RPG-7のサウンドとパワーの秘密 1、サウンドとパワーの両立(性能) 等長エンド RPG7のエンドは排気出口が面一になっています。 これは、排気が膨脹室からテールパイプを通って最終的に 排気される時点でテールパイプアウターに当たって引き起こす パカパカ打音を出さないためです。 このインナーパイプを奥にして出口を大きく見せると格好はいいのですが、 特に250cc単気筒オートマはこの打音がきつく出て、せっかくの 排気サウンドを耳障りなパカパカ音にしてしまいます。 内蔵スラントバッフル 通常の丸い板に細いパイプの付いたバッフルでは低速域では良いのですが、 高速域では垂直のバッフル板の排気抵抗が強すぎ、ふんづまり感が出ます。 また、バッフル無しの場合は、せっかくの膨脹室を有効に活用する前に 排気されてしまいます。 RPG7スラントバッフルは膨脹室内部に設けてスワールを発生させ、 膨脹室全域に排気ガスを送り込みます。 さらに中低速では十分な抵抗を掛け、高速域ではスムーズに排気を流します。 これにより独特なDBサウンドを発生させながら、全域でハイパワーを発生させます。 2、ステンレスの焼け変色対策(スタイル) 2重管エキパイ せっかくのピカピカステンレスエキパイも、最近の排気ガス対策されている バイクにかかると、すぐに排気熱で焼けて金→茶色→黒→真っ黒になって 極めて見栄えが悪くなります。 また、極太エキパイも力強そうでカッコいいのですが、抜けすぎパワーダウンの 原因になります。口を開けすぎると風船を膨らませれないのと同様です。 RPG7は、この部分をセミ、もしくは完全2重管とし内部の管は焼けても 外の管は焼けにくくしています。また外筒は76パイで力強い外観、 内筒は38パイを使用して爆発的なトルクを発生させます。 熱膨張の大きいステンレス管を歪なく2重管溶接できるのは、 抜群のスキルを持つDB溶接職人の技です。 3、ビッグスクーターならではの振動対策(安心) サイレンサーを固定するのにバンドを使用するとサイレンサーが 汎用で使用できますが、耐振性という点では製作が面倒で 専用サイレンサーになってしまうステー溶接が有利です。 特に雨水がかかりやすく、エンジンや排気熱がこもり、さらにローダウンなどで 非常に厳しい条件のスクーターでは溶接ステーが圧倒的に安心です。 さらに、溶接も外から見れば、どれも同じような感じですが、DB溶接職人は 溶接時の気温、湿度、ビードの色を見ながら完全に溶接を浸透させます。 これにより発売時より莫大な数のRPG7が世の中にリリースされていますが、 ステー折損はゼロです。 MAXAM-RPG7インダクションパイプは高温にも低温にも強い航空機用のパイプを インレット抵抗を極力減らしたデザインに加工しています。 www.db-5.com
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