OF-Patch のシステム概要 - 一般社団法人沖縄オープンラボラトリ

2015 年 8 月 1 日
(報道発表資料)
一般社団法人沖縄オープンラボラトリ
OpenFlow スイッチでパッチパネルを実現する SDN アプリケーションを
オープンソースソフトウェアとして公開
一般社団法人沖縄オープンラボラトリ(沖縄県うるま市兼箇段 61 番地 1、理事⻑:伊藤幸
夫、以下:沖縄オープンラボ)は、OpenFlow スイッチでパッチパネルを実現する SDN アプ
リケーション『OpenFlow パッチパネル(以下:OF-Patch)』をオープンソースソフトウェ
アとして 2015 年 8 月に公開します。
OF-Patch は、従来のパッチパネルを SDN 技術である OpenFlow を用いて OpenFlow スイ
ッチにて実現したものです。従来のパッチパネルはルータやスイッチ、サーバなどの機器をパ
ッチパネルに先⾏配線しておき、構成を変更する場合はパッチパネルで局所的に切り替えるも
のです。OF-Patch は、これを OpenFlow スイッチに置き換え、それをソフトウェアで制御す
ることにより機器同⼠の接続構成の変更を⾏います。この OF-Patch のオープンソース化によ
り、ネットワーク管理者は機器同⼠の接続構成を遠隔よりプログラマブルに変更可能となりま
す。
■オープンラボの概要、テストベッドの概要
沖縄オープンラボは、世界的な IT 基盤の変革要素であるクラウドコンピューティング(クラウ
ド)と Software-Defined Networking(SDN) などの次世代 ICT 基盤技術の実用化や普及・促
進を目的とし、それに賛同する企業・団体がオープンに参加できる世界初の団体として、2013
年 5 月 8 日に設⽴され、2 周年を迎えました。
沖縄オープンラボでは OpenStack/SDN のテストベッドを提供しています。検証環境では機器
の接続構成の変更が頻繁に発⽣しますが、従来は物理的な配線を⼿動で差し替えて変更するた
め技術者が現地へ⾏き配線の変更を⾏う必要がありました。沖縄オープンラボのテストベッド
ではこれらの問題を解決し、遠隔よりプログラマブルに機器の接続構成の変更を⾏う必要があ
るため、SDN 技術を用いた OpenFlow パッチパネルを研究・開発致しました。
■OF-Patch のシステム概要
【OF-Patch システム概要】
2014 年度 OF-Patch プロジェクト紹介
https://www.okinawaopenlabs.org/archives/research2014/141006
沖縄オープンラボは、「クラウドと SDN/NFV の融合」という技術分野の枠を超えた活動を
推進する、世界的にもユニークな研究機関であるという特徴を⽣かし、今後も本目標の実現に
向け積極的に取り組んでまいります。
【用語説明】
※SDN とは、Software-Defined Networking の略で、コンピュータネットワークを構成す
る通信機器を単一のソフトウェアによって集中的に制御し、ネットワークの構造や構成、設
定などを柔軟に、動的に変更することを可能とする技術の総称。
※OpenStack とは、クラウド基盤を構築する代表的なオープンソースソフトウェア。
※OpenFlow とは、通信ネットワークを構成するネットワーク機器を一つの制御装置で集中
管理し、複雑な転送制御を⾏なったり柔軟にネットワーク構成を変更できる技術。
<本件に関する報道関係からのお問い合わせ先>
一般社団法人沖縄オープンラボラトリ
事務局 池田/比嘉
TEL: 098-989-1940
Mail: [email protected]
<本件に関するお問い合わせ>
一般社団法人沖縄オープンラボラトリ
OF-Patch 担当
Mail: [email protected]