JABEE 認定プログラム 受講の心得

近畿大学工学部建築学科
〒739-2116
東広島市高屋うめの辺1番
電話 082-434-7000
FAX 082-434-7011
JABEE 認定プログラム
受講の心得
プログラム名
建築学科
Architecture and Building Engineering
(建築学・建築工学及び関連のエンジニアリング分野)
対応基準:日本技術者教育認定基準(2012 年度~)
適用年度:2012 年度
<目 次 >
[Ⅰ]建築学科の教育目標
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
1.建築学科とは ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
2.履修の心得
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
3.JABEE(日本技術者教育認定機構)とは ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
4.目標とする技術者像
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
5.学習・教育到達目標
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6.JABEE で要求される知識・能力との整合性
[Ⅱ]教育目標の達成方法
2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
1.学習・教育到達目標の達成プロセス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
2.学習・教育到達目標の達成度点検
[Ⅲ]学生支援
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
12
1.チューター制度
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12
2.オフィスアワー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12
3.学習支援
[Ⅰ]建築学科の教育目標
1.建築学科とは
建築は、自然と社会に働きかけ、地域環境を守りながら、私たちの新しい快適な生活空間を提案する
という非常にダイナミックな世界を構成しています。これからは「人間と環境」が大切にされる時代と
も言われ、まさに建築の時代と言うことができます。それだけに建築家や建築技術者の役割は非常に大
きくなっています。多くの人々に感動を与える建築家や建築技術者に求められる創造的で総合的なデザ
イン能力は、確かな専門的基礎力の上に築き上げられるものであります。その基礎力は、自分で考え、
絶えず挑戦し、工夫する、チャレンジ精神の中で育ちます。そして、豊かなチャレンジ精神を持った建
築専門家を育てるのが、われわれ建築学科教員の役割と考えています。
2.履修の心得
建築学科では JABEE(日本技術者教育認定機構)の理念と目的を正しく受けとめ、工学部建築学科の
課題と独自の取組みを発展させながら、学生とともに新しい時代に相応しい建築学科を築きたいと考え
ています。
そこで、建築学科では、2004 年度から学生がこの4年間に学ぶべき学習・教育到達目標を明らかにし、
その目標達成のプロセスを明示しながら、JABEE 対応の受講支援を行ってきました。そして、2007 年
度に建築学科の教育プログラムは JABEE の認定を取得しました。これは建築学科全体の取組みであり、
みなさんが卒業されたときには、日本はもちろん世界に通じる建築専門家として、また JABEE 認定の
修了者として活躍できることを期待したものであります。
学生諸君の自覚的・積極的な JABEE 対応型科目の受講と自立した建築専門家を目指した取組みを期
待します。
3.JABEE(日本技術者教育認定機構)とは
JABEE(日本技術者教育認定機構)は、大学などの高等教育機関で実施されている技術者教育プログ
ラムが、社会の要求水準を満たしているかどうかを公平に評価し、社会的要求水準を満たしている技術
者教育プログラムを認定し、技術者教育の向上と国際的に通用する技術者の育成を通じて社会と産業の
発展に寄与することを目的としています。
政治・経済・産業の国際化に伴い、日本の建築専門家(技術者)の活躍の場も大幅に国際化をしてい
