神 戸 教 区 報 ・ 神 の お と ず れ (1)第65巻第11号(通算600号) 館 の ド ア を 開 け、 そ こ か ら 見 い の 積 雪 と な り ま し た。牧 師 われる頃には三十センチぐら 雪 が 降 り 始 め、深 夜 礼 拝 が 行 クリスマスイブの夕方、突然、 ろ で し た。相 当 昔 の 話 で す 。 ン 北、ス タ ン モ ア と い う と こ マ ス を 体 験 し た の は、ロ ン ド 初 め て 私 が ホ ワ イ ト ク リ ス が、道路 しました み動き出 に乗り込 全員が車 す。家族 こ と で るという ってくれ をロンドン動物園に連れて行 あなたがたへのしるし た聖ローレンス教会を眺めま には相当 主教 アンデレ 中 村 豊 す と、そ れ は、子 ど も の 頃 に 第65巻第11号(通算600号) 神 戸 教 区 報 ・ 神 の お と ず れ 2014年12月1日 発行(4) クリスマス ∼人がサンタクロースになる日∼ 執事 リチャード 池 澤 隆 輝 http://www.nskk.org/kobe/ コカ・コーラの戦略?! 発行責任者 司祭 芳 我秀一 印 刷 所 文明堂印刷所 面にヒットして、回転しなが ら倒れてしまったと形容でき る出来事がボクシング・デー におこりました。 ングのボックスは箱を意味 TEL 078 (351)5469 FAX 078 (382)1095 本当のことをいえば、この 憶は途絶えました。数秒たっ し、そのなかに貯めたお金を 発行所 神戸教区事務所 日は拳闘のボクシングとは何 て意識が戻り、前方を見ます 困っている人たちに差し上げ 今年もクリスマスがやってきま す。サンタクロースなんてとっく に忘れてしまったという人にも、 クリスマスといえば、 「プレゼン ト」「ケーキ」「ツリー」といっ た、心が楽しくなるイメージが浮 かんでくるでしょう。サンタクロ ースはもう、いなくなってしまっ たかもしれませんが、今では、恋 人がサンタクロースになり、ある いは、こんどは自分がサンタクロ ースになって、子どもたちや大切 な人に夢や喜びを与える立場にな っている人も多いことでしょう。 あるいはそんな自分にとって、家 族の存在がなによりのプレゼント であるかもしれません。姿を変え、 かたちを変えて、サンタクロース は今も、わたしたちの身近に生き ています。 2014年 12 月 号 クリスマス号 ら関係はありません。ボクシ と、車のボンネットがまくれ る日であったのです。 共にある喜び 年末、神戸大丸の正面玄関 上 が っ て ラ ジ エ タ ー が 壊 れ、 そこから水蒸気が吹き上がっ ておりました。どこで頭を打 ったのか、たんこぶができた 前には、﹁ 社 会 鍋 ﹂が置かれ、救 世軍の人たちが道行く人たち 占星術の学者と羊飼いは、職 業や社会的地位が全く異なり ます。占星術の学者は、お金 持ちであったことがわかりま す。一方、羊飼いたちは誕生 日プレゼントとして、野原で 天使たちが現れてから誕生の 場所に至るまでの物語をマリ アとヨセフに語りました。両 者に共通する点は、イエスを 産んだマリア、ヨセフとは初 対面であったことです。 様々な理由で、プレゼント を買うお金のない人たち、誰 からもプレゼントを貰えない 人たち、プレゼントをあげる 相手がいない人たちは、どの 学者が見た、輝く星に象徴さ れる自然現象とか、天使が羊 飼いの心に訴えかけてきたそ の声は、困窮下にある人たち が発するしるしとして捕らえ Christmas ような思いでクリスマスを過 ごすのでしょうか。占星術の に献金をお願いしております。 ﹁ 社 会 鍋 ﹂は元々﹁ ︵クリスマスケトル︶﹂ Kettle とよばれ、十九世紀後半、不 景気に見舞われたアメリカの サンフランシスコで開始され たものです。 イエスが生まれた時、星の ばる砂漠を越えてやってきた 受けとめ、その人たちと共に 在ることを通して、神が望む る必要があります。そのサイ 以外に、異常は見受けられま 占 星 術 の 学 者 た ち は、黄 金、 しるしを見て東の国からはる っ て お り、ス ピ ー ド を 落 と し せん。同乗者もさしたる怪我 乳香、没薬を献げました。ベ 雪が積も ながら交差点にさしかかった はありませんでしたので一安 ツレヘム郊外で夜、羊の番を ﹁地 に は 平 和、御 心 に 適 う 人 夢で描いたのと同じものでし と こ ろ、突 然、左 方 向 か ら 速 心し、動物園をあきらめ、私 していた羊飼いは、天使のみ にあれ﹂ ︵ルカ二章一四節︶ ンを憐れみの心でしっかりと 度を下げずに車が突っ込んで たちはとぼとぼと歩きながら 告げによって家畜小屋を探し た。 教 会 の ク リ ス マ ス 行 事 が す き て、私 た ち の 車 の 左 側 前 方 牧 師 館 ま で 引 き 返 し ま し た。 当 て、誕 生 を 祝 福 し ま し た。 ボクシングの日って何 べ て 終 わ り、﹁ボ ク シ ン グ・ に ぶ つ か り ま し た。