士 幌 町 農業・農村・発展ビジョン

士
幌
町
農業・農村・発展ビジョン
平成18年3月
士
幌
町
農業・農村 発展ビジョンの策定に向けて
1.策定のねらい
士幌町は、これまで農業を基幹として発展し、農業が地域の社会経済を支える町である。
農業の展開は、機械化による大規模経営、寒地農業の確立と合わせ、農畜産物の付加価値
を高めるべく農村工業の導入を大きな特色として展開し、年間農業生産額が200億円を
超える全国でも有数の農業の町と称せられるようになっている。
しかし、農業を取り巻く環境は、国際化や消費者ニーズの多様化の中、一層厳しいもの
があり、
・市場原理に対応しうる生産や経営の確立
・持続可能な農業へ向けた環境との共生
・安心・安全の発信による消費者との連携
などが課題となっている。
一方で、農業の多面的な機能を活かした、農村の新たなる役割も求められている。その
ような中にあって、時代のニーズを的確に捉えた長期的な戦略として、士幌町における「農
業・農村の発展ビジョン」を策定しようとするものである。
なお、本ビジョンの目標年次は5年後の2010年(平成22年)とする。
2.策定にあたって
(1)留意点
①士幌農業を土台とした新たな展開
②既存の農業振興計画との調整
町づくり総合計画、農協第5次中期3カ年計画、地域農業マスタープラン
③5年先に視点を当てたビジョンとして策定
④町単独事業における重点化
(2)現状課題と施策展開の概観
①農業をめぐる情勢
我が国の食料輸入は、価格の低下により金額ベースでは減少傾向にあるもの
の、数量ベースでは増加基調であり、2004 年の農畜産物輸入額は、4兆 5,697
億円と世界最大の農産物輸入国となっている。
最近の傾向しては、野菜・肉類等の輸入が増加し、特に中国からの生鮮野菜
の輸入量が急増しているが、輸入野菜から基準値を超える残留農薬が検出され
るなど、食品の安全性の問題点も指摘されている。
この様に農畜産物の自由化傾向が強まる中、今後の国内農業に大きな影響を
与えることは必至である。
国内の農業動向は、農家戸数、耕地面積の減少が進む中、我が国の食糧自給
率は減少の一途をたどり(カロリーベースでS40年73%→H15年40%)主要
先進国で最低水準となっている。
一方、平成12年には、隣町本別町で国内では90年ぶりに口蹄疫が発生し
たのに続き、平成13年には国内で初のBSEが発生するなど、食の安全への
関心が高まり、環境と共生する持続可能な農業の展開と合わせ、「食の安心、
安全」の発信が大きな課題となっている。
この様に、国際化や消費者ニーズの多様化に伴い、農業を取り巻く環境が大
きく変化する中、平成11年には38年ぶりに
1)食料の安定供給の確立
2)多面的機能の発揮
3)農業の持続的な発展
4)農村の振興
を柱とする新しい農業基本法「食料・農業・農村基本法」が制定され、我が国
農業の進むべき方向が示されたが、本年新たな「食料・農業・農村基本計画」
は、WTO・EPA/FTAの農産物貿易交渉に向けた、品目横断的な「経営
所得安定対策」、「資源・環境保全対策」の所得政策が検討されている。
食糧基地北海道の中でも、本町は基幹産業である農業が地域の社会、経済を支
える典型的な「農業の町」であるが、取り巻く環境が大きく変化するなか、担
い手・経営対策、農地制度の改革、地域農業の活性化を推進し、農業の有する
多面的機能を生かした、「生産」・「経営」・「生活」・「環境」に至る新たな取り
組みが求められている。
②施策の展開方向
<生産面から>
・循環型農業の確立
・土づくり対策
・消費者ニーズへの対応
・ブランド化の推進
・生産性の向上
<経営面から>
・担い手教育・育成
・経営形態の改善
・効率的な経営
・労働力対策
・アグリビジネスの振興
<生活面から>
・女性の参画
・農村生活の充実
・高齢者の活躍の場の確保
・グリーンツーリズムの推進
・食による消費者と生産者の結びつきの強化
<環境面から>
・クリーン農業の総合的な推進
・環境保全と資源リサイクルの推進
・美しい農村風景の創出
目
第1章
次
士幌町農業の概況
1
1.士幌町の位置、面積
1
2.士幌町の気候・地勢
1
3.士幌町の農業に関する動向
1
4.主要農畜産物の生産と農家経営の動向
5
第2章
士幌町農業農村発展ビジョンの位置づけ
8
1.士幌町農業農村発展ビジョン策定の背景
8
2.士幌町の農業政策
9
第1章
士幌町農業の概況
1.士幌町の位置・面積
士幌町は十勝の北部に位置し、東は本別町・池田町に、
西は鹿追町に、南は音更町、北は上士幌町にそれぞれ隣接
している。
総土地面積は 25,914ha で、耕地面積は全体の 62%の
士幌町
16,000ha、林野面積は 24%の 6,333ha となっている。大雪
山系から流れ出る音更川の両岸に広がる平坦な台地を中
心として、西部に大雪山系の東ヌプカウシ(1,252m)が
