第45回プロレス文化研究会レポート 2013年7月14日(日)ル・クラブジャズ 対立するプロレスは今 報告 梅津 顕一郎氏(宮崎公立大学) 「プロレスの 1986 年~「対立軸」をめぐるファンタジーとリアルの交錯した時代~」 0.はじめに (1)今のプロレスは面白いか? ①梅津の私的答えは NO! ②「大きな物語」の存在したプロレス(過去)VS 局所的な「小さな物語」のプロレス(現在) ③どちらがいいと思うかは個人の好み。ただし、対社会的インパクトの大小は自明 ④現在のプロレスが失ったものを考える=「大きな物語」の存在したプロレスにあって、今無い物は何か?を考える。 → ジャンル全体を貫く「大きな物語」が存在した例→1986 年当時のプロレス(キーワードは対立軸)。 (2)プロレスの物語性と「対立軸」 ①様々な対立軸 ・規模:個人対個人、軍団対軍団、あるいは会社対会社、さらには理想像対理想像 「馬場 VS 猪木」、「正規軍 VS 維新軍」、「全日 VS ジャパン」、「新日 VSU インター」、「新日ストロング・スタイル VS U スタイル」 ・方向性:リング上での対立軸(ファンタジー)、あるいはリング外での対立軸(一応リアルとされているが) ②「対立軸」が作り出すプロレスの物語性 ・「ライバル関係」とリング上のストーリー ・プロレスのイデオロギー陣営闘争 「過激なプロレス新日 VS 王道プロレス全日」 ・純粋思想上の「プロレスとは何か」 「四天王の是非」 (3)「対立軸」が顕在化した 86 年 ①前後の流れ ・男子: 81 年 国際プロの終焉⇒新日全日の 2 団体化(オーソドックス対過激。しかし対世間的には新日の圧勝) 84 年 新日お家騒動⇒第一次 UWF 誕生(終焉 85 年) 新日維新軍の離脱⇒ジャパン独立と全日登場(85 年から) 87 年 ジャパンプロ分裂⇒長州一派新日 U ターン 前田日明解雇⇒第二次 UWF 誕生(88 年)へ ・女子: ジャパン女子の旗上げ ※大きな 2 系統の流れと二つの対立軸に、物語が全て集約された年 新日系統「新日の総合的なストロング・スタイル VS より格闘技に近い UWF スタイル」 全日系統「全日のオーソドックスなプロレス VS 維新軍のハイスパート・レスリング」 (4)今回の報告の狙い ・「対立軸」が見えない今のプロレスに欠落し、かつてのプロレスにあったもの ⇒以下、男子プロレスを中心に検討 ・そこから垣間見えるプロレスの面白さの構造 1.86 年の男子プロレスを振り返る(対立軸を中心に) (1)新日& UWF 関係 ①新日対 UWF 直接対決 ・猪木 VS 藤原で、猪木が「余裕の」勝利 2.6 1 月~2 月初めの UWF 代表者決定リーグ。決勝は藤原 VS 前田(2.5)藤原の辛勝 ・5 対 5 イリミネーションマッチ(3.26 東京体育館) ・・・・33 分 38 秒、猪木(延髄斬り)木戸で、新日が勝利 ・5 対 5 シングル勝ち抜き戦(5.1 両国国技館) ・・・大将戦 6 分 30 秒、前田(ニールキック⇒レフェリーストップ)藤波で UWF の勝利 ②個人の対決 ・IWGP ジュニアヘビー級選手権 高田 VS 越中(5.19 後楽園、パイルドライバー⇒フォール) ・・・以後、越中・高田の名勝負開始(87 年まで) ・IWGP での藤波 VS 前田(6.12 大阪城ホール) 22 分 5 秒両者 KO ③間接的対決(スタイルの優劣をファンが認識) ・INOKI 闘魂ライブ(10.9 両国国技館)での 2 大異種格闘技戦 前田 VS D.N.ニールセン(8R2 分 26 秒逆エビ固めで前田勝利) 猪木 VS L.