車 が 右 に 相手の右パンチが見事、左顔 平和が実現するのです。 デー﹂とよぶ二十六日の祝日、 急 回 転 し た と こ ろ で、私 の 記 ︵神戸教区主教︶ 聖ローレンス教会の牧師が私 「羊飼いの礼拝」ブロンズィーノ作 2014年12月1日 発行 そんなサンタクロースのルーツ は、北欧のフィンランドと言われ ています。トナカイに曳かれてソ リに乗る姿が、北欧の先住民の生 活に似ていたようです。けれど、 あの赤い服、ソリとトナカイとい った姿そのものは、アメリカで生 まれたものだそうで、北欧という 出身がむしろ後付けとか。赤い服 については、コカ・コーラ社が自 社の企業イメージを広めるために、 サンタクロースに着せたという都 市伝説まであります。サンタクロ ースのモデルは、ニコラスという 聖人ですが、この聖人を祝う習慣 をアメリカに持ち込んだのはオラ ンダ移民だったそうです。そして、 聖ニコラス自身は、今はイスラム 国家となっているトルコに生きて いた聖人です。トルコ出身の聖人 が、全ヨーロッパで祝われていた のが、宗教改革で廃れ、どういう わけかプロテスタントのオランダ でお祭りが残り、アメリカに伝わ った後、どういうわけか赤い服を 着て、ソリに乗ってトナカイを従 えるようになったというわけです。 聖ニコラスが、貧しく奴隷として 売られそうになった姉妹を救うた めに、姉妹の家にこっそり銀貨を 投げ入れたのは本当です。伝承が 伝わるなかで、銀貨はプレゼント となり、プレゼントは親から子へ、 特にヨーロッパでは子からも親へ 贈り合うものへと変わり、アメリ カに至って国民の年間消費活動の 4分の1を占めるまでになる、一 大商業習慣へと変貌しました。 わたしたちのクリスマス さて、わたしたちの日本はどう でしょう。クリスマスはキリスト のご降誕をお祝いするお祭りです から、ヨーロッパではイエス、マ リア、ヨセフの聖家族にならって、 家族でつつましくお迎えするのが 一般的ですが、日本では恋人と過 ごす季節となり、クリスマスまで に彼女・彼氏ができるかどうかが 若い人びとの関心事となっていな いでしょうか。もちろん、日本に は日本の受容のしかたがあってい い と 思 い ま す 。「 ク リ ス マ ス 」 「ケーキ」「ツリー」この言葉で、 日本人のわたしたちの心も嬉しく なってきて、踊るような気持ちに なれるには違いありません。そこ にたとえキリストがいなくても。 けれど、クリスマスを教会で過ご すわたしの実感では、イヴの晩の 教会にカップルで礼拝に来ている 人は少なからずいます。将来のマ リアとヨセフが、はじめて踏み入 れる教会のイヴ礼拝で、どんなメ ッセージを受け取って帰っていく のか。その背中を見つめながら、 わたしもこの夜、わたしたちの住 む世界に小さな子どもの姿で宿ら れたイエス様を思い浮かべます。 このイエス様こそ、神である父が わたしたちにくださる、最高のプ レゼントです。願わくば、このプ レゼントが、もっとも冷たく寂し い心を抱える人びとへ届くように 祈りながら。 (神戸国際大学附属高等学校 チャプレン) 神戸バイブルハウス主催 ポーランド巡礼の旅 10日間 参加者募集 聖ヨハネ・パウロ2世のふるさとを訪ねる旅 2015年 5月11日(月) ∼20日(水) 定員80人 主な訪問先:ワルシャワ、クラクフ、チェンストホーヴァ、 アウシュヴィッツ、ザコバネ、ヴァドヴィーツェ など 費用の目安:約298,000円 (二人部屋、 燃油付加運賃、 各国空港施設使用料、 空港税含む) 団 長:池長 潤 カトリック大司教 副 団 長:中村 豊 主教 問い合わせ 神戸バイブルハウス TEL 078-252-1966 どうぞ、教会のクリスマスへお越しください。 思い出のクリスマス ﹁共に集い 祈ること﹂ アグネス 檜山 由佳 があったわけではないのですが、 の時をもつことができます。今 ケーキやおやつをつまみながら 年のクリスマスはどんな方々と 楽しい時間を過ごした記憶があ 一緒にお祝いできるのか。どん な祈りの時を持てるのだろうか。 ります。大学時代は毎年神戸聖 ミカエル教会のクリスマス深夜 そんなことを楽しみに、また、 ミサに出席し、夜遅くまで近隣 たくさんの方と共にお祝いでき 教会の青年会のメンバーがミカ ることに感謝して、クリスマス エル教会に集まっていました。 の時を迎えたいと思います。 ︵神戸聖ミカエル教会︶ 中高生大会︵神戸教区主催の中 高生キャンプ︶のフリートーク の再現さながらに語り︵飲 み?︶明かし、そのまま倒れこ むように地下ホールに宿泊して 日の早朝聖餐式にフラフラな 状態で出席する、という今から 考えると﹁これぞ若気の至り ﹂というような状態が飽きる ことなく毎年繰り広げられまし た︵笑︶ このようにクリスマスの思い 出 と い え ば、﹁ 特 別 な 時 間 に お ける、人々との豊かな交わり﹂ を挙げられる方も多くおられる と思いますが、私には忘れるこ とのできない﹁香り﹂もありま す。 