そびえ、東部には佐倉山系の丘陵が連なり、居辺川をはさ
図 1.1
士幌町の位置
んだ数段の丘陵からなっている。
2.士幌町の気候・地勢
2-1.気候
気候は内陸性で、夏冬の年較差が大きく、年間平均気温は約 6℃、最高気温 32℃前後、
最低気温マイナス 25℃前後、冬期の積雪は 70cm に及ぶ。
年間降雨量は 800mm 前後と少なく、年間日照時間が 2,200 時間前後と長く、快晴の日が
多い特色を持っている。
冬期は、季節風が吹き荒れる日が多く、防風林が整備されている。
2-2.地形
士幌町は音更川が中央を流れ、東西に分断されている。西部は標高 180∼250m までは平
坦であるが、それ以上からは起伏のけわしい丘陵地帯につながっている。また、東部も標
高 180∼200m の平坦地と、標高 250m の緩傾斜を呈する段丘に区分される。
いずれも音更川と士幌川の削剥・堆積作用により形成された細長い台地であり、北部で
は音更川の作用に、居辺川・美里別川のそれも複合して扇状地の発達が見られる。
3.士幌町の農業に関する動向
3-1.農家戸数
総農家戸数は、年々減少傾向にあり、平成 15 年度で 449 戸(※農業センサス数値)とな
っている。また、1975 年∼2000 年までの 25 年間の農家減少率は 24%となり、十勝地域全
体の減少率 41%と比較して、十勝地域では低い部類に属している。
1
3-2.農業従業者数
農家戸数と同様に、農業従事者数も減少している。近年の推移に注目すると、1990 年代
以降だけで農業従事者数は 10%減少した。さらに、若年層ほど減少率が高い。
さらに、平成 15 年度における農業就業人口に占める高齢者も 65 歳以上が 19%となって
いる。一方、新規就農者は毎年 10 名前後で推移しているが、立地条件や土壌条件の悪い農
地等を中心として、今後、遊休農地の発生が懸念される。
1975年
計
合 15∼29歳
計 30∼59歳
60歳以上
計
15∼29歳
男
30∼59歳
60歳以上
計
15∼29歳
女
30∼59歳
60歳以上
表 1.1
1980年
1946
543
1097
306
996
292
521
183
950
251
576
123
1787
415
1045
327
910
226
507
177
877
189
538
150
1985年
1990年
1728
336
1017
375
896
190
506
200
832
146
511
175
1995年
1593
261
982
350
858
168
495
195
735
93
487
155
1499
198
925
376
810
122
472
216
689
76
453
160
(単位:人)
90→00年
減少数
1435
158 (10)
196
65 (25)
843
139 (14)
396
-46 -(13)
766
92 (11)
127
41 (24)
421
74 (15)
218
-23 -(12)
669
66 (9)
69
24 (26)
422
65 (13)
178
-23 -(15)
2000年
農業従事者数の推移
3-3.経営耕地面積
経営耕地面積は 2000 年まで増加しているが、1990 年以降の増加ペースは緩やかなもの
となっている。地目構成では普通畑が 67%を占め十勝地域とほぼ同様の傾向となっている
が、田耕地が 20%ある北海道とは異なる傾向となっている。
3-4.農業粗生産額
1)農業粗生産額
1980 年代後半から 1990 年代後半にかけて、士幌町の農業粗生産額は 29%増加した。部
門としては、耕種部門 11%、畜産部門 52%の増加であり、畜産部門の方が増加程度は大き
い。さらに同期間で生産農業所得は 44%増加しており、十勝平均より各部門の増加程度は
大きい。
農業粗生産額の増減と生産農業所得の増減には相関があり、農業粗生産額が伸びず生産
農業所得が縮小(①)、農業粗生産額の伸びが小さく生産農業所得の伸びが小さい(②)、
農業粗生産額が伸びるとともに生産農業所得が増加(③)といった地域がある。士幌町は
(③)の分類に属し、農業粗生産額、生産農業所得ともに十勝では最上位に位置している。
2
150
140
幕別町
士幌町
帯広市
③
更別村
130
音更町
120
十勝地域
上士幌町
②
本別町
浦幌町
110
新得町
鹿追町
豊頃町
清水町
︵
生
産
農
業
所
得
増
減
芽室町
中札内村
100
池田町
大樹町
足寄町
︶
%
忠類村
90
①
広尾町
陸別町
80
90
95
100
105
110
115
120
125
130
農業粗生産額増減(%)
図 1.2
市町村別の農業粗生産額増減と生産農業所得増減
注)1986∼90 年平均値を 100 としたときの 1996∼2000 年平均値の値
