情報教育だより

平成20年度
情報教育だより
第1号
7月10日発行
尼崎市情報教育研究会
会長
高木
章
ICT活用と情報モラル
尼崎市小学校情報教育研究会
会長
高木 章
今年度、ネット新法(有害サイト規制法)が成立し、1 年以内に施行されるはこびとな
りました。青少年を取り巻く携帯電話やインターネット上の問題が増加する中、遅きに失
する思いがあります。また、有害情報の判断が民間委託であることも心配です。
「学校裏サイト」におけるネットいじめが蔓延していることも気にかかります。民間団
体の調査によると 30 万件以上存在するそうです。不特定多数による匿名のいじめは、365
日いつでもおこり、だんだん過激になり「人の命」をも奪います。
市内の小学校で携帯電話所持調査をしてみると、親は安全のために持たせているが、料
金が心配なためにパケット契約をしています。子どもはメールやゲーム・チャットをして
いる児童もいます。子どもの活用状況は、親の想像をはるかに越えています。知らないの
は親や教師。教育再生懇談会は、5 月に小中の携帯電話の禁止を第一次報告で提出しました。
しかし、危険だから禁止すれば問題は解決するのでしょうか。携帯電話のない生活が可
能でしょうか。社会がグローバル化する中で、携帯電話も含めて、情報活用能力の育成は
避けてとおれません。新学習指導要領においても、
「児童がPCや通信ネットワーク等の情
報手段に慣れ親しみ、適切に活用できる学習活動の充実」が、求められています。大切な
ことは、子どもたちに情報モラルの指導をきちんとすることです。今年度、尼崎市小学校
情報教育研究会は、情報モラルの指導法についても研究を進めてまいります。
自分の携帯電話を持っている(平成20年公表)
兵庫県中学3年
47
市内A小5・6年
53
44
阪神南小学5年
56
30
兵庫県小学6年
70
24
0%
10%
ある
ない
76
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
教材開発プロジェクトのお知らせ
本研究では毎年夏休みに、教材コンテンツ作りに取り組んでいます。今年は下記の日程
で行う予定です。情報教育の先生に限らず、パソコン初心者の方も多数ご参加ください。
7月23日(水)、24日(木)、25日(金)
28日(月)、30日(水)、31日(木)
8月25日(月)
いずれも午後1時30分∼4時30分、浦風小学校にて行われます。
※参加ご希望の方は、浦風小 生駒までご連絡ください。
情報教育研究会
今年度の活動
研究テーマ
生きる力をはぐくむ情報教育の推進
―こころとからだを守る情報モラルの指導―
新学習指導要領は、現行学習指導要領の理念である、
「生きる力」をはぐくむことを引き
継ぎながら、具体的な手立てを確立する観点から改訂を受けたもので、そこでは、
「情報活
用の実践力」とともに、「情報社会に参画する態度」の育成の重要性が強調されています。
また、昨今では携帯電話を所持する児童の増加にともない、メールや掲示板等のトラブル
から事件に巻き込まれるケースが多く見られるようになってきました。児童のこころとか
らだを守るため、学校現場に置いて情報モラルの系統的な指導に取り組む必要性が増して
きたと言えます。
このような状況をふまえ、望ましい情報社会の創造に向けて、社会の中で情報や情報技
術が果たしている役割や影響を児童に理解させ、情報モラルや情報に対する責任感を育成
すると共に、児童の興味・関心等に応じ、積極的に情報手段を使いこなすことを通して、
思考力や判断力、創造力、表現力を養っていきたいと考えています。
研究体制
○地区研究・・・昨年度までに作成したデジタルコンテンツを活用した研究授業、
情報モラルに関する研究授業の実施
○授業研究・・・市内全教員対象に、情報モラルに関する授業の実施
○管外研修・・・管外の情報教育先進校の視察研修会
○研究発表会・・年度まとめとしての発表会
○教材開発プロジェクト・・デジタルコンテンツとその活用法ガイドブック作成
本年度役員(敬称略)
会長
浦風小
顧問
梅香小
副会長
金楽寺小
大島小
幹事長
杭瀬小
副幹事長
武庫庄小
塚口小
名和小
常任幹事
小園小
成文小
武庫小
金楽寺小
高木 章
佐々木 道治
中嶋 修一
藤本 彰教
大森 康充
浅尾 大佑
瀧本 晋作
西田 亙
柳井 和久
島田 佳幸
鳥屋尾 敏子
平井 伸子
庶務
会計
会計監査
地区幹事
中央地区
小田地区
大庄地区
立花地区
武庫地区
園田地区
浦風小
園田北小
武庫東小
立花小
生駒 亨
原田 麻畝
作 俊孝
松本 明美
北難波小
清和小
成徳小
立花小
武庫東小
園和北小
河合
永松
楢原
吉田
貝畑
福田
康一
郷子
八恵美
沙織
健太
美香