私の母教会では、クリスマ ス・イブの際に、大鍋で作った ﹁ココア﹂を飲むという習慣が ヨシュア 﨏田 直文 ありました︵聞くところによる と、毎年大量の牛乳の寄贈が あ っ た そ う で す ︶。 当 時 は 信 徒 有志の方々︵ニコラス・クラ ブ︶が深夜ミサまでの時間で教 会近隣をキャロリングされてお られましたが、その帰りを待っ ︽敬称略︾ クリスマスにまつわる思い出 を振り返った時、いくつかの シーンが頭の中に甦ります。高 校時代は、同じ教会の同世代と のクリスマス祝会が本当に楽し みでした。別に何か特別な催し クリスマスの香り ました。 いつもの教会の礼拝は、ほぼ 全員クリスチャンですが、学校 行事の礼拝となると、全員がク リスチャンというわけではあり ません。クリスマス当日を挟む ため、むしろクリスチャンの参 加率は低かったかもしれません。 そんないつもの礼拝堂とは違う 雪に閉ざされた赤倉寮で、クリ スチャンでない友人とクリスマ ス礼拝の時を持つこと、キャン ドルライトやプレゼント交換を して親睦を深めることは、私に とって、とても新鮮なことでし た。 クリスチャンでない方には、 礼拝の時間は退屈だったかもし れませんし、学校の礼拝の時間 に参加することはあっても、ク リスマス当日に礼拝をすること はないでしょう。同じキリスト 教の学校に通っていなければ、 このキャンプがなければ、この キャンプに参加しなければ、集 えなかったメンバーと共に祈る ことができたこと。それは一期 一会の体験であり、とても楽し い思い出です。松蔭の赤倉寮は なくなるそうですが、この時、 赤倉寮でよい思い出をつくるこ とができ、本当に良かったと 思っています。 今年も、もうすぐクリスマス がやってきます。普段の礼拝よ りも、たくさんの方と共に祈り 鳩だ だよ より り 鳩 11 祝 聖 婚 月 日︵土︶ ソフィー 水 野 真由子 縫 広 樹 高知聖パウロ教会 ご 逝 去 9月 日︵木︶ メ イ 杉 原 やすの 岡山聖オーガスチン教会 ︵神戸聖ヨハネ教会︶ ている間、温められたココアの 甘い香りが教会の小さなホール に広がり、何とも暖かい雰囲気 に包まれていたことを幼心に記 憶しています。そして今でもコ コアを飲むと当時のまだ小さ かった教会のクリスマスの事を 信徒の方々の事とともに懐かし く思い出します。 時代は移り変わり、教会の構 成メンバーである信徒も年々変 化していく中で、残念ながらこ うした伝統や習慣も少しずつ 減ってきているのかもしれませ ん。しかし、何かのきっかけで、 いつもは教会の礼拝に集うこと の出来ない方や、遠方にお住ま いの方が久々にふらっと母教会 のクリスマスの礼拝に訪れた際、 ﹁ああ、○○○はまだ続いてい るんだ。懐かしいな﹂と思って いただけるような伝統は、それ ぞれの教会が次世代への遺産と して、今後も継承していかなく てはならない財産だと言えるで しょう。 山諸聖徒教会で﹁あしなが東日 とができた。 本大震災遺児支援﹂のチャリ 山 陰 伝 道 区 ティーコンサートが開催された。 出演者は、当教会員の眞田真理 ◎伝道区信徒修養会 絵さん、そして、中桐直子さん、 月 日︵土︶∼ 日︵日︶、 山口あけみさん、行武宏波さん、 大山シーハイル及び米子聖ニコ 福山スガナミ楽器ゴスペルグ ラス教会で山陰伝道区信徒修養 ループ、なみ☆ゆり。約140 会が開催された。講師に沖縄教 名の方々が集まり、感動したと 区の上原榮正主教をお迎えして、 いう声をたくさん頂き、盛況の ﹁若者たちへの宣教並びに各家 下に終了した。 庭での信仰の継承﹂のテーマに ついて講話を聞いた。上原主教 広 島 伝 道 区 は講話で﹁今回のテーマは全て の教会の課題であり、まずは自 分自身が神様との関係をしっか り持つこと、そして各家庭でも 祈りや聖書を共に読むことに よって信仰を継承することがで きるのではないか﹂と自らの体 験を基に話された。参加者は 名。 月 日 ︵ 土 ︶、 呉 信 愛 教 会 で広島伝道区会が開催された。 また伝道区会後、教区ハラスメ ント委員会の吉谷かおる委員を お招きして、ハラスメント防止 研修会が行われた。様々なハラ スメントについて、またそれら のハラスメントがどのように発 生しているかの事例を聞きなが ら、研修を受けた。参加者全員 が教会内外において避けては通 れないこととして心に留めるこ 神 戸 伝 道 区 18 ◎パイプオルガンコンサート 月 日︵土︶ 時から神戸 聖ミカエル大聖堂でパイプオル ガン奉献1周年記念コンサート が開催された。当日は天候にも 恵まれ、約150名の方々がコ ンサートに訪れた。演奏者は、 教区招聘オルガニストの井原由 紀姉とヴァイオリニストの原田 亮子氏。 大聖堂のパイプオルガンが設 置されてちょうど1年。イギリ ス生まれの大聖堂パイプオルガ ンは、日本の四季を経験して、 日本慣れしたようで、素晴らし い音でコンサートを行うことが できた。 