スピンクス(8R1 分 33 秒、フォールで猪木勝利) ・・・・前田の評価急上昇、猪木の落日 ④対外国人レスラー ・前田 VS アンドレ 4.29 三重県津市 ・ブロディと新日の和解(9.16 大阪で最後の猪木戦)、前田 VS ブロディ戦(年末)予告(実現せず) ・押しなべて外国人レスラーとの対決に低い評価の前田 ⑤新日/UWF の融合(?) ・ジャパンカップ争奪リーグ戦・・・・猪木&藤原組の優勝 (2)全日& ジャパン関係(二年目) ①全日対ジャパン、直接対決・3.13 日本武道館 6 対 6 対抗戦 △天龍源一郎[30 分時間切れ引き分け]谷津嘉章△ ②軍団抗争から個人へ ⇒長州軍の切り分け、個性化、全日内秩序への編入 ・PWF タイトル 長州が獲得、保持(4.5~翌年 4.24 まで) ・アジアタッグ SS マシーン&阿修羅原組で獲得、保持(10.30~翌年 3 月まで) ・インタータッグ 長州&谷津獲得、保持(86.2.5~87.2.5) ・世界ジュニアヘビー級 ヒロ斉藤 7.31~11.23、小林邦昭 11.23~1.03 ※タイガー(三沢)、D キッド、小林で争っていた NWA インタージュニアをタイガーのヘビー級転出により封印し、新 たに創設。 ・年末の世界タッグ・・・・・鶴田&天龍優勝、長州&谷津は僅差 3 位 ・谷津のアマレス全日本選手権挑戦(6.27~29 優勝) ③輪島デビュー ・4.13 入門発表 ・しょっぱいシングルデビュー(11 月、石川県対 T.J.シン) ⇒タッグ(対マーテル&ジンク組)での名誉挽回(12.12 馬場の功績) (3)メディア ①テレビ ・ワールドプロレスリングが金曜八時から撤退(10 月 13 日から月曜 8 時に。実況は古館のまま) ・全日本プロレス中継は前年度よりゴールデンタイム(実況は倉持、若林体制) ②雑誌 ・駅売り「ザ・プロレス」の週刊化 ・週プロ、週ゴンの時代(前年より、週ゴン巻き返し) ・全日の週プロ取材拒否 2.リング上の「対立軸」を考える (1)それぞれの特徴をまとめると・・・・・ ①新日系統「新日の総合的なストロング・スタイル VS より格闘技に近い UWF スタイル」 前田 VS 藤波、高田 VS 越中 ⇒ともに「容赦ない蹴りの速射砲攻撃、関節技攻撃に耐える新日勢」という図式 UWF、新日ともに光る展開。この流れに入りきらなかった猪木の人気低下 前田 VS ニールセン、猪木 VS スピンクス ⇒猪木の落日、よりリアルな異種格闘技戦の可能性(のちの第二次 UWF の方向性) ②全日系統「全日のオーソドックスなプロレス VS 維新軍のハイスパート・レスリング」 85 年がピーク。86 年にはやや落ち着き、中和・融合。 天龍の試合スタイル、キャラクターがこの 2 年で変化 超・全日的なものの巻き返し(輪島の投入) ⇒その後の「天龍革命」→「四天王時代」という流れの起点(梅津の解釈) (2)実は 80 年代前半に完成した「新日スタイル」の問われた一年間 ストロング・スタイルの 2 方向 ⇒①ハイスパート・レスリング スピーディかつスリリング、連携技多数 ⇒②格闘技スタイル 打撃技、投げ技、関節技を中心としたリアルな格闘技スタイル ① VS 全日本のオーソドックスなプロレス ② VS 本家新日の(総合的な) ストロング・スタイル ・・・・つまり、ファンタジーとしての猪木イズムのリアリティが、リング上のパフォーマンスを通じて問われた 3.プロレスの「物語性」と「対立軸」~86 年の「対立軸」を深読みする~ ① プロレスの「対立軸」は本来「リアル」ではない ・信頼感に満ちたライバル関係(?)・・・個人間、軍団間 ・団体対立すら「デキレース」との噂も ・しかし前述の経緯から、リアルな対立軸に化けた。