Ⅰ 銚子市集中改革プラン

Ⅰ
銚子市集中改革プラン
はじめに
銚子市では、平成15年度から平成19年度までを推進期間とした「銚子市新行政改革
大綱」を平成15年7月に策定し、①組織・施設等の見直し、②人事管理の見直し(職員
定数、給与等)、③事務事業の見直し、④健全な財政の推進の4つの柱を重点事項に掲げ、
行財政運営の全般にわたり、歳出の見直しや柔軟でスリムな組織体制の整備等に取り組ん
できました。
本市は、「銚子市新行政改革大綱」に基づき、これまで積極的な取り組みを図ってきた
ところであり、「組織・施設等の見直し」では、幼稚園3園の廃止と小学校2校の統合方
針決定、市立高等学校2校の統合方針決定、国民宿舎犬吠ホテルの廃止などを、「人事管
理の見直し(職員定数、給与等 )」では、新職員合理化計画に基づき平成15年度から平
成17年度の3年間で職員56人の削減、調整手当の廃止、旅費日当の70%削減、特別
職の報酬・手当等の削減、給与水準の適正化(55歳昇給停止、定年退職時の特別昇給の
廃止、職員の最大3年間昇給停止)などを 、
「健全な財政の推進」では、経常的経費の削
減、補助金等の削減、納期前納付報奨金の廃止、下水道料金の引き上げ、ごみ処理の有料
化などを実施し、相応の成果を上げてきたところです。
このような中、平成16年12月24日に閣議決定された「今後の行政改革の方針」を
踏まえ、総務省において平成17年3月29日に「地方公共団体における行政改革の推進
のための新たな指針の策定について」が示されました。
この指針では、行政改革大綱の策定又は見直しと、①事務・事業の再編・整理、廃止・
統合、②民間委託等の推進(指定管理者制度の活用を含む。)、③定員管理の適正化、④手
当の総点検をはじめとする給与の適正化(給料表の運用、退職手当、特殊勤務手当等諸手
- 1 -
当の見直し等)、⑤第三セクターの見直し、⑥経費節減等の財政効果の各項目にわたり、
平成21年度までの具体的な取り組みを明示した集中改革プランを策定し、それを公表す
ることとしています。
本市においても依然として行財政を取り巻く環境が厳しい状況を踏まえ、新行政改革大
綱との整合性を図りつつ、平成17年度を起点とし平成21年度までの具体的な取り組み
を明示した「銚子市集中改革プラン」を策定しました。
- 2 -
新たな行政体制の確立
本市においては、依然として厳しい財政状況と、今後の団塊の世代の職員の大量退職に
よる職員数の減など、限られた行政資源(職員、財源など)での対応に加え、高度化・多
様化する市民ニーズ、社会経済情勢の変化に伴い新しく発生する公共サービスに対応でき
る新たな行政体制の確立が強く求められています。
このような中、従来のような行政を中心とした公共サービスの提供には質的にも量的に
も限界があります。すなわち、これまでは行政が主体となって公共サービスを担ってきま
したが、これからは、地域における市民活動、NPO、ボランティア団体、民間事業者な
どと行政が互いに協力し、適切な役割分担を行うことで公共サービスを担っていくことが
必要です。
近年、規制緩和・構造改革が進む中で、行政が公共サービスを提供してきた分野にも、
民間企業やNPOなどが参加できるよう環境が整備されてきています。さらに、公の施設
の指定管理者制度の創設や包括的民間委託の推進などにより、公共サービスの提供者は拡
大してきています。
このようなことから、行政サービスの向上と行政運営の効率化を図るため、すべての事
務事業を総点検し、行政と民間の役割を改めて見直し、民間活力を活かした行政運営を進
めていく必要があります。
- 3 -
1.事務・事業の再編・整理、廃止・統合
(事務事業総点検の実施)
本市においては、これまでも事務改善委員会や職員総提案運動を中心に、事務事業の効
率的な運営や市民サービスの向上の観点から、個別の事務事業に関して、継続的に見直し
を行ってきており、相応の成果を上げてきたところです。
しかしながら、今後は「新たな行政体制の確立 」
(3ページに記載)に示した状況認識
