2013 年 2 月のおうち飲みワインセット 海物語

2013 年 2 月のおうち飲みワインセット
海物語
暦の上では春ですが、まだまだ寒い時期が続きます。
今回のおうち飲みセットでは、この時期の家庭のふつうの料理と合うようなワインについて考えまし
た。
この時期の料理と言えば、鍋や煮物、汁ものなど、温かくて水分が多めのものが多いですね。
食材が野菜であれ肉、魚であれ、水で加熱すればテクスチュアは似てきます。
ローストやグリルなどの加熱方法が中心の外食には、食材のメリハリ感に合せてメリハリの効いたワインがよく合いますが、家庭
での食事では、外食より全体的に緩い味わいになりますから、ワインもちょっと地味なくらいのほうがよく合うと思います。
・レストランだとワインが美味しく感じられるが、同じワインを家で飲むとそうでもない。
・ソムリエがいいというワインを、買って飲んでみたが美味しくない。
・安いワインのほうが料理に合う気がする。
これらの感想は間違いではなく、実際そのとおりだと思います。
ワイン業界の情報発信はソムリエはじめ外食の人間が主導です。彼らのお勧めは基本的に彼らの職場で飲んで美味いワインという
事ですので、それを鵜呑みにしてはいけない訳です。
では、日本の家庭の普通の料理に合うワインとは、どんなものなのか?
キーは「料理相応のユルさ」という事になると思いますが、では「ユルい」
「大らか」なワインとはどのような場所で生まれるかと
いえば、
「海洋性の気候下」というのが一つ挙げられるかと思います。※1
質感・味わいのフォルムによる料理とワインの合わせ:料理とワインの質感を揃えると食材、ワイン銘柄にかかわらず、何となく合う。
質感
料理
ワイン
均質・ユルい感じの味・食感
生もの・水もの
海洋性・非石灰系土壌
↕
蒸しもの
凝縮感・メリハリ系の味・食感
焼き物(ロースト・グリル)
大陸性・石灰系土壌 いわゆる良年
↑厳密なものでなく、あくまでイメージです。
ぶっちゃけ、海の側というのは高級ワイン産地になりにくい。
(ボルドーは例外的)
内陸のワインのほうが寒暖の差からメリハリの効いた構成感のあるワインが多く生まれるものです。
でも、海の側のワインは気取らない料理とよく合う。海外旅行で、南仏やイタリア沿岸の居酒屋で安いワインと料理がとてもよく
合うという経験をされた方も多いのではないでしょうか。
家庭料理もそれに準じた、
「地味ウマ」なチョイスがいいはず。※2
という訳で、今回は「海物語。」海洋性の気候下の、気取らない、鋭角的でない、味わいのワインを揃えてみました。
銘柄としてはありふれたものばかりで、高級ワイン産地でないので、適当にスーパーなんかで選ぶとマスプロ&農薬・酸化防止剤
※3バリバリですが、そこを慎重に選んでいます。
※1
※2
※3
他に「非石灰系土壌のワイン」というチョイスもあると思っていますが、ちょいとマニアックです。
逆にブルゴーニュ等を家で飲みたい時は、ローストやグリルなど外食ぽい調理法にすればいいのです。
酸化防止剤に関しては「必要だけどなるべく少なめに」というスタンスの生産者を支持しています。
泡
Creamnt de Limoux(Antech) B.B.R Label
クレマン・ド・リムー(アンテック) B.B.R ラベル
フランス・ラングドック地方
ブドウ:シャルドネ 70%、シュナン・ブラン 15%、モーザック 15%
南仏を代表する泡。シャンパーニュ製法ですが、実は歴史はシャンパーニュより長いクレマン・ド・リムー。
ラングドック地方西部・城塞都市カルカッソンヌ近郊の産地なので、完全な海洋性ではありませんが、泡の産地としてはマイルド
な気候です。
酸がやわらかく、たっぷりとした果実の風味と蜜のようなニュアンスがあるので、この時期にぴったりです。
BBR(ベリー・ブラザーズ&ラッド)は英国最大のワイン商にして、王室御用達、5 人の MW(マスター・オブ・ワイン)を擁す
る世界のワインビジネスの頂点に君臨する会社ですが、優秀な生産者とタッグを組んで世界中で優れた自社ラベル商品を開発して
います。
白1
Muscadet Sevre et Maine Sur Lie(Dominique Martin) 2011
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー(ドミニク・マルタン)
フランス・ロワール地方
ブドウ:ミュスカデ(ムロン・ド・ブルゴーニュ)
一昔前の日本では、軽い辛口白の代名詞的存在だったミュスカデ。
なんとなく夏のワインのようなイメージが定着していますが、世間で言われるほど酸も強くなく、シュール・リー(澱とともに熟
成させる製法)の影響で旨味も感じ、実は冬向きだと思います。
あまり冷やしすぎずに、飲んでみてください。
白2
AZAN Blanc 2011
アザン・ブラン
フランス・ラングドック地方
ブドウ:ヴィオニエ 100%
南仏の本当に海のすぐ側の産地、ピネ(ピクプール・ド・ピネが有名)のオーガニックワイン。
ブドウはやわらかい白い花と蜜のニュアンスが明確な、ヴィオニエです。
酸もおだやかで、ほどほどにフルーティで、アルコールも高くなく、本当にまん丸い味。
全く飲み疲れません。
Uva Bio Bio Merlot 2011
ウーヴァ・ビオ・ビオ・メルロ
イタリア・ヴェネト州
ブドウ:メルロ
イタリアのカジュアルなワインで、ブドウはフランス系国際品種。
いかにも一般受けそうなラベルに、ビオのアピールがあざといくらいのネーミング。そして価格は激安。
ヘソ曲りな自分としては、ちょっと引いてしまうような商品ですが、意外なほどワインの味は悪くない。
真面目なメルロは普段飲むには少し重いので、これくらいのイタリア的テキトー感がちょうどいいのかも知れませんね。
Tonnara Rosso (Cantina Ericina) 2011
トンナラ・ロッソ(カンティーナ・エリチナ)
イタリア・シチリア州
ブドウ:ネロ・ダーヴォラ 80%、ネレッロ・マスカレーゼ/アリカンテ・ブーシェ計 15%、
メルロ 5%
こっちはとっても真面目な生産者。イタリア・シチリア島の北西端、海にほど近いところのワイナリーです。
シチリア=暑い、濃いワインの産地というイメージは過去のものになりつつあり、エレガントなシチリアワインが続々と出てきて
いて、今非常に面白いエリアです。
土着品種ネロ・ダーヴォラは造り手によっては絶望的なほど濃い&疲れるワインになる品種ですが、その品種を使ってこの自然な
味わいはすごいと思います。
HP がとてもすっきりしていて見やすいので、ご覧になってみてください。英語もあります。http://cantinaericina.it/
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家で飲むワインと外で飲むワインのキャラクターの違いと、それによる飲み手の困惑?には、前々から問題意識があって、
今回はそこを自分なりに掘り下げてみました。
もちろん個々の料理に合うものはそれぞれ微妙に違いますし、個人の感覚に因る所も多いのですが、皆様の家庭でのワインの楽し
み方の、ひとつの参考にしていただければと思います。
ご購入ありがとうございました。
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