=より実の側に接近した「虚実皮膜」 ② 80 年代以降のプロレスファンにおけるスノビズム、シニシズム ・虚構と知りつつ、敢えて楽しむことをカッコよいと感じる心理 ・そのかっこよさにはまる自分をどこかで相対化し嘲笑する心理 ・それでもどこかで、虚構性を否定しようとする心理 ・リアルな対立軸の出現によって、スノビズム、シニシズムを超えたわくわく感。 ③ 全ては「対立軸」に回収された時代 ・実際に異質なものがぶつかり合うことでリアルな「偶発性」が力を発揮し、少なくともリング上のパフォーマンスレベ ルでは、創造的、力動的なものが強い実感性を伴い出現。 ・「軍団抗争」「ライバル関係」という虚構に、目の前で展開されるファイト内容が、リアリティを付与。全ての物語性が まとまった世界観を作り上げる。 ・新日:定式化しつつあった新日流ストロング・スタイルに新たな引き出し それでも「プロレス」枠に収まらないものを求め、U は再び外へ(その後の総合格闘技までの流れの起点) ・全日:全日スタイルのハイスパート化・・・・・・・三沢、川田へ ハイスパートの本家・長州一派が去り、全日らしさの中から新たな対立軸を作る必要性 ⇒天龍革命(痛みと行間のプロレス) 最終的には「痛みと行間」+「ハイスパート」+「全日の伝統的立ち振る舞いの技術」が、四天王プロレス(?) 4.まとめ~2010 年代のプロレスへの問題提起~ (1)プロレスは「パッケージ」化で満足できるほど面白い身体パフォーマンスなのか? ①リング内の技とストーリー(虚構)がデフレ状態 ・超高度な空中殺法に「湧かない」観衆 ②脱・大河ドラマ化と、ショーとしての完成度アップという発想 ・今日まで我々が数多く目撃してきた、レスラーたちの様々な身体技法 (格闘技的な動き、ルチャリブレ的な動き、プ ロレス内の技法:受け身、身のこなしの折り目正しさ)をどんなに総動員しても、単純明快な「凄さ」では、内村公平には 勝てない。 ・プロレスは技術的に鑑賞するだけでは持たないジャンル。つまりショーとしての完成度を上げても、限界が。 (2)プロレス再興に求められること ①肉体それ自体の異形性 ・大きさの復活、あるいは柔らかさ、力強さ、(小ささ?)に優れた「すごい肉体」を集める。 ②レスリング外の技術導入(かつてのレーザー光線など) ・いっそのこと流行のプロジェクション・マッピングを直接リングに・・・ ③大きな物語の必要性 ・業界全体、とまではいかなくとも、それぞれのリング全体を支配する「物語」を、ファン・レス ラーが共有する図式。 ・単なる虚構ではなく、ファンタジーとリアルを結ぶもの。軍団の色付けにとどまらず、パフォー マンスの内容にまでかかわる「対立軸」は有効では? 2.ビデオ上映 ①藤波辰巳 vs 前田日明(1986.6.12) ②武藤敬司、越中詩郎 vs 前田日明、高田延彦(1987.3.20) ③長州力、アニマル浜口 vs 天龍源一郎、大熊元司(1985.1.3) ④ジャンボ鶴田 vs ハリー・レイス(1986.5.24) 3.フリーディスカッション 【リアリティの行方】 ● 今の新日に関しては、ブシロードの社長はマニアと聞いている。対立軸にリアルかつわかりやすさが求められている。 190cmあるオカダカズチカを軸に何かを作っていくのだろう。ノアの課題は「折り目正しいプロレス」を可視化していくこと だ。プロレスを内向きに磨いた上で外と勝負することが求められている。→ 現在のプロレスでは、たとえば後藤洋央紀対 柴田勝頼のようなリアルに高校の同級生が激突し、なおかつレスリング部の顧問が解説するような、まさにリアルな設定 についてはどう思うか。→ そういうところに着目してもよい。内輪受けだったら意味がない。見せるわくわく感、ストーリー ラインのわかりやすさが必要だ。86年には理念を可視化した動きがあった。→ より本当にしていく仮想真剣勝負志向が あった。