ほけんだより ほけんだより 平成28年12月14日 ~臨時3年生号~ 白岡市立南中学校 保健室 いのち 「自分を大切にしていきるために ~君は愛されるために生まれた~ 」 11月30日(水)、龍ヶ崎済生会病院産婦人科医の陳 央仁先生をお招きし、生(性)教育 の講演会を実施しました。講演会前のアンケートで、「わたしは、生まれてきてよかった。」「講 演の内容に興味や関心がある」という項目に「あまり思わない・全く思わない」と回答した人も いましたが、講演後のアンケート結果では少し意識の変化があったようです。 90分の講話の中で、どんなことを感じ取ってくれたのでしょうか。そして、その時感じたも のが、今も忘れずに心の中にあるでしょうか。講演会から少し時間が経ってしまいましたが、み なさんの感想を改めて読み返しながら、思い出してもらえたらなと思います。 → 生きる: 「live と alive」 Agape(無条件の愛) の愛 「I will always love you」 <alive> <live> でも、せめて、 「 live 」であることは 止めないでほしい。 死ぬということを、 → 安易に捉えないでほしい。 あなたが、ただそこに存在する という事実だけで、 救われる人が たくさんいるということを、 どうか忘れないでほしい。 生きているだけで百点満点 あなたは あなたのままで いいのだ (Just as you are ) ・いのちの大切さ・神秘性・愛情と性の問題について、深く考えたり詳しく知ることができたの で良かった。自分のいのちの重み、自分は愛されながら生きているということをより深く感じる ことができた。アシュリーの親友、ジョンの言葉で「人生は長さじゃない。どう生きるかなんだ。」 それを聞いて、確かに人生は長く生きたからどうということじゃない。短い人生でもその中で何 をして何を残そうとするかが重要だと考えさせられた。この講演を聞いて自分の事や親の事につ いて向き合おうとすることができた気がした。(男子) ・僕が一番印象に残ったのは、「君は愛されるために生まれた」という歌です。赤ちゃんが無事 に生まれた時に、親はとても嬉しいんだなと思いました。また、少年ケニーはどんなに辛いこと があっても元気に楽しく、自分の出来ることをして暮らしているし、スペシャルゲストの男性も、 「あきらめたらそこで終わりだけど、あきらめさえしなければ、何度でもチャンスがやってくる。」 と言っていて、今、何不自由なく暮らしていることについての幸せ、喜びについて知りました。 今までいつ死んでもいいと思っていたけど、生まれてきたのは2~3億分の1で、奇跡だと知り、 限りあるいのちを大切にして、決してムダにしないように生きていこうと思いました。(男子) ・普段は見ることの出来ないお腹の中の赤ちゃんの様子や、たった1つのいのちが生まれる事の 大変さを今回の講演で学ぶことが出来ました。ちょっとしたことで物事を投げ出してしまうので はなく、何度もチャレンジしていつかは成し遂げられるように頑張ろうとする強い意志を持って 受験に向けても努力していきたいです。また、女性にとって妊娠というものの存在はとても大き く、1度に2つのいのちが死の危険にさらされるので喜びもそうだけれど、もし自分が親という 立場になったときに、子どもの命を守っていく覚悟や育てていく責任感を持てるようにしてたい です。私たちが生まれてきた意味を理解し、私たちを産み育ててくれた両親、親族に感謝の気持 ちをもてるようにしたいです。(女子) ・一番印象に残っているのは、中絶した赤ちゃんの足の写真を見たことです。その写真を見るよ りも前に、生まれる事は奇跡だと言うような内容の事を聞いたばかりで、すごい確率で誕生した 赤ちゃんなのにとすごくショックを受けました。中学生くらいの人が妊娠してしまい、産むか産 まないかとなったとき「胎児の気持ちは無視されてしまう。」と言うことを聞いて、本当にその 通りだなと感じました。大人や中高生の事情だけで、せっかく誕生した命をなくさなくてはいけ ないことは、本来ならあってはならないことだと思います。(女子) -1- ・赤ちゃんの動画に感動した。生まれてくる命の確率の低さと、生まれてきた時の喜びがよくわ かった。今の自分とは無縁だと思っていた妊娠も、データを見て全く無縁ではないことがわかり、 身近な問題として受け入れることが大切だと思った。命の尊さを改めて知ることが出来た。自分 は男子だから女子の苦しみとかよくわかんないけど、応援くらいは出来る人になりたい。 (男子) ・「性教育講演会」と聞いて、始めは退屈そうだなと思ったりもしました。しかし、今回の話は 退屈なものではなく、自分や他の人々の将来のためになるとてもいいものだと思いました。僕が 一番驚いたのは、大切な命を壊すものです。東日本大震災で亡くなられた人よりもはるかに多い 赤ちゃんが予想外の妊娠で亡くなっていたからです。これは防げるものなので、出来るだけ防い で行かなければならないと考えさせられました。(男子) ・講演会を聞く前は、なんかちょっといやらしいなぁと思っていたけど、話を聞いたら、自分が 生きていく中でとても大切で重要な事だと思いました。