持続的な企業価値向上に向けた事業とCSR活動

持続的な企業価値向上に向けた事業と CSR 活動
第一三共グループが考える持続的な企業価値向上、そして事業とCSR活動を一体的に運営する企業活動全般を説明します。
事業と CSR 活動の一体的な運営
持続的な企業価値の向上
製薬企業は、医薬品の創出を通じて世界中の多様な医療
課題を明確にし、CSR に関する6 つの活動分野に分類し取り
本レポート中の事業活動では、研究開発、製薬技術、サプライチェーン、信頼性保証 /メディカルアフェアーズ、マーケティング &
ニーズに応え、患者さんのお役に立つことが存在意義であり、
組んでいます。CSR活動については、国連グローバル ・コンパ
セールスに関して、経済的な価値の循環を成長させる取り組みを紹介しています。また、社会 ・環境価値を創造するCSR 活動で
私たちの事業の中核です。創出した社会的に価値のある医薬
クト 、ISO26000
は、6つの活動分野に分類し、方針に沿って事業と一体的に運営する取り組みを紹介しています(下図参照)
。
品を提供し、その価値に見合った経済的報酬をいただきま
テークホルダーから求められる責任ある活動を踏まえ、持続
す。それによって得た経済的な価値を株主の皆さまをはじめ
的な社会の実現のために、社会からの要請 ・期待と中長期的
とするさまざまなステークホルダーに適切に還元するととも
な事業との関係性の観点より整理しています。CSR活動に取
に、新たな医薬品創出のための投資へとつなげていきます。
り組むことは、社会 ・環境価値を創造するとともに、
リスク管理
この事業活動による経済的価値の循環を持続的に成長させ
の観点からは、企業価値の毀損を回避することにもつながる
ていくことが、製薬企業における企業価値を創造し、持続的に
と考えます。
向上させていく根幹です。
当社グループは、事業とCSR活動を不可分のものと考え、
そして、
社会・環境問題をはじめとするサステナビリティ(持
一体的に運営し、持続的な企業価値の向上を図っていきます
続可能性)を巡る課題の中から、当社グループとして重要な
*1
*2
などの国際的な CSR イニシアチブやス
事業活動
研究開発
コンプライアンス
経営の推進
(下図参照)
。
持続的な企業価値向上
社員と会社の
相互の成長
C SR 活 動
(社 会 ・ 環 境 価 値の創 造)
コンプライアンス
経営
医薬品の創出
社員と会社の
相互の成長
医薬品創出の
ための投資
病に苦しむ
人々を救いたい
社会的に
価値ある
医薬品の提供
価値に
見合った
経済的報酬
CSR 活動
事業活動
(経 済 的 価 値の循 環による成 長)
コミュニケーションの
強化
製薬技術
サプライチェーン
信頼性保証 /
メディカルアフェアーズ
マーケティング &
セールス
グローバルに事業を展開する製薬企業として、
コンプライアンスを基盤とした経営を行います。
「人」を最重要な「資産」であると位置付け、コア・ バリューとして掲げる
Innovation, Integrity, Accountability を通じて、長期的な成長を実現します。
さまざまなステークホルダーとの対話を実践し、
相互理解を図り、協働に努めます。
環境経営の推進
すべての事業活動における環境負荷と環境リスクの低減、
気候変動への対応などに取り組むことで環境経営を推進します。
医療アクセスの拡大
第一三共のリソースを有効活用し、
健康と医療に関する社会課題の解決に向け、貢献していきます。
社会貢献活動
不 可 分のものとして
一 体 的に運 営
コミュニケーション
の強化
医療アクセスの
拡大
環境経営
創出した経済的な価値を株主、
地域社会、社員などのさまざまな
ステークホルダーへ還元する
社会貢献活動
社会がより健全に発展するうえで抱えているさまざまな課題を認識し、
課題解決に向けて自発的に取り組んでいきます。
*1 各企業 ・団体が責任ある創造的なリーダーシップを発揮することによって、社会の良き一員として行動し、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組みづくりに参加する自発的
な取り組み
*2 企業に限らず組織の「社会的責任」
(Social Responsibility)に関する第三者認証を目的としない国際ガイダンス規格
04 第一三共グループ バリューレポート 2016
第一三共グループ バリューレポート 2016 05