現在は総合格闘技を見た後なので、リアリティが見えない。→ 今でも大半のファンは「真剣」と思っている。→I 力道山時代でも大人は茶番と思っていた。→ 茶番を超える何かがあった。→ 大河ドラマ性か。→ 10年前の総合格闘 技ブームとミスター高橋の本の影響は。→ 本の影響は大きくない。→ 板坂剛の本はショックだった。→ 80年代は虚実 皮膜の全盛。→ 力道山の時代から「本当に痛い」で売ってきた。ミルコ、フョードルを見て離れた。リアルなものがいい。 → これからのプロレス再興はイノキゲノムを持っていない人に期待したい。 【ミニコミを出した頃】 ●新日対Uの刺激に触発されて当時ミニコミ「プロレス世紀末通信」を作り始めた。異質のスタイルの激突は新しいものが 生まれるのではないかという期待に満ちていた。UWFは虚実皮膜を考える格好の素材であり、ミニコミ作成の動機となっ た。全日本対ジャパンに関しては、結局全日本の王道の掌の上で踊っていた感が否めない。かえって、全日本の保守性 が際立った。→ ミニコミの読者層はどういう人を想定していたのか。マニアの最後の時代という気がするが。→ プロレ スという現象を真面目に考えている層が読者。→ 村松友視の影響は。→ 村松とUWFの刺激はあった。→I プロレスに は維新や革命などの言葉が飛び交う。遅れてきた学生運動の感がある。→ 全共闘世代がプロレスマスコミにかなり入っ ている。80年代にエスエル出版会がプロレスに目をつけたノリを想起してほしい。 【プロレスというパフォーマンス】 ● プロレスというパフォーマンスがどう成り立っているかという議論がマニアの間ではあった。プロレスというパフォーマ ンスはリアルがわかっているからこそ可能である。→ 地上波ゴールデンタイムでやっていたのが大きい。→テレビがなく なって、 苦しいからこそパッケージ化に走り、それがパフォーマンスの査定につながる。パフォーマンスを査定するシュ ート活字は主流になっていない。→ かつては遠藤幸吉を単純に面白がられた時代があった。つまりエンタメの少ない時 代には物語を工夫しなくともよかった。衰えを自覚していたからこそ対立軸が必要とされた。プロレスは世紀末デカダンス のあり方を表している。→ 今小さいビジネスでもよいのか。その中でも仕掛けは必要だ。→ プロレスというジャンルは 普通にプロレスをしているだけでは飽きられる。エンタメの少ない時代には物語を工夫しなくともよかったとの指摘は大状 況としては正しい。ただし、力道山時代でもつねに目先は変えていた。 【スポーツ・エンタテインメントの落ち込み】 ● 大相撲はしぶとい。→ 戦前からオフィシャルな存在。→ 九州場所の落ち込みはひどい。八百長騒動のダメージは 大きい。関西のパリーグと人気が入れ替わった。 ● 昔はプロレスの興行数の総体が少なかった。今も観客動員数総数は落ちていないのではないか。 ●娘がクラスメートに武藤の話をしたら変人扱いされた。阪神タイガース博物館の人が言っていたが、北新地の飲み屋の 女の子は阪神の選手を知らない。スポーツ・エンタメ全体が落ち込んでいる。→ 80年代のタイガースの知名度は高かっ た。→ 現在の広報は危機感を持っている。→ ソフトバンクは満員となるが、子供たちは選手を知らない。→ スポーツ・ エンタメは落ちていても、ナショナルチームは別だろう。 ● 世相風俗観察会編『現代世相風俗史年表』では、86年は輪島のデビュー年であり、スタイルの闘争のことは言及され ていない。→ 輪島は馬場のプロデュースを得て明るいプロレスをやった人だ。→ 輪島自身はプロレス時代をなかった ことにしてくれと言っている。 ●86年のどこかで藤原はアキレス腱固めをやらなくなり、脇固めに移行していった。→ UWFスタイルはテレビ受けすべ く変質していった。