悪性リンパ腫[非ホジキンリンパ腫] 化学療法(CHASER療法)基本パス

悪性リンパ腫[非ホジキンリンパ腫] 化学療法(CHASER療法)基本パス
様 歳
目標
検査
担当医師:
担当薬剤師:
担当看護師:
治療前
リツキシマブ(R)投与日
CHASE 1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
8日目
9日目
10日目
11日目
12日目
13日目
14日目
15日目
退院日
年 月 日
月 日
月 日
月 日
月 日
月 日
月 日
月 日
月 日
月 日
月 日
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月 日
月 日
月 日
月 日
月 日
月 日
1.化学療法の必要性を理解の
上、文書にて治療の同意を
している
2.スケジュールを理解できる
3.CHASER療法の合併症
および副作用を理解している
1.リツキシマブによるインフュ
ージョンリアクション出現時、
早期に連絡できる
2.点滴によるトラブルが起きな
いように注意を払うことができ
る
CBC、 血糖、 Cre、 AST、
ALT、 LDH、 UA
HBs抗原、 HBc抗体、HBs抗体、
HbA1c、 ECG、 胸部レントゲン
治療
原則なし
1.CHASEによる副作用出
現時、早期に連絡でき、
消化器症状を最小限に
抑えることができる
2.点滴によるトラブルが
起きないように注意を
払うことができる
1. CHASEによる副作用出現時、早期に連絡でき、消化器症状を最小限に抑えることが
できる
2. 点滴によるトラブルが起きないように注意を払うことができる
3. シタラビンに関連した傾眠、運動失調がGrade2以下である
原則なし
1. 抗ヒスタミン薬
2. NSAIDs
3. リツキシマブ 375mg/m2
投与量は25mg/hr、
100mg/hr、 200mg/hrと漸時増量
していく
CBC、 血糖、 Na、
K、 Cl、 Cre、
AST、 ALT、 LDH、
UA
原則なし
【メイン】
1.生食または維持液
【側管】
1. 5-HT3受容体拮抗薬
15-30分
2. デキサメタゾン 33mg
15-30分
3. エトポシド100mg/m2
2時間
4. シクロフォスファミド
1200mg/m2
2時間
1. 5-HT3受容体拮抗薬
15-30分
2. デキサメタゾン 33mg
15-30分
3. エトポシド 100mg/m2
2時間
4. シタラビン
2000mg/m2
2時間
1.CHASEによる副作用出現時、早期に連絡できる
2. 感染症に関連した低血圧、低酸素症(SpO2)がGrade1以下である
3.生命を脅かす発熱性好中球減少症を呈していない
1. 5-HT3受容体拮抗薬
15-30分
2. デキサメタゾン 33mg
15-30分
3. エトポシド
100mg/m2
2時間
4. シタラビン
2000mg/m2
2時間
CBC、 Cre、
AST、 ALT、 LDH
CBC、Cre、 AST、
ALT
1. 感染症が軽快している
2. 輸血が不要となっている
3. 全身状態が良好である
CBC、 Cre、
AST、 ALT
CBC
CBC
CBCl、 Cre、
AST、 ALT
CBC
原則なし
1. G-CSF (nadirを経過後、好中球数5000/μLを超えたら終了)、 又は抗がん剤投与終了して24時間以降にPeg G-CSFを実施
2. 好中球数500/μL未満で腋窩体温37.5℃以上は血液培養施行後、セフェピム2g+生理食塩水100ml 1日2回開始