と考え方を踏まえ、これまで以上に、慣例にとらわれることなく新たな視点に立ち、厳し
い財政状況の中、職員自らがコスト意識を持ち、限られた行政資源のもと、時代に即した
事務事業の再構築を図らなければなりません。すなわち、より抜本的・網羅的な事務事業
の見直しを推進する必要があります。
このことから、本市のすべての事務事業を対象に 、
「民間にできることは民間に委ねる
など行政と民間の協働体制」を基本に、行政と民間の役割分担など市行政の責任領域のあ
り方を再検討するとともに、より効率的な行財政運営を目指し、事務事業の廃止・縮小・
統合等による事務事業の減量・効率化に取り組む「事務事業総点検」を平成17年度から
平成19年度までの毎年度実施します。
事務事業総点検の結果については、事務改善委員会において調整を行い、行政改革推進
本部の承認を得て、行政改革懇談会の意見を聴き、市広報などを通じてその状況を公表し
ます。
また、より効果的で結果重視の総点検を行うため、その実施方法等については、毎年見
直しを行うこととし、点検作業の固定化・形骸化を回避します。
なお、行政評価については、実施自体に膨大な事務量が必要とされるほか、その有効性
をさらに検証する必要があるため、今後、引き続き他団体の状況等を調査研究します。
- 4 -
2.民間委託等の推進(指定管理者制度の活用を含む)
(指定管理者制度の活用等)
平成15年9月2日、地方自治法の一部を改正する法律が施行され、公の施設の管理方
法に指定管理者制度が導入されました。指定管理者制度は、多様化する住民ニーズに対し
てより効果的かつ効率的に対応するため、公の施設の管理に民間の能力やノウハウを幅広
く活用しつつ住民サービスの向上を図るとともに、経費の節減等を図ることを目的として
います。
「銚子市新行政改革大綱」においては、
「公共施設等の管理運営に係る民間委託の検討」
を実施項目として掲げ、その中で「公共施設等の管理運営について、法的規制が緩和され
ることを想定し、民間委託の検討を進める」としていることから、この実施項目の趣旨に
合致する指定管理者制度の導入を推進することとし、次のとおり検討します。
○
現在公共的団体等に管理委託をしている公の施設については、平成18年4月1日
から指定管理者制度を導入します。
○
現在直営の公の施設についても、指定管理者制度の趣旨に合わない施設や、導入の
効果が期待できない施設を除き、他の施設((1)②ウ.平成20年4月1日からの指
定管理者制度導入を推進する施設
7ページに記載)について、平成18年度から検
討を始めて、平成20年4月1日からの指定管理者制度導入を推進します。
(1) 公の施設についての取組目標
①
平成16年度末時点における
ア.指定管理者制度導入済み施設(該当なし)
- 5 -
イ.全部管理委託実施済み施設(51施設)
銚子市海鹿島保育所
銚子市養護老人ホーム長崎園
銚子市特別養護老人ホーム外川園
銚子市老人憩の家・地域福祉センター
銚子市芦崎高齢者いこいセンター
銚子市森戸町農村広場
銚子市親田町農村広場
銚子市地球の丸く見える丘展望館
銚子ポートタワー
銚子マリーナ
銚子市共同職業訓練センター
銚子市清川町青年館
銚子市南町青年館
銚子市植松町青年館
銚子市本城町青年館
銚子市黒生町青年館
銚子市橋本町青年館
銚子市余山町青年館
銚子市春日町青年館
銚子市川口町青年館
銚子市長塚町青年館
銚子市高神青年館
銚子市上野町青年館
銚子市三崎団地青年館
銚子市和田町青年館
銚子市猿田町青年館
銚子市笹本町青年館
銚子市海鹿島町青年館
銚子市浜町・田中町青年館
銚子市茶畑町青年館
銚子市三宅町青年館
銚子市大橋町青年館
銚子市川口町第五青年館
銚子市塚本町青年館
銚子市三崎町青年館
銚子市常世田町青年館
銚子市富川町青年館
銚子市海鹿島町西青年館
銚子市海鹿島町南青年館
銚子市愛宕町青年館
銚子市東町・飯沼町青年館
銚子市柴崎町青年館
銚子市外川町東青年館
銚子市前宿町青年館
銚子市明神町青年館