35 教 籍 移 動 月 日︵日︶ マーガレット 太 田 清 香 北海道教区 聖マーガレット教会より 神戸聖ミカエル教会へ 時より、福 19 15 瀬戸内伝道区 ◎福山諸聖徒教会 9月 日︵日︶ 10 25 ‼ 10 教会には小学生の頃から通い 始め、幼稚園・中高・大学もキ リスト教の学校で過ごしてきた ので、これまで様々な礼拝に参 加してきました。今回はその中 でも、中学3年生の時のクリス マスの思い出について、お話し したいと思います。 その頃、私は松蔭中学校に 通っており、中高一貫校で高校 受験がなかったため、3年生で すがのびのび過ごしていました。 そんな中学3年生のクリスマス、 当時、新潟県の赤倉で行われて いた、松蔭中高主催のスキー キャンプに参加していました。 このスキーキャンプは、私の在 学中は毎年、クリスマスを挟ん で前期・後期の2部に分けて行 われており、中学1年から高校 3年までの希望者が松蔭の赤倉 寮に宿泊してスキーを楽しむと いうものでした。私は中学3年 の修学旅行がスキー旅行でした ので、その練習をするために友 人と参加したのですが、そこで クリスチャンではない友人とク リスマス当日に礼拝をし、お祝 いするという貴重な経験ができ ︵立教英国学院チャプレン︶ を作ります。昨年のアドヴェン トでは教会の日曜学校で子供た ちのカレンダーが配られました。 チョコレート付きのもので、毎 日一個のチョコレートを食べな がらカウントしていきます。そ して、大きな鶏肉の準備。鳥の お腹の中にハーブやポテトを詰 め込む作業やブレットソースを 作ったり、スパイスの効いた赤 キャベツ料理の準備をします。 食事面以外では日本でもおな じみのクリスマスツリーです。 クリスマスの2週間前に ツリーを準備します。ツ リーのための木を販売し ているところもあります が、少しずつ 綺麗にして いきます。そして、クリ スマス・イヴの深夜、 ﹁キリストはこの世の 光﹂と言ってツリーに灯 りをつけるのが本来のや り方だそうです。また、 アドヴェントの間、食卓 には大きくて太い蝋燭を 置きます。アドヴェントの期間、 毎日この蝋燭に火を灯し、少し ずつ減って行く蝋燭を見つめな がら、クリスマスを待ち望むの です。英国のクリスマスの備え は長い期間をかけて、じっくり と行なわれていきます。心と体 を整えながらイエス・キリスト の誕生の喜びを待ち望んでいく のです。良きアドヴェントを過 ごすことができますようにお祈 りしております。 14 *1月の記念逝去教役者* ウィリアム グ レ イ 司 祭 パウロ 辻井 亨 司 祭 横田 金熊 司 祭 ステパノ 福島国五郎 司 祭 ルデア 武田 八重 伝道師 ヨシュア 小南 晶一 司 祭 オーガスチン 林 普佐夫 司 祭 ジェシー ヴォールズ 宣教師 ヨハネ 信岡 修吉 司 祭 ステラ ダブルデー 宣教師 ヨハネ 寺本 房吉 司 祭 中野 忠治 司 祭 ヨハネ 八代欽之允 司 祭 エセル ヒ ュ ー ス 宣教師 ペテロ 宇野秀太郎 司 祭 オーガスチン 小林 貞治 司 祭 大原 辰三 司 祭 秋田 温人 執 事 松田 真澄 司 祭 今村 幸 伝道師 1日 3日 3日 5日 6日 6日 10日 11日 12日 12日 15日 15日 17日 18日 19日 22日 25日 27日 27日 27日 25 4 11 5 21 日時 2015年1月8日(木)午前10:30 場所 神戸聖ミカエル大聖堂 司式 主教 中村 豊 説教 司祭 原田 佳城 10 10 10 1月の教区関係教役者 逝去記念聖餐式 英国のアドヴェント 英国通信Ⅴ キリスト教には教会暦と呼ば れるカレンダーがありますが、 今年は十一月三十日からキリス トの誕生を待ち望む降臨節・ア ドヴェントに入ります。 英国ではクリスマスは一年の 中でも大切な祝日で、かなり早 い時期からクリスマスへの準備 が始まります。そこで、英国の 伝統的なアドヴェントの過ごし 方をご紹介したいと思います。 まずは、クリスマス に向けての食事の準備 です。アドヴェントに 入る前の十月の終わり 頃からクリスマスケー キを作り始めます。そ して、出来上がったケ ーキに毎日曜日ごとに 穴を開けてブランデー などの酒類を注ぎ込ん で染み込ませていきま す。クリスマス前には 時間をかけてメイン料 理を作るため、デザート類は早 めに作る必要があるようです。 その後、アドヴェント前週の日 曜日にクリスマス・プディング を作ります。プディングは牛 乳・鶏卵・砂糖を主材料とし、 香料を加えて型に入れ、蒸し焼 きにした菓子ですが、ビールや ウィスキーを注いだプディング を作り保存しておきます。 アドヴェントに入ると、クリ スマスまでの一日一日をカウン トしていけるようなカレンダー 司祭 ダビデ 林 和広 2014年12月1日 発行(2) 神 戸 教 区 報 ・ 神 の お と ず れ 第65巻第11号(通算600号) 2014年12月1日 発行 神 戸 教 区 報 ・ 神 の お と ず れ (3)第65巻第11号(通算600号) 思い出のクリスマス ﹁共に集い 祈ること﹂ アグネス 檜山 由佳 があったわけではないのですが、 の時をもつことができます。