効果が十分でない場合には抗生剤の追加・変更および抗真菌剤の追加を実施する
H2 blocker or PPI
H2 blocker or PPI
不眠時:睡眠導入剤(内服)
1.血小板数が2万/μLを下回らないように適宜放射線照射血小板製剤を輸血する 2.ヘモグロビン値が7g/dLを下回らないように適宜放射線照射赤血球製剤を輸血する
処置
悪心時: 1. 5-HT3受容体拮抗薬 (ただし、定期投与も含めて2回まで) (6日目まで)
2. メトクロプラミド内服 (6日目まで)
発熱時: NSAIDs内服
原則なし
点眼薬処方 フルオロメトロン点眼0.1(5ml)6時間隔 1日4回 両眼 1回1滴 (治療前日から4日目まで実施)
体重
体重
体重
体重
体重
体重
血圧、脈拍
血圧、脈拍
血圧、脈拍
血圧、脈拍
血圧、脈拍
血圧、脈拍
血圧、脈拍
血圧、脈拍
血圧、脈拍
血圧、脈拍
血圧、脈拍
血圧、脈拍
血圧、脈拍
血圧、脈拍
血圧、脈拍
血圧、脈拍
血圧、脈拍
体温
体温
体温
体温
体温
体温
体温
体温
体温
体温
体温
体温
体温
体温
体温
体温
体温
SpO2
SpO2
SpO2
SpO2
SpO2
SpO2
SpO2
SpO2
SpO2
SpO2
SpO2
SpO2
SpO2
SpO2
SpO2
SpO2
SpO2
点滴刺入部異常
点滴刺入部異常
点滴刺入部異常
点滴刺入部異常
(血管痛、血管外漏出
悪心、嘔吐
悪心、嘔吐
悪心、嘔吐
悪心、嘔吐
悪心、嘔吐
悪心、嘔吐
悪心、嘔吐
悪心、嘔吐
悪心、嘔吐
悪心、嘔吐
悪心、嘔吐
悪心、嘔吐
悪心、嘔吐
悪心、嘔吐
悪心、嘔吐
不眠症
不眠症
不眠症
不眠症
不眠症
不眠症
不眠症
不眠症
不眠症
不眠症
不眠症
不眠症
不眠症
不眠症
不眠症
インフュージョンリアクション
傾眠、運動失調
傾眠、運動失調
傾眠、運動失調
傾眠、運動失調
傾眠、運動失調
傾眠、運動失調
傾眠、運動失調
傾眠、運動失調
傾眠、運動失調
傾眠、運動失調
傾眠、運動失調
傾眠、運動失調
傾眠、運動失調
傾眠、運動失調
皮疹
皮疹
皮疹
皮疹
皮疹
皮疹
皮疹
皮疹
皮疹
皮疹
皮疹
皮疹
皮疹
皮疹
結膜炎
結膜炎
結膜炎
結膜炎
結膜炎
結膜炎
結膜炎
結膜炎
結膜炎
結膜炎
結膜炎
結膜炎
結膜炎
結膜炎
口腔粘膜炎
口腔粘膜炎
口腔粘膜炎
口腔粘膜炎
口腔粘膜炎
口腔粘膜炎
口腔粘膜炎
口腔粘膜炎
口腔粘膜炎
口腔粘膜炎
貧血症状
貧血症状
貧血症状
貧血症状
貧血症状
貧血症状
貧血症状
貧血症状
貧血症状
貧血症状
出血傾向
出血傾向
出血傾向
出血傾向
出血傾向
出血傾向
出血傾向
出血傾向
出血傾向
出血傾向
観察
抜針後止血異常)
インフュージョンリアクション
原則なし
活動
自由
治療に差し支えない程度の安静度
自由
清潔
入浴
入浴(点滴中は除く)
入浴
栄養
普通食
普通食(粘膜障害または全身状態不良等の患者においては食事内容を検討する)
担当医から治療計画について説
明
看護師から入院時の案内
説明・指導
パンフレットの説明
入院時服薬指導
高額医療費について説明
バリアンス
の有無
有・無
普通食
リツキシマブ、エトポシド、シクロフォスファミド、シタラビン、デキサメタゾンの主要な副作用について説明指導
症状出現時は早期に伝えるよう指導
点滴に注意し日常生活が送れるよう指導
点眼薬の必要性について説明
感染予防行動について指導(手洗い・うがい等)
発熱性好中球減少症について説明
有・無
有・無
有・無
有・無
有・無
有・無
有・無
有・無
有・無
重大な副作用がなければ退
院可能
有・無
有・無
有・無
有・無
有・無
有・無
有・無
有・無
理由
サイン欄