もしこの講演がなかったら、性感染症に ついても何も知らないまま大人になり、自分も危険な目にあっていたかもしれないと思うととて も恐ろしい事だし、勉強以外でも自分の身を守るために必要なことはまだまだたくさんあるのだ と気付かされました。ネットの使い方、異性との関わり方を十分に考えて付き合っていきたいと 改めて思いました。(女子) ・自分が生きているだけで奇跡ということがわかりました。おじいちゃんやおばあちゃん、それ よりもずっと多くの人が伝えてきてくれた命をこれからもつなげていくためにも、自分の命を大 切にしないといけないと思いました。そして、赤ちゃんが出来ることの喜び(親の気持ち)など も知ることが出来ました。だからこそ、いじめはいけないし、もし自分がいじめにあったとして も自殺は選んではいけないなど、当たり前のことだけど思い返すことが出来てよかったです。家 族への感謝の気持ちも芽生えたし、友だちの大切さや、自分が生きていられることのありがたさ を感じられました。(女子) ・この講演会で異性(女性)との関わり方を知り、子どもを産むという女性に対しては、人生の 中で一番辛いと言っても過言ではない経験をしていることを教えてもらいました。また、子ども を産むというのは大きな覚悟をすることが重要であります。お腹の中に胎児の”命”があること を忘れてはいけないというのを理解出来ました。そして、相手を大切に思うなら、お互いに理解 を深め、相手の人格を尊重することが生きていく上で大切だと思います。(男子) ・僕は性感染症についての知識がほとんどありませんでしたが、今回の講演を通してその恐ろし さや原因を知ることが出来ました。また、赤ちゃんの小さい足の写真はとてもショックでした。 胎児も一人の人間であり、その命を親の考えで奪ってしまうことは恐ろしい事だと改めて実感し ました。また、障害や病気があっても、自分の存在意義を探して、懸命に生きている人たちを見 て、自分も自分の生き方を「alive」と表現できるようにしたいと強く思いました。(男子) ・ケニーという下半身のない少年と、アシュリーという早期老化症の少女を知りました。二人と も自分の運命を受け入れ、自分らしく生きていることに強さを感じました。私は何不自由がない のに、二人の方が何倍も生きることに希望を持ち、人生を楽しんでいるように思いました。これ から私は、今を楽しんで生きるようにしたいと思いました。(女子) ・命について改めて考えさせられる内容でした。特に障害をもって生きてきた人の話は、とても 心に残りました。また、自分の人生に誇りを持って幸せだと言い切っていて、すごいなと思いま した。今までたくさんの辛いことがあっても前を向いて歩いている姿にとても感動しました。私 もそんな風に、自分に自信を持って生きていきたいと思いました。(女子) ・「live」と「alive」の違いもおもしろく、そして心に響きました。今はまだ生まれてよかったと 実感することはないけれど、今回の講演で、あきらめなければ必ずそのことを実感するときが来 ると知ったので、「自分」という命を大切にしながら、そして友人も大切にしながら生きていこ うと思いました。そして「生きる」だけでなく、「性」の危険、喜び、本当の意味を知ることが 出来たのもよかったです。(男子) ・病気や障害があっても、懸命に生きようとしている人の残した言葉が心に刺さった。自分も辛 いことがあっても、100 回転んでも立ち上がることが出来るような人になりたい。これは他人よ りも出来るというものがない無個性な自分にあきれてしまうこともありますが、生きていれば何 か長所も見つかるかもしれないので「生きることが幸せ」を大事にしていきたい。(男子) ・「自分は何のために生まれたのか」私は、「死にたい」とは思わないけれど、「何のために生き ているのだろう」と考えることが多かったです。陳先生の話を聞いて、生きることについての価 値観ががらりと変わりました。愛されるために生まれたから、愛させる人間になり、そして愛し てもらった分以上に誰かを愛し、幸せになりたいと心から思います。(女子) ・辛い思いもたくさんして生んでくれたお母さん、育ててくれた家族にもっともっと感謝しなく ちゃいけないと思いました。今自分が生きていられるのは、家族、友だちのおかげです。感謝の 気持ちを持ち、今度は自分が支える側になれたらいいなと思います。自分が親になったときは、 家族がしてくれたようにたくさん愛してあげたいです。「生きているだけで 100 点満点」という 言葉を忘れず、これからも生きていきたいです。(女子) 感想を紹介できたのは一部の生徒だけですが、全員の感想を読んで、みなさんががこの講 演を聴いて、いろいろなことを感じ、考えてくれた様子がうかがえました。4月から新た なステージへと進む前のこの時期に、改めて自分のことや家族のこと、大切な人のことを 考えられる大切な時間となったのではないでしょうか。卒業後、将来の問題、性の問題等 にぶつかる時もあるかと思いますが、そんな時は陳先生のお話を思い出してください。 「子ども達の笑顔と感想文はプライスレス」陳先生の言葉です。みなさんのすべての感 想文を陳先生にお届けします。 -2-
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