神とはどんな方か

ウェストミンスタ-小教理問答4問「神とはどんな方か」
神とはどんな方かを知る必要
1、神様は人の理解を越えた偉大な方です。神様がどんな方かを人は知り尽くすこと
はできません。
2、しかし人は、知らない存在を、信頼することも愛することもできません。ですか
ら、神様について十分に知ることができなければ、人は神様を信頼することも愛す
ることもできません。
3、神様は、聖書を通して、人が神様を信じ愛することができるのに必要で十分な、
神様についての知識を与えて下さいました。私たちは、神様を知り尽くすことはで
きませんが、信頼し、愛するのに十分なだけは、神様を知ることができます。
神は霊なる方
神様は霊なる方です。それは二つのことを意味します。
1、非物質的:霊である神様は見ることも触ることも出来ません。また、時間や空間
に縛られない自由なお方です。
2、 人格的:神様は非物質的な方ですが、法則や原理のような非人格的な方であり
ません。霊である神様は人格を持つお方(理性・意志・感情を持つお方)です。
例えば、私たち救われた者に対しては、私たちを理解し(理性)
、受け入れ(意志)
、
喜んで(感情)下さる方です。
神は人間には理解し尽くせないほど偉大な方
神様は、私たちに知り尽くせない偉大な方です。小教理問答書は、その偉大さを三
つの言葉で言い表します。
1、無限:神様はご存在も素晴らしさも限りがありません。
人間は有限の存在ですから、神様のご存在が無限であることや、神様の
すばらしさが無限であることを、十分に理解し尽くすことはできません。
2、永遠:神様はご存在もすばらしさも、永遠の昔から始まり、永遠の未来まで続く
お方です。
人間は時間的存在ですから、神様のご存在とすばらしさが、永遠の昔か
ら始まり、永遠の未来にまで続くことを、十分に理解し尽くすことができ
ません。
3、不変:神様はご存在もすばらしさも一瞬も変わることがありません。
人間は日々、変化する存在ですから、神様が不変のお方であることを十
分に理解し尽くすことができません。
神は素晴らしい御性質について、理解できないほど偉大な方
1、神様は、知り尽くせないだけの不気味な方ではなく、知れば知るほど、すばらし
い方です。そのすばらしさを小教理は、7つの言葉で言い表しています。
①存在
②知恵:創造者として、救済者として、神は永遠・無限・不変の智恵深い方。
③力:創造者として、救済者として、神は永遠・無限・不変の力ある方。
④聖:この世の有限性と汚れをかけ離れたきよらかさについて無限・永遠・不変。
⑤義:道徳的正しさについて、無限・永遠・不変。
⑥善:善なるご性質(=愛)について、無限・永遠・不変
⑦真実:人間と被造物に対する真実(誠実さ)について、無限・永遠・不変
2、結局、神様は、人間にも理解できるすばらしい御性質について、人間に理解し尽
くせないほどに(無限・永遠・不変であるほどに)すばらしいお方なのです。
3、つまり、神様は、知り尽くせないほど偉大な方ですが、知れば知るほどすばらし
い方なのです。
①赤ちゃんは、お母さんの知恵と力と愛の全容を知り尽くすことは出来ませんが、
その知恵と力と愛に信頼して安らかです。私たちも、神様のすばらしさを知り尽
くせなくても、そのすばらしさに信頼してやすらかであることができるのです。
②人は出会った相手の魅力を新しく知る時、交わりの喜ばしさを倍加させて、心を
惹かれます。私たちの心の目さえ開かれるなら、神様は無限・永遠・不変のすば
らしさを持つ方として、常に新しい魅力を現わして下さる方です。「生ける時も
死ぬる日も、声の限りかく歌わん。かくまで主を愛するは、今日初めの心地して」
(賛美歌 526 番)。神様は、常に新しく愛することのできる方です。
③人の主な目的は、「神の栄光をあらわし、永遠に神を喜ぶこと」です(問 1)。知れ
ば知るほど魅力を増し続ける神様の栄光をあらわし、喜ぶことを目的とするとき、
私たちは永遠に至るまで、豊かな充足の内を生き続けることができるのです。