第 79 号 平成 21 年 11 月 25 日(水)発行 *農林水産省*(http://www.maff.go.jp) 1.[家畜飼料用に供されるカナダ産アマニの取扱いについて] 厚生労働省が,カナダから食用として輸入されたアマ種子(アマニ)を検査したところ,我が国で未承 認の遺伝子組換えアマが検出されました。このため,当省では,飼料の原料用に加工される可能性のあ るカナダ産アマニについては,混入検査を実施し,問題のないアマニから製造した搾油粕及び油のみが 飼料として供給されるようにします。なお当該アマは,カナダ及び米国において飼料及び食品としての 安全性が確認されており,飼料中に混入しても畜産物の安全性への影響はありません。 【食用アマニの検査結果】厚生労働省が,カナダから食用として輸入されたアマニを検査したところ, 我が国で未承認の「遺伝子組換えアマ FP967」 (以下「FP967」)が検出されました。 厚生労働省の公表資料:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000002j7d.html 【飼料原料用アマニ等の取扱い】 (1)FP967 は,カナダ及び米国で飼料として承認されていますが,我が国では飼料安全法上未承認で あることから,混入率が 1%を超える場合,当該アマを飼料として利用することはできません。 (2)今後,飼料原料用に加工される可能性のあるカナダ産アマニについては,混入検査を実施し, 問題のないアマニから製造した搾油粕及び油のみが飼料として供給されるようにします。 (3)現在,搾油業者が保有しているカナダ産アマニ等についても,問題がないことが確認されるま で家畜飼料用としての出荷の自粛を要請しました。 その他詳細は HP 参照。 http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/tikusui/091116.html 平成 21 年 11 月 16 日 農林水産省 消費・安全局 畜水産安全管理課 *厚生労働省*(http://www.mhlw.go.jp) 1.[厚生労働省による安全性審査の手続きを経た遺伝子組換え食品等リスト] ・安全性審査の手続を経た遺伝子組換え食品及び添加物一覧 http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/dl/list.pdf ・審査継続中の遺伝子組換え食品及び添加物一覧 http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/dl/list2.pdf http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/index.html 平成 21 年 11 月 10 日 厚生労働省 医薬食品局 食品安全部 2.[食品に含まれるカドミウムについて] 食品に含まれるカドミウムについて,我が国における規制や対策の現状及び検討状況,国際的な検討状 況等についてまとめています。 「食品中に含まれるカドミウム」に関するQ&A http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/12/h1209-1c.html http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/cadmium/index.html 平成 21 年 11 月 10 日 厚生労働省 食品安全部 基準審査課 3.[輸入食品に対する検査命令の実施について] 以下のとおり輸入者に対して,食品衛生法第 26 条第 3 項に基づく検査命令を実施することとしまし たので,お知らせします。 平成 21 年 11 月 13 日 カナダ産亜麻*1 及びその加工品 安全性未審査の遺伝子組換え亜麻 *1 主として亜麻仁油の原料。 【21 年度検査命令実施通知】http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/kensa/2009/03.html 【21 年度モニタリング検査実施通知】http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/monitoring/2009/03.html *消費者庁*(http://www.caa.go.jp/index.html) 1.[「健康食品の表示に関する検討会」の開催について] 健康増進法に基づく特定保健用食品等の表示制度を含め、いわゆる健康食品に関する表示の課題に関す る論点を整理して検討を進めるため、「健康食品の表示に関する検討会」を開催する。 【検討項目】 1)健康食品の表示の現状の把握及び課題の整理 2)特定保健用食品等健康増進法に基づく特別用途食品の表示制度のあり方 3)健康食品の表示の適正化を図るための表示基準及び執行のあり方 等 第 1 回検討会 11 月 25 日(水)15:00~17:00 消費者庁 6 階中会議室 http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin60.pdf 平成 21 年 11 月 17 日 消費者庁 食品表示課 *第 79 号のトピックス* [最近話題のカロテノイドについて] カロテノイドは黄~橙~赤色を持つ天然色素の一つで,自然界に広く分布しています。例えば,緑黄 色野菜や果実の色を構成しているカロテン,ルテイン,リコピン,クリプトキサンチンや,鮭,えび及 びかに中のアスタキサンチンなどが有名です。藻類や一部の微生物にもカロテノイドは多く含まれてい て,現在,構造が明らかになっているカロテノイドは約 750 種類と言われています。カロテノイドのう ち,炭素と水素だけから成るカロテンやリコピンなど約 60 種類のものをカロテン類といい,それ以外を キサントフィル類と呼びます。前述のカロテノイドのうちカロテン類はカロテン,リコピンだけで,ル テイン,クリプトキサンチン,アスタキサンチンなどはすべてキサントフィル類となります。 近年,カロテノイドは色の鮮やかさだけではなく生体に対する機能性が次々と明らかになり,注目を 集めています。中でも,アスタキサンチン(眼精疲労軽減,皮膚障害抑制効果,抗メタボ効果等),ル テイン(加齢性眼疾患予防等),β-クリプトキサンチン(抗肥満作用等),フコキサンチン(抗肥満作 用,抗腫瘍作用等)などが話題になっています。また,最近の研究ではキサントフィル類にアルツハイ マー病予防や抑制の可能性が示唆されています。 ●試験方法 弊財団では,食品中のカロテノイドの含量を高速液体クロマトグラフ(HPLC)法で測定しています。 上記のほかリコピン,カプサンチン,ゼアキサンチン,カンタキサンチンなども同方法で測定していま す。また,個々の色素測定ではなく,サンプルが持つ脂溶性色素の総量を評価する目的の総カロテノイ ド,総キサントフィルという試験は,分光光度計を用いて測定します。正確に総量を出せるものではあ りませんが,比較や変化などの評価に用いることができます。 カロテノイドは,自然界では脂肪酸と結合したエステル体を形成している場合がありますが,けん化 抽出により脂肪酸と分離して,カロテノイド単独の形にしたのちに測定します。アスタキサンチンの場 合はけん化抽出を行いますとアスタキサンチン自体が壊れてしまう可能性がありますので,弊財団では 酵素分解によりアスタキサンチン単独の形にする手法を用いております。また,アスタキサンチンにつ きましては光学異性体を分離する HPLC の手法により,天然由来か合成かをある程度見分けることがで きます。 カロテノイド色素の分析は,標準となる物質の確保が困難であることなどまだまだ難しい側面があり ますが,出来る限りお客様のご要望に沿った試験をご提案させていただきますのでお気軽にお問い合わ せください。 ★12 月 4 日(金)アクロス福岡 国際会議場にて講演会を開催いたします。 詳細・お申し込みは(http://www.jfrl.or.jp/pdffiles/20091204_ks.pdf)をご覧ください。 講演内容は「食品中のビタミン類をめぐる最近の話題」「食品の機能とその評価方法について」です。 ご参加をお待ちしております。 配信元:財団法人 日本食品分析センター (http://www.jfrl.or.jp) 内容に関するお問合せは,お客様サービス部 業務推進課までファクシミリでお願い致します。 業務推進課 Fax No. 03-3469-7268 まで
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