2)農業粗生産額の推移
北海道と十勝地域は 1980 年代前半までは大幅な増加となっていたが、その後北海道は横
這いとなり、十勝地域は微増の傾向となっている。士幌町は 1990 年代半ばまで大幅な増加
傾向が持続し、その後は十勝地域と同様に微増傾向となっている。1975 年と比較すると
2001 年は北海道 155%、十勝地域 220%、士幌町 324%となり、士幌町の伸び率が際立って
いる。
部門別の推移では、北海道及び十勝地域では耕種と畜種が概ね同様の増加程度であるの
に対し、士幌町では畜種の方が増加率が大きく、1990 年代に入ると畜種の粗生産額が耕種
を上回る年度が増えてきている。
350
士幌町
︵
300
十勝地域
=
1
250
9 農
7 業
200
5 粗
生
150
1 産
0 額
100
0
北海道
︶
50
0
75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 年
図 1.3
農業粗生産額の推移(1975 年を 100 としたときの増減率)
3
2,000
1,750
︵
農
業 1,250
粗
1,000
生
産
750
額
500
耕種
︶
1
0
0
0
万
円
粗生産額計
1,500
畜産
250
0
75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 年
図 1.6
部門別農業粗生産額の推移(士幌町)
4
4.主要農畜産物の生産と農家経営の動向
4-1.農産物の生産動向
畑作物の作付面積の推移をみると、豆類が十勝地域では 1975 年から 2001 年にかけて減
少しているが、士幌町では 1990 年までは減少していたものの、その後増加に転じている。
小麦は十勝地域、士幌町共に 1990 年頃までは増加傾向にあったが、その後は安定的に推
移している。
ばれいしょは十勝地域では横這いだが、士幌町においては 1980 年代後半から減少傾向に
ある。
てん菜は十勝地域、士幌町共に安定的に推移している。
4,000
3,500
ばれいしょ
3,000
小麦
作
付 2,500
面 2,000
積
1,500
h
a 1,000
︵
てんさい
︶
豆類
500
0
75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01年
図 1.14
畑作 4 品の作付面積の推移(士幌町)
60,000
豆類
50,000
小麦
︵
作 40,000
付
面 30,000
積
︶
h
a
20,000
てんさい
ばれいしょ
10,000
0
75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01年
図 1.15
畑作 4 品の作付面積の推移(十勝)
5
4-2.畜産物の生産動向
1)乳用牛の飼養状況
士幌町の 2 歳以上乳牛頭数の推移をみると、1990 年代に入ってから十勝地域の増加率を
上回るペースで増加しており、十勝地域は 1990 年代初めに増加率が横這いとなっているが、
士幌町においては 1990 年代半ば以降となっている。
生乳生産量は十勝地域以上のペースで増加しており、1985 年と比べると 2000 年には 2
倍(十勝地域は 1.5 倍)を超える生産量となっている。2 歳以上乳牛 1 頭当たり生乳生産
量の増加率は十勝地域を上回っているが、2 歳以上乳牛 1 頭当たり生乳生産量の格差は近
年十勝地域を若干下回っている。
表 1.10
生乳生産量・2 歳以上乳牛頭数の推移(十勝地域・士幌町)
十 勝 地 域
生乳生産量
2歳以上乳牛1頭
乳牛頭数
当生乳生産量
85=
(t)
士 幌 町
2歳以上
85=
100
(頭)
100
生乳生産量
85=
(kg)
2歳以上
2歳以上乳牛1頭
乳牛頭数
当生乳生産量
85=
100
(t)
85=
100
(頭)
100
(kg)
85=
十勝
100
=100
1985年
594,741 (100)
107,400 (100)
5,538 (100)
30,986 (100)
5,920 (100)
5,234 (100)
1986年
603,783 (102)
108,900 (101)
5,544 (100)
31,837 (103)
5,900 (100)
5,396 (103)
(95)
(97)
1987年
591,408 (99)
106,300 (99)
5,564 (100)
32,113 (104)
5,900 (100)
5,443 (104)
(98)
1988年
623,459 (105)
104,800 (98)
5,949 (107)
33,729 (109)
5,700 (96)
5,917 (113)
(99)
1989年
681,151 (115)