→ 第二次UWFへのアンチとして大仁田が登場した。 ● プロレスを見始めたころ、鶴田が死んだが誰って思った。80年代に遡って見始め、タイガーマスクがカッコイイと思った。 今日の全日本は長州、天龍がからんで感動的だった。前田もいい。鶴田は嫌い。スポーツエンタメは落ち込んでいるのだ ろうが、サーカスでもシルク・ド・ソレイユのような新しいものが出てきている。オッサンの好きなものが排除されているの ではないか。→ DDTは女性限定興行をやった。 【自閉者のゆるやかな連帯】 ● 永井良和氏は電車の中で車窓の風景を眺める文化がなくなってきていると指摘している。自閉的な感情が人びとを支 配している。ゲームの中のプロレスになってきているのか。→ 好きなことをやることによって自閉的でありつつゆるやか な友情が生まれる傾向がある。→ 自閉者の連帯が鍵か。→ プロ文研も自閉者の連帯か。→報告の中で、 スノビズム、 シニシズムとの指摘があったが、当時は素直に見ている人が多い中で、俺たちはもっと知っているんだというオタク的喜 びがあった。オタクの成立した80年代論は語り尽くされていない。→ 80年代はプロレスサブカル化の始まりだった。スノ ビズム、シニシズムにもレベルがある。しかし、行き着いてしまうと、自閉者がバラバラになっていった。その結果、小さな プロレスになってしまった。そうすると、スノビズム、シニシズムは再構築のヒントになるのではないか。 【海外情勢】 ● WWEとの違いは。→ アメリカはスタイルの変化を経験していないのでは。→ 日本のスタイルも考慮している。→ アメリカに村松のような人はいなかったか。村松がプロレスを矮小化した面はないか。→ シニカルな視点とはちがうファ ンは再生産されている。新日本はそういうファンが増加している。→ メキシコではCMLLがすごい人気だが、「WWEは ショー、ルチャは真剣勝負」と豪語している。 【全日本プロレスの諸相】 ● きょうのビデオ③でのアニマル浜口の流血は全日本の負けを軽くする配慮か。→ 長州力が新日本に戻ってからワン テンポ遅れていた。→ 四天王プロレスは頭からまっさかさまに落としあう攻防に陥り、三沢の死がその帰結だとしたらあ まりに悲しい。→ その前の「天龍革命」が痛みのわかるプロレスだった。川田利明たちは「危険なことをしても高度な技術 を持っているから平気」と語り、ジャイアント馬場は解説席で涙した。→ 小橋健太の受けはすごかった。 【ファン論】 ● 嵐とSMAPは人気の構造が違うという指摘がある。前者は組織で、後者は個人の人気。今のファンは全体を見守って いる。→ 新日本という団体のファンという気がする。→ 新日本ファンはどんな人が増えたのか。→ 女性と子供。「アメト ーク」の影響やレスラーのバラエティへの露出が増えている。長州、天龍、武藤はよく露出している。「ビフォー・アフター」 でライガーと棚橋が出ていた。→ テレビに出ること自体の値打ちは下っている。 【黙視できぬCM】 ●明治安田生命のCMでプロレスを題材にボブ・サップを起用していて、「このシリーズから目が離せませんね」という決 めセリフがある。今でもプロレスは大河ドラマ性を保っているという認識があるのだろうか。→ 昔経験した知識に基づい て創ったCMか。→ 視聴者は高齢化している。石原慎太郎は猪木の人気を勘違いしている。 【レスラーの大きさ】 ● 前田の異形感はすごい。→ 日本人の平均身長は大きくなっている。→ 阪神の藤浪投手は197センチ。レスラーの 藤波辰爾はせいぜい178センチ。レスラーは小さくなっている。プロレスには可視化できる新しい魅力が必要とされてい る。
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