ます。このような状況の中で、建築専門家には国際的に通用する技術者資格(建築士は国際的にはまだ
認知されていません。)の必要な時代がすでに到来しています。
これからの技術者教育プログラムには、学習・教育到達目標を達成する方法と学習・教育成果を具体
的に評価し、改善するためのシステムの構築が求められています。
JABEE から認定された技術者教育プログラムの修了者は、将来、建築業界で活躍するために必要な教
育を受け、自立した建築専門家としての能力が育成されたことを保証されます。
4.目標とする技術者像
本学科が期待・育成する技術者像は、社会の要求や学生の要望に応えられる水準を確保するものであ
り、本学・本学科の伝統・資源・卒業生の活躍分野からの特色を踏まえ、以下のように定めています。
(1) 豊かな人間性と総合的なデザイン力を持ち、地域社会や地域環境に貢献できる建築専門家
(豊かな人間性と総合力のある技術者)
人間教育として誇るべき建学の理念を持つ。
人に愛され、人に信頼され、人に尊敬される(職業)人
全国に通じる総合的な建築デザイン力を持って地域に貢献する人材の育成
地方にある大学・学部の役割と総合大学としての役割を統合的に地域に生かす。
徹底した地域貢献と総合的視点からの地域貢献
(2) 国内外における建築技術の伝統を引継ぎ、発展させる、実践的な建築専門家
(実践力のある技術者)
伝統:実学志向
卒業生の活躍分野:大手建設業から中小地元建設業までの施工管理、住宅産業の営業・設計・施工管理、
地元設計事務所
あくまでも実践的な建築専門家の育成が地域から求められている。
この 10 年間に 300 名以上の一級建築士を輩出した実績を踏まえる。
建築専門家教育レベルは一級建築士資格取得希望者の 30%合格程度を想定する。
住宅産業や設計事務所で活躍する「町の建築家」的な地域に密着した身近な建築専門家
(3) 人間と環境の時代に向けて、確かなデザイン力とチャレンジ精神のある建築専門家
(チャレンジ精神のある技術者)
伝統:未来志向
卒業生の活躍分野:アトリエ設計事務所、起業家、自営業
起業家(ベンチャー)としてのアトリエ型設計事務所の設立
広島派と呼ばれる建築家集団の発生と発展への貢献
家業継承者としての総合力のある発展的(チャレンジ精神のある)自営業者の育成
5.学習・教育到達目標
本学科では、目標とする技術者を育成するため、本学科の学生が卒業時までに身につけるべき具体的
な知識・能力として、以下の学習・教育到達目標を定めています。
1.豊かな人間性と総合力のある技術者として(A)~(D)の能力を身につける
(A) 持続可能な社会を実現する総合的デザイン能力(総合的デザイン能力)
課題設定能力:テーマ設定・コンセプトの作成など、社会状況や時代背景を踏まえた論理的な設定ができる。
課題解決能力:新規性・論理性を有するアイデアを提案できる。
構成・表現能力:図面構成・図面表現の手法・技能を修得する。
設計完成度:成果・完成の大切さを理解し、図面の内容と完成度を評価できる。
(B) 実務設計に繋がるデザインプロセスにおける基礎的能力(基本設計能力)
空間認識:建物を構成する部位・部材の知識と構工法とのつながりを空間構成の中で表現できる。
エスキスの進め方:建築の空間・機能・構造を学習し、設計に取り組む場合の設計手法と基本姿勢を修得する。
図面表現の体得:確認申請に必要な最低限の設計図面を作成できる。
設計行為の体得:企画・設計におけるプランニングの役割を理解し、その建築計画的プロセスを立案できる。
(C) 建築の構法(仕組み)の理解と力学的構成能力(構造システム構成能力)
建築一般構造:各構造形式における構造骨組の仕組みが理解できる。
部材断面設計:木構造・RC 構造・鋼構造等の基本的な部材断面設計ができる。
構造的安全性:各種構造の構造耐力の仕組みが理解できる。
構造設計法:構造設計の基本である地震力や風力などの荷重の大きさと設計方法が理解できる。
(D) 安全性思想と結びついた構造解析能力(構造解析能力)
構造物のモデル化と力のつりあい:各種構造物の骨組をモデル化し、力のつりあい方程式を作成できる。
構造物の応力解析:ラーメン・トラス構造の基本的な応力解析ができる。
構造物の安全性と力学的センス:構造骨組における力の流れや剛性の役割を理解し、部材寸法の大きさを設定できる。
2.実践力のある技術者として(E)~(H)の能力を身につける
(E) 専門家の良識に基づく建築生産に対する倫理観の理解能力(建築倫理理解能力)
建築と社会:建築が抱える今日的課題を技術・機能・表現活動の立場から理解できる。