107,600 (100)
6,330 (114)
38,894 (126)
5,700 (96)
6,824 (130) (108)
1990年
705,501 (119)
113,400 (106)
6,221 (112)
42,471 (137)
6,320 (107)
6,720 (128) (108)
1991年
746,915 (126)
118,500 (110)
6,303 (114)
47,130 (152)
7,050 (119)
6,685 (128) (106)
1992年
811,523 (136)
123,200 (115)
6,587 (119)
52,646 (170)
7,640 (129)
6,891 (132) (105)
1993年
831,108 (140)
127,000 (118)
6,544 (118)
56,357 (182)
8,510 (144)
6,622 (127) (101)
1994年
808,411 (136)
126,300 (118)
6,401 (116)
55,446 (179)
8,500 (144)
6,523 (125) (102)
1995年
834,880 (140)
123,200 (115)
6,777 (122)
59,211 (191)
8,470 (143)
6,991 (134) (103)
1996年
858,534 (144)
124,600 (116)
6,890 (124)
61,521 (199)
8,970 (152)
6,859 (131) (100)
1997年
876,072 (147)
122,900 (114)
7,128 (129)
62,733 (202)
9,360 (158)
6,702 (128)
(94)
1998年
896,000 (151)
125,000 (116)
7,168 (129)
63,787 (206)
9,140 (154)
6,979 (133)
(97)
1999年
896,044 (151)
125,800 (117)
7,123 (129)
65,019 (210)
9,350 (158)
6,954 (133)
(98)
2000年
909,240 (153)
125,200 (117)
7,262 (131)
66,834 (216)
9,300 (157)
7,186 (137)
(99)
注)地域別各年次における搾乳牛頭数あるいは経産牛頭数が統計上不明なため、1頭当たり乳量に代替させる目安
として、2歳以上乳牛1頭当たり生乳生産量を用いた。2歳以上乳牛1頭当たり生産乳量の大小には1頭当たり乳量の
高低の傾向を示すと考えられるものの、絶対値には意味はない。
230
170
士幌町
150
1
9
8
5
140
十勝
130
1
0
0
120
︶
︶
110
100
90
十勝
150
130
110
90
85
図 1.34
生 210
乳
生 190
産
量 170
=
=
1
0
0
士幌町
︵
︵
1
9
8
5
2
歳
以
上
乳
牛
頭
数
160
86
87 88
89
90 91
92
93 94
95
96 97
98
85
99 00年
2 歳以上乳牛頭数の推移(十勝地域・士幌町)
86
図 1.35
6
87 88
89
90
91 92
93
94
95
96
97
98
99
00年
生乳生産量の推移(十勝地域・士幌町)
︵
生
乳
生
産
量
=
1
9
8
5
︶
1
0
0
110
140
2
歳
以
上
乳
牛
1
頭
当
た
り
士幌町
135
生
乳
生
産
量
の
格
差
130
125
120
115
十勝
110
105
100
85 86 87 88 89
図 1.36
90 91 92 93 94 95
2
歳
以 105
上
乳
牛 100
1
頭
当 95
た
り
90
85 86 87
96 97 98 99 00年
2 歳以上乳牛 1 頭当たり生乳生産量の推移
図 1.37
(十勝地域・士幌町)
88 89 90
91
92
93
94
95 96 97
98 99 00年
2 歳以上乳牛 1 頭当たり生乳生産量格差
(十勝地域を 100 としたときの士幌町の値)
2)肉用牛の飼養状況
士幌町の肉牛飼養戸数は 1985 年まで急速に減少し、その後横這いで推移している。十勝
地域全体では 1990 年代でも戸数の増減が安定していないことと比較しても、比較的安定し
た肉用牛経営が定着したことがうかがえる。
飼養頭数は 1995 年以降減少に転じているが、1975 年と 2000 年を比較すると、十勝地域
で 5 倍弱、士幌町で 8 倍弱の増加となっている。士幌町の飼養農家 1 戸当たりの飼養頭数
は 1000 頭を超えており、十勝地域のそれを大きく上回り、大規模化の進展がうかがえる。
