月曜礼拝 2007年7月

月曜礼拝 2007年7月
黒田 禎一郎
「人生の道」
“あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。”
詩篇37:5
先 月、私は北欧ノルウェーに行きました。丁度、現地は白夜で夜中まで太陽が沈ま
ない、いわゆるミッドナイト・サンと呼ばれる北欧の不思議のひとつを経験しま した。
ノルウェーは大自然が豊かな美しい国です。なかでも深いフィヨルド(氷河に削られた
U字谷に海水が流れ込んでできた氷食谷の入り江)は、ユネスコ 880箇所の国際遺
産の内、もっとも自然が残っているものと評価されています。絶景の景色には圧倒さ
れましたが、最大の驚きはそのフィヨルドの大自然の壮 大さでした。日本の面積ほど
の地に、人口がわずか約450万人ですからゆったりです。中部のある島へ行った時、
走っている人は一人もいないとノルウェー人 が言っていましたが、確かに走っている
人は見かけられず、時間はゆっくりと流れていました。
そのノルウェーの山岳地帯 は万年雪におおわれ、じつに「美」そのものでした。山上
から勢いよく流れる雪解け水が、無数の真っ白な水しぶきをあげ、滝となって美しいフ
ィヨルドに吸い 込まれるように流れ込んでいきます。フィヨルドには鮭等の魚が住み、
公害などはありません。山間の緑色の木々の間には小道がつくられ、ハイカーたちが
ゆっ くりと歩いていました。それはまるで、絵に描いたような光景でした。
考えてみると、私たちは人生の道を歩いている者です。ノルウェーとは違い、大多数
の人々は忙しく歩いています。ある人は、人生を走っているかも知れません。しかしな
がら、私たちはいったいどこに向かって歩いているのでしょうか。
人には誰でも誕生というスタートがあり、死という終着点があります。神にあって、人
の人生には偶然はありません。神は私たちの人生の歩みを知っておられ、 終着点を
見通すことができる方です。では、私たちはどうすれば遠回りをせず、有効的な歩み
をすることができるのでしょうか。詩篇の作者は冒頭のみことばの ように、神に人生
をゆだねる道こそ祝福の道であることを経験しました。いかがでしょうか。いろいろな
思い煩いを横に置き、あなたも人生の道を神にゆだねら れませんか。そして祝され
た人生を経験されませんか。
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