銚子市小川町第二青年館
銚子市忍町青年館
銚子市三門町青年館
銚子市犬若青年館
銚子市中島町青年館
銚子市岡野台町青年館
ウ.一部管理委託実施済み施設(8施設)
銚子市スポーツコミュニティセンター
銚子市豊里地区コミュニティセンター
銚子市海上地区コミュニティセンター
銚子市東部地区コミュニティセンター
銚子市西部地区コミュニティセンター
銚子市高神地区コミュニティセンター
銚子市中央地区コミュニティセンター
銚子市豊岡農村婦人の家
エ.直営施設(業務委託あり)(24施設)
東部児童遊園
松岸児童遊園
外川児童遊園
銚子市第一保育所
銚子市第二保育所
銚子市第三保育所
銚子市第四保育所
銚子市立わかば学園
銚子市三崎園
銚子市斎場
銚子市小児言語指導センター
銚子市市民センター
銚子市公正図書館
銚子市体育館
銚子市野球場
銚子市プール
オ.直営施設(業務委託なし)(2施設)
銚子市庭球場
市営住宅
- 6 -
銚子市青少年文化会館
銚子市勤労コミュニティセンター
君ヶ浜しおさい公園
銚子市立総合病院
公共下水道施設
住宅団地下水道施設
都市公園
公衆便所
②
平成17年度から平成21年度までの5年間の取組目標
ア.平成18年4月1日から指定管理者制度を導入する施設(15施設)
施
設
名
銚子市海鹿島保育所
銚子市養護老人ホーム長崎園
銚子市特別養護老人ホーム外川園
銚子市老人憩の家・地域福祉センター
銚子市芦崎高齢者いこいセンター
銚子市地球の丸く見える丘展望館
銚子ポートタワー
銚子マリーナ
銚子市共同職業訓練センター
飯沼放課後児童クラブ
明神放課後児童クラブ
本城放課後児童クラブ
春日放課後児童クラブ
高神放課後児童クラブ
豊里放課後児童クラブ
指
定
管
理
者
社会福祉法人 銚子市社会福祉事業団
社会福祉法人 銚子市社会福祉事業団
社会福祉法人 銚子市社会福祉事業団
特定非営利活動法人 千葉健康生きがい支援ネット
特定非営利活動法人 スマイル銚子
社団法人 銚子市観光協会
株式会社 銚子マリーナ
職業訓練法人 銚子市職業訓練協会
社会福祉法人 銚子市社会福祉協議会
イ.平成21年度までに管理のあり方を検討する施設(26施設)
東部児童遊園
松岸児童遊園
外川児童遊園
銚子市第一保育所
銚子市第二保育所
銚子市第三保育所
銚子市第四保育所
銚子市立わかば学園
銚子市三崎園
銚子市斎場
銚子市小児言語指導センター
銚子市市民センター
銚子市公正図書館
銚子市体育館
銚子市野球場
銚子市プール
銚子市青少年文化会館
銚子市勤労コミュニティセンター
君ヶ浜しおさい公園
銚子市立総合病院
公共下水道施設
住宅団地下水道施設
都市公園
公衆便所
銚子市庭球場
市営住宅
ウ.上記イ.のうち、平成20年4月1日からの指定管理者制度導入を推進する施
設(26施設中15施設)
銚子市第一保育所
銚子市第二保育所
銚子市第三保育所
銚子市第四保育所
銚子市立わかば学園
銚子市三崎園
銚子市斎場
銚子市小児言語指導センター
銚子市市民センター
銚子市公正図書館
- 7 -
銚子市体育館
銚子市野球場
銚子市プール
銚子市庭球場
銚子市青少年文化会館
(2) その他の事務についての取組目標
①
平成16年度末時点の委託状況
ア.全部委託
本庁舎清掃、本庁舎夜間警備、案内・受付、電話交換、一般ごみ収集、し尿
収集、在宅配食サービス
イ.一部委託
一般ごみ処理、し尿処理、道路維持補修、ホームヘルパー派遣、学校給食配
送
ウ.全部直営
公用車運転、学校用務員事務、情報処理・庁内情報システム維持、ホームペ
ージ作成・運営、統計調査・集計、総務関係事務(給与、旅費、福利厚生等)
②
平成17年度から平成21年度までの5年間の取組目標
全庁的な事務事業の総点検を行い、外部委託を含む事務事業のあり方について検
討します。
- 8 -
3.定員管理の適正化
(定員管理の適正化)
(1) 定員適正化計画の見直し状況
本市においては、「第三次職員合理化計画」(平成12年度∼平成16年度)に引き
続き、「銚子市新行政改革大綱」に基づき、「新職員合理化計画」(平成15年度∼平
