平成 26 年度パパ講座レポート ~男の子のかかわり方とパパ本音トーク~

平成 26 年度パパ講座レポート
~男の子のかかわり方とパパ本音トーク~
平成 26 年 11 月 16 日(日)10:30~12:00 とことこひろば
講師:大阪教育大学教育学部教員養成課程家政教育講座 准教授 小﨑恭弘
とことこスタッフ
参加パパ 16 名 ママ 9 名
氏
吉井健司
子ども 16 名
今年で 5 年目になるパパ講座です。以前私自身が受講し、とても心に響き、どうしても金
沢区内のパパ達にも話を聞いてもらいたくて、毎年講師にお越しいただいています。実施し
た甲斐があり、アンケートの結果は 5 年連続「満足度 100%」
(とても良かった・良かった)
です。
パパ講座をはじめたきっかけは、ママ達の話を聞き、抱える不安やストレスの大きさに驚
き、パパ達に積極的に育児にかかわってもらいたいと思ったことです。
ママ達のストレスについては、少し考えれば分かる事でした。自分が大人になってきた過
程で、赤ちゃんにふれあう機会はすごく少なかったです。それはママ達も同じではないでし
ょうか。相手は泣くことでしか要求を伝えられない赤ちゃんです。おなかがすいているのか、
眠いのか・・・また育児教室があるとはいえ、抱っこの仕方・寝かせ方・・・ほぼすべての
ことが未経験。そして現代は多くの方が日中子どもと二人きりで、他の大人と話す機会も少
なく、抱えた悩みや愚痴を話す機会もほとんど無い。そう考えると、正直仕事の方が楽な気
さえします。このようなことから、パパが育児をすることでママの負担を少しは軽減し、ま
た育児の悩みを夫婦で共有することにより、家族みんなが幸せになるのではないかと思いま
した。
そんな中「イクメンスクール」というものに出会いました。NPO法人ファザーリングジ
ャパンの理事である東浩司氏が主体的に関わり、NPO法人以外でも各自治体等と一緒に開
催していました。私は“神奈川県”と“横浜市”の主催したパパスクールにそれぞれ参加し、
多くの学びを得ました。そこでまず印象的だったのは“笑っているパパになろう”というキ
ャッチフレーズでした。
“良いパパ”ではなく、
“笑っているパパ”とても素敵です。そして
そのスクールの中でお会いしたのが、今回の講師である小﨑恭弘先生でした。先生自身もフ
ァザーリングジャパンの顧問として全国各地で講演されたり、NHKe テレ“すくすく子育
て”のテレビ出演や、著書も多く出されています。
さて、今回の講座は、子どもの発達と成長について、子どもとの関わり方、そして子ども
の(特に男の子)の叱り方についてでした。叱り方については、1 歳児・2 歳児の悩めるパ
パ・ママにとっては、とても切実な問題です。
“今、ここで”
“さっと終わらせる”など、な
るほどと思う内容でした。
そして後半はパパ達とママ達が別の部屋に分かれて、
“パパ本音トーク”を実施しました。
ここではパパの悩みを講師や他のパパと共有し、対応について話をしました。この企画は昨
年から実施し、とても充実した時間となっています。感想には「パパ達の悩みが自分と同じ
だったので参考になりました。」「幅広く「そうそう!」と思えることがたくさんあった。」
とありました。パパという同じ当事者同士として、本音で話せる雰囲気があったように感じ
ました。
この 5 年間でパパ達の意識もずいぶん変わり、子育てを自然にする“笑っているパパ”が
増えたように感じます。金沢区では4年連続でパパスクールを実施していますが、パパ講座
やパパスクールへの申込みは年々着実に増えてきました。
今後必要なものは、現代の忙しいパパ・ママが孤立して悩みを抱え込み孤立してしまうこ
との無いように、パパを中心としたネットワーク・コミュニティを作ることではないかと考
えています。悩みを相談し合ったり、パパ同士で子どもを一緒にみたり・・・そんな事が無
理なく自然にできる関係作りをしていきたい思います。