建築的行為と倫理:建築創造と社会的要求が矛盾する場合、その時の専門家としての倫理的判断を理解できる。
建築工事のトラブル:瑕疵やトラブル等の原因と対策を理解し、専門家としての倫理的判断を提案できる。
法令と倫理綱領:談合など法令違反行為を直視し、専門家としての倫理的行動綱領を理解できる。
(F) 建築生産における管理プロセスの基礎的理解能力(生産管理理解能力)
材料物性と材料設計:建築材料の基本的特性を理解し、建築物に必要な基礎的な材料選択ができる。
施工法:地盤調査を含め各種工事の技術内容の概要を理解できる。
管理技術:企画・設計・施工・維持管理の全工程と安全計画・工程計画・品質計画など管理技術の現状を把握できる。
建築生産の現状:建築業界の実態と建築生産の変遷など建築業界が直面している諸課題を理解できる。
(G) 自然環境と人間生活の快適性に関する正しい課題認識能力(環境設備理解能力)
建築設計と環境:室内環境の快適性を支配する熱・空気・光・音などの環境要因と建築設計との関係を理解できる。
建築環境と快適性:建築伝熱・換気計画・結露防止計画や照明計画・音響設計の基礎を理解できる。
空調設計:空調システムの計画や空調設備の選定計算を通して基礎的な空調設計を理解できる。
給排水設備:給排水衛生設備の基礎を重点に、給排水設備の設計方法を理解できる。
(H) 地域社会や地域環境の改善に貢献できる正しい課題発見能力(環境問題理解能力)
都市・地域・建築:地域住民の視点から都市・地域・建築の相互関係を的確に理解できる。
都市環境:都市環境の保全と再開発の現状と手法を理解できる。
都市防災:都市環境評価と都市防災の対策、避難計画等の基礎知識を理解できる。
3.チャレンジ精神のある技術者として(I),
(J)の能力を身につける
(I) 体験的学習からの具体的な課題解決能力(課題解決能力)
体験的学習:建築実測・実習・実験と建築設計とインテリア制作を通して、工学的思考能力を身につける。
創成型授業:最適解を求めてアイデアや提案内容から学び、理論的に検証する能力を身につける。
(J) 自分で考え、挑戦し、工夫する、チャレンジ精神(チャレンジ精神)
挑戦力:学生のための設計コンペやプロダクト制作への自主的・積極的な参加意欲を身につける。
プレゼンテーション力:卒業研究等の研究発表会やインターンシップ報告会等での発表能力を身につける。
国際性:エジンバラ・タマサート大学との交換留学・合同授業などを通してコミュニケーション能力を身につける。
6.JABEE で要求される知識・能力との整合性
本学科の学習・教育到達目標は、JABEE で要求される知識・能力との整合性を有しています。まず、
以下は、JABEE で要求される知識・能力を示しています。
(a) 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
(b) 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者が社会に対して負っている責任に関する
理解(技術者倫理)
(c) 数学、自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力
(d) 建築分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力
(1) 建築学分野の包括的な専門的知識・能力
建築を芸術、技術、文化、社会、法律、経済などの多様な文脈と歴史やライフサイクルなど
の時間的展開のなかで理解し、建築学に関する幅広い専門的知識と総合的かつ体系的な識見
をもち、建築と生活環境に関する企画・設計・生産・維持管理などができる基礎的能力
(2) 建築にかかわる特定領域の高度な専門的知識・能力
建築企画、建築設計・計画、都市設計・計画、住居、建築環境、建築設備、建築構造、建築
防災、建築材料、建築生産、建築運用・保全、建築保存・再生などの建築の特定領域に関す
るより専門的な知識、もしくは(1)の包括的知識をより発展させた知識をもち、それを実
務に適用しうる能力
(e) 種々の科学、技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
(f) 日本語による論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力および国際的に
通用するコミュニケーション基礎能力
(g) 自主的、継続的に学習できる能力
(h) 与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力
