1.完全自動売買とは何か? 旧概念‥‥自動売買、システムトレード

1.完全自動売買とは何か?
旧概念‥‥自動売買、システムトレード、システム売買、機械的トレード
内容
etc.
‥‥多様な指値注文(表1)もしくは
‥‥テクニカル分析にもとづき、売買ルールを忠実に実行すること
判断
‥‥その都度、売買の判断を下す必要がある
新概念
‥‥完全自動売買、プログラム売買
内容
‥‥銘柄選定、株価取得、売買注文、約定確認を自動でパソコンのプログラムが行う
判断
‥‥すべてプログラムまかせ
2.なぜいま完全自動売買なのか?
・ パソコンは 5 年前の半額以下、性能は 2 倍以上
・ ブラウザやプログラム言語などの発達により、難易度が高かった処理がパソコンで可能に
・ 株価情報、金融情報がネット上に“氾濫”
・ ネット証券による手数料の“価格破壊”(表2)
・ デイトレ−ドの普及により、“ゲーム感覚”で売買する個人投資家が増加
・ 日経平均の長期保ち合いで、投資家は売買のタイミングを重視
↓
・ ネット証券による指値注文の幅が広がり「自動売買」への意識が高まった
↓
証券会社にとっては、頻繁に売買が行われ収益拡大のチャンス
3.プログラマー投資家たちと会えるサイト
・ 『AIトレーダーの完全自動トレードシステム』:IT 会社社長、日本株
・ 『徳山秀樹の日記』:投資歴17年、日経 225 先物・日本株、7月監修本出版※
・ 『オメガ・チャート』:テクニカル分析、売買シミュレーションソフトを公開、プログラマー参加
・ 『3rd.Traiding』:日経 225 先物・日本株、売買シグナルを有料配信
・ 『カブロボ・コンテスト』
早稲田大、日本 IBM、野村総研、野村證券、松井証券が協賛・協力
第1回実施:2005 年1月 24 日-2 月 25 日、2400 チームが参加、日経 225 構成の 40 銘柄
・ 株式売買シミュレーションサイト
『トレーディングダービー』『野村のバーチャル株式投資倶楽部』『全日本株式投資選手権』
※
別冊宝島
7 月 15 日発売
デイトレーダー徳山秀樹式
月 100 万が自然と稼げる!株の完全自動売買
定価 1260 円(本体 1200 円)
4.デイトレードと完全自動売買のメリット比較
*
デイトレのメリット(株式の場合)
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①
一回のトレードにおけるリスクを限定できる
②
大引け後に発表される悪材料をやり過ごせる
③
板情報をもとに、リアルタイムの需給を見て売買
④
微小な値動きをとる積み重ねで、大きな利益を出す
完全自動売買のメリット
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A
株価、出来高、板情報などの複数銘柄を同時に監視
B
判断に感情を差し挟まない、判断に妥協がない
C
実行可能で結果にプラスとなれば活用変数は無限大
D
過去のシミュレーションによる確率的に優位な作戦
E
投資家不在でもコンピューターが自動で売買
F
売買は秒単位から数年まで選択可能
G
売買結果は電子メールで投資家の携帯電話などに送信
類似点
・比較的単純な投資戦略で利益を上げる(自動売買のロジックは単純なほど堅牢性が高く良い)
・投資機会が多い
・時価総額上位の出来高が多い銘柄に投資
・企業の業績・財務面は軽視
・注文処理能力が十分な証券会社、証券取引所を使うことが重要である
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相違点
・投資判断は裁量か、それとも自動か
・カバーできる銘柄数、利用できるデータ変数の種類
etc.
