副科声楽Ⅴ (Supplementary Voice V) 山下 敬子・乗松 恵美・小畑 佳子 久保 幸代・小玉 妙・松尾嘉珠子 飯島 聡志・森川 博司 3 年 前 期 選択 1単位 実技 1 .授業の目的 「副科声楽Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」で学んだことを確認しながら基礎的な練習を繰り返す。発声法、共鳴法の技術習得にはかなり の訓練と時間が必要である。イタリア歌曲の演奏にはイタリア語の歌詞の理解、 またディクション(発音)を勉強し、 メロディ と言葉の関連性を学ぶ。歌曲における音楽性は言葉による所が非常に大きいので、 言葉の流れをきれいにするためのディクショ ン(発音)に気をつけて学ぶ必要がある。ベルカント唱法(息の流れによる唱法)は、ゆっくりとしたフレーズの母音唱法を 使って繰り返し練習する。 2 .授業計画 回 大 項 目 講 義 内 容 等 1 発声練習 イタリア歌曲① 今までの経過を検討し、今後の計画をする。 鼻腔への息の流れを常に意識すること 2 発声練習 イタリア歌曲② 姿勢、呼吸、腹筋、共鳴など基本的な練習を繰り返す。 (イタリア古典歌曲・トスティ歌曲・ドナウディ歌曲など) 3 発声練習 イタリア歌曲③ 姿勢、呼吸、腹筋、共鳴など基本演習。 歌詞の発音(ディクション)の練習 4 発声練習 イタリア歌曲④ 姿勢、呼吸、腹筋、共鳴など基本演習。 トスティ歌曲「Malia」旋律線の上行での息のまわし方 5 発声練習 イタリア歌曲⑤ 姿勢、呼吸、腹筋、共鳴など基本演習。 トスティ歌曲「Rosa」ピアノも含めて全体の曲想把握 6 発声練習 イタリア歌曲⑥ 姿勢、呼吸、腹筋、共鳴など基本演習。 トスティ歌曲「Non tamo piu」子音Nの発音 7 発声練習 イタリア歌曲⑦ 姿勢、呼吸、腹筋、共鳴など基本演習。 トスティ歌曲「Preghiera」声の配分、パッサージョの訓練 8 発声練習 イタリア歌曲・オペラ① 呼吸、腹筋、共鳴など基本演習。 近代歌曲「Il bacio」明瞭な発音、軽快なリズム 9 発声練習 イタリア歌曲・オペラ② 姿勢、呼吸、腹筋、共鳴など基本演習。 近代歌曲「Mattinata」流れるリズム 10 発声練習 イタリア歌曲・オペラ③ 姿勢、呼吸、腹筋、共鳴など基本演習。 近代歌曲「Ave Maria」叙情性、ベルカント唱法 11 発声練習 イタリア歌曲・オペラ④ 姿勢、呼吸、腹筋、共鳴など基本演習。 近代歌曲「M’ama…non m’ama」高音部の息のまわし方 12 発声練習 イタリア歌曲・オペラ⑤ 姿勢、呼吸、腹筋、共鳴など基本演習。 モーツァルトオペラ「"Voi che sapete」 13 発声練習 イタリア歌曲・オペラ⑥ 姿勢、呼吸、腹筋、共鳴など基本演習。 モーツァルトオペラ「"Voi che sapete」 14 発声練習 イタリア歌曲・オペラ⑦ 姿勢、呼吸、腹筋、共鳴など基本演習。 モーツァルトオペラ”porgi amor qulche ristoro" 15 発声練習 イタリア歌曲・オペラ⑧ 姿勢、呼吸、腹筋、共鳴など基本演習。 モーツァルトオペラ"vedrai,carino,se sei buonino" 16 試験 3 .到達目標 発声法の習得度、詩に対する理解力と表現力 演奏マナー 6 .参考文献 4 .評価方法 実技試験100% 5 .教科書 『トスティ歌曲集』 『ドナウディ歌曲集』 (全音楽譜出版社) − 475 −
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