(i) チームで仕事をするための能力
以下の表は、JABEE で要求される知識・能力と本学科の学習・教育到達目標の整合性を示しています。
なお、その2の表は、2012 年度基準で要求される JABEE で要求される知識・能力の達成度を算定する
ための相関割合を示したものです。
建築学科の学習・教育到達目標と JABEE で要求される知識・能力との整合性(その1)
(
)
(
)
◎
◎
◎
◎
○
◎
◎
◎
◎
◎
○
○
○
◎
○
◎
⒤チームで仕事をするための能力
◎
◎
○
◎
○
◎
○
⒣与えられた制約の下で計画的に仕事を進
め,まとめる能力
◎
⒢自主的,継続的に学習する能力
◎
◎
○
◎
○
⒡論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコ
ミュニケーション能力
◎
⒠種々の科学、技術および情報を活用して社
会の要求を解決するためのデザイン能力
○
建築設計(意匠・構造・設
備) および生 産プロセ ス を
総合的に理解できる能力
○
⑤ 建 築 材 料 を理 解 できる能
力(
生産)
○
特定領域
④ 室 内 環 境 を理 解 できる能
力(
環境)
③都市・地域・建築の関 係を
理解できる能力(
都市計画)
(I)体験的学習からの具体的な
課題解決能力の育成
(J)自分で考え,挑戦し,工夫
する,チャレンジ精神の育成
○
◎
(C)建築の構法(仕組み)の理
解と力学的構成能力
(D)安全性思想と結びついた
構造解析能力
(E)専門家の良識に基づく建築
生産に対する倫理観の理解
(F)建築生産における管理プロ
セスの基礎的理解能力
(G)自然環境と人間生活の快
適性に関する正しい課題認識
能力
(H)地域社会や地域環境の改
善に貢献できる正しい課題発
見能力
② 構 造 力 学 を理 解 し、構 造
解析ができる能力 構造
◎
包括基礎
①建築計画のプロセスにおけ
る基礎的能力 計画
(A)持続可能な社会を実現する
総合的デザイン能力
(B)実務設計に繫がるデザイン
プロセスにおける基礎的能力
⒞数学および自然科学に関する知識とそれ
らを応用する能力
到達目標
⒝技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、
および技術者が社会に対して負っている責任
に関する理解(
技術者倫理)
学習・教育
⒜地球的視点から多面的に物事を考える能
力とその素養
知識・能力
⒟建築分野において必要とされる専門的知識とそれら
を応用する能力
○
○
○
○
○
○
○
◎
○
◎
◎主に関連している
○
◎
◎
○
◎
◎
○付随的に関連している
建築学科の学習・教育到達目標と JABEE で要求される知識・能力との整合性(その2)
(
)
(
)
20%
50%
50%
10%
20%
50%
70%
70%
10%
30%
10%
20%
5%
20%
5%
5%
10%
30%
10%
20%
5%
5%
30%
⒤チームで仕事をするための能力
20%
80%
5%
30%
50%
20%
10%
⒣与えられた制約の下で計画的に仕事を進
め,まとめる能力
10%
20%
30%
30%
⒢自主的,継続的に学習する能力
50%
⒡論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコ
ミュニケーション能力
⒠種々の科学、技術および情報を活用して社
会の要求を解決するためのデザイン能力
30%
建築設計(意匠・構造・設
備) および生 産プロセ ス を
総合的に理解できる能力
40%
30%
10%
⑤ 建 築 材 料 を理 解 できる能
力(
生産)
(I)体験的学習からの具体的な
課題解決能力の育成
(J)自分で考え,挑戦し,工夫
する,チャレンジ精神の育成
10%
50%
20%
特定領域
④ 室 内 環 境 を理 解 できる能
力(
環境)
10%
20%
③都市・地域・建築の関 係を
理解できる能力(
都市計画)
(E)専門家の良識に基づく建
築生産に対する倫理観の理
解
(F)建築生産における管理プ
ロセスの基礎的理解能力
(G)自然環境と人間生活の快
適性に関する正しい課題認識
能力
(H)地域社会や地域環境の改
善に貢献できる正しい課題発
見能力
② 構 造 力 学 を理 解 し、構 造
解析ができる能力 構造
40%
包括基礎
①建築計画のプロセスにおけ
る基礎的能力 計画
(A)持続可能な社会を実現す
る総合的デザイン能力
(B)実務設計に繫がるデザイ
