週末ホームステイ

Molly‘s Journal
vol。3
週末ホームステイ
先週末、ホームステイに白山町へ行ってきました。それは三重県のALTのために企画されたもので、およ
そ20名のALTが参加しました。ホストファミリーや日本の文化について学ぶ、楽しい週末を過しました。
土曜日の午後に白山町に着くと、参加者全員のためのバーベキューが用意されていました。私たちはホスト
ファミリーの皆さんに、自分達の国の伝統や音楽を紹介しました。オーストラリア、アイルランド、カナダ、
そしてイギリスから来たALTはそれぞれの国の国歌を歌いましたが、私たちは、アメリカの国歌は高い音が
たくさんあって歌いにくいので、“私を野球に連れてって”(Tak e Me Out to the Ballgame)を披露することにし
ました。私たちアメリカ人は、野球を”国民的娯楽“と呼び、おそらくどの歌よりも“私を野球に連れてっ
て”の歌詞を知っていることでしょう。楽しい午後を過し、私のホストファーザーがバーベキューの担当だっ
たので、家へ向かう前に、私も残って片付けの手伝いをしました。
バーベキューの後、私は本当に、びっくりしました。その片付けのやり方に・・・。
アメリカと日本との違いから、慣れるのが難しかったのが、ごみの分別の方法でした。ゴミを材質ごとに分け
て処理するのが、より効率的だ、ということは分かっていますが、ずっとアメリカに住んでいた者にとっては、
日本の複雑なゴミ分別に慣れるのはとても難しいことでした。なので、バーベキューで出した大量のゴミを分
別するのは大変だなあと思っていたのですが、次の瞬間に起きた事に、かなり驚いてしまいました。彼らは全
部のゴミをどさっーと1つの箱に捨て、それからその箱を焼却炉に放り込み、一度に焼いてしまったのです。
「これって大丈夫なの?」もし平気だったら、これから私たちもこの方法でやってみたらどうでしょう、と思っ
てしまいました。ゴミの山は小さな灰となって、すぐさま埋められ、キャンプ場を去る時には、チリ一つ見当
たりませんでした。びっくりです!
ようやくホストファミリーの家に着くと、私は日本語を話したり、理解するのに悪戦苦闘しなければいけま
せんでしたが、苦労しながらも何とかなったことに対しては、驚きにも似た気持ちを感じました。私は、変な
日本語をしゃべり、会話の 50%しか分かりませんでした。しかし、英語を全く使うことなしに、どうにかこ
うにかやり過ごせた、というのは、人から見るとどうなのかはわかりませんが、私にとっては大きな達成感を
感じる出来事でした。夕飯にはみごとなおすしが並べられ、おばあさんも離れからいらして、いっしょに食事
をしました。おばあさんはとてもすてきな方でしたが、私は彼女が何を話しているか全然わからなくて、フラ
ストレーションを感じていました。夜、私はホストファミリーのパパとママにアメリカの家族のことを、彼ら
は日本の生活と家族について語りました。
日曜の朝は、白山町の国際課の皆さんが、様々な日本の芸術や伝統工芸を体験するイベントを計画してくだ
さっていました。私たちは三味線から着物、折り紙に茶の湯など、いろんなことをやってみました。私は特に、
書道と切り紙(?本当の名前は分かりませんが)を楽しみました。そのイベントの後、皆それぞれ帰路につき、
私は、ホストファミリーと一緒にお好み焼き屋へお昼ご飯を食べに行きました。私のホストファミリーは、本
当にいい方たちでした。最初は、英語があまり話せないことから、緊張していたようでしたが。帰るころには、
お互い、もっと楽に日本語での会話ができるようになりました。いつかまた彼らに会いに行くことを楽しみに
しています。彼らも日本料理を教えてくれると約束してくれました。
その週末中、私は思ったより日本語でコミュニケーションできることに驚きました。来日してから 1 ヶ月半
になりますが、日本語をどうしても話さなければならない、という状況になることはあまりありませんでした。
日々の生活では、私の日本語が相手にきちんと伝わってない時には、いつも誰かが中に入ってくれて、通訳し
てくれています。今、私はスムーズにに理解してもらえるようにする、ということが、決して一番大切なこと
ではないのだ、ということが分かりかけているように思います。誰かに訳してもらうよりは、時間がかかって
も、ジェスチャーや電子辞書を使ったり、とにかく日本語を学ぼうとする“やる気”があれば、何とか言いた
ことが伝えられると思います。
この週末で私は日本の生活について学びました、しかしもっと大切なことは、家族とのふれあいを通して、
日本語どうしても使わないといけない状況に置かれたことでした。私は自分のことについて話したかったし、
彼らは私に日本のいろんなことを教えたいと思った、それが日本語に集中するための良い動機づけとなったの
です。いっぱい間違いをするのだろうなぁ、ということがわかっていて日本語を使い続けるというのはなかな
か勇気の要ることです。週末ホームステイの間でも、私はいっぱい変な日本語を話していたと思いますが、ホ
ストファミリーが、それでも私の言っていることを分かっていてくれたことにとても励まされました。今、私
は、日本語を間違えることを恥かしい、と思う気持が少なくなってきました。失敗を恐れ過ぎていたら、日本
語を習得することはできないと思います。