今 ケーキやおやつをつまみながら 年のクリスマスはどんな方々と 楽しい時間を過ごした記憶があ 一緒にお祝いできるのか。どん な祈りの時を持てるのだろうか。 ります。大学時代は毎年神戸聖 ミカエル教会のクリスマス深夜 そんなことを楽しみに、また、 ミサに出席し、夜遅くまで近隣 たくさんの方と共にお祝いでき 教会の青年会のメンバーがミカ ることに感謝して、クリスマス エル教会に集まっていました。 の時を迎えたいと思います。 ︵神戸聖ミカエル教会︶ 中高生大会︵神戸教区主催の中 高生キャンプ︶のフリートーク の再現さながらに語り︵飲 み?︶明かし、そのまま倒れこ むように地下ホールに宿泊して 日の早朝聖餐式にフラフラな 状態で出席する、という今から 考えると﹁これぞ若気の至り ﹂というような状態が飽きる ことなく毎年繰り広げられまし た︵笑︶ このようにクリスマスの思い 出 と い え ば、﹁ 特 別 な 時 間 に お ける、人々との豊かな交わり﹂ を挙げられる方も多くおられる と思いますが、私には忘れるこ とのできない﹁香り﹂もありま す。 私の母教会では、クリスマ ス・イブの際に、大鍋で作った ﹁ココア﹂を飲むという習慣が ヨシュア 﨏田 直文 ありました︵聞くところによる と、毎年大量の牛乳の寄贈が あ っ た そ う で す ︶。 当 時 は 信 徒 有志の方々︵ニコラス・クラ ブ︶が深夜ミサまでの時間で教 会近隣をキャロリングされてお られましたが、その帰りを待っ ︽敬称略︾ クリスマスにまつわる思い出 を振り返った時、いくつかの シーンが頭の中に甦ります。高 校時代は、同じ教会の同世代と のクリスマス祝会が本当に楽し みでした。別に何か特別な催し クリスマスの香り ました。 いつもの教会の礼拝は、ほぼ 全員クリスチャンですが、学校 行事の礼拝となると、全員がク リスチャンというわけではあり ません。クリスマス当日を挟む ため、むしろクリスチャンの参 加率は低かったかもしれません。 そんないつもの礼拝堂とは違う 雪に閉ざされた赤倉寮で、クリ スチャンでない友人とクリスマ ス礼拝の時を持つこと、キャン ドルライトやプレゼント交換を して親睦を深めることは、私に とって、とても新鮮なことでし た。 クリスチャンでない方には、 礼拝の時間は退屈だったかもし れませんし、学校の礼拝の時間 に参加することはあっても、ク リスマス当日に礼拝をすること はないでしょう。同じキリスト 教の学校に通っていなければ、 このキャンプがなければ、この キャンプに参加しなければ、集 えなかったメンバーと共に祈る ことができたこと。それは一期 一会の体験であり、とても楽し い思い出です。松蔭の赤倉寮は なくなるそうですが、この時、 赤倉寮でよい思い出をつくるこ とができ、本当に良かったと 思っています。 今年も、もうすぐクリスマス がやってきます。普段の礼拝よ りも、たくさんの方と共に祈り 鳩だ だよ より り 鳩 11 祝 聖 婚 月 日︵土︶ ソフィー 水 野 真由子 縫 広 樹 高知聖パウロ教会 ご 逝 去 9月 日︵木︶ メ イ 杉 原 やすの 岡山聖オーガスチン教会 ︵神戸聖ヨハネ教会︶ ている間、温められたココアの 甘い香りが教会の小さなホール に広がり、何とも暖かい雰囲気 に包まれていたことを幼心に記 憶しています。そして今でもコ コアを飲むと当時のまだ小さ かった教会のクリスマスの事を 信徒の方々の事とともに懐かし く思い出します。 時代は移り変わり、教会の構 成メンバーである信徒も年々変 化していく中で、残念ながらこ うした伝統や習慣も少しずつ 減ってきているのかもしれませ ん。しかし、何かのきっかけで、 いつもは教会の礼拝に集うこと の出来ない方や、遠方にお住ま いの方が久々にふらっと母教会 のクリスマスの礼拝に訪れた際、 ﹁ああ、○○○はまだ続いてい るんだ。懐かしいな﹂と思って いただけるような伝統は、それ ぞれの教会が次世代への遺産と して、今後も継承していかなく てはならない財産だと言えるで しょう。 山諸聖徒教会で﹁あしなが東日 とができた。 本大震災遺児支援﹂のチャリ 山 陰 伝 道 区 ティーコンサートが開催された。 出演者は、当教会員の眞田真理 ◎伝道区信徒修養会 絵さん、そして、中桐直子さん、 月 日︵土︶∼ 日︵日︶、 山口あけみさん、行武宏波さん、 大山シーハイル及び米子聖ニコ 福山スガナミ楽器ゴスペルグ ラス教会で山陰伝道区信徒修養 ループ、なみ☆ゆり。約140 会が開催された。講師に沖縄教 名の方々が集まり、感動したと 区の上原榮正主教をお迎えして、 いう声をたくさん頂き、盛況の ﹁若者たちへの宣教並びに各家 下に終了した。 庭での信仰の継承﹂のテーマに ついて講話を聞いた。上原主教 広 島 伝 道 区 は講話で﹁今回のテーマは全て の教会の課題であり、まずは自 分自身が神様との関係をしっか り持つこと、そして各家庭でも 祈りや聖書を共に読むことに よって信仰を継承することがで きるのではないか﹂と自らの体 験を基に話された。