2014 年 10 月 24 日 ~皮膚感覚に対する紫外線の影響と化粧品の有用性を解明 ~ ノエビアグループは、触刺激を伝える皮膚感覚が、実年齢だけでなく肌年齢と関連すること、 紫外線の影響により鈍くなること、さらに、化粧品の使用によって向上することを見出しました。 この成果は基礎化粧品の開発に応用する予定です。 第 28 回国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)パリ大会にて発表 ノエビアグループは、これまでスキンケアの心地よさを伝える皮膚感覚に関する研究を行ってきました。 今回の研究では、触刺激を伝える皮膚感覚が、実年齢だけでなく肌年齢と関連すること、紫外線の影響 により鈍くなること、さらに、化粧品の使用によって向上することを見出しました。この研究成果を、 2014 年 10 月 27 日~30 日にフランスのパリで行われる IFSCC にて発表いたします。 尚、この成果 を来年発売の基礎化粧品に応用する予定です。 【研究の背景】 タッチケアやマッサージなど皮膚に触れる行為にストレスを緩和し、リラックスやリフレッシュを与える心理的 効果があることが広く知られています。触刺激の心地よさを伝える皮膚感覚が、加齢や疾患の影響によって 変化することが報告されていますが、実年齢だけでなく肌年齢との関連性や皮膚に光老化を生じさせる 紫外線の影響、化粧品の有用性については詳しく明らかにされていませんでした。 【研究の成果】 1) 様々な年代の女性を対象として頬の皮膚感覚とうるおいやハリなど若さ指標(肌年齢)を計測しました。 その結果、触刺激を伝える神経の機能と実年齢、肌年齢との間に相関性が認められました。これにより、 心地よさを伝える皮膚感覚は実年齢だけでなく、肌年齢にも関連することを明らかにしました。 2500 2500 P < 0.05 1500 1000 500 0 20 30 40 50 実年齢(歳) 60 70 電流知覚閾値 電流知覚閾値 2000 2000 Hz電流に対する知覚閾値(μA) (μA) 2000 Hz電流に対する知覚閾値(μA) (μA) 2000 P < 0.05 1500 1000 500 0 20 30 40 50 肌年齢(歳) 60 70 2) 皮膚に光老化を生じさせる紫外線が皮膚感覚や皮膚の神経保護機能に及ぼす影響を解析しました。 その結果、紫外線にさらされることにより触刺激を伝える神経の機能が一時的に低下すること、皮膚 線維芽細胞において神経保護に関連する遺伝子発現が低下することを示しました。これにより、紫外線 が心地よさを伝える皮膚感覚に悪影響を及ぼすことを明らかにしました。 (μA) ** 電流知覚閾値 2000 Hz電流に対する知覚閾値 (μA) 1800 * 1600 * ** 1400 1200 1000 紫外線曝露なし 800 紫外線曝露あり 600 400 200 0 曝露前 直後 1日後 3日後 1週間後 2週間後 4週間後 *P < 0.05、**P < 0.01 3) 皮膚感覚が平均以上の人と以下の人に化粧品を使用していただき、皮膚感覚の変化を解析しました。 その結果、皮膚感覚が平均より鈍い人において触刺激を伝える神経の機能が向上しました。これにより、 化粧品が心地よさを伝える皮膚感覚の向上に対して有用であることを明らかにしました。 電流知覚閾値 2000 Hz電流に対する知覚閾値 2000 Hz電流に対する知覚閾値(μA) (μA) * 2000 ** 1600 * 1200 皮膚感覚が平均以上のグループ 皮膚感覚が平均以下のグループ 800 400 0 塗布前 1ヵ月後 2ヵ月後 *P < 0.05、**P < 0.01 <このリリースに関するお問い合わせ> 株式会社ノエビア 東京都中央区銀座 7-6-15 広報・宣伝部 後藤・森山 TEL 03-5568-0349 FAX 03-5568-0441
© Copyright 2024 Paperzz