法政大学出版局◉新刊のご案内 2014 年 9 月 19 日 通巻 (本体2600円+税) 法政大学出版局 2014年10月8日配本 定価2808円 石神 隆 著 水都ブリストル 輝き続けるイギリス栄光の港町 232 号 四六判上製・206頁 《水と 〈まち〉 の物語》 ISBN978-4-588-78006-6 C0322 ★★ ジョン・キャボットをはじめ、多くの船乗りが新世界をめざして旅立ったイギリスの港町ブリストル──その栄光と衰 退、そして再生の物語を、潮汐差を克服する独特の港湾「フローティング・ハーバー」を軸に描く。船舶の大型化・ コンテナ化によって役割を終えた港が、都市型産業の拠点、市民の憩いの場として再生するまでの過程に、イギリ スの水都における挑戦と応戦のダイナミズムを読み取る。 【都市史・環境】 ☞ 関連書:岩井桃子『水都アムステルダム』、岡本哲志『港町のかたち』ほか、シリーズ既刊5点。 法政大学出版局 2014年10月17日配本 定価5184円 (本体4800円+税) 四六判上製・470頁 ユルゲン・ハーバーマス 著/庄司 信、日暮 雅夫、池田 成一、福山 隆夫 訳 《叢書・ウニベルシタス1018》 自然主義と宗教の間 哲学論集 ISBN978-4-588-01018-7 C1310 ★★ 哲学と宗教の関係をめぐるハーバーマスの主著。市民による公共的な論争への参加の重要性を論じ、脱超越論 化した理性のあり方を問う。行き過ぎた科学主義、正統主義的な宗教意識の覚醒など、政治文化の危機を乗り越 え、ポスト形而上学的思考に新たな地平を切り開く。あわせて幼少期の他者関係への目覚めから公共性理論の形 成に至る、ハーバーマス自身が自らの知的遍歴を語った京都賞受賞記念講演も収録。 【哲学・思想】 ☞ 関連書:J. ハーバーマス『討議倫理』 『他者の受容』 『人間の将来とバイオエシックス』 (すべて小局刊)。 法政大学出版局 2014年10月23日配本 定価7344円 (本体6800円+税) ルイーズ・マクレイノルズ 著/高橋 一彦、田中 良英、 由樹子、青島 陽子 訳 〈遊ぶ〉 ロシア 帝政末期の余暇と商業文化 A5判上製・502頁 ISBN978-4-588-37121-9 C1022 ★★ 戦争と革命ではなく 「余暇」で読み解くロシア。アスリートが映画スターに、給仕はレストランの支配人からエンター テイナーの世界を仕切る帝王へ。健康ブームがスポーツ熱を り、淑女たちはリングサイドでレスラーの裸身に嬌 声を挙げる。劇場、スポーツ、観光旅行、ナイトライフ、映画など、様々に 〈遊ぶ〉 ロシアをカルチュラル・スタディー ズの成果も縦横無尽に活用し、描写する。写真図版多数。 【文化・歴史】 ☞ 関連書:M.ノルト『人生の愉楽と幸福』、J.アーリ+ J.ラースン『観光のまなざし』 (すべて小局刊)。 法政大学出版局 2014年10月下旬配本 定価5616円 (本体5200円+税) 四六判上製・552頁 ニコラス・ローズ 著/檜垣 立哉 監訳 《叢書・ウニベルシタス1017》 生そのものの政治学 二十一世紀の生物医学、権力、主体性 ISBN978-4-588-01017-0 C1330 ★★ 19世紀以来、国家は健康と衛生の名のもとに、人々の生死を管理する権力を手にしてきた。批判的学問や社会運 動が問題視したこの優生学的思想はしかし、ゲノム学や生殖技術に基づくバイオ資本主義が発展した21世紀の 現在、従来の批判には捉えきれない生の新しいかたちを出現させている。フーコー的問題を継承しつつも、病への 希望となりうる現代の生政治のリアルな姿を描き出す、社会思想の画期作。 【社会思想】 ☞ 生政治論に一石を投じて注目される気鋭の思想家、ニコラス・ローズの記念すべき単著本邦初訳‼ 法政大学出版局 2014年10月下旬配本 定価3132円 (本体2900円+税) 四六判上製・256頁 ハンス・ブルーメンベルク 著/村井 則夫 訳 《叢書・ウニベルシタス1019》 われわれが生きている現実 技術・芸術・修辞学 ISBN978-4-588-01019-4 C1310 ★★ 小著でありながらその思想と主題を凝縮しているため、 「知の巨人」の思考と独特の叙述に触れるのに格好の書。 フッサールの『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』に基づいた「生活世界と技術化」、近代に芸術・技術が 「創造的人間」の理念を産む経緯を った「自然の模倣」、修辞学を人間学的に解釈する「修辞学の現代的意義」 のほか二本の小論と一編の講演からなる。 【哲学・思想】 ☞ 同著者既刊書: 『コペルニクス的宇宙の生成 I II III』 『神話の変奏』 『世界の読解可能性』 (すべて小局刊)。 法政大学出版局 2014年10月下旬配本 定価10584円 (本体9800円+税) シェリダン・ギリー、ウィリアム・J.シールズ編/指 昭博、並河 葉子 監訳 イギリス宗教史 前ローマ時代から現代まで A5判上製・704頁 ISBN978-4-588-37122-6 C3014 ★★ イギリスはイングランド国教会を信仰するプロテスタントの国である、という言説はほとんど意味をなさない。宗教 改革以降、イギリス諸島が宗教的に統一されたことはなかったし、現代に至ってはもはやキリスト教国と言い切れ ないほどに世俗化が進んでいる。イギリスの宗教をその起源から20世紀まで概観し、キリスト教各派にとどまらず 古代民間信仰、イスラム、仏教、近年の新興宗教も網羅的に論じた決定的通史。 【宗教学・イギリス史】 ☞ イギリス政治を論じる上でも指針となる大著‼ 法政大学出版局
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