参加者は 名。 月 日 ︵ 土 ︶、 呉 信 愛 教 会 で広島伝道区会が開催された。 また伝道区会後、教区ハラスメ ント委員会の吉谷かおる委員を お招きして、ハラスメント防止 研修会が行われた。様々なハラ スメントについて、またそれら のハラスメントがどのように発 生しているかの事例を聞きなが ら、研修を受けた。参加者全員 が教会内外において避けては通 れないこととして心に留めるこ 神 戸 伝 道 区 18 ◎パイプオルガンコンサート 月 日︵土︶ 時から神戸 聖ミカエル大聖堂でパイプオル ガン奉献1周年記念コンサート が開催された。当日は天候にも 恵まれ、約150名の方々がコ ンサートに訪れた。演奏者は、 教区招聘オルガニストの井原由 紀姉とヴァイオリニストの原田 亮子氏。 大聖堂のパイプオルガンが設 置されてちょうど1年。イギリ ス生まれの大聖堂パイプオルガ ンは、日本の四季を経験して、 日本慣れしたようで、素晴らし い音でコンサートを行うことが できた。 35 教 籍 移 動 月 日︵日︶ マーガレット 太 田 清 香 北海道教区 聖マーガレット教会より 神戸聖ミカエル教会へ 時より、福 19 15 瀬戸内伝道区 ◎福山諸聖徒教会 9月 日︵日︶ 10 25 ‼ 10 教会には小学生の頃から通い 始め、幼稚園・中高・大学もキ リスト教の学校で過ごしてきた ので、これまで様々な礼拝に参 加してきました。今回はその中 でも、中学3年生の時のクリス マスの思い出について、お話し したいと思います。 その頃、私は松蔭中学校に 通っており、中高一貫校で高校 受験がなかったため、3年生で すがのびのび過ごしていました。 そんな中学3年生のクリスマス、 当時、新潟県の赤倉で行われて いた、松蔭中高主催のスキー キャンプに参加していました。 このスキーキャンプは、私の在 学中は毎年、クリスマスを挟ん で前期・後期の2部に分けて行 われており、中学1年から高校 3年までの希望者が松蔭の赤倉 寮に宿泊してスキーを楽しむと いうものでした。私は中学3年 の修学旅行がスキー旅行でした ので、その練習をするために友 人と参加したのですが、そこで クリスチャンではない友人とク リスマス当日に礼拝をし、お祝 いするという貴重な経験ができ ︵立教英国学院チャプレン︶ を作ります。昨年のアドヴェン トでは教会の日曜学校で子供た ちのカレンダーが配られました。 チョコレート付きのもので、毎 日一個のチョコレートを食べな がらカウントしていきます。そ して、大きな鶏肉の準備。鳥の お腹の中にハーブやポテトを詰 め込む作業やブレットソースを 作ったり、スパイスの効いた赤 キャベツ料理の準備をします。 食事面以外では日本でもおな じみのクリスマスツリーです。 クリスマスの2週間前に ツリーを準備します。ツ リーのための木を販売し ているところもあります が、少しずつ 綺麗にして いきます。そして、クリ スマス・イヴの深夜、 ﹁キリストはこの世の 光﹂と言ってツリーに灯 りをつけるのが本来のや り方だそうです。また、 アドヴェントの間、食卓 には大きくて太い蝋燭を 置きます。アドヴェントの期間、 毎日この蝋燭に火を灯し、少し ずつ減って行く蝋燭を見つめな がら、クリスマスを待ち望むの です。英国のクリスマスの備え は長い期間をかけて、じっくり と行なわれていきます。心と体 を整えながらイエス・キリスト の誕生の喜びを待ち望んでいく のです。良きアドヴェントを過 ごすことができますようにお祈 りしております。 14 *1月の記念逝去教役者* ウィリアム グ レ イ 司 祭 パウロ 辻井 亨 司 祭 横田 金熊 司 祭 ステパノ 福島国五郎 司 祭 ルデア 武田 八重 伝道師 ヨシュア 小南 晶一 司 祭 オーガスチン 林 普佐夫 司 祭 ジェシー ヴォールズ 宣教師 ヨハネ 信岡 修吉 司 祭 ステラ ダブルデー 宣教師 ヨハネ 寺本 房吉 司 祭 中野 忠治 司 祭 ヨハネ 八代欽之允 司 祭 エセル ヒ ュ ー ス 宣教師 ペテロ 宇野秀太郎 司 祭 オーガスチン 小林 貞治 司 祭 大原 辰三 司 祭 秋田 温人 執 事 松田 真澄 司 祭 今村 幸 伝道師 1日 3日 3日 5日 6日 6日 10日 11日 12日 12日 15日 15日 17日 18日 19日 22日 25日 27日 27日 27日 25 4 11 5 21 日時 2015年1月8日(木)午前10:30 場所 神戸聖ミカエル大聖堂 司式 主教 中村 豊 説教 司祭 原田 佳城 10 10 10 1月の教区関係教役者 逝去記念聖餐式 英国のアドヴェント 英国通信Ⅴ キリスト教には教会暦と呼ば れるカレンダーがありますが、 今年は十一月三十日からキリス トの誕生を待ち望む降臨節・ア ドヴェントに入ります。 英国ではクリスマスは一年の 中でも大切な祝日で、かなり早 い時期からクリスマスへの準備 が始まります。