ンプロセスにおける基礎的能
力
(C)建築の構法(仕組み)の理
解と力学的構成能力
(D)安全性思想と結びついた
構造解析能力
⒞数学および自然科学に関する知識とそれ
らを応用する能力
到達目標
⒝技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、
および技術者が社会に対して負っている責任
に関する理解(
技術者倫理)
学習・教育
⒜地球的視点から多面的に物事を考える能
力とその素養
知識・能力
⒟建築分野において必要とされる専門的知識とそれら
を応用する能力
50%
10%
30%
40%
20%
40%
40%
相関性の割合
[Ⅱ]教育目標の達成方法
1.学習・教育到達目標の達成プロセス
建築学科の学習・教育到達目標は、以下に示す授業科目の単位を取得することによって達成されます。
以下の表では、背景がグレーの科目が、目標達成に関するコア科目になります。また、二重線より下は
インテリアデザインコースのみに適用されます。なお、表のコア科目、サブ科目の百分率は当学科の学
習・教育到達目標の達成度を算出するときの重み係数を示しています。
1.人間性と総合力のある技術者として(A)~(D)の能力を身につける
(A) 持続可能な社会を実現する総合的デザイン能力(総合的デザイン能力)(コア科目 80%、サブ科目 20%)
第1セメスター
第2セメスター
人文・社会科学分野(総合科目)4 科目
外国語 8 科目
建築論
住居学
第3セメスター
建築設計製図
建築計画
第4セメスター
建築デザイン論
建築施設計画
都市論
建築設計演習Ⅰ
第5セメスター
第6セメスター
技術英語
第 7・8 セメスター
建築設計演習Ⅱ
建築設計演習Ⅲ
卒業研究
建築設計・集中演習Ⅰ
建築設計・集中演習Ⅱ
造形演習
建築CG演習
建築設計演習Ⅲ
インテリア設計演習
ヒト・生活・文化
インテリアエレメント
(B) 実務設計に繋がるデザインプロセスにおける基礎的能力(基本設計能力)(コア科目 80%、サブ科目 20%)
第1セメスター
建築図法
第2セメスター
第3セメスター
第4セメスター
建築法規
建築設計製図
建築設計演習Ⅰ
第5セメスター
建築設計演習Ⅱ
第6セメスター
第 7・8 セメスター
建築設計・集中演習Ⅰ
建築基本製図
建築構法
建築演習
建築構造材料
木造住宅設計学
建築 CAD 演習
卒業研究ゼミナール
卒業研究
建築仕上材料
インテリア設計演習
(C) 建築の構法(仕組み)の理解と力学的構成能力(構造システム構成能力)(コア科目 80%、サブ科目 20%)
第1セメスター
建築構法
静定力学・同演習
第2セメスター
建築構造材料
第3セメスター
第4セメスター
第5セメスター
材料力学・同演習
建築構造学
構造設計学
RC構造・同演習
鋼構造・同演習
建築実験
木造住宅設計学
電算機基礎演習
建築プログラミング
自然科学分野(総合科目)4 科目
第6セメスター
建築振動学
建築基礎構造
第 7・8 セメスター
卒業研究
(D) 安全性思想と結びついた構造解析能力(構造解析能力)(コア科目 80%、サブ科目 20%)
第1セメスター
線形代数学Ⅰ
微分積分学Ⅰ
第2セメスター
線形代数学Ⅱ
微分積分学Ⅱ
静定力学・同演習
材料力学・同演習
応用物理学
建築プログラミング
第3セメスター
第4セメスター
不静定力学Ⅰ
・同演習
建築構造学
不静定力学Ⅱ
・同演習
構造設計学
第5セメスター
第6セメスター
第 7・8 セメスター
建築実験
建築振動学
卒業研究
建築基礎構造
2.実践的な技術者として(E)~(H)の能力を身につける
(E) 専門家の良識に基づく建築生産に対する倫理観の理解(建築倫理理解能力)(コア科目 80%、サブ科目 20%)
第1セメスター
第2セメスター
建築構造材料
建築論
工学倫理
人文・社会科学分野(総合科目)4 科目
第3セメスター
建築仕上材料
第4セメスター
構造設計学
建築施工
第5セメスター
第6セメスター
第 7・8 セメスター
卒業研究ゼミナール
施工管理
建築生産
建築防災
(F) 建築生産における管理プロセスの基礎的理解能力(生産管理理解能力)(コア科目 80%、サブ科目 20%)
第1セメスター
建築構法
第2セメスター
第3セメスター
建築構造材料
建築仕上材料
測量学・同演習
第4セメスター
建築法規
建築施工
第5セメスター
第6セメスター
第 7・8 セメスター
施工管理
建築実験
建築生産
建築振動学
卒業研究
応用物理学
(G) 自然環境と人間生活の快適性に関する正しい課題認識能力(環境設備理解能力)(コア科目 80%、サブ科目 20%)
