コンデュマックス II 炭化水素露点分析計 天然ガスの炭化水素露点/水分濃度 自動オンライン測定 Condumax II 炭化水素露点は天然ガス品質の重要な パラメータ 天然ガス生産者とパイプライン託送業者にとって炭化水素露点を測定 し、コントロールすることは安定供給のために最も重要なガス品質管 理項目です。その一例として天然ガス中の炭化水素露点が上昇すると 契約上の託送約款等にて規定されているガス品質レベルを下回り、パ イプライン内部に水分が発生してしばしば“閉塞”という不具合現象 の原因になります。 近年、炭化水素露点のコントロールはさまざまな懸念材料になってき ており、実際に天然ガス品質向上のためのAGA(American Gas Association)を含む国際会議では大きな課題となっています。 また実際の経験と整合性のとれる分析方法の確立の必要性がAPI (USA)、National Gas Council(USA)、GTE(EU)などの独立系機 関から提言されています。現在これらの機関では直接炭化水素露点測 定と潜在的炭化水素液の定量方法(PHLC)およびガスクロマトグラ フィー(GC)との関係を評価検証しています。 コンデュマックスII サンプリングシステム ● 全自動オンライン分析 ● 極めて高い再現性 ● 炭化水素露点精度±0.5℃ ● 基本的な鏡面冷却原理採用 ● 特許検出技術搭載 ● セルフクリーニングシステム ● 耐圧防爆仕様 ATEX認定 EExd IIB +H2 T4取得済 CSA/TIIS 申請中 しかしながら、現在でも大半の天然ガス生産者および託送業者は鏡面 冷却式により直接露点を測定し、それを最終的な炭化水素露点と見な しています。そうした背景があり、ミッシェル社は初期型Condumax (コンデュマックス)を開発し、それまで実用不可能であった直接自 動オンライン測定を最小のメンテナンスコストで実現してきました。 そしてこの間に蓄積されたアプリケーションをベースに更に進化した Condumax II( コ ン デ ュ マ ッ ク ス II)が リ リ ー ス さ れ ま し た 。 Condumax IIは現在標準化を進めているPHLC法とGC法で規定してい る算出方法の相互補正に活用される可能性があります。機器の設置は とても簡単で、メンテナンスコストを最小限に抑えることができます。 II 2G ● エアーパージまたは外部冷却システム不要 ● 2タイプ分析搭載(オプション) 水分濃度/炭化水素露点 ● Modbus RTU コミュニケーション プロトコル対応 ダークスポット(Dark 測定原理 Spot TM ) Condumax IIは他の鏡面冷却式露点計とは全く異なる光学式測定テク ニックを採用しています。この測定テクニックは5mg/m3の感度を有 しています。炭化水素は露点温度になると表面張力が低下し着色しな い特性を持っていますので、通常の鏡面冷却式では正確な測定ができ ません。Condumax IIの感度はこうした測定上の課題を解決し、高い 精度と再現性を実現しています。 Condumax IIの光学センサは酸によりエッチングされた半光沢(梨地) のステンレス表面で構成されていて、中心部は円錐状に窪んでいます。 測定中はこの光学センサ表面が冷却されています。まず光源より可視 赤色ライトの束線が光学センサ表面の中心部に照射されます。乾燥し た状態ではこの光線は梨地上の表面のため検出器への反射は分散され てしまいます。この測定サイクル中に光学センサ表面上の炭化水素が 凝結すると光線はその凝固物の表面張力が低下するために反射性がよ り強くなります。検出器へ向かう反射光線は光学的特性が変化して検 出器付近ではリング状の光の輪になります。この光の輪は外側の光線 密度が高く検出器周辺で強く分散されますが、中心部は光線密度が低 く暗いダークスポット(Dark SpotTM )の状態になり検出されます。 このダークスポット反射が起こる時の光学センサ表面冷却温度を炭化 水素露点温度として定義しています。 Dark SpotTM 検出テクニックはこの炭化水素固有の物理的特性を利用 して従来困難であった鏡面冷却式や目視による露点測定を可能にしま した。また測定サイクルが終了すると光学センサ表面は加熱蒸発され、 凝固物はガスフローラインに戻されるセルフクリーニング機能を搭載 しています。