継続推進 ● 品質向上の取り組み ● 業務品質の向上 業務品質向上の活動充実 取引先様 ● CSR活動推進 サプライチェーンでの展開 適正な取引 取引先様の法令遵守徹底 労使関係 相互信頼構築 国内「調達方針説明会」 で CSR活動推進の徹底 ● 社 会 への 取 り 組 み 女性の活躍支援 スタッフ部門における 中国現地法人「調達方針説明会」 で 安全確保・品質向上などを要請 ● 経営層と社員代表間での対話の継続 ● 育児休業制度、短時間勤務制度の継続 ● 女性技能職の受入可能職場の 27 28 28 29 30 明確化と開発が課題 機会均等・ 多様性の尊重 高齢者の再雇用促進 社員 障がい者の雇用促進 社員の心身の健康確保 健康と安全 職場の災害防止と 環境改善 16 CSR Report 2010 ● 定年退職後の再雇用適用率約98% ● 雇用率1.89% (法定雇用率1.8%の遵守) ● 法改正への対応が課題 ● 特定保健指導を継続 ● 精神系休業者の復職支援システム改訂 ● 設備本質安全化のための取り組み (ルール [規格] 整備と展開) ● 設備騒音対策による職場環境の向上 31 31 31,33,34 31∼33 JTEKT CSR | ジェイテクトのCSR 2 0 0 9 年度 の C S R 活 動 実 績と課題 目標達成 テーマ 2009 年 度の 活 動 内 容と課 題 ● 一部達成 未達成 評価 掲載ページ 全工場で地域懇談会を開催 「のぞいてみようモノづくりの現場」 ● 地域との対話 イベント開催 を開催 35 10工場で工場フェスティバルを開催 ● 地域社会 社 会 への 取 り 組 み ● 地域社会貢献 地域美化活動、 クラブ青少年育成活動 の継続 35,36 社会貢献活動 ● 防火活動・交通安全活動 ● 東京工場が合同防災訓練に参加 花園工場フェスティバルで 36 交通安全ブースを設置 株主・投資家 情報開示 企業活動の適時、 ● IR決算説明会などの開催 ● グループ環境連絡会を開催 ● すべての項目で次年度 (2010年度) 目標 適正、公平な情報開示 グループ会社と 協調した取り組み 目標と実績 環境マネジメント 環境リスク低減 を前倒しで達成 環 境 への 取 り 組 み︵ 抜 粋 ︶※ ● 環境事故の発生ゼロ ● 環境パトロールの実施 ● 環境監査 ● 環境教育 地球温暖化防止 環境に配慮した 事業活動 資源の有効利用 環境月間行事の一つとして 環境自覚教育を社員に実施 ● CO 2 排出抑制のための製品開発 ● 生産・物流におけるCO 2 排出量削減 ● 資源有効利用 (長寿命製品の開発) ● 主資材、副資材使用量削減 ● 廃棄物の削減 ● 梱包資材の削減 ● 環境負荷物質の 管理・低減 内部と外部の環境監査 (年1回) を 継続実施 40,41 43 45 46 46 48∼51 52∼54 PRTR法対象物質の 55 排出・移動量削減 ● 37 土壌・地下水に関する取り組み継続 ※環境への取り組み詳細はP43をご覧ください。 CSR Report 2010 17
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