微量液体試料用多重反射ATR ConcentratIR2

ConcentratIR2TM は、一般的なFT-IRをはじめ、より小型なFT-IR(ALPHA、iS5等)の試料室にセット可能な小型
多重反射ATR測定アクセサリーです。
微量の液体試料測定用として、交換可能なダイヤモンドATRプレートとシリコンATRプレートが用意されています。 二種類の
ATRプレートはZnSe結晶上に薄いディスクとして光学的に保持されています。シリコンATRプレートは入射角30°、11回の内
部反射で測定範囲4000~650cm-1が可能です。 ダイヤモンドATRプレートは入射角45°、10回の内部反射で測定範囲
4000~550cm-1が可能です。 ダイヤモンドは、2000cm-1付近にダイヤモンドの吸収帯があるため、この領域でのS/Nは低
下します。 ベース光学系はスループットを最大化するために、ミラーの角度、傾き調整が可能です。 ConcentratIR2TM は
分光器試料室のパージを保持すると共に、試料交換をすばやく行うことができます。
アプリケーション
 液体、ペースト、懸濁液などの微量試料
 プロテオミクス、科学捜査、品質管理、微量成分
特
徴
光学調整済みですぐに使用可能
高いパージ効率
試料前処理が殆ど不要
試料量:10μl
試料交換時のクリーニングが容易
耐久性、感度の良いATR結晶
 Siプリズム:入射角30°、11回反射
 Siエクステンデッド プリズム:入射角30°、23回反射
 ダイヤモンドプリズム:入射角45°、10回反射
 フローセル オプション
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付 属 品
 指定分光器用取付治具
オーダー情報
Silicon ConcentratIR2™ (シリコンプリズム仕様)
UQA-E-XXX
Diamond ConcentratIR2™ (ダイヤモンドプリズム仕様)
UQA-W-XXX
オプションおよび交換部品
Siプリズム サンプリングプレート 入射角30°、11回反射
UQA-LSP-E
Siエクステンデッド プリズム サンプリングプレート 入射角30°、23回反射
UQA-LSP-0E
ダイヤモンドプリズム サンプリングプレート 入射角45°、10回反射
UQA-LSP-W
フローセル(ルアーロック仕様)
UQA-FLC-M
フローセル(スエージロック仕様)
UQA-FLC-S
【販売代理店】株式会社 テクノサイエンス
〒264-0034 千葉市若葉区原町929-8
TEL:043-206-0155 FAX:043-206-0188
http://www.techno-lab.co.jp/
一回反射ATR装置のような制約されたサンプリングエリア
にも係わらず多重反射ATR分光法を可能とし、測定感度
を高めることができました。
ConcentratIR2TM は一般的な用途の他にプロテオミクス、
科学捜査や高感度を要求するが試料量が少ない等の制
約がある場合、特に有益です。
アルコール飲料中の低濃度成分の定量や食用油の品質
管理などのアプリケーションも有用です。
この方法の有益なアプリケーションの一つとして、少量の揮発
性液体中に溶解した溶質の分析にあります。
液体試料をサプリング表面に滴下します。
溶媒が蒸発することで固体の溶質はATRエレメント表面の上
に保持された状態となります。
溶質のスペクトルはこの状態で測定されます。
図1はメタノール溶媒に溶けている1.62x10-3 モルのカルミン
酸溶液を20μl滴下、蒸発乾固した後のスペクトルです。
この測定でConcentratIR2TM はシリコンATR仕様を用いま
した。
ConcentratIR2TM は、多くのFT-IR分光器に互換性のあ
るパージチューブを装備しています。
多くの測定条件において、アクセサリのパージは必ずしも必要と
されてはいませんが、水蒸気や炭酸ガスの影響を考慮し、標
準で装備しています。
Reflectance [%]
ConcentratIR2TM は液体、ペースト、および懸濁液の
分析用途としてデザイン商品化されました。
試料はシリコン(Si)またはダイヤモンドATRウェハー上に
滴下します。
試料は直径4mmの測定エリアで約10μlの容量があれば
充分です。
ATRトッププレートの材質はSUS316です。
シリンジなどでのサンプリング用としてフローセルオプションを用
意しています。
二種類のATRは、ZnSe結晶の上に光学的に接触させた
シリコン(Si)またはダイヤモンドの薄いウェハーディスクで構
成されています。
およその測定可能波数範囲はシリコン(Si)で4000cm1から650cm-1、ダイヤモンドで4000cm-1から550cm-1
です。
ダイヤモンドは、2000cm-1付近に結晶構造由来の吸収
帯があり、この帯域でのS/Nは低下します。
ベース光学系のミラーは回転と傾き調整によりスループット
を最大化することができます。
Wavenumber cm-1
図 1. カルミン酸 1.62×10-3モルを20μl滴下し、溶
媒を乾燥して測定
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