米海兵隊AV8ハリアー戦闘攻撃機墜落事故に対する意見書 平成28年9月22日午後1時55分、辺戸岬から約153㎞の海上で、米海兵隊 所属のAV8ハリアー戦闘攻撃機が墜落する事故が発生した。 事故機は米ノースカロライナ州チェリーポイント海兵隊基地に籍を置く第542海 兵攻撃飛行中隊の隊長機とみられ、7月に山口県岩国基地に飛来し、8月から嘉手納 基地にとどまっており、事故当日は午後1時過ぎに2機編隊で嘉手納基地から飛び立 ったとの報道があった。 幸いにも、事故現場が海上ということで住民への被害はなかったが同機はこれまで にも同様な墜落事故を起こしており、密集した民間地域に万が一墜落する事故となれ ば住民を巻き込む大惨事となることは必至である。 沖縄県の本土復帰後、これまでに今回を含む46件の米軍機墜落事故が発生してい る。近年においては、平成25年5月のF15戦闘機の国頭村沖への墜落事故、同年 8月のHH60ヘリコプターの宜野座村キャンプハンセンへの墜落事故、昨年8月の MH60ヘリコプターのうるま市伊計島沖で米海軍輸送艦への墜落事故、さらには墜 落の懸念が払拭されないままMV22オスプレイが配備されたこと等もあって県民の 不安が高まっている中、このような墜落事故が再び発生したことはまことに遺憾であ る。 本村議会は、相次いで発生した米軍機による事故に対して再発防止や米軍機の安全 管理の徹底等の抗議決議をこれまで再三おこなってきたが、徹底的な墜落原因究明を おこなわず、完全なる安全確保ができないまますぐに飛行を再開し、村民の生命と財 産をないがしろにする米軍の一方的な行動は、決して許されるものではない。 よって、本村議会は、村民の生命・財産を守る立場から、今回の事故に対し厳重に 抗議するとともに、下記の事項が速やかに実現されるよう強く要請する。 記 1.事故原因を徹底的に究明し、その結果を速やかに公表すること。 2.墜落事故への再発防止策を策定し、公表すること。 3.軍用機の住民居住地域上空での飛行、訓練を禁止すること。 4.在沖米軍基地を全て撤去するとともに、辺野古新基地建設を断念すること。 以上、地方自治法第99 条の規定により意見書を提出する。 平成28年(2016年)9月27日 沖縄県中頭郡北中城村議会 あて先 内閣総理大臣、外務大臣、防衛大臣、沖縄及び北方対策担当大臣、沖縄防衛局長 米海兵隊AV8ハリアー戦闘攻撃機墜落事故に対する抗議決議 平成28年9月22日午後1時55分、辺戸岬から約153㎞の海上で、米海兵隊 所属のAV8ハリアー戦闘攻撃機が墜落する事故が発生した。 事故機は米ノースカロライナ州チェリーポイント海兵隊基地に籍を置く第542海 兵攻撃飛行中隊の隊長機とみられ、7月に山口県岩国基地に飛来し、8月から嘉手納 基地にとどまっており、事故当日は午後1時過ぎに2機編隊で嘉手納基地から飛び立 ったとの報道があった。 幸いにも、事故現場が海上ということで住民への被害はなかったが同機はこれまで にも同様な墜落事故を起こしており、密集した民間地域に万が一墜落する事故となれ ば住民を巻き込む大惨事となることは必至である。 沖縄県の本土復帰後、これまでに今回を含む46件の米軍機墜落事故が発生してい る。近年においては、平成25年5月のF15戦闘機の国頭村沖への墜落事故、同年 8月のHH60ヘリコプターの宜野座村キャンプハンセンへの墜落事故、昨年8月の MH60ヘリコプターのうるま市伊計島沖で米海軍輸送艦への墜落事故、さらには墜 落の懸念が払拭されないままMV22オスプレイが配備されたこと等もあって県民の 不安が高まっている中、このような墜落事故が再び発生したことはまことに遺憾であ る。 本村議会は、相次いで発生した米軍機による事故に対して再発防止や米軍機の安全 管理の徹底等の抗議決議をこれまで再三おこなってきたが、徹底的な墜落原因究明を おこなわず、完全なる安全確保ができないまますぐに飛行を再開し、村民の生命と財 産をないがしろにする米軍の一方的な行動は、決して許されるものではない。 よって、本村議会は、村民の生命・財産を守る立場から、今回の事故に対し厳重に 抗議するとともに、下記の事項が速やかに実現されるよう強く要請する。 記 1.事故原因を徹底的に究明し、その結果を速やかに公表すること。 2.墜落事故への再発防止策を策定し、公表すること。 3.軍用機の住民居住地域上空での飛行、訓練を禁止すること。 4.在沖米軍基地を全て撤去するとともに、辺野古新基地建設を断念すること。 以上、決議する。 平成28年(2016年) 9月27日 沖縄県中頭郡北中城村議会 あて先 駐日米国大使、在日米軍司令官、在日米軍沖縄地域調整官、在沖米国総領事
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