Qt4.2 主な機能拡張内容のご紹介 10/3 にリリースされた Qt 4.2 の主な拡張機能の概要です。 Qt 4.2 の 40 ページに及ぶ変更点リストの主な新機能と変更点を要約しました。 ・グラフィックスビュー (QGraphicsView) Qt 3 のキャンバスの後継機能の最初のリリースで、モデルビューベースでアイ テムを管理します。各アイテムが変換座標系を持ち、アイテムの階層化、微小 サイズでの描画可否判定、イベント処理が使用できるように大幅に機能が拡張 されています。 ・デスクトップインテグレーション - GTK+ アプリケーションの GUI スタイル Cleanlooks が追加され GNOME デスクトップでのルックアンドフィールがサポート - Glib イベントループのサポート - QDesktopServices。デスクトップ環境での URL ベースのブラウザ、メイル、 ヘルプなどのサービスの起動 - QDialogButtonBox。プラットフォームのデスクトップ環境に合わせたボタン 配置 - X11 での CUPS (Common Unix Printing System) サポートの大幅な改善 - QSystemTrayIcon。システムトレイサポート ・QCompleter。テキスト補完フレームワーク 入力ウィジェットのテキスト入力補完。 ・ウィジェットスタイルシート 色や枠などのスタイルをスタイルシート形式でウィジェットに設定。 ・アンドゥフレームワーク ・新ウィジェットと新 GUI 機能 - フォント選択コンボボックス - カレンダーウィジェット - メインウィンドウでのドックウィジェットの操作性改善 - OpenGL のフレームバッファアクセス。つまり Qt の描画機能でテクスチャ 描画 - QMessageBox のボタンをプラットフォームに合った並びになるように、 QDialogButtonBox を使用して改善 ・基盤機能拡張 - Unix/Linux での D-BUS プロトコルによる IPC ローカルな環境でのサービスオブジェクトを提供し、複数アプリケーション のオブジェクト間でのシグナルスロットの使用を可能にするブロセス間通信 機能。 - ファイルやディレクトリの変更のモニター - モデルビューのアイテムビュークラスの効率と信頼性の向上 - HTML のインポートとエキスポートの改善と CSS スタイルシートのサポート - QTimeLine。アニメーション用のタイムラインクラス - SVG (Scalable Vectore Graphics) でのアイコンからベクターフォーマット 生成 - QNetworkInterface によるネットワークインターフェースの検知 - QObject へのダイナミックプロパティの追加 - キーボードハンドリングで物理的なキー指定 ・Qt Designer - コンテナへの QWidget の追加や新しいウィジェットの追加 - ダイアログテンプレートで QDialogButtonBox を使用するように変更 - パレットエディタの改善 ・Qt Assistant - 中ボタンクリックでのタブオープン - 検索機能の操作性改善 ・Qt Linguist - フレーズブックを用いた一括翻訳 - 複数形翻訳のサポート - Qt Designer で作成したフォームの翻訳プレビュー ・pixeltool スタイルの微調整のためのスクリーン拡大ユーティリティ。 ・Qtopia Core - トランスフォームスクリーンドライバやグラデーションの描画速度など全般 的な描画機能と性能の大幅な改善 - バッキングストアを経由しない、スクリーンへの直接描画 - 18 ビットと 24 ビットの色深度のサポート - マルチスクリーンのサポート - OpenGL ES のサポート - QVFb のダブルスクリーン対応 注) 変更点リストの TIFF サポートの記述は間違いで、Qt 4.3 でのサポート予定で す。
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