2015.9.12 Ver.2.1
適応疾患
CD20陽性の非ホジキンリンパ腫
注意事項1 このCHASERパスは全身状態の比較的安定している患者さんを対象としたパスであり最小限必要な項目(輸血、発熱性好中球減少症)を選択形式で盛り込みました。
そのためこの疾患において特徴的で時に起こりかつ致死的ともなりうる腫瘍崩壊症候群や消化管穿孔および発熱性好中球減少症に対する対応等は含まれていませんのでご参考とする際にはご注意ください。
注意事項2 通常抗アレルギー剤使用が禁忌とされる緑内障や前立腺肥大症患者、リツキシマブが問題となる肝炎患者においては使用により悪化が起こることと使用の利益を十分検討した上で投与の可否を判断してください。
注意事項3 末梢血幹細胞採取には対応していません。
悪性リンパ腫[非ホジキンリンパ腫] 化学療法(CHASER療法)基本パス
CTCAE ver4.0
0
1
2
3
4
悪心
なし
顕著な体重減少、脱水または カロリーや水分の経口摂取が
摂食習慣に影響のない食欲低
栄養失調を伴わない経口摂取 不十分;経管栄養/TNP/入院
下
量の減少
を要する
嘔吐
なし
24時間以内に1-2エピソードの 24時間以内に3-5エピソードの 24時間以内≧6エピソードの嘔 生命を脅かす;緊急処置を要
嘔吐
嘔吐
吐;TNPまたは入院を要する
する
蕁麻疹
(皮疹)
なし
体表面積の<10%を占める蕁
麻疹; 局所治療を要す
口腔粘膜炎
なし
症状がない, または軽度の症
状がある; 治療を要さない
体表面積の10-30%を占める蕁 体表面積の>30%を占める蕁
麻疹; 内服治療を要する
麻疹; 静注治療を要する
中等度の疼痛; 経口摂取に支
障がない; 食事の変更を要す
る
ベースラインと比べて<4回/日 ベースラインと比べて4-6回/日
の排便回数増加; ベースライン の排便回数増加; ベースライン
と比べて人工肛門からの排泄 と比べて人工肛門からの排泄
量が軽度に増加
量が中等度増加
―
―
高度の疼痛; 経口摂取に支障
生命を脅かす;緊急処置を要
がある
する
ベースラインと比べて7回以上/
日の排便回数増加; 便失禁;
入院を要する; ベースラインと
比べて人工肛門からの排泄量
が高度に増加; 身の回りの日 生命を脅かす;緊急処置を要
する
常生活動作の制限
下痢
なし
結膜炎
なし
傾眠
なし
症状がある; 局所的な治療を 身の回りの日常生活動作の制
要する(例: 抗生剤); 身の回り 限
―
以外の日常生活動作の制限
普段より傾眠/眠気があるが軽 中等度の鎮静がある; 身の回り 鈍麻/混迷
生命を脅かす; 緊急処置を要
度
以外の日常生活動作の制限
する
運動失調
なし
症状がない; 臨床所見または
検査所見のみ; 治療を要さな
い
中等度の症状がある; 身の回り 高度の症状がある; 身の回りの
以外の日常生活動作の制限 日常生活動作が制限される;
機械的な支援を必要とする
低血圧
なし
症状がない; 治療を要さない
低酸素症
なし
緊急ではない内科的治療を要
する
労作時の酸素飽和度の低下
(例: パルスオキシメーターで
<88%); 間欠的な酸素投与を
要する
不眠症
なし
症状がない, または軽度の症
状がある; 治療を要さない
―
軽度の入眠障害/覚醒持続/
早朝覚醒がある
内科的治療または入院を要す
る
安静時の酸素飽和度の低下
(例: パルスオキシメーターで
<88%またはPaO2≦55 mmHg)
中等度の入眠障害/覚醒持続 高度の入眠障害/覚醒持続/
/早朝覚醒がある
早朝覚醒がある
―
生命を脅かし, 緊急治療を要
する
生命を脅かす; 緊急処置を要
する(例: 気管切開/挿管)
―