単一のテクノロジープラットフォーム導入による サプライ

Vodafone
単一のテクノロジープラットフォーム導入による
サプライチェーン管理の成功事例
Vodafoneは世界最大のテレコミュニケーション企業の一つです。
世界30カ国にまたがる4億人もの顧客に対して50以上のネットワーク・
パートナーとともにサービス提供を行っています。ここでは、数多くの
Vodafoneのプロジェクトの中から、調達業務を中心としたサプライチェーン
改革の成功事例をご紹介します。
Vodafoneの事業上の課題
アクセンチュアの支援内容
効 率 的なグローバル組 織 運 営 へ の 意 欲
アクセンチュアは、Vodafoneのグローバル
と共に、Vodafoneは調達業務を集約した、 に広がるサプライチェーン組織であるOne
Vodafone Procurement Company (VPC) SCMと密接に連携しました。特に、サプラ
を設立していました。一方、Vodafone の
経営層は、社内外の環境に適応した、一層
イチェーン管 理 の 有 効 性や 目 的を達 成
するためのシステムやツールの提供を担っ
チェーン領 域 のシステムやプロセスは、
OneSCMが将来に渡ってビジネス価値を最
大化し、支出の可視化を高めて抑制し続け
るためには、最先端のテクノロジーによる
一元管理されたプロセスへの移行が不可
欠だったのです。
レベルの高い業務の集権化が今後の発展
ていた OneSCM のチームと緊 密に協 力
のために重要性を増すことを認識していま
し実行に取り組みました。また、OneSCMに
改善が必要な領域と取り組みを特定しま
した。これは競争優位性を推進し、
より柔軟
対して、Vodafoneが世界のサプライチェー
した。厳しさを増す贈賄防止法を考慮した
で敏感に反応するビジネスを支えるために
ンをリードできるようテクノロジーとビジ
アクセンチュアは戦略的パートナーとして、
セスと業務は今まで以上に機敏で、市場の
契約の詳細内容の可視化と管理、サプライ
ネスプロセスの両面から変革を設計し、 ヤー選定アプローチの一貫性、セキュリ
提供しました。
ティーを確保したサプライヤーデータの
ニーズにより早く反応し、即座に業務を遂
可視化などです。最終的な戦略ロードマッ
は絶対不可欠な基盤要素でした。調達プロ
OneSCMはVodafoneの間接材支出と、テク
行する必要があったのです。これはサプラ
プでは、目標とされた全ての改善が網羅
ノロジーとコマーシャル & サービスという
イチェーンに従事する社員がトランザクショ
され、その先 10か月の業務プロジェクトの
2つの主要なカテゴリーにまたがり横断的
ンやオペレーション業務に多くの時間を費
やすのではなく、
より戦略的で付加価値の
高い業務にシフトする必要があることを意
味します。
に業 務を行っていましたが、増え続ける
基礎が構築されました。
サプライヤーの数や支出レベルの増加、 アクセンチュアとVodafoneは一つのチー
そしてグローバル環境でビジネスを遂行 ムとして、
プロジェクトの成功のためにテク
することを効率的に一元管理するという
ノロジーとビジネスプロセスの変革に取り
チャレンジに直面していました。サプライ
組み、
また並行してEVOと呼ばれる、SAPを
ベースとした新しい基幹業務システムの
開発と導入においても一致協力しました。
調達領域でのテクノロジーは、新しいアー
キテクチャと統合され、
レガシーシステム
からエンドツーエンドで統合されたアーキ
テクチャへと生まれ変わったのです。
ハイパフォーマンスの実現へ
アクセンチュアについて
現在、システムユーザーは単一のプラット
アクセンチュアは、経営コンサルティング、
フォームで稼働するオンラインツールを使
テクノロジー・サービス、アウトソーシング・
用することでより機敏に対応することがで
サービスを提供するグローバル企業です。
き、サプライヤーを中心により効率的に
35万8,000人以上の社員を擁し、世界120カ
協働することができるようになりました。 国以上のお客様にサービスを提供してい
新しいシステムに導入された主な新機能
生まれ変わったこれらの機能は、Vodafone
ます。豊富な経験、あらゆる業界や業務に
は、カテゴリー 管 理 、支 出 抑 制 のための
にとってビジネス上に大きな成果をもたら
対応できる能力、世界で最も成功を収めて
手法、eSourcing 、そして契約管理でした。 しました。グローバルにおける戦略的調達
新 た なツー ルと機 能 を 組 み 込 むことで 活動の加速、調達チームにとって鍵となる
いる企業に関する広範囲に及ぶリサーチ
などの強みを活かし、民間企業や官公庁の
OneSCM の目標達成、サプライヤーとの
お客様がより高いビジネス・パフォーマンス
化され、中央で一元管理されたプロセスと
やり取りの可視化と安全性の確保、そし
を達成できるよう、その実現に向けてお客
なりました。さらに契約関連の活動が直接
てサプライヤー管理の改善による刷新と
様とともに取り組んでいます。2015 年 8 月
これまでの RFP の作成と管理が一層可視
SAPシステムに存在することで支払削減額 コスト削減です。結果、主要な指標は全て
31日を期末とする2015年会計年度の売上
のトラッキングがシステム上で明白になりま
目標達成か、それ以上の結果を生み出しま
(2001年7月19日
高は、310億USドルでした
した。
した。
NYSE上場、略号:ACN)。
テクノロジーの導入支援に加え、アクセン
実際、eSourcingの使用はシステムの稼働
アクセンチュアの詳細は
チュアは新しい調達先/サプライヤーの選
開始後約 3 倍に増加しました。また、シス
www.accenture.comを、
定から契約までのフレームワークの開発を
テムの自動化により、サプライチェーン上
アクセンチュア株式会社の詳細は
の 調 達 サイクルの 時 間は飛 躍 的に短 縮
www.accenture.com/jpをご覧ください。
支援しました。CSR 調達指針による法令遵
守の徹底や内部監査の拡大もあり、調達
されたのです。こうして、強化された調達業
活動のトレーサビリティは必修でした。そし
務の実施計画、サポート、そして次のステッ
て全てのカテゴリーマネジャーが調達活動
プへの洞察力が社員の戦略的な業務への
において、単一の同じアプローチと管理
シフトを後追して、Vodafoneを更なる成功
手法を用いることを確実に実行するため、 に駆り立てることになるでしょう。
まず初めにVPCに導入され、その後各地域
のオフィスに導入されました。しかしなが
ら、
テクノロジーとビジネスプロセスを明確
にすることはプロジェクト全体を成功に導く
半分に過ぎません。プロジェクトの真の成
アクセンチュア株式会社
通信・メディア・ハイテク本部
功は、
システムユーザーと担当役員が調達
業務に対して、新しいツール、アプローチ、
機能が装備されていることに最終的な責任
を持つことを明確にすることにかかって
いました。その結果、
アクセンチュアはユー
ザーと担当役員の賛同を得るために大規
模な変革管理を実施しました。eSourcing
のガバナンスプロセスに対して新しいツー
ル導入のためのトレーニングをサプライ
チェーン部門全体に展開して徹底周知を図
りました。
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