畜 産 情 報 牛個体識別システムにかかる生産者等アンケートの結果(概要)について 農林水産省 生産局 畜産部 畜産振興課 個体識別システム活用班 牛トレーサビリティ制度が実施されてから約5 年が経過しました。今回、(独)家畜改良センタ 池田 正樹 識別システムにかかる生産者等アンケート」を実 施しました。 ー個体識別部、(社)家畜改良事業団家畜個体識 内容としては①牛トレーサビリティ制度の導入 別センター及び農林水産省生産局畜産部畜産振興 の効果やその意識に関すること、②牛個体識別シ 課個体識別システム活用班の3者で牛トレーサビ ステムの有効活用に関すること、③個体識別耳標 リティ制度の実施のメリットや牛個体識別システ に関することについてお聞きしています。 ムの有効活用に関する生産者等の意識を確認する と共に、今後の有効活用にあたっての検討に資す るため、8月8日から9月10日までの間に「牛個体 以下にアンケートの内容を抜粋したものをご紹 介したいと思います。 【アンケート回答者数:2155】 25 畜 産 情 報 26 アンケート結果について(概要) ○ ○ 将来の電子標識の活用について、積極的に導 回答者については、30代から60代までの酪農 入すべき及び出来る生産者から導入すべきが6割を 経営されている方が多く、特に40代から50代の方 超えたが、一方でよくわからないとの回答が2割近 から一番多くの回答を得た。 くに上った。 ○ 牛トレーサビリティ制度を的確に運営するメ リットについては、牛や牛肉、品種・原産地など おわりに の表示の信頼性が確保されると考えている方が多 今回のアンケートでは、2,155名もの生産者等の方 く、次いで、自らが飼養する牛の状況(導入前や からご協力をいただきました。この場をお借りまし 出荷後を含め)把握でき、経営管理に役立てられ てお礼申し上げます。 ると考えている方が多かった。 ○ また、使用している個体識別情報として自ら が飼養している牛や牛群の情報との回答が多く、 本来であれば、全ての結果を掲載したいところで すが、今回は抜粋という形で掲載させていただいて おります。 さらに個体識別情報を補助事業などに活用し、加 今後、これらのアンケートの結果を踏まえ、生産 入手続きや事務簡素化することについては、積極 者等の方々の財産となるよう関係者の皆様方のご理 的に進めるべき及び出来るところから進めればよ 解とご協力を得つつ牛個体識別システムの有効活用 いとの意見が9割を超えた。 について検討して参りたいと思います。 そのほか、有効活用の方策として、家畜の改 良や血統登録、家畜共済、衛生関係等との連携、 棚卸業務への活用などができないかといった意見 があった。 ○ 最 後 に 、( 独 ) 家 畜 改 良 セ ン タ ー ホ ー ム ペ ー ジ (URL:www.id.nlbc.go.jp/search/)において当該ア ンケート結果を掲載しておりますので、興味の有る 個体識別耳標の形状について、満足している 方は御覧いただけると幸いです。 及びまあ満足しているとの意見が7割を超えた。 ト ピ ッ ク ス 肉用子牛生産者補給金制度に関する経理研修会 11月20∼21日に当協会の主催により、(独)農畜産業 益認定のメリット・デメリットを含め、基金協会が直面 振興機構大会議室において、肉用子牛生産者補給金制 する恐れのある課題と対策についてわかりやすく解説 度に関する経理研修会を開催しました。 いただきました。公益認定に当たっては、特に会計部 第1日目の研修は、袖山公認会計士による「公益認定 門の責任と体制整備が重要で、新々会計基準への対応 申請への実務上の課題と対応策」についての講義で、 もが急がれるようです。第2日目は、南日本情報処理セ 県協会の役員等を中心に67名の参加がありました。公 ンターによる財務管理システムのパソコン操作経理実 技が行われ、経理実務担当者61名の参加がありました。 公益認定に対応した新々会計基準への対応もあり、20 年度決算に向けて、熱心に講義聴講及び実技演習が行 われました。 <研修内容> (1)公益認定申請への実務上の課題と対応策 (2)財務管理システム実地研修 袖山公認会計士の熱心な講義 27
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