成19年度)を策定し、より一層の定員管理の適正化に努めてきたところです。
(2) 平成11年4月1日から平成16年4月1日までの純減実績
平成11年度から平成16年度までの職員数については、次のとおりです。
年
月
日
全職員数
(対前年比)
削減数
うち
水道事業
(対前年比)
削減数
うち
病院事業
(対前年比)
減数数
うち国民
宿舎事業
(対前年比)
減数数
平成11年4月1日
1,336人
-
62人
-
316人
-
14人
-
平成12年4月1日
1,319人
17人
61人
1人
314人
2人
13人
1人
平成13年4月1日
1,295人
24人
59人
2人
314人
0人
12人
1人
平成14年4月1日
1,287人
8人
59人
0人
318人
増4人
12人
0人
平成15年4月1日
1,260人
27人
59人
0人
309人
9人
12人
0人
平成16年4月1日
1,241人
19人
59人
0人
302人
7人
廃
止
計
3人
計
14人
合
計
合
計
95人
合
合
2人
以上の結果、全職員数は過去5年間(平成11年と平成16年の比較)において
95人(7.1%)の職員数を削減しました。
(3) 平成17年4月1日から平成22年4月1日までの定員管理の数値目標
現下の地方財政を取り巻く環境が極めて厳しい中、近年の社会情勢の変化や多様化
する行政需要を踏まえつつ、スリムで効率的な行政を確立する必要があることから、
事務事業の見直しや組織・職制の見直しの視点に立って、計画的な定員管理の適正化
を図る必要があります。
本市においては、平成16年度に発表した再生復興目標の中で、今後10年間で「普
通会計職員数20%削減」を掲げており、この目標を踏まえ、平成17年度から5か
年で職員数121人(10.1%)の削減を目標とします。
- 9 -
定員適正化計画
年
月
日
職
員
全職員
市長事務部局等
水道事業
病院事業
全職員
平成17年4月1日
数
採用者数
1,202人
856人
53人
293人
1,181人
全職員に対する削減数
削 減 数
削 減 数
削 減 数
8人
うち病院医療職
平成18年4月1日
市長事務部局等
水道事業
病院事業
全職員
844人 削
51人 削
286人 削
1,150人
減
減
減
(7人)
数
数
数
17人
うち病院医療職
平成19年4月1日
市長事務部局等
水道事業
病院事業
全職員
807人 削
50人 削
293人 削
1,124人
減
減
減
(14人)
数
数
数
29人
うち病院医療職
平成20年4月1日
市長事務部局等
水道事業
病院事業
全職員
783人 削
44人 削
297人 削
1,100人
(13人)
減 数
減 数
減 数
30人
うち病院医療職
平成21年4月1日
市長事務部局等
水道事業
病院事業
全職員
760人 削
44人 削
296人 削
1,081人
減
減
減
(9人)
数
数
数
21人
うち病院医療職
平成22年4月1日
市長事務部局等
水道事業
病院事業
合
742人 削
44人 削
295人 削
計
減
減
減
(5人)
数
数
数
105人
うち病院医療職
(48人)
※
退職者数
(前年度末)
29人
うち病院医療職
(14人)
48人
うち病院医療職
(7人)
55人
うち病院医療職
(9人)
54人
うち病院医療職
(10人)
40人
うち病院医療職
(6人)
226人
うち病院医療職
(46人)
職員削減数
(採用-退職)
△39人
(a) △24人
△6人
△9人
△21人
うち病院医療職
(△7人)
(b) △12人
△2人
△7人
△31人
うち病院医療職
(増7人)
(c) △37人
△1人
増7人
△26人
うち病院医療職
(増4人)
(d) △24人
△6人
増4人
△24人
うち病院医療職
(△1人)
(e) △23人
0人
△1人
△19人
うち病院医療職
(△1人)
△18人
0人
△1人
△121人
うち病院医療職