そこで、英国の 伝統的なアドヴェントの過ごし 方をご紹介したいと思います。 まずは、クリスマス に向けての食事の準備 です。アドヴェントに 入る前の十月の終わり 頃からクリスマスケー キを作り始めます。そ して、出来上がったケ ーキに毎日曜日ごとに 穴を開けてブランデー などの酒類を注ぎ込ん で染み込ませていきま す。クリスマス前には 時間をかけてメイン料 理を作るため、デザート類は早 めに作る必要があるようです。 その後、アドヴェント前週の日 曜日にクリスマス・プディング を作ります。プディングは牛 乳・鶏卵・砂糖を主材料とし、 香料を加えて型に入れ、蒸し焼 きにした菓子ですが、ビールや ウィスキーを注いだプディング を作り保存しておきます。 アドヴェントに入ると、クリ スマスまでの一日一日をカウン トしていけるようなカレンダー 司祭 ダビデ 林 和広 2014年12月1日 発行(2) 神 戸 教 区 報 ・ 神 の お と ず れ 第65巻第11号(通算600号) 2014年12月1日 発行 神 戸 教 区 報 ・ 神 の お と ず れ (3)第65巻第11号(通算600号) 神 戸 教 区 報 ・ 神 の お と ず れ (1)第65巻第11号(通算600号) 館 の ド ア を 開 け、 そ こ か ら 見 い の 積 雪 と な り ま し た。牧 師 われる頃には三十センチぐら 雪 が 降 り 始 め、深 夜 礼 拝 が 行 クリスマスイブの夕方、突然、 ろ で し た。相 当 昔 の 話 で す 。 ン 北、ス タ ン モ ア と い う と こ マ ス を 体 験 し た の は、ロ ン ド 初 め て 私 が ホ ワ イ ト ク リ ス が、道路 しました み動き出 に乗り込 全員が車 す。家族 こ と で るという ってくれ をロンドン動物園に連れて行 あなたがたへのしるし た聖ローレンス教会を眺めま には相当 主教 アンデレ 中 村 豊 す と、そ れ は、子 ど も の 頃 に 第65巻第11号(通算600号) 神 戸 教 区 報 ・ 神 の お と ず れ 2014年12月1日 発行(4) クリスマス ∼人がサンタクロースになる日∼ 執事 リチャード 池 澤 隆 輝 http://www.nskk.org/kobe/ コカ・コーラの戦略?! 発行責任者 司祭 芳 我秀一 印 刷 所 文明堂印刷所 面にヒットして、回転しなが ら倒れてしまったと形容でき る出来事がボクシング・デー におこりました。 ングのボックスは箱を意味 TEL 078 (351)5469 FAX 078 (382)1095 本当のことをいえば、この 憶は途絶えました。数秒たっ し、そのなかに貯めたお金を 発行所 神戸教区事務所 日は拳闘のボクシングとは何 て意識が戻り、前方を見ます 困っている人たちに差し上げ 今年もクリスマスがやってきま す。サンタクロースなんてとっく に忘れてしまったという人にも、 クリスマスといえば、 「プレゼン ト」「ケーキ」「ツリー」といっ た、心が楽しくなるイメージが浮 かんでくるでしょう。サンタクロ ースはもう、いなくなってしまっ たかもしれませんが、今では、恋 人がサンタクロースになり、ある いは、こんどは自分がサンタクロ ースになって、子どもたちや大切 な人に夢や喜びを与える立場にな っている人も多いことでしょう。 あるいはそんな自分にとって、家 族の存在がなによりのプレゼント であるかもしれません。姿を変え、 かたちを変えて、サンタクロース は今も、わたしたちの身近に生き ています。 2014年 12 月 号 クリスマス号 ら関係はありません。ボクシ と、車のボンネットがまくれ る日であったのです。 共にある喜び 年末、神戸大丸の正面玄関 上 が っ て ラ ジ エ タ ー が 壊 れ、 そこから水蒸気が吹き上がっ ておりました。どこで頭を打 ったのか、たんこぶができた 前には、﹁ 社 会 鍋 ﹂が置かれ、救 世軍の人たちが道行く人たち 占星術の学者と羊飼いは、職 業や社会的地位が全く異なり ます。占星術の学者は、お金 持ちであったことがわかりま す。一方、羊飼いたちは誕生 日プレゼントとして、野原で 天使たちが現れてから誕生の 場所に至るまでの物語をマリ アとヨセフに語りました。両 者に共通する点は、イエスを 産んだマリア、ヨセフとは初 対面であったことです。 様々な理由で、プレゼント を買うお金のない人たち、誰 からもプレゼントを貰えない 人たち、プレゼントをあげる 相手がいない人たちは、どの 学者が見た、輝く星に象徴さ れる自然現象とか、天使が羊 飼いの心に訴えかけてきたそ の声は、困窮下にある人たち が発するしるしとして捕らえ Christmas ような思いでクリスマスを過 ごすのでしょうか。占星術の に献金をお願いしております。 ﹁ 社 会 鍋 ﹂は元々﹁ ︵クリスマスケトル︶﹂ Kettle とよばれ、十九世紀後半、不 景気に見舞われたアメリカの サンフランシスコで開始され たものです。 