士幌町では乳用種のウェイトが十勝地域に比べて高く、1980 年代の終わりから肉用種の
導入が進んだが、近年肉用種の割合が再び低下し、乳用種中心の飼養となっている。
表 1.11
肉用牛飼養戸数と飼養頭数の推移
十勝地域
飼養戸数
飼養頭数
士 幌 町
1戸当たり
飼養戸数
飼養頭数
飼養頭数
1戸当たり
飼養頭数
(戸)
(頭)
(頭)
(戸)
(頭)
(頭)
1975年
790
34,010
43.1
60
4,090
68.2
1980年
800
58,400
73.0
40
7,600
190.0
1985年
790
84,600
107.1
30
11,400
380.0
1990年
940
111,600
118.7
30
18,300
610.0
1995年
1,000
170,300
170.3
30
34,400
1,146.7
2000年
880
159,500
181.3
30
31,200
1,040.0
※第1章「3.士幌町の農業に関する動向」、
「4.主要農畜産物の生産と農業経営の動向」
の図表に使用したデータの出典は以下の通りである。
・
世界農林業センサス
(1975 年∼2000 年)
・
北海道農林水産統計年報
(1975 年∼2000)
7
第2章
士幌町農業農村発展ビジョンの位置づけ
1.士幌町農業農村発展ビジョン策定の背景
1-1.日本の農業政策
平成 11 年に公布された『食料・農業・農村基本法』では、基本理念として「食料の安定
供給の確保」、「多面的機能の発揮」、
「農業の持続的な発展」、「農村の振興」を掲げ、国民
生活の安定向上および国民経済の健全な発展を目指すとしている。
1-2.北海道の農業政策
WTO 交渉の進展など国際環境の変化にも対応しながら、将来にわたり持続的に発展可能
な本道農業・農村を築いていくため、平成 15 年に『北海道農業・農村ビジョン 21』及び
『アクションプラン(行動計画)』が策定された。
『北海道農業・農村ビジョン 21』の中では、これまでの農業・農村のあり方を見つめ直
し、何よりも消費者と生産者との信頼関係を基本として、「食」と「環境」、これを支える
「人」や「地域」を重視した取組みを推進するとしている。
また、
『アクションプラン(行動計画)』は、ビジョンの実現に向け、道が平成 16 年度か
ら 18 年度までの 3 ヵ年で重点的に取り組もうとする施策と、その推進のプロセスを体系的
に取りまとめ、道民に明らかにし、その理解と協力の下で、着実な推進を図ることを目的
として策定された。
8
2.士幌町の農業政策
2-1.士幌町の農業・農村の現状と将来像
1)士幌町農業の現状
士幌町の耕種農家では、畑作 4 品で輪作体系を保っているが、馬鈴薯の過作を防ぐため
に、小麦や豆類の振興に力を入れており、所得向上のために、野菜の作付けが増加しつつ
ある、年次別生産量と品質安定が解消されない。
一方、畜産農家では、乳牛の乳量を低コストで維持するために、良質粗飼料の確保が重
要となっている。しかし、飼養頭数の増加に伴い、現在のところ良質飼料作物の栽培が十
分とはいえず耕種農家との「耕畜連携」を進める必要がある。
また、大規模・多角化経営が主流となっている士幌町は、家畜ふん尿の処理対策が重要
であり、ふん尿関連作業労働力及び、経済的負担の増大等、早急に環境対策に合致した処
理システムを整備することが求められており、町の実証施設として設置された3基の「バ
イオガスプラント」の普及が望まれる。
2)士幌町の農業・農村の将来像
士幌町では、『食料・農業・農村基本法』や『北海道農業・農村ビジョン 21』で挙げら
れる「農業の多面的機能の発揮」、
「WTO・FTA 対策」、
「農村と都市の交流」など、農業の新
しい潮流に対応していくため、現在『士幌町農業農村発展ビジョン』の策定を目指してい
る。
士幌町の農業は、近代的大規模経営を確立する中で発展してきたが、これからは生産だ
けでなく販売対策も大きな課題となっており、国際化に対応できる生産性と消費者ニーズ
を的確に捉えた販売の優位性を確立していかなければならない。併せて経済面だけでなく
生活面での豊かさや美しい農村環境についての視点も重視しながら、農業の持続的な発展
と豊かな農村生活を実現するための将来像を目指す必要があり、ビジョンはこれらの実現
に向けた取組みを推進するものである。
9
2-2.農業農村発展ビジョンにおける各分野の将来像
ビジョンの中では、
「生産」、
「経営」、
「生活」
、
「環境」の各分野での士幌町の目指す農業
農村の将来像を掲げ、「信頼性の高い農業生産」、「効率的かつ安定的な農業経営」、「ゆと
りある生産環境」、「循環型農業システムの構築」を目指す方向としている。
農業農村発展ビジョン
1)生産
『 生 産 』
・大規模集約農業
・安全・安心な農産物
など
『 経 営 』
・合理化農業経営
・高付加価値化