(増2人)
水道事業職員及び病院事業事務局職員の退職及び採用については、市長事務部局等との人事交流で対
応できることから、市長事務部局等の職員数の中に含めて示した。
※
(a)+(b)+(c)+(d)+(e)
平成17年度から平成21年度までの5年間の取組目標(18ページ)の
表中の職員削減数
- 10 -
4.手当の総点検をはじめとする給与の適正化(給料表の運用、退職手当、
特殊勤務手当等諸手当の見直し等)
(給与の適正化)
給与の適正化については、これまでも「新行政改革大綱」に基づき、55歳普通昇給停
止、退職時特別昇給の廃止、特殊勤務手当の見直し、管理職手当の10%削減、調整手当
の廃止に加え、普通昇給停止を実施し、総人件費の抑制に努めてきたところです。
今後も、国の給与構造改革に準拠して、新たな給与制度を構築し、市民の納得と支持が
得られる給与制度として、その運用と水準の適正化について推進していく必要があります。
(1) 平成16年度までの実施状況
①
高齢層職員昇給停止
55歳普通昇給停止
②
不適正な昇給運用の是正
定年退職時の特別昇給の廃止
③
16年4月
16年5月
諸手当の総点検の実施
ア.特殊勤務手当の適正化
普通自動車運転手当の廃止
16年4月
イ.その他の手当の適正化
管理職手当の10%削減
④
普通昇給停止最大3年
※
11年4月∼20年3月
16年10月∼19年9月
職員の給与水準が国の職員の給与水準以下の状況にあることが判明した場合は、当該
期間内であっても、昇給停止を解除する。
(2) 平成17年度から平成21年度までの5年間の取組目標
①
勧奨退職時の特別昇給の廃止
17年4月廃止
②
調整手当の廃止
17年6月廃止
③
国に合わせた初任給基準の是正
- 11 -
④
特殊勤務手当の適正化
特殊勤務手当は、その支給要件として、一般職の職員の給与に関する法律(昭
和25年法律第95号)第13条において「著しく危険、不快、不健康又は困難
な勤務その他著しく特殊な勤務で、給与上特別の考慮を必要とし、かつ、その特
殊性を給料で考慮することが適当でないと認められるものに従事する職員に、そ
の特殊性に応じて支給する」ものであると規定しています。本趣旨に則り、特殊
勤務手当全般にわたり見直します。
⑤
勤務成績評価制度の確立
新たな給与制度においては、職員の能力、勤務実績が昇給・昇格、勤勉手当に
反映されることから、客観的な人事評価システムを確立します。
(定員・給与等の状況の公表)
定員・給与等については、その状況を市広報紙のほか、市ホームページで公表しており、
今後も、市民にわかりやすい方法で、引き続き公表を行っていきます。
- 12 -
5.第三セクターの見直し
(第三セクターの見直し)
(1) 平成16年度末時点における第三セクターの法人数
財団法人
3法人
株式会社
3法人
計
6法人
(2) 第三セクターの概要
(平成17年3月31日現在)
役員数
№
法
人
名
業
務
概
要
出資
割合
1 財団法人
住宅用地、企業 100.0
銚子市開発協会 用地の取得、造成、
%
管理及び処分並び
に斡旋
2 財団法人
埋蔵文化財の調
東総文化財センター 査研究及び保護
3 財団法人
銚子市育英会
数
うち地方
公共団体
体特別職
等
総
数
うち地方
公共団体
体職員
12
10
7
6
21
16
(2)
9
5
(1)
34
5
4
4
34.4
%
市民で、子弟を
高等学校、高等専
門学校、専修学校
及び大学等に就学
させる者への育英
資金の貸付
マリンレジャー
施設の管理運営
100.0
%
5 銚子水産観光
株式会社
水産物即売セン
ターの管理運営
46.0
%
6 銚子テレビ放送
株式会社
ケーブルテレビ
放送及びインター
ネットサービス
3.3
%
4 株式会社
銚子マリーナ
総
職員数
57.3
%
平成18年4月
1日から指定管
理者として管理
運営
運営の状況
住宅用地の開発等を
目的に設立された法人
であるが、現在は主だ
った事業は行っていな