第1セメスター
第2セメスター
線形代数学Ⅰ
線形代数学Ⅱ
微分積分学Ⅰ
微分積分学Ⅱ
応用物理学
建築論
居住環境学
自然科学分野(総合科目)4 科目
第3セメスター
第4セメスター
第5セメスター
第6セメスター
建築基礎数学
熱環境・同演習
建築仕上材料
光音環境・同演習
建築実験
空調設備・同演習
水システム・同演習
第 7・8 セメスター
卒業研究
建築防災
色彩・照明論
(H) 地域社会や地域環境の改善に貢献できる正しい課題発見能力(環境問題理解能力)(コア科目 80%、サブ科目 20%)
第1セメスター
第2セメスター
第3セメスター
西洋建築史
建築論
第4セメスター
日本建築史
都市論
建築法規
第5セメスター
第6セメスター
都市計画
人文・社会科学分野(総合科目)4 科目
自然科学分野(総合科目)4 科目
第 7・8 セメスター
卒業研究
建築防災
3.チャレンジ精神のある技術者として(I),
(J)の能力を身につける
(I) 体験的学習からの具体的な課題解決能力(課題解決能力)(コア科目 90%,サブ科目 10%)
第1セメスター
第2セメスター
第3セメスター
第4セメスター
第5セメスター
インターンシップ研修
建築基本製図
建築演習
建築構造学
第6セメスター
建築 CG 演習
建築実験
卒業研究ゼミナール
建築設計・集中演習Ⅰ
建築設計・集中演習Ⅱ
第 7・8 セメスター
卒業研究
(J) 自分で考え、挑戦し、工夫する、チャレンジ精神(チャレンジ精神)(コア科目 80%、サブ科目 20%)
第1セメスター
第2セメスター
人文・社会科学分野(総合科目)4 科目
第3セメスター
第4セメスター
第5セメスター
第6セメスター
第 7・8 セメスター
卒業研究ゼミナール
建築構造学
建築設計演習Ⅰ
建築設計演習Ⅱ
建築設計演習Ⅲ
建築設計・集中演習Ⅰ
建築設計・集中演習Ⅱ
インテリア制作
技術英語
建築設計演習Ⅲ
外国語 8 科目
インテリア設計演習
なお、以上の授業科目は、次頁の表に示すように配置されています。
卒業研究
JABEE 対応型
1
セメスター制
年
授業科目配置
2 年
3 年
4 年
前期
後期
前期
後期
前期
後期
前期
後期
第1
第2
第3
第4
第5
第6
第7
第8
【人文科学・社会科学・語学等】
日本語の技法 倫理学基礎 数学基本 工学倫理 キャリアデザイン インターンシップ研修
職業の理解
(数学基本を除く)2コマ(4)
西洋哲学概論 倫理学概論 心理学 現代美術論 東洋思想概論 応用心理学 文学の意味 文学の可能性 近代日本社会文化史
日本語表現法
1コマ(2)
憲法を通して見る政治の世界 日本国憲法 アジアの近代 20 世紀東アジアの地域史 日本社会への視点 日本社会の課題
日本経済概論 国際経済概論 人権の歩み 基本的人権の現在 東広島学
1コマ(2)
共通基礎
人文科学
社会科学
英語AⅠi・b・a 英語AⅡi・b・a 英語BⅠi・b・a 英語BⅡi・b・a 英語CⅠb・a 英語CⅡb・a 英語 DⅠ・Ⅱ
英語応用Ⅰ・Ⅱ 英会話基礎Ⅰ・Ⅱ 英会話応用Ⅰ・Ⅱ 海外英語研修 ドイツ語基本Ⅰ・Ⅱ ドイツ語中級Ⅰ・Ⅱ
フランス語基本Ⅰ・Ⅱ フランス語中級Ⅰ・Ⅱ 中国語基本Ⅰ・Ⅱ 中国語中級Ⅰ・Ⅱ
8コマ(8)
外国語
【数学・自然科学・情報技術】
環境科学 地域開発論 地球の科学 生命の科学 入門バイオテクノロジー エネルギー科学Ⅰ・Ⅱ 科学概論 情報科学
宇宙の科学 物理の方法 環境にやさしい化学 生活と化学 技術のフロンテイア 数学とモノづくり 工学デザイン概論
4コマ(8)
他学科の工学基礎科目・特修プログラム・他大学の自然・数学・情報系の科目
自然科学
合計
セメスター制
第1
第2
微分積分学Ⅰ
工学基礎科目
線形代数学Ⅰ
△電算機基礎演習
微分積分学Ⅱ
第3
第4
建築基礎数学
建築応用数学
第5
16コマ
第6
24単位
第7
第8
線形代数学Ⅱ
△建築プログラミング
応用物理学
【包括基礎】
設計演習
建築図法
○建築演習
○建築基本製図
○造形演習
住居学
計画
○建築設計演習Ⅰ
○建築設計製図
建築計画
西洋建築史
環境・設備
構造
居住環境学
○静定力学・同演習
生産
○材料力学・同演習
建築構造材料
○熱環境・同演習
横断領域等
建築構造学
構造設計学
建築仕上材料
建築施工
施工管理
都市論
都市計画
都市
その他
日本建築史
○光音環境・同演習
建築防災
建築論
建築法規
建築構法
○測量学・同演習
【特定領域】
設計演習
建築施設計画
計画
○建築 CAD 演習