など
『 生 活 』
・女性の参画
・スローフード
・グリーンツーリズム
など
『 環 境 』
・バイオガスプラント
・堆肥盤
・クリーン農業
など
消費者と生産者を強い絆で結ぶ信頼性の高い農業生産
大規模集約型の農業経営を行うと共に高収益作物の蔬菜の導入を進め、これに対応した
施設の設備や、土づくり対策を推進する。
また、食料・農業・農村基本法の基本理念に即し、安くて安全・安心な農産物を消費者
に提供できる生産性の高い経営体が地域農業の相当部分を占める農業構造を確立する。
2)経営
社会・経済の変化に適応できる効率的かつ安定的な農業経営
夢を持った新規就農者が確保されるとともに、中核担い手農家の農地集積をすすめ、生
産物の安定生産を図り、高付加価値化を一層進め、生産加工・流通諸施設の近代化、省力
化を周辺環境に配慮しながら発展させる。
3)生活
多様な担い手が活き活きと活躍するゆとりある生産環境
老若男女すべてが向上心とそれぞれの役割、充実感を持って元気に活躍でき、地産地消
やスローフード運動などにより食文化の形成と発信を行い、訪れた交流者には地域の魅力
や癒しを提供する明るい農村をづくりを目指す。
4)環境
環境と調和しながら持続的に発展する循環型農業システムの構築
減農薬、減化学肥料などクリーン農業技術の開発や普及、家畜ふん尿や農業用廃プラス
チックなど農業系廃棄物の適正な処理や有効利用を行い、また、自然環境や農村景観の保
護・保全に努め、豊かな自然と調和の取れた農村環境づくりを目指す。
10
2-3.将来像実現に向けた取り組み
前頁の将来像を受け、
「生産」、
「経営」、
「生活」
、
「環境」のそれぞれの分野における具体
的な取組みは以下の通りである。
1)生産
消費者と生産者を強い絆で結ぶ信頼性の高い農業生産
(1)循環型農業の確立
○ 家畜排せつ物の適正な管理・利用の促進と必要な施設の整備
○ 地域から発生するバイオマスの効率的な利活用を図るためのシステムの構築
○ 農業副産物の有効利用
○ 農業生産活動に伴う農薬や肥料など環境負荷軽減対策の強化
○ 農業用廃プラスチックのリサイクルの推進
○ 加工施設等より排出される有機物資源を有効活用するゼロエミッションシステム
の構築
○ 環境負荷の少ない農法に対する新たな支援制度の創設
(2)土づくり対策
○ 有機農業の拡大に向けた産地の取組の推進
○ 有機畜産を可能とする技術の開発
○ 耕種農家と畜産農家の連携の推進
○ 高品質堆肥の生産
○ 休耕・緑肥栽培の導入
(3)生産性の向上
○ 良質で低コストな酪農・畜産の振興
○ 地域の立地条件などに応じた高収益作物の導入
○ 優良農地の維持や生産性・品質の向上を図るための圃場条件の整備
○ 酪農・畜産の振興のための草地と公共牧場の整備
○ 集出荷貯蔵施設の整備や物流改善など効率的な流通体制づくり
○ 時代のニーズに対応した試験研究・普及指導体制の強化
○ 多収性品種の開発など生産コストの低減に向けた技術の開発
○ 機械化など農作業の省力化に向けた技術の開発
○ 良食味品種や高度な貯蔵・流通技術の開発など農畜産物の付加価値の向上に向け
た技術の開発
○ 新技術による的確な病害虫の発生予察など植物防疫対策の推進
○ 家畜伝染病の予防など家畜衛生対策の推進
○ 乳牛・肉牛の遺伝能力の改良と飼養管理技術の改善
11
○ 疾病診断機能や家畜衛生情報ネットワークの強化による獣医療提供体制の充実
○ 人畜共通伝染病の発生防止
○ 動物用医薬品、飼料及び飼料添加物の適正使用の徹底
○ 精密農業導入の研究・検討
○ 気象や営農技術、市況など農業情報システムの整備・活用の推進
○ 地域の実情に即した安全で品質の高い農産物の安定的な生産に向けた生産基盤の
整備
○ GISを活用した調査手法など、効率的・効果的に生産基盤を整備するための新
技術の開発
○ 高品質・良食味な農産物の効率的・安定的な生産に向けたの活用とその条件整備
○ 農業用用排水路などの土地改良施設の管理や長寿命化に向けた予防保全対策の
推進
(4)消費者ニーズへの対応
○ 消費者の安全・安心などのニーズに応える有機農業・畜産を含めたクリーン農業
等の積極的な推進
○ 品目ごとの需要動向を踏まえた農産物の計画的な生産
○ 消費者や実需者の用途別等の多様なニーズに対応した農産物の安定的な生産・
供給
○ 安全・良質など農産物の評価を高める生産技術の高位平準化
(5)ブランド化の推進
○ 安定的・継続的な農産物の供給に向けた広域的な産地の形成や府県との連携を視
野に入れたリレー出荷等の推進
○ 新たな表示制度、道産食品の独自認証制度に基づく農畜産物や加工品の販路拡大
○ 食卓を豊かにする新たな加工食品を提供するための品種導入や技術力の向上
○ 農産物の差別化・高付加価値化に向けた地域独自の販売戦略の構築
○ 農業と関連産業との連携などによる個性豊かなブランドづくり