い状況である。市職員
が兼務で事務を行って
いる。
埋蔵文化財の調査研
究及び保護を目的に関
係地方公共団体の出資
のみで設立された法人
であり、事業収益を求
める法人ではない。
市教育委員会の職員
が兼務で事務を行って
いる。
主な事業が市からの
受託事業であり、事業
の点検評価等について
7
1
4
0 は毎年度の予算編成や
委託契約事務等を通じ、
十分に法人の運営等に
ついて点検評価等を実
施している。
近年、累積欠損金が
増大していることから
8
1
2
0 も早急に点検評価等の
実施を検討する必要が
ある。
市からの出資比率が25%以上又は市が財政的支援を行
っている法人を見直し対象としているため対象外
※ №2 財団法人東総文化財センターは、市町村合併前の銚子市、旭市、八日市場市、海上町、飯岡町、野栄町、
光町が出資
※ 「役員数」及び「職員数」の( )内の人数は銚子市の特別職等及び職員数
- 13 -
(3) 平成17年度から平成21年度までの5年間の取組目標
「(2) 第三セクターの概要」の「運営の状況」を踏まえ、必要な見直しを行うことと
します。
なお、財団法人東総文化財センターについては、平成17年度をもって解散します。
(監査・点検評価・情報公開の体制等)
(1) 監査及び点検評価の実施状況と今後の整備目標
①
平成16年度末時点における
ア.関与法人(5法人)
財団法人銚子市開発協会
財団法人東総文化財センター
財団法人銚子市育英会
※
株式会社銚子マリーナ
銚子水産観光株式会社
「関与法人」とは、出資比率が25%以上又は財政的支援を行っている法人をいう。
イ.うち外部監査体制のある法人(該当なし)
ウ.うち委員会等による定期的な点検評価がなされている法人(該当なし)
②
平成17年度から平成21年度までの5年間の取組目標
収益事業を実施する法人で、近年累積欠損金が増大傾向にある法人を中心に、早急
に点検評価等を実施するための委員会等の設置を検討することとします。
(2) 情報公開実施状況及び取組目標
①
平成16年度末時点における
ア.貸借対照表(B/S)(概要を含む)を公開している法人(5法人)
財団法人銚子市開発協会
財団法人東総文化財センター
財団法人銚子市育英会
株式会社銚子マリーナ
銚子水産観光株式会社
イ.損益計算表(P/L)(概要を含む)を公開している法人(5法人)
財団法人銚子市開発協会
財団法人東総文化財センター
財団法人銚子市育英会
株式会社銚子マリーナ
銚子水産観光株式会社
- 14 -
ウ.事業計画その他当該団体に関する情報を公開している法人(5法人)
財団法人銚子市開発協会
財団法人東総文化財センター
財団法人銚子市育英会
株式会社銚子マリーナ
銚子水産観光株式会社
エ.財政支援の状況、必要性及び今後の見通しを公開している法人(該当なし)
オ.点検評価の結果について公開している法人(該当なし)
②
平成17年度から平成21年度までの取組目標
現在は、財務諸表等を市及び当該法人等において常時開示していますが、今後は、
市ホームページ等への掲載を検討します。
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6.経費節減等の財政効果
(経費節減等の財政効果)
(1) 平成16年度までの実績
本市では、厳しい財政状況の中、行政サービスの水準を維持し、新たな行政需要に
対応するため、財源の確保と行政コストの削減など積極的に行財政改革に取り組んで
きました。
その結果、平成11年度から平成16年度まで の6年間で、歳入では19億
5,886万4千円の自主財源を確保し、歳出では37億7,075万8千円の行政
コストの削減を実施しました。これにより、歳入歳出合わせて57億2,962万
2千円の財政効果を得ました。
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なお、取組内容は次のとおりです。
項
歳
入
歳
出
目
取
組
内
容
超過課税の実施、法定外税新設 法人市民税の超過課税の実施
