文学部コミュニティー主催 哲 学 カフェ 哲学カフェとは、哲学の知識や専門用語なしに、気軽にさまざまなテーマを話し合い、 議論を深めていく哲学対話のことです。 最近では、 小学校や中学校、 高校でも導入される ことがあり、 大いに期待が高まっています。 本年度は文学部コミュニティー主催で2度開催されました。ふだんの授業や友だちと の会話では話せないような本音を自由に語り合い、大いに盛り上がりました。第2回目 「生きる」は、かなりディープな展開になりました。 1 第1回 哲学カフェ 2015年7月9日 (木) 15:00∼16 : 50 大学教育棟2014ラーニングコモンズ3階 アカデミックスクエア テーマ: 「LINEは人を馬鹿にするのか?」 ファシリテーターから一言 立ち止まって考えれば、 どんな身近な事柄にも 新たな哲学的発見がある̶̶そう感じた対話 の時間でした。哲学対話では、例えば自由や幸 福といった 「これぞ哲学的」 なテーマを扱うこと も多いですが、 今回のような 「LINEは人を馬鹿に するのか」 といった日常的なテーマをゆっくり考 えることには、また違った楽しさがあります。 写真右:田代伶奈さん LINEと真のコミュニケーションとの違いや、 LINE で短文やスタンプを送り合う 「馬鹿っぽさ」 など 様々な視点から議論出来たと思います。 私自身 も玉川大学の学生さんたちの活発な議論に刺 激されました。 (上智大学修士課程 田代伶奈) みんなで気軽に集まり、 リラックスした状態で 考えることで、自然と自分の気持ちに素直に なって意見を言えました。そして、意見を言って から自分が本当はこんなことを考えていたんだ という驚きもありました。みんなで一つのテー マについて話し合う経験は、 何よりもわくわくさ せてくれて楽しい経験になりました。 (文学部人間学科2年 有泉純子) 写真左:有泉純子さん 2 第2回 哲学カフェ 2015年10月28日 (水) 17:00∼18 : 50 大学教育棟2014ラーニングコモンズ3階 301・302教室 テーマ: 「生きる」 ファシリテーターから一言 玉川大学の学生さんが目をキラキラさせなが ら誠実さを持って今回の問いに取り組んでいた ことが印象的でした。哲学対話は、問題が解決 されすっきり終わるようなものではありません。 対話後の 「ジリジリ感」 (もっと話したかった、 う まく伝わらなかった、よくわからなかった等)を 大切にしながら、 時間をかけてゆっくりじっくり 続けていくことに大きな意味があるものだと思 櫻井優里香さん います。何より大事なのは、問いや他者に対し て誠実に向き合うことです。 これからも、 ゆっく りじっくり続けていければと思います。 (上智大学修士課程 田代伶奈) 「生きる」 というテーマゆえに、 各々の人生観・死 生観とその背景を構成する人生のエピソードを 明確に聞くことが出来ました。 「生きた経緯が違 ディスカッション風景 うから生を捉える視点も違う」ということを再 確認出来て良かったです。哲学カフェ全体を通 して一番印象に残ったのは、春夏秋冬で自分の 人生の段階を表現する手法でした。 同じ大学生 でありながら春の人と冬の人が居て面白かった です。 2時間では物足りなく感じるような充実し た時間を過ごせました。 (文学部人間学科4年 櫻井優里香) ホワイトボードにノートテイキング
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