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2)経営
社会・経済の変化に適応できる効率的かつ安定的な農業経営
(1)経営形態の改善
○ 新たな作目の導入による経営の複合化やアグリビジネスの取組などによる経営の
多角化
○ 経営の安定化に資する農業資材コストの低減に向けた取組の推進
○ 北海道の実態に即した経営安定のための直接支払制度の早期実現に向けた取組の
推進
○ 経営の発展や安定に向けた農業金融対策等の推進
○ 農業団体の運営基盤の強化と機能の充実
○ 農業生産法人の設立に向けた意識の啓発や相談・指導体制の充実など法人化の積
極的な推進
○ 農業生産法人の経営管理能力の向上や就労環境の整備、多角化の推進など法人経
営の発展・強化
○ 土地利用型や集約型経営、農業法人や新規参入者、高齢者など多様な経営体の協
働による地域農業全体としてのシステムづくり
(2)効率的な経営
○ 地域農業の核となる農業生産法人の機械施設整備や自己資本の充実
○ 認定農業者など意欲ある地域農業の担い手の育成と認定農業者制度の適切な運営
○ 農地の権利移動の調整などによる中核的な担い手への農地の利用集積
○ 交換分合や保有合理化事業による農地の集団化など効率的な農地利用の推進
○ 構造改革特区制度を活用した地場企業・NPO法人の農業参入や市民農園の開設
など多様な農地利用の推進
○ 年間1人当たり総労働時間1800∼2000時間の達成
○ 労働負担の軽減や機械経費の削減等に向けたコントラクターや酪農ヘルパーなど
経営支援組織の育成
(3)労働力対策
○ コントラクターや酪農ヘルパー組織など農業経営の支援組織の育成・活用の推進
○ 農業関係団体等の機能強化
○ 営農集団組織の調整の促進と経営の効率化
(4)担い手教育・育成
○ 学校教育や体験学習などを通じた農業・農村に対する理解の促進
○ 定年帰農者や自給的農業者を含めた多様な新規参入者を受け入れるための地域に
おける意識改革や情報発信の推進
13
○ 後継者やUターン希望者の就農を促進するための地域や家庭内における就農の動
機付けなどの推進
○ 新規就農希望者に対する研修・教育体制の充実
○ 農地や農業機械・施設の確保など、円滑な新規就農の促進に向けたシステム作り
○ 離農農家の経営資産の円滑な継承
○ 新しい農業や地域づくりを先導するリーダーの育成
○ 青年など農業者のグループ活動の促進
○ 労働時間に見合った一定水準の所得保障や休日の取得、作業の安全性の確保
(5)アグリビジネスの振興
○ 地域の個性と資源を活かした農産物の加工や販売、ファームインの取組などアグ
リビジネスの振興に向けた指導・助言や規制緩和等の環境づくり
○ アグリビジネス実践者のレベルアップや相互の連携強化
○ 地域農業・農村や特産品などのITを活用した消費者への積極的な情報発信
○ 地域の気候・風土に適した新たな特産農産物や加工品の生産振興
○ 農産物の差別化、高付加価値化に向けた地域独自の販売戦略の構築
○ 地域資源を活用した多様な産業の振興
○ 集出荷貯蔵施設の整備や加工による農産物の付加価値化など流通加工体制の整備
○ 既存施設と新設システムの相互有効利用とハンドリング作業の減少
○ 農業を核とした関連産業との連携強化
○ 地場農畜産物を活用した地域農畜産加工の振興
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3)生活
多様な担い手が活き活きと活躍するゆとりある生産環境の整備
(1)女性の参画
○ 地域農業や農村の活性化に向けた女性グループなどの地域活動の展開
○ 子育て支援など女性農業者の経営や社会活動に参画しやすい環境づくり
○ 女性グループの技術向上や起業化など自主的取り組みの支援
(2)食による消費者と生産者の結びつきの強化
○ 地産地消や食育、地域に根ざした食文化の形成など北海道に合ったスローフード
を進める「愛食運動」の推進
○ 農業関係者と観光・外食関係者との連携強化
○ 北海道ならではの食文化や食材についての情報収集と発信
○ おいしく食べる知恵と工夫を活かした新しい食文化の創造
○ ホテルや旅館、食品加工業など関連産業における道産農産物の積極的な活用など
地産地消運動の展開
○ 学校給食や農業体験学習の活用などによる食料・農業・農村の理解を深めるため
の子供たちに対する積極的な食育の推進
○ 医食同源、予防医学的見地からの食生活の見直しなどに関する消費者への意識
付け
○ 食生活における無駄・廃棄の減少などに向けた取組の推進
○ 農業者の生産活動を支援するCSAやトラスト活動の展開
○ 生産者による量販店や消費者への直接販売など「顔の見える関係」づくり
(3)農村生活の充実
○ 田園住宅などゆとりある居住空間の整備
○ 高齢者などがいきいきと暮らせる地域づくり
