Lección 1 1. アルファベット 2. 母音

Lección 1
1. アルファベット
スペイン語には 30 文字のアルファベットがあり、それぞれに英語とは異なる名前がついてい
ます。下の表の網掛けの部分は日本語の単語とか自分の名前や住所のつづりを伝える際に必要
になってきますので、優先的に覚えておきたいものです。特に E, I, J, G, O, U, Y, W の発音には
気をつけましょう。
アルファベット
大文字
アルファベット
小文字
大文字
小文字
A
a
O
o
B
b
P
p
C
c
Q
q
D
d
R
r
E
e
S
s
F
f
T
t
G
g
U
u
H
h
V
v
I
i
W
w
J
j
X
x
K
k
Y
y
L
l
Z
z
M
m
Ch
ch
N
n
Ll
ll
Ñ
ñ
─
rr
2. 母音
スペイン語の「a」
「e」
「i」
「o」は日本語の「ア」
「エ」
「イ」
「オ」と同じように発音すればコ
ミュニケーションに支障をきたすような問題はありません。しかし「u」は日本語の「ウ」より
も唇を丸めて、前に押し出すように発音します。
強母音(a, e, o)と弱母音(i, u)、若しくは弱母音どうしの組み合わせは二重母音を構成し、
1つの母音として発音します。例えば io という二重母音を含む語 novio は「ノビオ」ではなく、
「ノビョ」のように発音します。アクセントを持つ音節に二重母音がある場合、強母音があれ
ばその母音、弱母音どうしであれば二番目の弱母音にアクセントがあります。従って、例えば
cuento では e、viuda では u にそれぞれアクセントを置きます。
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3. 子音
以下に注意を要する子音をいくつかピックアップし、少し細かく説明しておきましょう。
[θ]:これは英語の th を読む時の発音と同じで、舌先を前歯で軽くはさみ、その隙間から摩
擦をさせて息を出す音です。ce, ci, za, ze, zi, zo, zu という文字にこの音を当てます。ただ、スペ
イン南部のアンダルシア地方や中南米の多くの国ではこの音を[s]で発音します。つまり[s]
と[θ]を区別する地域では casar(「結婚させる」)と cazar(「狩りをする」)は異なった発音に
なりますが、両者を区別しないで発音する地域ではこれらふたつの動詞は[casár]という発音
になるのです。なお、ce と ze、ci と zi は同じ音ですが、語源や正書法によって書き分けます。
[ r]:この音はいわゆる巻き舌で出す音です。振動数は概ね2∼4回くらいです。テキスト
では語頭の r(rosa)と rr(perro)という文字にこの音を当てると書いてありますが、さらに n,
l, s が r の前にあるような場合、例えば sonrisa, alrededor, Israel などの r も巻き舌です。
[ ʎ ]:や「ジャ」行を当てることが多いようです。例えば、calle(「通り」)は「カイェ」と
か「カジェ」と発音される地域が多く、また「カシェ」と発音する地域もあります。
上に挙げた子音の他に注意すべきは二重子音です。二重子音には br, bl, cr, cl, dr, fr, fl, gr, gl, pr,
pl, tr があります。よく presente を「puresente」、grupo を「guruupo」のように余分な u を入れ
て発音する人が居ますが、スペイン語らしい発音にはなりませんので、この発音は避けて下さ
い。
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