イエスが生まれた時、星の ばる砂漠を越えてやってきた 受けとめ、その人たちと共に 在ることを通して、神が望む る必要があります。そのサイ 以外に、異常は見受けられま 占 星 術 の 学 者 た ち は、黄 金、 しるしを見て東の国からはる っ て お り、ス ピ ー ド を 落 と し せん。同乗者もさしたる怪我 乳香、没薬を献げました。ベ 雪が積も ながら交差点にさしかかった はありませんでしたので一安 ツレヘム郊外で夜、羊の番を ﹁地 に は 平 和、御 心 に 適 う 人 夢で描いたのと同じものでし と こ ろ、突 然、左 方 向 か ら 速 心し、動物園をあきらめ、私 していた羊飼いは、天使のみ にあれ﹂ ︵ルカ二章一四節︶ ンを憐れみの心でしっかりと 度を下げずに車が突っ込んで たちはとぼとぼと歩きながら 告げによって家畜小屋を探し た。 教 会 の ク リ ス マ ス 行 事 が す き て、私 た ち の 車 の 左 側 前 方 牧 師 館 ま で 引 き 返 し ま し た。 当 て、誕 生 を 祝 福 し ま し た。 ボクシングの日って何 べ て 終 わ り、﹁ボ ク シ ン グ・ に ぶ つ か り ま し た。車 が 右 に 相手の右パンチが見事、左顔 平和が実現するのです。 デー﹂とよぶ二十六日の祝日、 急 回 転 し た と こ ろ で、私 の 記 ︵神戸教区主教︶ 聖ローレンス教会の牧師が私 「羊飼いの礼拝」ブロンズィーノ作 2014年12月1日 発行 そんなサンタクロースのルーツ は、北欧のフィンランドと言われ ています。トナカイに曳かれてソ リに乗る姿が、北欧の先住民の生 活に似ていたようです。けれど、 あの赤い服、ソリとトナカイとい った姿そのものは、アメリカで生 まれたものだそうで、北欧という 出身がむしろ後付けとか。赤い服 については、コカ・コーラ社が自 社の企業イメージを広めるために、 サンタクロースに着せたという都 市伝説まであります。サンタクロ ースのモデルは、ニコラスという 聖人ですが、この聖人を祝う習慣 をアメリカに持ち込んだのはオラ ンダ移民だったそうです。そして、 聖ニコラス自身は、今はイスラム 国家となっているトルコに生きて いた聖人です。トルコ出身の聖人 が、全ヨーロッパで祝われていた のが、宗教改革で廃れ、どういう わけかプロテスタントのオランダ でお祭りが残り、アメリカに伝わ った後、どういうわけか赤い服を 着て、ソリに乗ってトナカイを従 えるようになったというわけです。 聖ニコラスが、貧しく奴隷として 売られそうになった姉妹を救うた めに、姉妹の家にこっそり銀貨を 投げ入れたのは本当です。伝承が 伝わるなかで、銀貨はプレゼント となり、プレゼントは親から子へ、 特にヨーロッパでは子からも親へ 贈り合うものへと変わり、アメリ カに至って国民の年間消費活動の 4分の1を占めるまでになる、一 大商業習慣へと変貌しました。 わたしたちのクリスマス さて、わたしたちの日本はどう でしょう。クリスマスはキリスト のご降誕をお祝いするお祭りです から、ヨーロッパではイエス、マ リア、ヨセフの聖家族にならって、 家族でつつましくお迎えするのが 一般的ですが、日本では恋人と過 ごす季節となり、クリスマスまで に彼女・彼氏ができるかどうかが 若い人びとの関心事となっていな いでしょうか。もちろん、日本に は日本の受容のしかたがあってい い と 思 い ま す 。「 ク リ ス マ ス 」 「ケーキ」「ツリー」この言葉で、 日本人のわたしたちの心も嬉しく なってきて、踊るような気持ちに なれるには違いありません。そこ にたとえキリストがいなくても。 けれど、クリスマスを教会で過ご すわたしの実感では、イヴの晩の 教会にカップルで礼拝に来ている 人は少なからずいます。将来のマ リアとヨセフが、はじめて踏み入 れる教会のイヴ礼拝で、どんなメ ッセージを受け取って帰っていく のか。その背中を見つめながら、 わたしもこの夜、わたしたちの住 む世界に小さな子どもの姿で宿ら れたイエス様を思い浮かべます。 このイエス様こそ、神である父が わたしたちにくださる、最高のプ レゼントです。願わくば、このプ レゼントが、もっとも冷たく寂し い心を抱える人びとへ届くように 祈りながら。 (神戸国際大学附属高等学校 チャプレン) 神戸バイブルハウス主催 ポーランド巡礼の旅 10日間 参加者募集 聖ヨハネ・パウロ2世のふるさとを訪ねる旅 2015年 5月11日(月) ∼20日(水) 定員80人 主な訪問先:ワルシャワ、クラクフ、チェンストホーヴァ、 アウシュヴィッツ、ザコバネ、ヴァドヴィーツェ など 費用の目安:約298,000円 (二人部屋、 燃油付加運賃、 各国空港施設使用料、 空港税含む) 団 長:池長 潤 カトリック大司教 副 団 長:中村 豊 主教 問い合わせ 神戸バイブルハウス TEL 078-252-1966 どうぞ、教会のクリスマスへお越しください。
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