フォームライトSLの音響特性 (技術文書No.RSE04−M02) 作成 2000年3月日 BASF INOAC ポリウレタン株式会社 フォームライトSLは、連続気泡構造のため、一般の硬質ウレタンフォームにはない吸音特性を有して います。 しかも、100倍発泡と軽量で、柔軟性があり、且つ対象物に自己接着するため、他の吸音材にはな い音響特性を有しています。 1. 吸音特性 垂直入射角吸音率(JIS A 1405) 100 吸音率(%) 80 硬質ウレタンフォ−ム フォームライトSL 60 40 20 0 125 200 315 500 800 1250 2000 3150 5000 周波数(Hz) フォームライトSLは、内部に空気胞を多く含み、入射する音エネルギーを効率よく 熱エネルギ−に変換するため優れた吸音性を発揮します。 2. 重量床衝撃音レベルの遮音性 建築現場における床衝撃音レベルの測定方法(JIS A 1418) 測定:信州大学工学部 100 吹付け厚 50mm 非施工部 木造住宅平均 80 L−65 L−60 L−55 L−50 L−45 60 40 L−40 20 0 63 125 250 500 1000 2000 4000 フローリング 12t 下地合板 30t フォームライトSL 50t 床構造 欧米諸国では、靴ばきの歩行など、その生活様式に関連して古くから軽量床衝撃音が住宅における 問題となっています。木質系建築物は、軽くて柔らかいという基本的弱点を有しており、特に重量床衝 撃音遮断性能面で問題があります。一般の住宅における重量床衝撃音遮断性能は、遮音等級で見 るとコンクリ−ト構造住宅の性能に比べ遮音等級で4から5ランク低い状態にあります。木質系建築 物の重量床衝撃音対策は容易ではありません。 フォームライトSLの施工部が、非施工部に比べ、床衝撃音レベルの遮音性能が1ランク程向上して いることが解ります。 2 3. 遮音性能 ①実験室における音響透過損失の測定方法(JIS A 1416) 透過損失(dB) 60 D-45 D-40 D-35 D-30 40 20 0 125 200 315 500 800 1250 2000 3150 オクタ−ブ帯域中心周波数(Hz) 壁構造 ダイライト フォ−ムライトSL 空気層 プラスタ−ボ−ド 9t 90t 10t 12t ②建築物の現場における音響透過損失の測定 測定:信州大学工学部 透過損失(dB) 80 D-55 D-50 D-45 D-40 D-35 D-30 60 40 20 0 125 250 500 1000 2000 オクタ−ブ帯域中心周波数(Hz) フローリング 12t 下地合板 30t フォームライトSL 50t 床構造 3 4000
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