5.完全自動売買をめぐる議論
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機関投資家の代表的な議論
・「手数料、スリッページなどを含めると、実際には儲からないのではないか」
・「業績面から説明できない投資戦略のファンドには投資家が付きにくい。ビジネスにならない」
・「たとえいま儲かっていても、他人が真似すれば戦略の有効性は薄れる」
・「本当に儲かるならファンドマネージャーはいらない」
・「本当に儲かるならアンタがやればいい」
・「個人投資家向けサービスのオプションとしての付加価値は高い」
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個人投資家の代表的な議論
・「本当に儲かるなら、機関投資家がやっているはず。そんな話は聞いたことがない」
・「全自動で破産に向かうリスクを考えると怖い」
・「100万円だけ渡すから、ちょっと運用してみてくれないか」
・「ああ、ネット取引のことね。○○証券に口座開いてやってますよ」
6.具体的な投資戦略の例
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数値で判断できるように、シンプルな指標が好まれる
例)移動平均、直近高値からの下落率、フシ目、年初来高値の更新、ブレイクアウト、出来高推移
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売られ過ぎ、買われ過ぎのように、仕掛けのタイミングを示唆しないものは、メイン条件としない
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いくつかの戦略を同時に実行する
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毎回、勝ちつづける、または負けつづけるようなシステムではない
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人間心理を読んだ投資法
具体例⇒『野村バーチャル株式投資倶楽部』のプレーヤー、ランキング上位の常連
(表3参照)
7.100億円サラリーマンVS大金持ち個人投資家
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投資関連ニュースの上半期トップ!?
2004 年分確定申告による所得税額トップは“清原部長”(45 歳)
・ 納税額上位‥‥宇多田 3 億 6000 万円、佐々木(横浜)2 億 3000 万円、みの 2 億円、西村京太郎
1 億 4000 万円、
・ 運用ファンドが好パフォーマンス、歩合制の給与は 100 億円
・ 機関投資家相手の運用で資金規模が大きい、超高額な歩合給の可能性
・ 遍歴/野村証券、野村NY、GS証券(転換社債部長)、MS証券(財務戦略部長)、スパークス
投資顧問(運用部長)、タワー投資顧問(運用部長)
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“清原流”投資法
・ 割安な中小型株を分散して買い集め、大きく上げた時点で一気に売り抜けるスタイル。
・ ポートフォリオ投資
・ タワー投資顧問が運用するファンド数十本が 200 銘柄近くに投資。空売りも行う。
・ 「そんな銘柄のどこが面白い?」といいたくなる地味な銘柄が多い。
『飯田産業』『細田工務店』『藤久』『中央自動車工業』etc
・ “清原マジック”は当面つづく。タワー投資顧問が投資したことが市場に漏れると株価は上がる。
⇒割安な銘柄を有名人が買ったから、株価が上がる構図は永続しない
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大金持ち個人投資家の投資法(テクニカル派)
・ 資金管理を行い、1トレード当たりのリスクを最高でも投資資産の10%以内に抑える
・ 勝率が高く、効率のいい投資法をマスターする
(リバウンド投資、フシ目抜き投資、ストップ高投資、リンク銘柄、好業績の初動、損切り‥)
・ 市場心理の強弱感を常に考える。勢いの弱い相場は休む。極度の悲観では買い場を探す
・ 先安の株価パターンを察知したら、時を待たずに成行き売りで逃げる
・ 優れた短期売買のパターンを見つけ、期待収益、勝率、破産リスクなどを徹底的に研究
・ 資金に余裕ができたら、独自システムを開発し完全自動売買に移行。
8.簡単!明日から始めるシステムトレード
・ 投資戦略のアイデアは簡単なものから試してみる。書籍、格言、実体験、チャート、他人の自慢
話にヒントが隠れている
・ 収益機会は人間心理に基づくものが優れているし、長続きする
・ システムが好調な相場が強気か弱気かを理解する。は市場との連動性が低いこともありうる
・ 自分のシステム(売買ルール)を心から信頼し運用を続ける。そのために、リスクが高すぎるシ
ステムはときとして高い収益を上げるが実用的ではないと理解する
・ 毎日の作業が煩雑になり過ぎて、継続できないシステムは不採用
■MEMO
【参加者の皆様へのご注意】
本セミナーの講演内容および資料は投資の勧誘をするものではありません。また特定銘柄を推薦するものでもなく、参考銘柄と
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