○ 快適で住み良い農村の構築に向けた生活基盤の整備
○ 法人等組織経営体の労働力確保と農村において職を求める者とのマッチングを図
るための雇用調整システムづくり
○ 新たなビジネス起こしや農業生産法人の育成を通じた就業機会の確保
○ 新たな食文化づくり、個性豊かな地域文化の創造
○ 農村人口の減少や高齢化に対応した新たな農村コミュニティの形成
○ 地域と農業団体との連携等による介護保健サービスなど高齢者や障害者に対する
保健福祉サービスの提供体制の充実
○ 地域における医療提供体制の充実と健康づくり体制の整備
○ 地域住民の交流や話合いを通じた特色ある地域おこし活動の展開
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(4)高齢者の活躍の場の確保
○ 高齢者の技能や豊富な知識、経験などを活かした農業生産や地域活動の展開
○ 高齢者が生産活動や地域活動に積極的に携わることのできる環境整備
○ 労働年齢の延長化
(5)グリーンツーリズムの推進
○ 地域におけるコンセンサスづくりや活動の核となる人材の育成、ネットワークづ
くり
○ シンポジウムの開催など積極的な情報の発信や普及啓発活動の推進
○ 観光・旅行業者などとの連携による農村体験ツアーの提供など北海道らしい魅力
あるグリーンツーリズムの展開
○ 都市と農村の交流に向けたファームインなどの受入体制や交流基盤の整備
○ 農業・農村情報の提供など趣味的農業や生きがい農業を希望する人の移住等を積
極的に受け入れる環境づくり
○ 市民農園の開設など都市住民が農産物を自らの手で生産できる条件の整備
○ 生産者のみならず都市住民も参加した農業のビジョンづくりなどを通じた農業に
対する理解の促進
○ 自然や農業などとのふれあいや教育の場としてのファームステイや山村留学等の
受入体制づくり
○ 学校教育における農業体験学習の拡大
○ インターネット等による情報の発信・収集
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4)環境
環境と調和しながら持続的に発展する循環型農業システムの構築
(1)クリーン農業の総合的な推進
○ 地域の有機性資源等の活用や土層改良などによる土づくりの推進
○ クリーン農業に取り組む農業者の拡大
○ より環境負荷の少ないクリーン農業技術の開発と普及
○ 自給飼料の増産等による飼料自給率の向上
○ 低農薬・低化学肥料のもとで安定的な生産を確保できる有機農業技術の開発と
普及
(2)環境保全と資源リサイクルの推進
○ 家畜糞尿の適正な処理や有効利用などによる畜産に係る環境の保全
○ 農業用廃プラスチックの適正な処理や有効利用(リサイクル)の促進
○ 衛星画像等を利用した農地情報の効率的管理による環境負荷低減型農業の実現
(3)美しい農村風景の創出
○ 豊かな田園空間にふさわしい農村に存在する伝統的農業施設や農村景観の保全・
復元
○ 自然・歴史・伝統・文化等を継承、保全する体制の整備
17
2-4.士幌町農業農村発展ビジョンの展開
現状と課題
● 経営規模の大型化
● 農畜産物の収量・品質の年次別変動の解消
● 労働力の過重と雇用労働の確保対策
信頼性の高い農業生産
輪作体系の確立
畜産防疫体制の整備
安全・安心な食料生産
計画的作付と新品目導入
トレーサビリティの徹底
伝染病対策・衛生管理技術
トレーサビリティシステム構築
担い手の組織化
担い手教育・育成
消費者の信頼確立
効率的かつ安定的な農業経営
担い手の農地集積
交換分合事業
利用集積事業
農地保有合理化事業
農業生産法人
コントラクター
酪農ヘルパー
アグリビジネス
農業者グループ支援
学校教育との連携
将 来 像 実 現 に 向け た ビ ジ ョ ン の 取 組 み
ゆとりある生産環境の整備
農業女性の参画
農業支援組織
農村生活環境の充実
グループ支援
大規模化と労働軽減
住宅空間・生活基盤
参画しやすい環境づくり
高齢者地域活動
循環型農業システムの構築
地力の維持
緑肥導入
堆肥の利用
家畜ふん尿活用法の検討
クリーン農産物の生産
農村環境保全
廃プラ・減農薬・減化学肥料
耐病品種の導入
家畜ふん尿の適正化処理
士幌町農業振興対策本部
士幌町
農業支援組織
連
携
士幌町農協
情報提供
農業委員会
北部地区農業改良普及センター
支援システム
コントラクター組織、酪農ヘルパー
馬鈴薯加工処理施設、野菜選果施設
家畜ふん尿処理活用施設 等
技術支援
ホクレン北部原料所
士幌町農民協議会
バイオマス有効活用
農村景観整備
生産者組織
農民協議会、振興会研究会、作物部会
担い手組織 等
等
振興助成
農業政策
合意形成
活動支援
への発信
課題実践
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魅力ある士幌農業の発展