市税等徴収補助員の設置
特定市税債権対策委員会設置
税の徴収対策
市長による納税指導、滞納整理
税の徴収の功績に対する特別昇給
市立高等学校入学料・授業料の値上げ
地方分権一括法の施行に伴う新設
(鳥獣飼養許可証交付手数料 外28件)
使用料・手数料の見直し
介護保険法施行に伴う新設
(居宅サービスに係る介護報酬 外2件)
廃棄物処理手数料の値上げ
ごみ処理手数料の有料化
未利用財産の売り払い等
土地売払収入
歳
入
計
H11 H12 H13 H14 H15 H16
計
職員削減(議員含む)
5人 14人 22人 12人 20人 12人
85人
給
料
昇給停止(H16.10.1∼H19.9.30)
人
職 員
手
当
管理職手当10%削減
件 給
−
与
給
料
費
三役等
等
役職加算率の引き下げ(45/100→20/100)
削
特別職
手
当
(H16.10.1∼H19.9.30)
減 削
減
報
酬
報酬2%削減(H16.10.1∼H18.3.31)
議 員
手
当
−
福利厚生事業
職員の福利厚生団体への助成金の引き下げ
施設等維持費の見直し
施設等維持費の見直し
集団操業指導船の廃止
補助金等の整理合理化
179件
投資的経費の見直し
市道排水整備事業削減
各課事務費等削減
内部管理経費の見直し
旅費規程見直し
市長・議長交際費削減
繰出金見直し
委託料見直し
その他事務事業の整理合理化
国民宿舎犬吠ホテル廃止
交通災害共済事業廃止
歳
出
計
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財政効果額
(千円)
971,413
725,396
252,724
9,331
1,958,864
2,422,624
16,730
44,103
−
1,989
1,327
−
3,962
8,420
25,064
389,580
50,000
335,764
471,195
3,770,758
(2) 平成17年度から平成21年度までの5年間の取組目標
項
目
取
組
内
容
財政効果見込額
(千円)
超過課税の実施、法定外 法人市民税の超過課税の継続
税新設
市税等徴収補助員による徴収対策の継続
税の徴収対策
滞納管理システムの導入(17年度から)
使用料・手数料の見直し 放課後児童クラブ使用料の新設
18年度 13,692
平成19年度に全面的な見直し(5年ごと)
歳
未利用地及び貸付用地の計画的な売却
17年度 18,749
未利用財産の売り払い等
18年度 20,000
株式の売却
18年度 30,000
健康診査受診者の自己負担導入
18年度
4,851
入
職員駐車場の使用料の引上げ及び新設の検討
入札における設計図書の有料化
市税等延滞金の徴収システムの強化
その他
教職員等の給食費の見直し
社会教育における各種講座、教室等の個人負担
(参加料)徴収の検討
施設使用料の減免の見直し
H17
H18
H19
H20
H21
計
17∼21年度 3,080,000
24人
12人
37人
24人
23人
120人
職員削減
(「定員適正化計画」(10ページ)のとおり)
収入役(未選任)
料 昇給停止(H16.10.1∼H19.9.30)
職 員 手 当 調整手当(2%)廃止
管理職手当10%削減
給
料
報酬等審議会の答申を踏まえて改正予定
三役等
役職加算率の引き下げ(45/100→20/100)
特別職 手 当
(H16.10.1∼H19.9.30)
報酬2%削減(H16.10.1∼H18.3.31)
報 酬
議 員
報酬等審議会の答申を踏まえて改正予定
手 当 期末手当支給率の見直し
民間委託による事務事業 指定管理者制度の導入(18年度から)
歳 費削減
大規模施設(清掃センター、衛生センター、斎
施設等維持費の見直し
場、終末処理場)の管理委託料の見直し
補助金等の整理合理化
18年度に全面見直し(3年ごと)
清掃施設の広域一部事務組合化
出
高等学校整備におけるPFI事業の導入検討