これら一連の測定サイクルは約10分間で完了します。 “ダーク・スポットTM ”検出テクニック センサセル Condumax IIの光学センサセルは最大限の性能が発揮できるよう十分 な温度制御と優れた耐久性を持つ設計になっています。この光学検出 システムはDark SpotTM センサ、サーモカップル、3ステージペルチェ ヒートポンプで構成されており、室温において-35℃までの炭化水素 露点測定が可能です。またすべての構成部がステンレスセルにマウン トされていて、最大10MPaまでの耐圧があります。 分離測定システム サンプリングシステム Condumax IIは最高精度を達成させるためにサンプリングの際に分離 測定法を採用しています。分離測定サイクルはまずユーザーが規定した 測定インターバルによってセンサセル内に一定比率の炭化水素サンプル 混合ガスを封入させます。次に光学センサ表面が冷却されると炭化水素 成分の凝結が予め設定したオプティカルトリップレベルに達するまで連続 的に起こり、その結果サンプルガス中の有効な炭化水素露点温度として 検出し信号が送信されます。この測定システムにより、封入されたサンプ ルガスはこの中の炭化水素の凝固物に対してのみ正確に検出することが できます。またこの方法により、サンプリング時に比重の重い炭化水素の 沈下による凝固物検出の誤認定を是正して測定露点誤差を防ぎます。 屋内および屋外用の2つのサンプリングシステムがあり、それぞれ最 大圧力20MPaまでの天然ガスをサンプリングして測定に適した状態に することができます。サンプリングシステムはプレッシャーレギュレ ータ、フローコントロールバルブ、マイクロメンブレンフィルタ、バ イパスラインおよび高速応答と液体炭化水素/グライコールからの汚染 を保護するためのドレインポートで構成されています。炭化水素およ び水分露点分析に適用するデュアルチャンネルサンプリングシステム もあります。サーモスタット制御加熱により、測定前の凝固物と水滴 の生成を除去できます。リモートタイプまたは完全収納タイプのどち らのサンプリングシステムにおいてもCondumax IIのメインユニット が収納可能です。 インテリジェント制御 ヒューマンインターフェイス Condumax IIはいかなる動作条件においてもその精度、感度、再現性 が改善される自動高速応答型のインテリジェント制御システムを採用 しています。Condumax IIに搭載されているパワフルデジタルコマン ドによる3ステージペルチェ冷却装置は光学センサ表面を急速冷却し、 非常に小さな凝結も冷却促進させ検出します。スタートアップ時、 Condumax IIは炭化水素露点温度レベルの“レンジ検出(range-find)” と呼ばれる標準冷却レートで動作します。次の測定サイクルでは先の 測定結果を反映させて冷却レートの最適化を決定して急速に光学セン サ表面を冷却します。この冷却は炭化水素露点温度に近づくと冷却レ ートは0.05℃/secに下げられます。この制御機能により、他の炭化水 素露点測定では達成できなかったレベルの高い精度と再現性を実現 し、他の炭化水素露点測定の補正にも容易に適用可能です。さらに Condumax IIは特定のプリセット圧力と温度条件化において安定した PHLC法測定をするための“凝固モード”での測定も可能です。 Condumax IIは測定表示と他の機器への接続性に最大限のフレキシブ ル機能を持つよう設計されています。標準でCondumax IIは全ての測 定パラメータ、ユーザー設定コントロールパラメータ、ログデータおよび 測定状態監視パラメータなどの表示がすべてユニット前面で行えるマル チファンクション蛍光ディスプレイを採用しています。更にCondumax II は2点アナログ出力と測定パラメータの多面的組合せを可能にするユー ザーインターフェイスを装備しています。またModbus RTUプロトコル を用いたデジタル出力も装備されており、安全場所に設置されている 外部PC、DCSまたはPLCシステムへの伝送も可能です。オプションで DCSシステムに適用されるActive X Controlsもご用意できます。 オプションで2チャンネルリモートデジタルメーターとWindowsTM ベー スのリモートソフトウエアもご提供できます。OPC(OLEプロセスコント ロール)テクノロジーに対応して、全ての機能をリモート制御できます。 