○建築 CG 演習
◎建築設計演習Ⅱ
◎建築設計演習Ⅲ
△建築設計・
△建築設計・
集中演習Ⅰ
集中演習Ⅱ
木造住宅設計学
建築デザイン論
環境・設備
○空調設備・同演習
○不静定力学Ⅰ・同演習
○水システム・同演習
建築振動学
○不静定力学Ⅱ・同演習
○RC 構造・同演習
構造
○鋼構造・同演習
建築基礎構造
生産
建築生産
インテリア史
インテリア
デザイン
色彩照明論
ヒト・生活・文化
インテリアエレメント
○インテリア制作
◎建築設計演習Ⅲ
○インテリア設計演習
○建築実験
技術英語
横断領域等
△ フレッシュマン
△卒業研究ゼミ
ゼミ
ナール
12 コマ(18)
12 コマ(17)
13 コマ(18)
14 コマ(22)
17 コマ(21)
15 コマ(20)
合計
注) ◎:3コマ科目4単位
○:2コマ科目2単位
△:1コマ1単位
無印:1コマ2単位
卒業研究
4 コマ(4)
86コマ
120単位
(インテリアデザイン科目を除く計算)
科目名 :必修科目、 科目名 科目名 :コース別必修科目、 科目名 :必修科目に準じる優先科目 58 コマ(選択科目)
2.学習・教育到達目標の達成度点検
建築学科では、各選択科目の単位取得によって、建築学科が設定している学習・教育到達目標がどの
程度達成できているかをシミュレーションできる達成度点検表(Excel)を提供しています。また、この
ソフトを用いれば、卒業要件、JABEE 修了条件が満足されるかどうかも簡単にチェックすることができ
ます。
①
達成度点検表の取得方法
達成度点検表は、建築学科オリジナルサイトからダウンロードできます。下記の建築学科オリジナル
サイトの建築 JABEE のページから、
各自のパソコンに Excel ファイルをダウンロードして下さい。なお、
ファイルは建築学コースとインテリアデザインコースに分かれています。
http://www.archi.hiro.kindai.ac.jp/jabee/
②
達成度点検表の利用方法
達成度点検表の Excel ファイルを開くと図 1 に示す画面が表示されます。
まず、図 1 に示すシートで、各科目の得点の列に、自分がすでに取得した科目の得点を入力します。
総合科目、外国語科目は、セルをクリックするとリストが表示されるのでその中から科目名を選択し、
その科目の得点を入力します。数学・自然科学・情報技術のその他の科目および大区分のその他の科目
については、取得した科目名を直接入力し、その科目の得点を入力します。以上の入力で、各分野・各
系・全科目の平均点と GPA(Grade Point Average)が表示されます。
得点を入力
プルダウンによる科目選択
分野別平均点と GPA
系別平均点と GPA
科目名の直接入力
全科目平均点と GPA
図 1 達成度点検表のカリキュラムシート
次に、図 2 に示すExcelシートの左下のタグで、卒業要件シートを選択します。そうすると、図 3 に
示すように、図 1 のカリキュラムシートで入力した科目の単位取得で、卒業要件を満足するかどうか
をチェックすることができます。判定のところにNGが出ると、その区分・系の単位が不足しているこ
とになります。
次に、図 2 のシート選択タグで、学習時間シートを選択すると、図 4 に示すように、JABEE修了条
件を満足しているかどうかをチェックすることができます。判定のところにNGが出ると、その区分・
系のコマ数(授業時間)が不足していることになります。なお、本学科の卒業要件は、JABEE修了条
件にもとづいているため、卒業要件が満足されれば、JABEE修了条件は自動的に満足されます。
図2
Excel のシートタグ
図 3 卒業要件確認シート
図4
JABEE 修了条件(学習時間)確認シート
次に、図 2 のシート選択タグで、達成率シートを選択すると、図 5 に示すように、建築学科の学習・
教育到達目標に対する達成率を確かめることができます。各教育目標の達成率が、60%以上にならな
いと卒業要件(JABEE修了条件)を満たしません。また、表には、各目標の科目平均点・GPAも表示
されます。
図 5 学習・教育到達目標達成率確認シート
[Ⅲ]学生支援
建築学科では、皆さんが建築学科の教育目標(学習・教育到達目標)を達成するために様々な学習支
援を行っています。このような支援を有効に活用し、建築学科の教育目標を達成してください。
1.チューター制度
本学科では、1年から3年前期までは、フレッシュマンゼミナールの担当教員がチューターとなりま
す。また、3年後期から卒業までは、卒業研究ゼミの指導教員がチューターとなります。修学あるいは
