こちら - 中野区立第四中学校

第四中学校区
地区懇談会
平成28年度
第一回
プログラム (敬称略)
地区懇談会報告号
中野区では中学校区エリアごとで地区懇談会を開催し、子どもや家庭をめぐ
る課題について懇談し、家庭・地域・学校の連携を深め、それらの連携により
解決を目指しています
9月7日(水)午前10時より第四中学校多目的室にて、今年度「第一回
第四中学校区地区懇談会」を34名で開催しました。
地区懇談会を行うにあたって・・・
<第四中学校 校長 柄澤
茂之>
夏季休暇も事故やけがもなく終わり、二期制の期末に向けて動き出しました。
生徒たちを常に見守っていただいている地域の方々に感謝しています。
◆あいさつ
・第四中学校長 柄澤 茂之
・鷺宮すこやか福祉センター
所長 上村 晃一
◆メンバー自己紹介 ◆要綱確認
◆代表・副代表選出
<代表>青柳 通
<副代表>石原みゆき
・代表あいさつ 青柳 通
<講演>
慈徳学園園長 花輪 英三氏
<全体懇談>
質疑応答
◆感想発表 ・各小中学校 PTA
◆まとめ
<副代表>石原みゆき
発行
第四中学校区
地区懇談会事務局
発行日
平成28年 10 月 4 日(火)
次世代育成委員
・林 朱実
・原島 登代子
・下山田 智恵
問合せ先
・大和児童館
3330-3261
・大和西児童館
3330-5399
・若宮児童館
3330-7899
<鷺宮すこやか福祉センター 所長 上村 晃一>
中野区の出生率は23区で最下位であったが、ここ数年増加傾向にあり、以前
「母子手帳」は手渡しだけであったのを、かんがるープランを行い、子育て支援
を行っています。さらに「子育てしやすい中野」にしていきたいと思います。
<講師プロフィール>
じ とく
花輪英三氏(横浜 慈徳学園園長)
テーマ
「自立に向けた家庭的な役割とは何か!」
~育成者として必要な視点を学びとろう~
1961年生まれ。父、次郎が補導委託先として
少年たちを家庭に迎え入れていたため、子どものこ
ろから少年が回復する姿を見て育つ。大学卒業後、
少年院に奉職。しかし少年の回復には家庭的な処遇
昨年度第二回目の懇談会では自立について考え、必要なこと、そしてその理由について話し合い
が大切との考えから、少年院を退職し、学園の後継
ました。今回家庭におけるしつけや、家庭的な温かい愛情を経験していない子どもたちの社会的な自
者となる。結婚後3人の子どもの父親となり、夫婦
立をめざし、長年携わってきた講師の話を通し「自分たちで考えた自立のために必要なこと。
」を再
ともども後継者として少年たちと共に暮らす生活
考するとともに、自立に向けた取り組みにふれることで、育成者として必要な視点を考える一つの
に専念。
機会としました。
・神奈川県社会福祉協議委員
・立教大学社会福祉研究所員
・日本犯罪心理学会会員
今回は講演と全体懇談の形で行いました。その中でいくつかのポイントを、講師の言葉をかり
て、まとめました。その一つ一つが自立を考える視点として生かしていきたいと思います。
毎日の連続で信頼関係を作っていく
慈徳学園に来る子は、好きで非行少年をしている
自分自身の視点を磨く
わけではありません。ただ経験不足なだけで、温か
いごはんや味噌汁があること、話し相手がいるこ
親であれば、「なかなか子どもが言うことをきいてくれ
と、会話すること、声をかけあうことなど、シンプ
ルで道徳的なことを毎日続けていくことで信頼関
ない。
」という悩みがあると思います。
係が作られていきます。
大人は先入観があるため、自分本位の視点で子どもに意
また子どもたちには「このようにしなさい!」と
見してしまうことがあります。そんな時「自分だったらこ
いうことはなかなか通じません。そのため、まず話
う言ってくれたらすっきりするだろうな。
」というように、
し相手になり、彼ら自身に考えさせるように提案を
大人が視野を広げ、視点を磨くことが必要だと思います。
してみます。答えに正解はないと思いますが、その
答えは子どもの中にあります。まず子どもの気持ちをくん
会話、対話、ふれあいの積み重ねが信頼を作るため
に大切だと思います。
で、理解しようとすることが出発点ではないでしょうか。
みんなで考えて、納得して、責任をもつ
育成者のひと言で救われる
編集後記(事務局より)
慈徳学園は家族で行っているために、24時間子
どもたちと関わっていかなければなりません。集団
生活ですから、問題が起きたら、みんなで考えます。
話し合います。そしてみんなで納得してルールを決
めます。みんなが参加し、悩み、納得し、一緒に作
るからルールになり、一人一人に責任も生じること
になります。でも失敗したら全否定せず、またみん
なで考えます。上から決めると決めごとになり、守
れないと罰になってしまいます。
考えて、納得して、責任をもつことが大切である
と考えています。
小学生のとき、
「花輪君の家には、
入れ墨の人がいる。」ということで
今回、講師の話をまとめるにあたり、昨年度第
いじめられ、自分自身もいろいろ問
二回目地区懇談会でグループごとに考えた、「子
題行動を起こすようになりました。
どもが自立するために必要なこととその理由」に
しかし、先生がクラス全員に「花輪
ついて、再度確認してみました。
君の家にいる少年たちの苦しみに
そこでは「一生を通して続けるもの」「一人で
は救いが必要で、花輪君のお父さん
するのではなく支え合うもの」「自分で考え、決
はそれをしている。」
「困っている人
定し、行動する」等、講師の視点と同じことも多
には助けが必要!」と先生がきっぱ
く出されていました。
りとみんなに話してくれたことで、
自立に向けた「視点」について意識し、引き続
き磨いていきたいと思います。
友だちも理解してくれるようにな
りました。