Condumax IIの操作は簡単で、すべてシンプルなユーザーメニュー方式 のタッチスクリーンコントロール機能を採用しています。メインユニットの 高解像度蛍光ディスプレイがとても鮮明で、危険場所にも設置できます。 システム概要 メインユニット Condumax IIの重要な構成部すべてがEEx d CENELEC耐圧防爆認定エン クロージャーに収納されています。Dark SpotTM センサセルとオプションの 水分露点センサは圧力トランスデューサ、フロースイッチ、計測電子回路およ びディスプレイと共に収納されています。また安全のためにガスサンプリン グのインレット/アウトレットポートにフレームアレスタが設置されています。 電気接続部はエンクロージャー底部のグランドポートにあります。このメイン ユニットは全ての機能を搭載した炭化水素露点分析計でフィルタリングされ たクリーンなサンプルガスの導入と電源を投入するだけで測定できます。 コンデュマックスII リモートインターフェイスユニット 仕様 防爆認定 II 2G EExd II B+H2 T4 耐圧防爆 Class 1, Div 1, Groups A,B,C & D, T6 申請中 ATEX CAS 炭化水素露点測定 計測原理 ダークスポット(Dark SpotTM )固定サンプル分析法 炭化水素露点温度における炭化水素凝結直接フォト検出 センサ冷却 自動3ステージペルチェ冷却装置 最大レンジ 炭化水素露点 −34℃ 但し、周囲温度 21℃、圧力 2.7MPaの時 (レンジはセンサ温度により変わります) 精度 炭化水素露点 ±0.5℃ サンプルガス流量 0.5L/min 水分露点測定(オプション) 測定原理 ミッシェル社セラミック水分センサ 測定レンジ 校正露点 −100 ∼ +20℃ 精度 ±1℃ (−59 ∼ +20℃dp) メインユニット ±2℃ (−100 ∼ −60℃dp) サンプルガス流量 1∼5L/min 圧力測定 測定レンジ 炭化水素露点測定時 0 ∼10MPa 水分露点測定時 0 ∼21MPa ±0.25%FS 精度 炭化水素露点分析 サンプルガス 天然ガス 最大10MPaからサンプリング エンクロージャー 鋳鉄製 ガラス窓付 サンプルガス接続 1/4”NPT(F) 使用環境 屋内/屋外設置共 −20 ∼ +60℃、最大95%RH 電源 消費電力 重量 ディスプレイ 出力 アラーム 90 − 264VAC メインユニット 200W メインユニット屋内用サンプリングシステム付 300W メインユニット屋外用サンプリングシステム付 400W メインユニット 22.5Kg メインユニット屋内用サンプリングシステム付 約42Kg メインユニット屋外用サンプリングシステム付 約57Kg 蛍光式タッチスクリーン 2点4−20mA出力、露点および圧力用 Modbus RTU コミュニケーションプロトコル RS485 炭化水素露点/水分露点 ソフトウエアレジスター経由 各サンプルガス流量警報 コンデュマックスII 室内サンプリングシステム オプション&アクセサリー リモートインター 19インチ サブラック、6.5インチカラーLCDディスプレイ、 フェイスユニット マウスコントロール安全場所設置用、マウスコントロールに よりプログラミング、ロギング、自己診断機能他を制御 リモートデジタル 3.5桁LCDディスプレイ、2Ch表示、アナログ出力、2点アラーム ディスプレイ 接点付 炭化水素露点、水分露点、圧力等を選択表示 プラントコントロール Modbus プロトコルのソフトウエアを使用したActiveXコンポーネンツ インテグレーション ミッシェルジャパン株式会社にお問い合わせ下さい コンデュマックスII 室外サンプリングシステム 寸法:mm 記載内容及び仕様は製品改善のため、予告なく変更する場合があります。 Michell Instruments Ltd. Q6284 (UK) 日本国総発売元 ミッシェルジャパン株式会社 〒180-0006 武蔵野市中町1-19-18 武蔵野センタービル Tel: 0422-50-2600(代) Fax: 0422-52-1700 E-mail: [email protected] 06.03.500A 代理店 0179 (UK)
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