学生生活などについて相談を希望する場合には、自分のチューター教員の研究室を訪ねてください。
2.オフィスアワー
本学科教員は、学生の皆さんの質問や相談には、都合の許す限り、いつでも対応するようにしていま
す。ただし、質問や相談が長時間に及ぶ場合は、各教員のオフィスアワーを利用して下さい。
オフィスアワーは、各教員が担当する授業のシラバスに記入されていますが、教員は会議や出張等で
不在の場合もあります。
3.学習支援
本学科では、皆さんが本学科の学習・教育到達目標を達成できるように、以下に示すような様々な学
習支援を行っています。
① ティーチングアシスタント(TA)
講義+演習科目、設計演習科目等には、大学院生によるティーチングアシスタントが配置されていま
す。演習問題・課題等でわからないことがあれば、気軽に質問することができます。また、授業時間外
の質問などにも応じてくれますので、大いに活用しましょう。
②
小人数クラスによる基礎力の向上
本学科では、建築技術の基礎となる専門科目については少人数クラスによりきめの細かい教育を行っ
ています。特に1年次の静定力学・同演習、材料力学・同演習では4クラスとし、大学院生によるティ
ーチングアシスタント、学部4年生によるピアサポートも活用し、基礎力の底上げをはかっています。
その他、不静定力学Ⅰ・同演習、不静定力学Ⅱ・同演習では3クラス、建築演習、建築基本製図、建築
設計製図などの設計基礎力を養う授業では2クラスで徹底教育を行っています。
③
講義+演習科目による計算力の向上
知識だけでなく実践力を身につけるため、計算力が必要な科目では、講義を行った後にすぐに演習を
行う2コマ続きの授業を実施しています。静定力学、材料力学、不静定力学Ⅰ、不静定力学Ⅱ、鉄筋コ
ンクリート構造、鋼構造などの構造系科目、熱環境、光音環境、空調設備、水システムなどの設備系科
目などがこれに相当し、これらの科目は○○・同演習と表記されています。
④
繰返し型到達度確認演習による計算力の習得
難易度が高い構造設計の基礎力(計算力)を養成するため、不静定力学Ⅰ・同演習、不静定力学Ⅱ・
同演習、鉄筋コンクリート構造・同演習、鋼構造・同演習では、課題ごとに解き方を完全に習得するま
で到達度確認演習を繰り返す方法を用いています。解けない課題に何回も挑戦する内に解く力が自然に
身についてきます。
⑤
実践的な設計教育によるデザイン力の向上
建築設計演習Ⅱ、建築設計演習Ⅲでは、常勤の教員の他に現役の実務設計者を非常勤講師として採用
し、実践的な設計教育を行っています。また、各課題の発表会と兼ねて,国内の著名な建築家を毎年4
名程度招いて講演会および講評会を行っています。
⑥
国際交流授業による国際性の育成
建築設計・集中演習Ⅱでは、英国のエジンバラ大学およびタイ国のタマサート大学との短期交換留学
の一環として、海外の学生と一緒に設計課題に取り組む短期集中型国際交流授業を行っています。また、
本学科の学生も、2週間程度の日程で英国のエジンバラ大学およびタイ国のタマサート大学を訪問し、
同様な授業を体験できます。
⑦
建築学科独自の教科書
苦手科目になりやすい構造力学科目(静定力学・同演習,材料力学・同演習,不静定力学Ⅰ・同演習,
不静定力学Ⅱ・同演習)では、必要最小限の内容を徹底教育するため、本学科独自の教科書『はじめて
学ぶ構造力学』(森北出版)が用いられています。また、建築基礎数学、建築応用数学についても、本
学科独自の教科書『建築工学数理』
(三恵社)が用いられています。
⑧
延長授業による学習支援
基礎学力が特に必要となる構造力学授業(静定力学・同演習,材料力学・同演習,不静定力学Ⅰ・同
演習,不静定力学Ⅱ・同演習)では、3、4時限目に授業を配置し、時間内に演習問題の解けない学生
に対しては、最後の一人が解けるまで授業を延長しています。建築学科では、これが最も有効なリメデ
ィアル教育であると考えています。
⑨
講義カードの活用
本学科のほとんどの専門科目の授業では、担当教員が毎時間「講義カード」を配布し、その講義カー
ドに記入される皆さんの意見等から皆さんの授業の理解度を把握しています。そして、理解度が十分で
ないと思われる場合は、次の授業で復習したり、よりわかりやすく教えるなどの工夫を重ねています。
⑩
成績評価書類の保存
本学科では、教育改善のため、専門科目の成績評価に関係する試験答案等はすべて電子ファイルで保
存されています。それを利用して、教育改善の効果や皆さんの学習状況を系統的に把握し、よりよい教
育システムの構築を目指しています。