投資的経費の見直し
(高等学校PFI事業導入可能性調査事務委
託料 18年度 6,000千円予算計上)
内部管理経費の見直し
経常事務費の削減(単価統一の徹底等)
繰出金の見直し(下水道事業特別会計)
新財務会計システム及び人事給与システムの導
入に伴う事務の効率化
戸籍システムの導入に伴う事務の効率化
その他事務事業の整理合 市単独給付事業の見直し(18年度から)
学校施設の再編
理化
幼稚園
17年度をもって興野、猿田、豊岡
幼稚園を廃園
小学校
18年度に興野、若宮小学校を統合
高等学校 20年度に市立銚子高等学校と市立
銚子西高等学校の統合
人
件
費 給
削 与
減 等
削
減
給
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17年度
17年度
17年度
17年度
11,699
52,398
87,822
7,190
17年度
2,553
17年度
3,823
18年度
66,773
18年度
22,470
18年度 190,711
18年度
34,431
7.その他事業の経営健全化
(介護サービス事業)
介護サービス事業は、本市が設置している特別養護老人ホーム外川園(介護保険法第
48条第1項第1号に規定する指定介護老人福祉施設)において、平成12年度から
行っており、現在、社会福祉法人銚子市社会福祉事業団に、その管理運営を委託してい
ます。
今後の取組
指定管理者制度の導入
平成18年度から、同事業団を指定管理者として指定し、サービス向上と事務の
効率化を図っていきます。
なお、当初の2か年度間は、同事業団を「指名型指定管理者」(公募によらない
指定管理者)として指定しますが、平成20年度からは、独立民営化又は「競争型
指定管理者」(公募による指定管理者)による管理運営とします。
(宅地造成事業)
宅地造成事業は、昭和40年以来、名洗臨海工業用地、マリーナ地区の造成及び売却
に関する事業を行ってきました。
平成16年4月千葉科学大学用地として、大半の土地を将来にわたり無償貸与しまし
た。
平成17年度現在、具体的な事業計画はなく、予算は人件費1人分を含む管理経費と
大半が平成21年度末までの起債償還金を計上してあるのみです。
今後は、起債償還の終了を踏まえ、本事業会計の廃止を含めて検討します。
(下水道事業)
下水道事業は、上位計画である「利根川流域下水道整備総合計画」と整合性を図りな
がら、下水道事業計画に基づき整備を進めていますが、経年により老朽化した芦崎終末
処理場の改築更新などの施設整備及び管渠等維持管理などの課題があります。
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本事業は公営企業法の非適用でありますが、効率的な投資、普及率・水洗化率の向上
及び経常経費の縮減等の改革を図っていく必要があります。
(1)
経営改革の推進
① 平成16年度末の実績
下水道使用料収納事務の委任
下水道使用料収納率向上のため上下水道収納事務一元化に伴う水道事業への事
務委任
② 今後の取組
下水処理場等の包括的民間委託の推進
下水処理場の運転・保守点検等の維持管理業務について、民間事業者に、施設
管理に一定の性能確保を条件とし、運転方法等の詳細を委託する性能発注の考え
方を基本とし、下水処理サービスの質を確保しつつ、民間の創意工夫を活かした
効率的な維持管理を行う包括的民間委託の推進
(2)
定員管理・給与の適正化
下水道事業の定員管理・給与の適正化については、本集中改革プランの定員管
理・給与の適正化(9ページ∼12ページに記載)の中で推進していきます。
(3)
経費節減等の財政効果
下水道使用料の見直し
平成16年10月から平均で18.8%引き上げ
財政効果額
35,000千円(平成16年度実績)
水洗化促進の強化
水洗化率
平成16年度
71.74%(前年度69.84%)
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